ECサイトを運営するうえで、近年需要が高まっているのがCRM（顧客管理）ツール。
自社での導入を検討していても、「種類が多くてどのツールを選んだら良いか分からない」、「そもそもCRMツールは必要なのか」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、ECサイト向けのCRMツールおすすめ6選をご紹介します！
導入するメリットや選び方のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ECサイトでCRM（顧客管理）が必要な理由
CRMとは、Cuustomer Relationship Managemetの略であり、「顧客管理」や「顧客関係管理」と訳されます。
顧客との関係を構築し、良好に維持するためのマーケティング手法です。
近年、ECサイト運営においてCRMツールの需要が高まっています。
ここではその理由をご説明していきます。
顧客のニーズの多様化
ECサイトの急増により、競争が激化する昨今において、新規顧客の獲得はますます難しくなっています。
そのため、既存の顧客のリピート率を高めることが重要な課題とされています。
インターネットの普及により、膨大な情報が簡単に手に入るようになり、人びとのライフスタイルやニーズは多様化してきました。
多様化するニーズに合わせて、顧客一人ひとりに合わせたアプローチが現代では求められています。
顧客ごとに最適なアプローチをするためには、膨大な情報の分析が必要とされますが、こうした顧客情報の収集や分析を担ってくれるのがCRMツールです。
人手不足や属人化
顧客のニーズに沿った顧客管理には、膨大な量の情報を扱う必要があり、スタッフ間の情報の共有も難しくなってきます。
またECサイトの運営では、顧客管理以外にも電話対応やメール返信など様々な業務を行わなければいけません。
業務が煩雑になるにしたがって、人手が不足したり業務が属人化してしまい、スタッフへの負担が大きくなってしまう可能性が危惧されます。
こうした事態を回避するためにも、CRMツールの導入が求められています。
CRM（顧客管理）に関する記事はこちら
ECサイトでCRMを活用するメリット
では、実際にCRMツールを用いてECサイトの運営をすることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
以下で解説していきます。
顧客情報の管理・共有しやすい
CRMツールでは、顧客情報を一元管理することができます。
年齢、地域、購入履歴といったデータを顧客と紐づけて一元管理することで、効率的なデータの管理が可能になります。
また、スタッフ間での情報の共有もスムーズに行うことができるため、業務効率化が望めます。
顧客へのアプローチの最適化
収集した顧客データを分析し、顧客ごとの最適な施策を打ち出すことも、CRMツールでは可能です。
多様化する顧客のニーズに合わせたマーケティングが求められる現代において、CRMツールの機能は非常に役立ちます。
顧客に合わせたアプローチは顧客満足度の向上にも繋がるため、リピート率を高めることも期待できます。
精度の高いマーケティング
CRMツールを用いることによって、膨大なデータの分析と蓄積ができます。
そのため蓄積されたデータに基づいた、戦略的なマーケティング施策を行うことが可能です。
顧客の購入時期や回数、購入地域といったデータの分析は、人力で行うには非常に難しい業務です。
マーケティングの精度を高めたければ、CRMツールの利用は有効であるといえます。
建築業の業務改善に関する記事はこちら
おすすめECサイト向けCRMツール6選
ここからは、おすすめのECサイト向けCRMツールを6選、ご紹介していきます。
特徴や料金、体験版についても、詳しく見ていきましょう。
アイピア
まずは弊社が提供する建築業向け管理システム『アイピア』をご紹介します。
アイピアは建築業向けの一元管理システムです。
建築業に特化したシステムではありますが、顧客管理はもちろん、見積作成や原価管理など業務に関するあらゆる情報を管理することができます。
特徴
- 顧客情報に過去の案件が紐づいているため、迅速な対応が可能
- 顧客情報のスムーズな共有により、属人化を防げる
- クラウドシステムのため、外出先からでも情報の確認ができる
- リピート率や売上の集計のカンタン抽出
- リモート研修やマニュアル動画など、安心のサポート体制
| 提供形態 | クラウド型 |
|---|---|
