私が経営者になろうと考えるようになったきっかけの一つに、うつ病の患者の多さに驚いたことがあります。うつ病の有病率は6.5%であり、15人に1人が生涯に1度はうつ病にかかる可能性があると報告されています。
※平成14年に厚生労働省が行った調査より
このような環境をまずは、周りの人(お客様・取引先・従業員・友人・家族)だけでも、変えたいという気持ちから『仕事を楽しみ、成果をあげ、周りの人を豊かにする』をミッションとし、仕事に励んでいます。
そのミッションを達成するためには、業務改善は絶対に必要です。
それだけ、重要な業務改善の考え方の ECRS(イクルス)の原則について解説します。
目次
「ECRS(イクルス)の原則」とは
E=Eliminate(取り除く)、C=Combine(繋がる)、R=Rearrange(組み替える)、S=Simplify(簡素にする)の頭文字を取ったものです。
ECRSの原則は、製造業の現場での業務効率化の際に、活用される事が多いのですが、その考え方は、他の業種でも適用するこができます。
それでは、弊社(AippperNet)がECRS(イクルス)を活用した際の内容をご紹介致します。
AippearNetでのECRS(イクルス)活用事例
【ECRS】E:Eliminate(取り除く)
・弊社では、日報を社員に送らせていましたが、ほとんど活用されていなかったため、日報制度を無くし、週に1度のミーティングの中で報告会をするように変更しました。
※但し、弊社のシステム、アイピアの勤怠管理機能のメンタルヘルス機能より、社員の体調を管理しています。
・ 不要なPC内でのファイル、紙ベースの資料などは、すぐに捨てるように従業員に徹底させています。
これを実施することで、物理的なスペースが増え、資料の検索スピードも劇的に改善されました。
・ミーティングの議事録 を打合せ中に共有し、会議を進めることで、議事録のチェック作業を取り除きました。
こちらは、参加者の認識のズレを無くすこともできます。
【ECRS】C:Combine(繋げる)
・月に2回の全体でのMTを行っていましたが、ほとんど同じ内容だったため、月に1度にミーティングをまとめました。
その間での報告事項は、社内共有ツール・メールにて連絡するようにしています。
社内共有ツールでは、既読機能が付いている Lineビジネスを利用しています。
・タスク管理が、報告用と、自己管理用で2重に登録していた為、自己管理用のタスクを
報告用とし、1つにまとめる事で無駄な作業を取り除きました。
【ECRS】R:Rearrange(組み替える)
・毎日、HPのアクセス数をエクセルにまとめていましたが、自動で取得するように変更することで、
業務効率をUPさせました。※エクセルにまとめている理由としては、アクション管理を行うためです。
新しい記事の公開、プレリリース後などにアクセス数が増えているかを管理しています。
・商品の、品質向上のため、自動でチェックできる仕組みを取り入れました。
人の目で見るよりも正確なチェックを行うことができます。
また、今まで通りの人の目のチェックも行っているため、作業時間は変わっていませんが、品質は確実に向上させることができています。
【ECRS】S:Simplify(簡素にする)
・管理システムを導入し、社内の情報を一元管理(タスク情報、案件情報、見積情報など)し、見える化することで、業務の改善点、無駄を発見しやすくしました。
・こちらは、少しずれるかもしれませんが、コンテンツマーケティングを始める際に、
自社で調査し、作業するよりも、コンサルティングサービスを導入する方が、コストパフォーマンスが
良いと判断し、導入しました。
その結果、AippearNetはトップクラスの集客率UPの評価を頂くことができました。
まとめ
経営において、業務改善は必須事項です。
私は、常に意識できるようにPDCAシートを作成し、毎週、必ずチェックするようにしています。
新しい気づきが毎週発見できるため、仕事へのモチベーションの向上にも繋がっています。
週に1度のチェックは大変かもしれませんが、定期的に改善内容の確認をしてみては、如何でしょうか?
その際は、是非、「ECRS(イクルス)の原則」を試して見てください。
関連記事
・PDCAサイクルで業務を効率的に回す方法と具体例 ・【属人化】長期的に見るとリスクがある業務のやり方の原因と対策方法 ・働き方改革とは?イチから学ぶ必要になった背景と施策内容 ・【業務効率化の取り組み】企業の生産性を上げる5つの方法 ・【業務改善 事例】経営者が知っておくべき改善事例 |