今回は、「ITコーディネータ」という資格を紹介します。ITを駆使した業務改善やコンサルティングを行いたい方にぴったりの資格です。
目次
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ITコーディネータとは?
ITコーディネータとは、通商産業省(現:経済産業省)が2001年に国家プロジェクトの一環として設けられた資格制度です。「経営に役立つIT利活用」が行える人材育成を目的としており、経営者へのITコンサルティングを通じて、IT経営の実現を支援することが出来ます。
現在ではおよそ6500名の資格保有者がおり、製造業・小売業・サービス業をはじめ自治体・病院・学校など業種を問わない幅広いジャンプで多くの実績を上げています。
経済産業省を実施していた施策「攻めのIT経営中小企業百選」でも、ITコーディネータによる助言を受けた多くの企業が選定されています。残念ながらこの施策は昨年2017年で終了してしまいましたが、コスト削減などの「守り」だけでなく製品・サービス開発強化などの「攻め」のIT活用にも貢献してきたといえるでしょう。
どんな方が受験するのにおすすめ?
ITを活用したコンサルティング業を行いたい方
ITコーディネータの試験を通じて、IT経営に関わる様々な役割(企業経営者など)の活動やその支援方法を学ぶことが出来ます。また、ITコーディネータとして登録されれば、運営事務局から経営戦略相談の斡旋を受けることが可能になります。ホームページでは一般ユーザーからの問合せも受け付けています。
コンサルティング業務そのものは資格がなくても実施できるものですが、ITコーディネータがあることでより一層業務の幅や量を増やせることは間違いありません。
試験概要
ITコーディネータに合格するには、筆記試験と6日間にわたるケース研修を修了する必要があります。ケース研修の受講には216,000円という高額な費用が必要です。研修は受講さえすれば良いものですが金額を考えてもあまり気軽なものではありません。
筆記試験
受験資格 | 制限なし |
問題形式 | 多肢選択式・CBT試験 |
問題数 | 100問 :必須60問+選択40問(経営系or情報系) |
試験時間 | 120分 |
受験料金 | 19,440円(税込) |
試験時の携帯品 | 本人確認書類・Web予約確認書 |
合格通知 | 試験当日に受験結果発表 |
ケース研修(筆記試験合格後)
費用 | 216,000円(税込) |
開催場所 | 北海道、宮城、栃木、東京、富山、石川、愛知、 京都、大阪、兵庫、広島、香川、熊本 |
研修概要 |
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カリキュラム | 週末(土日)または平日(月火または水木)で6日間 |
試験の難易度
筆記試験の出題範囲はかなり広く、さながら中小企業診断士のIT特化版といったような印象です。それだけに覚えることや理解すべき内容はかなり多いのですが、出題元は以下の2冊からと明確で、対策を立てやすくなっています。受験資格もとくに設けられていないこともあり、どんな方でもしっかりと時間をかければ問題なく合格できる試験です。
試験概要やケース研修の内容紹介をしてくれる無料ガイダンスが全国で実施されているので、受験前に一度話を聞いておくとイメージがしやすいでしょう。
参考: |
受験方法
受験の際はまずITコーディネータのポータルサイト「ITC+(アイティーシープラス)」に登録し、そこから受験者登録を行います。以後ITC+から教材の購入なども行えます。
受験はCBT方式で行われます。
参考: |
まとめ
コンサルティング業務は、知識と経験さえあれば資格がなくても行うことができます。ですが、ITコーディネータのように明確にコンサルティングスキルを明示できる資格を保有していることが仕事の幅を広げることは明白です。費用も高く気軽にチャレンジできるものではありませんが、ぜひ挑戦していただきたい資格です。
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