| 価格 | ライトプラン：初期費用120,000円、月額10,000円～ ベーシックプラン：初期費用360,000円、月額20,000円～ プロフェッショナルプラン：初期費用450,000円、月額30,000円～ |
| 体験版 | 無料体験版あり |
EC-CUBE
EC-CUBEは、無料で使えるECサイト構築パッケージです。
ECサイトの構築に必要な機能はほとんど搭載されており、カスタマイズ性の高さも人気のポイントです。
実は、EC-CUBEではサイト構築だけでなく、顧客管理システムの構築もできます。
サイト閲覧者が興味のありそうな商品をピックアップし、表示することも可能です。
特徴
- 豊富な機能を揃えており、無料でインストールできる
- 日本製かつ導入事例も多いため、安心して利用できる
- 利用者のための開発コミュニティがあるため、素早く問題解決ができる
| 提供形態 | クラウド型、ダウンロード型 |
|---|---|
| 価格 | ライトプラン(2023年2月現在、新規受付停止中)：初期費用0円、月額6,800円～ スタンダードプラン：初期費用70,000円、月額49,800円～ |
| 体験版 | 2週間無料トライアルあり |
カスタマーリングス
カスタマーリングスは、EC向けの顧客実感型マーケティングプラットフォームです。
その特徴は、顧客分析に関する機能が豊富に揃えられていることです。
あらゆる顧客データを統合、分析し、詳細なセグメント化を行うことによって、良質な顧客へのアプローチ法を実施することができます。
特徴
- メールやSMS、LINEやアンケートに至るまで、1ツールで配信可能
- クリック操作による分析の自動化により、詳細な分析が簡単にできる
- テンプレートも豊富なため、見やすい分析結果の出力が可能
| 提供形態 | クラウド型 |
|---|---|
| 価格 | お問い合わせ |
| 体験版 | お問い合わせ |
うちでのこづち
うちでのこづちは、EC通販システム向けのCRM・マーケティングオートメーションツールです。
顧客分析から改善施策、効果検証まで、簡単な操作で行うことができます。
商品や施策・広告ごとのLTV分析によって、リアルタイムでの適切な費用対効果の計測が可能です。
特徴
- 顧客のタイミングに合わせたリアルタイムなアウトバウンド
- 顧客のステータスを特定し、顧客ごとのディスプレイ広告での訴求が可能に
- セグメント化された顧客に対して、LINEでのメッセージ送信によりファン化を促進
| 提供形態 | クラウド型 |
|---|---|
| 価格 | 初期費用：お問い合わせ、月額費用：29,800円～ |
| 体験版 | 無料デモあり |
ecbeing
ecbeingは、あらゆる業種や業態に対応した、ECサイト作成パッケージです。
顧客のセグメント化やマーケティング施策の打ち出し、さらにその分析機能など、CRMツールとしての機能も充実しています。
BtoC向けやBtoB向けからモール型、さらには海外進出まで、あらゆるタイプの業態に対応することができます。
特徴
- ECサイトの構築からマーケティング、PDCAサイクル化まで対応可能
- 割引やセット割といった、多種多様なキャンペーン設定
- 越境版では、越境ECや海外進出のサポートにも対応
| 提供形態 | クラウド型、オンプレミス型 |
|---|---|
| 価格 | スタートアッププラン：初期費用190,000円~、月額費用50,000円～ ミドルプラン：初期費用5,000,000円～、月額費用200,000円～ エンタープライズプラン：初期費用 お問い合わせ、月額費用400,000円～ |
| 体験版 | お問い合わせ |
LTV-Lab
LTV-Labは、LTV（顧客生涯価値）の最大化に重点を置いたCRMツールです。
顧客分析結果や特定の条件により顧客のセグメント化をすることができ、それに応じたステップメールも無制限に設定することができます。
既存の顧客育成を目指したツールのため、顧客管理やリピート率の分析機能も徹底されています。
特徴
- 運営する通販事業のすべての顧客情報の管理が可能
- リピート率やリピート売上を細かく確認でき、優良顧客育成プログラムの作成に役立つ
- 顧客分析結果から自動でメール配信設定ができ、顧客離反の防止につながる
| 提供形態 | クラウド型 |
|---|---|
| 価格 | 初期費用：50,000円、月額費用30,000円～ |
| 体験版 | お問い合わせ |
その他の顧客管理（CRM）ツールに関する記事はこちら
