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ニューノーマル時代に対応した新しい住宅とは?

ニューノーマル時代に対応した新しい住宅とは?

世界が混乱に陥ったコロナショックのもとでは、人との距離を置いた生活や、おこもり生活が続き、Withコロナを見据えた新しい生活様式が提唱されました。

建築の現場においても、新型コロナウイルスの感染防止対策や、緊急事態宣言をきっかけに普及が進んだテレワークなど、ニューノーマルな暮らしを見据えた住まいづくりが求められています。
どのような視点からの家づくりが求められているのか、ニューノーマル時代に対応した新しい住宅について検討していきましょう。

目次

ニューノーマルな暮らしとは

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、三密を避けることが提唱され、人が集まる場所では徹底した換気対策などが求められるようになりました。
テレワークはもともと、子育てと仕事の両立をはじめ、自由度の高いワークスタイルの推進やワークライフバランスの充実を図るために求められてきた働き方です。

日本ではなかなか浸透しませんでしたが、コロナ禍をきっかけに多くの企業で導入が進み、ニューノーマルな暮らしとして浸透しつつあります。

外に出られない、人が集まる場所に行くのが不安という状況で、お家の中でいかに楽しく過ごすか、人々の模索も始まりました。
ホームシアターをつくる、家のベランダでキャンプをするなど、マイホームでの楽しみ方にも変化が生じています。

ニューノーマル時代に求められる新しい住宅とは、感染対策をはじめ、テレワークの増加やステイホームの推進を意識し、おこもり生活が快適かつ安心なものになるような住まいだといえるでしょう。
以下で詳しく見ていきましょう。

コロナへの対策

コロナ対策として日本で推進されているのは、マスクの着用、うがい、手洗い、消毒など日常における習慣の徹底です。
密集、密接、密閉の三密回避や換気の徹底、食事の場では黙食や個食、マスク会食などが推進されています。

職場や学校、イベントなど人が集まる場所だけでなく、家庭内で求められる対策も増えてきました。
家族の1人が新型コロナウイルスに感染すると、家庭内感染のリスクが高まるため、それぞれが感染しないようにすることが大切です。

しかし、同じ家に住む人の人数や家の大きさなどにより、感染者を隔離することは容易ではありません。
特に、トイレやお風呂、洗面所など一つしかなく、共有せざるを得ないスペースは、感染リスクが高まります。
ニューノーマル時代の住宅では、水回りの感染対策や、十分な換気設備が求められるでしょう。

テレワークの増加

三密対策や緊急事態宣言に伴う移動制限などを踏まえ、テレワークが急速に普及しました。
緊急事態宣言や蔓延防止措置が解除されても、会社の方針や自らの意思でテレワークを選ぶ人が増えています。

テレワークは、満員電車に乗らずに済むなどメリットがある反面、子供やペットがいると仕事に集中できない、家族と1日中一緒にいるのが苦痛などといった問題も生じています。
そのため、仕事に集中できる環境づくりや、1人の時間が持てる場所の確保などのニーズも生じました。

ステイホームの推進

小さな子供や高齢者と暮らしている場合や、妊娠中の場合など、感染リスクを考慮し、外出を控えている方も少なくありません。
自宅療養のため、2週間近く家の中から一歩も出られない方もいます。

こうした中、家で飽きずに快適に過ごす工夫も模索されるようになりました。
室内でのエンターテインメントやスポーツ、ベランダや庭でのキャンプやバーベキューなど、楽しみながら快適にステイホームができる家が求められています。

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ニューノーマルに対応した住宅

ニューノーマルに対応した住宅には、主に以下の設備や工夫が求められます。

  • 充実したワークスペース
  • ストレスフリーなリビング
  • 十分な換気機能
  • 家事負担軽減
  • コロナ禍に最適な洗面スペース

それぞれ詳しく確認していきましょう。

充実したワークスペース

1人で仕事に集中できる部屋や、子供の様子を見ながら仕事ができるスペースが求められています。
リモートでの会議や打ち合わせなどが増えるため、安定したネット環境が必要です。
仕事に集中できるよう、デスクとチェアーをはじめ、インテリアにこだわる方も多いでしょう。

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ストレスフリーなリビング

リビングは、リラックスできるスペースであることも重要ですが、子供にとっては、外に遊びに行けないストレスを発散できるスペースでもあるでしょう。
遊具が置ける広さを確保する、ホームシアターなどが楽しめる設備を作るなど、家族構成やニーズに合わせた工夫が必要です。

十分な換気機能

後付けのエアコンに換気を任せるのではなく、24時間換気設備の設置や強制換気の工夫も不可欠です。
二酸化炭素濃度が上昇したことをお知らせするシステムなどを設けるのも、一つの対策になります。

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家事負担軽減の工夫

コロナ禍に限った話ではありませんが、家事や子育てと仕事の両立は簡単ではありません。
従来テレワークは、子育てや家事と両立しやすいとして注目されていました。
しかし、コロナ禍では保育所や幼稚園、小学校が休みになることが多く、子育てや家事の負担が圧倒的に増加しました。

そのため、家事の負担を少しでも軽減することは、ニューノーマル時代の住宅にとって必要不可欠だといえます。
洗濯機置き場とベランダの動線の工夫や洗濯乾燥機の設置、浴室暖房乾燥機の設置などが求められています。
また、買い置きした食材を保管するためのスペースや、掃除を簡単に済ませられる工夫なども必要です。

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コロナ禍に最適な洗面スペース

コロナの感染防止策として、自宅に帰ったら、まずはうがい、手洗いを行うのはもちろん、シャワーを浴びる方も増えています。
玄関先に手洗い場を設ける、玄関から洗面所やシャワールームに直行できる動線にするといった環境整備も必要です。

家庭内感染のリスクを避けるため、洗面ボウルは2つにする、1階と2階にトイレと洗面スペースを設ける、お風呂以外にシャワールームを設けておくと便利です。
感染した家族と、それ以外の家族で別々に利用できるため、家庭内感染の予防につながります。

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まとめ

ニューノーマルな暮らしとは、新型コロナウイルスの感染対策をはじめ、テレワークの増加やステイホームの推進を意識する新たなライフスタイルです。
ニューノーマルに対応した住宅には、充実したワークスペース、ストレスフリーなリビングが求められます。
コロナ対策のための十分な換気機能、テレワーク中の家事負担軽減の工夫、コロナ禍に最適な洗面スペースを設けることなども必要です。

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