中小企業こそIT投資を!システム相談先まとめ

近年は、様々な場面で「効率化」「生産性向上」が謳われており
企業の業務管理面でも様々な形でIT化、システム化が進んでいます。

それでもまだまだ、業種や働き方によってはIT化されておらず
「どうやってIT化すべきか分からない」と思われている方や、
そもそも「IT化・効率化の必要性」について考える余裕のない方も
まだまだいらっしゃるようです。

今回はそういった情報をまず整理したうえで
どのような対策がとれるのか考えてみます

いま、「IT投資」をやるべき理由・背景について

中小企業の経常利益は年々増加傾向にある

参照:2018年版 中小企業白書・小規模企業白書 概要

上記図1、2を見て分かるように、企業の経常利益は年々増加傾向にあります。
これは大企業に限らず中小企業にも同じことが言えるようで
やはり「景気回復」というのもあながち嘘ではなさそうです。

一方で、図3「企業規模別労働生産性の推移」を見てみると
大企業と比べて中小企業の労働生産性はまったく追いついておらず
それどころか2009年ごろから30~40万ほど追加はあるものの
大企業の数値に比べると「ほぼ横ばい」であることが分かります。

大企業の方が資材投資に予算をかけやすい、
人数が多い分IT投資による効果を受ける範囲が広いなど
大企業に有利な理由も確かに存在します。
ただ、どうもそれだけではないようです。

「効果がある」のに、中小企業がIT投資を行わない理由

参照:中小企業庁:IT活用の視点からみた支援機関に期待する役割

これは、中小企業庁が中小企業に対して行ったアンケート結果です。
ラインナップされた「IT導入しない理由」は以下の通りです。

  • ITを導入できる人材がいない
  • 導入効果が分からない、評価できない
  • コストが負担できない
  • 業務内容にあったITがない
  • 社員がITを使いこなせない
  • 適切なアドバイザー等がいない
  • 個人情報漏えいの恐れがある
  • 技術・ノウハウ流出の恐れがある

様々な理由でなかなかIT投資に踏み切れない中小企業が多いことが分かります。
ただ残念ながら、その足踏みをしているうちに大企業との格差は少しずつ広がっていきます。

上記リストで強調させた4点については、適切な相談先が必要ですが
残りの4点については、情報がないせいで誤解している可能性があります。

「社員がITを使いこなせない」と思い込んでいる、
「システムを使うと情報漏えいする」と思い込んでいる、
ということがあるのかもしれません。
そもそも、それらの情報は一体どこから確証を得ているものなのでしょうか?

こういった誤解を解消するためにも、
適切なアドバイザーや情報提供の場を得ることで
一刻も早くIT投資に着手しはじめないと、企業格差は広まっていく一方です。

中小企業が使えるIT投資に対する相談先

①商工会議所

IT投資を相談する窓口は、探してみると実は色々とあるものです。
まず試していただきたいのは「商工会議所」です。

各都道府県の商工会議所には、「IT導入支援窓口」があるケースがあります。
上記画像は大阪商工会議所のものですが、
中立的な立場で御社の課題に向き合い、どんなシステムが必要か相談に乗ってくれます。

②ミラサポ

「ミラサポ」の画像検索結果

ミラサポは、中小企業庁委託事業であり
中小企業・小規模事業者を支援するために補助金・助成金の情報提供を行うだけでなく
さまざまな専門家の無料派遣を行ってくれるのも特徴です。

最も注目すべきなのは「よろず支援拠点・地域プラットフォーム」です。

(1)既存の支援機関では十分に解決できない経営相談に対する「総合的・先進的経営アドバイス」
(2)事業者の課題に応じた適切な「チームの編成を通じた支援」
(3)支援機関等との接点がなく相談先に悩む事業者に対する「的確な支援機関等の紹介」

これら3つの機能をもとに、上述した商工会議所などの紹介も行ってくれます。

③各システムベンダーへの問合せ

業界問わず、さまざまなシステムが開発・販売されています。
御社の業種などから「建築業 システム」「リフォーム システム」で検索したり
気になっている業務部門をもとに「営業管理 システム」「販売管理 システム」などで
検索すれば、様々なシステム販売会社のホームページがヒットします。

ここからまずはシステム会社の営業マンに相談するのも手段ですが
1つ気を付けていただきたいことです。

それは、営業マンが「1番最初に自社システムの紹介」を始めたら要注意ということです。

システムは、あくまでも
御社が「理想とする状態」と「不満・不安を抱えている現状」とのギャップを埋める道具です。

紹介されたシステムがどれほど素晴らしいものに見えたとしても
ギャップを明らかにする前なら、「理想の一部分を達成するだけ」のものになります。
他にも残っているギャップが御社の課題として意識できないまま運用をしてしまっても
結局使いこなせなかったり、必要な仕組みが無い事に後から気付いてしまうだけです。

この点を理解している営業マンなら、まず御社の話を聞くはずです。
それをせずに自社システムの紹介や、自社システムで解決できることの羅列などを始めたら
「無駄なシステム導入をしてしまうかも」と警戒するのが無難です。

まとめ

今回は、中小企業が抱えるIT投資への課題と
それらを相談できる窓口について紹介しました。

もうすぐ「IT導入補助金」の申請がスタートします。
導入費用の半額を保証してくれる補助金であることもあり、
IT投資は加速することが予想されますが、
まずは一度立ち止まって、窓口などを使ってしっかりと御社の課題に向き合うことをおすすめします。

参考記事:
システムを検討するべき?建築業界の課題を整理してみた
GROWモデルを活用して、お客様や社内の問題を解決する方法
【営業マンの必須ノウハウ】そのお客様の「課題」答えられますか?
今年は450万!?「IT導入補助金」とは

AIPPEAR NET 編集部

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