ECサイト向けのCRMツールの選び方
実際にCRMツールを選ぶ際にたくさん種類があると、「どのように選んだらいいんだろう…」と迷ってしまいますよね。
ここでは、選び方のポイントを
- 必要な機能の有無
- 他システムとの連携
- セキュリティ対策
の3点に絞って解説していきます。
必要な機能があるか
まずは、自社のECサイトの運営に必要な機能が備わているかを確認しましょう。
一口にCRMツールといっても、細かい分析の性能にはツールによって差があります。
例えば、配信メールの編集機能の有無や、分析できる顧客情報の属性の数などです。
それぞれのECサイトが抱える課題によって、必要な機能は異なるため、自社のECサイトの課題を再度洗い出しておきましょう。
他システムとの連携は可能か
すでにECサイトの運営をしているのであれば、決済システムやカートシステムとの連携が可能か、という点も重要なポイントです。
またSFA（営業支援システム）や、MA（マーケティングオートメーション）をすでに導入している場合は、導入予定のCRMとの連携が可能か確認しておきましょう。
同じベンダーから販売されているものを選ぶと、連携もスムーズに済むことが多いです。
セキュリティ対策は万全か
顧客管理をするうえで、顧客情報の漏えいは決して起こしてはなりません。
ECサイト運営だけでなく、会社自体の信用に関わる致命的な問題となります。
こうした事態を防ぐためにも、セキュリティ対策が万全なCRMツールを選ぶ必要があります。
ベンダーの過去の実績や、口コミなどを入念にチェックしておきましょう。
SFA（営業管理・支援システム）に関する記事はこちら
ECサイトでのCRMの活用例
ここでは、いざCRMツールを導入したら、どのようにECサイトに活用できるのかご説明します。
実際のCRMの手順に沿いながら見ていきましょう。
ECサイトにおけるCRMの手順
新規顧客獲得から次の購入へリピートするまでの実際の手順を解説していきます。
具体的には、以下の流れに沿って行われます。
- 新規顧客の獲得
- 顧客データの解析とセグメント化
- 顧客データの活用
- 分析と改善案の検討
新規顧客の獲得
新規顧客がECサイトで購入した時点で、CRMツールの記録が始まります。
年齢や地域といった登録された顧客情報や、サイトの閲覧履歴、購入履歴を、顧客データとして登録、蓄積していきます。
どのような顧客が、どのような経緯によって、商品の購入に至ったかを分析することによって、精度の高い施策を打ち出すことができます。
顧客データの分析とセグメント化
次に行われるのが、収集した顧客データの解析です。
どのような顧客が、何を購入したのか、を分析し、類似する顧客ごとにグループ分けします。
このグループ分けをセグメント化といいます。
セグメント化することにより、グループごとにターゲットが明確化されるため、より強い商品の訴求が可能になります。
顧客データの活用
セグメント化されたデータを活用し、顧客への最適なアプローチ法を提案、実行します。
CRMツールでは、メールマガジンの配信や、SNSを通じたプロモーションなどのアプローチ法から、顧客の特性に合った最適な手段を選び出すことができます。
改善案の検討
実施したアプローチ法の分析や検証も、CRMツールで行えます。
きちんと効果のある施策の実施ができたのか検討し、改善策を考え、再度実施していくことを繰り返すことによって、マーケティングの精度はより高まります。
長期的に良好な顧客関係を構築するためにも、こうしたPDCAサイクルを回していくことは重要です。
建築業の経営に関する記事はこちら
顧客管理なら建築業向け業務管理システム『アイピア』
アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。 さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。
アイピアはここが便利！6つのポイント
まとめ
おすすめのECサイト向けCRM（顧客管理）ツールについてご説明してきました。
ECサイトの運営では、激化する他社との競争に負けないためにも、CRMツールを用いたマーケティングが求められています。
CRMツールでは、膨大な量の顧客データの詳細な分析が可能です。
それぞれのツールによって、分析できる機能に差があるため、自社のECサイトの課題をよく考えながら選ぶのが重要です。
顧客満足度向上のためにも、自社にとって最適なCRMツールをぜひ導入してください。
