近年話題になっている「スマートハウス」についてご存じですか?
コロナ禍によるライフスタイルの変化により、多くの人が自宅で仕事をするようになりました。
電気料金の高い昼間に自宅で過ごす人が増え、エネルギーを最適に使える住宅に注目が集まっています。
災害時にも安心の、エネルギーを賢く使う次世代型住宅「スマートハウス」のメリットデメリットをご紹介します。
目次
スマートハウスとは
スマートハウスとはいったいなんでしょうか。
スマートハウスとはIT技術を使い、エネルギーが最適に制御された省エネ住宅のことを指します。
具体的には、太陽光発電システムや蓄電池などのエネルギー機器、家電、住宅機器などをコントロールし、エネルギーマネジメントを行うことで、エネルギーを「創エネ・蓄エネ・省エネ」を実現した次世代型住宅のことです。
最近では省エネにIoT機器が欠かせないものになり、「Internet of Things」の略で、さまざまなモノをインターネットでつなぐことを意味した住宅「IoT住宅」と「スマートハウス」は意図の違いからこれまで区別されてきましたが、将来的には同義語になっていくことが予想されています。
スマートハウスの設備
省エネをはじめ便利な特徴のあるスマートハウスには、欠かせない設備が3つあります。
HEMS(ヘムス)
まず1つ目はエネルギーを最適化するための管理システム「HEMS(ヘムス)」です。
HEMS(ヘムス)とは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」を略した名称で
家電や電気設備とつないで、電気やガスなどの使用量を「見える化」したり、家電機器を「自動制御」することができます。
HEMSの基本的な機能としては、時間毎に電力消費量を記録することが可能です。記録を把握することで電力消費量の多い時間帯を確認し、効率的な節電対策を考えることができます。
また、高機能な最新のHEMSでは、それぞれの電化製品に接続することで、個々の消費電力を把握することができます。
加えて、電化製品の使用状況に応じて自動的に運転を最適化できるなど、節電に期待ができます。
電力消費は現在まで目に見えることはなく、電気料金の請求だけで把握することが当たり前でしたが、HEMSの導入により、電力消費の内訳を詳細に知ることが可能になりました。
また、政府は「2030年までにすべての家庭にHEMSを導入すること」を積極的に推し進めており、導入に際して補助金が出る場合もあります。
太陽光発電
スマートハウスに欠かせない設備の1つとして「太陽光発電」があります。
太陽の光を電力に変換するシステムのことで主にでスマートハウスの「創エネ・蓄エネ・省エネ」の「創エネ」を担います。
エネルギーを創出することで、家庭で必要なエネルギーを賄うことができます。
住宅用蓄電池
スマートハウスに欠かせないもう1つの設備が「住宅用蓄電池」です。
住宅用蓄電池とは、太陽光やガス等の発電システムで生み出したエネルギーを蓄電する装置で、太陽光発電などのエネルギーを創出する装置と併せて使うことで、創った電気を好きなときに使用することができます。
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スマートハウスとZEH(ゼッチ)
太陽光発電や「HEMS」など、設備が似ている住宅に「ZEH(ゼッチ)」があります。
「ZEH(ゼッチ)」とは「Net Zero Enagy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略称です。
省エネに特化した住宅という点ではどちらも共通していると言えます。
では「ZEH(ゼッチ)」と「スマートハウス」の2つの住宅はどこが異なるのでしょうか。
「スマートハウス」は「省エネ・創エネ・蓄エネ」を軸に「エネルギーを効率よく使うこと」に重きを置いており、
「ZEH」は「断熱・省エネ・創エネ」を軸に「エネルギー消費量を自家発電で全てまかなえること」に重きを置いています。
省エネに特化した住宅という点では似ていますが、最終の目的が異なっています。
スマートハウスのメリット
ここまで解説してきたスマートハウスですが、メリットとしては主に3つです。
消費電力の削減ができる
エネルギーをつくり、ためて、しっかりと把握し、最適に制御することで電気量の削減が期待できます。
停電時に安心
停電時や災害時に必要な電気を長期的に確保できる点も大きなメリットといえます。
これは太陽光発電と蓄電池の組み合わせに代表されるメリットですが、スマートハウスでエネルギーを管理しておけば、万一のときにも必要なエネルギーが確保できて安心です。
補助金が出る場合がある
政府が推し進めている省エネ、省CO2事業では「2030年までにすべての家庭にHEMSを導入すること」を進めており、スマートハウスの購入や導入に補助金がでる場合があります。
スマートハウスのデメリット
では、反対にスマートハウスのデメリットはどのような点にあるのでしょうか。
2点ご紹介します。
初期費用、コストがかかる
HEMSの導入や蓄電池の導入により、まとまった額の初期費用がかかります。
加えて、数年おきに定期的なメンテナンスなどの費用が必要になります。
家電が限られる
HEMSに対応した家電は限られており、限られた種類の中から選ばなくてはいけないというデメリットがあります。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
スマートハウスは「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」の機能が備わったメリットたっぷりの住宅です。
ただ一方では、まとまった額の初期費用がかかるなど導入の際にはデメリットもあります。
予算や必要性についてしっかりと見極めた上でスマートハウスが向いているか考える必要ががありますね。