建築における見積もりは何かと面倒です。
項目が多いだけでなく、額も大きくなりがちなので、正確に計算することはなかなか難しいでしょう。
もし見積もりに苦労しているのならば、見積専用ソフトを使ってみると良いかもしれません。
今回は、建築みつも郎というソフトの特徴について解説していきます。
建築みつも郎17とは
建築みつも郎17は、コベックから2021年に発売された積算見積もりソフトです。
「17」とナンバリングがされていることからもわかる通り、コベックは昔から「建築みつも郎」と冠したソフトを販売してきました。
今回の最新作である建築みつも郎17も、さまざまな形でアップデートされたソフトとなっています。
運営会社について
建築みつも郎17を発売しているコベック株式会社は、1994年に設立されました。
以来30年にわたって毎年のように業務効率化を支援するソフトを販売しており、業界では有名な存在です。
コベックは、建築みつも郎のほかにもさまざまなコンピューター向けのソフトウェアを発売しています。
見積専用のソフト「みつも郎」や「建設原価ビルダー」などは建築みつも郎同様ナンバリングを重ねている人気シリーズです。
そのほかにも、コベックでは英単語暗記ソフト、世界史暗記ソフトなども販売しています。
建築みつも郎17の特徴・機能
ではまず、建築みつも郎17の特徴や機能をご紹介していきます。
見積作成
まずは、建築みつも郎17の基本機能ともいえる見積作成について見ていきましょう。
見積もりを作成する時に、一から書類を作っていくのは大変です。
そのため、ある程度テンプレート化して、すぐに見積書の大まかな部分を作れるようにしておかなければいけません。
建築みつも郎17では、項目パネルやツリーパネルをわかりやすく配置し、この項目を追加したい、という時にすぐ呼び出せるようなUIにしています。
ウリは3,000ページにも対応できる点です。
建築の見積書は、項目数が膨大になるあまり何枚にもわたって見積もりを作らなければいけないことがあります。
建築みつも郎17ならば大規模な工事にも対応できる見積書が作れるでしょう。
名称マスタ登録
建築業界においては、長年にわたってひいきにしてもらっている取引先を複数持っている企業が少なくありません。
そういった取引先との間で交わされる見積書を作る場合は、それぞれの会社の名称をあらかじめ登録できるような機能を持ったソフトを使ったほうが良いでしょう。
建築みつも郎では宛名用に60,000件もの名称が登録できるようになっています。
実行予算・原価管理
見積もりの肝ともいえるのが、実行予算や原価管理をいかに正確に計算できるかです。
特に、建築のようにさまざまな原材料費を計算しなければいけない見積もりともなると、細かな項目の数字を正しく入力しなければいけません。
建築みつも郎17は項目ごとにわかりやすく数字が入力できるデザインになっているので、誤入力する可能性もなく安心して使えるでしょう。
押印
見積もりソフトで作った見積書を印刷し、その上に押印をするというのはやや面倒です。
そこで、建築みつも郎17では用紙にあらかじめ押印する機能を搭載しました。
金額調整
見積もりの金額調整は自力でやろうと思うと大変です。
建築みつも郎17には自動で金額調整ができる機能があるため、余計な手間を短縮できます。
発注書分割作成
建築業のように複数の企業と共同で仕事をする場合は、発注書も分割で作らなければいけないことがあるでしょう。
建築みつも郎17は分割作成にも対応しています。
建築みつも郎17の費用・料金
近年の見積もりソフトはクラウドが主流になり、料金も月額制を採用している企業が増えてきました。
そんな中で、建築みつも郎17は買い切り制のソフトを販売しています。
DVDROM版は88,000円(税込)です。
ただし、複数のPCで個別管理をする場合には、1台につき38,500円がかかります。
建築みつも郎17の口コミ
建築みつも郎は、長きにわたってさまざまな建築業者から利用され続けてきたソフトです。
そのため、現在に至るまで多くの評価が寄せられており、これから建築みつも郎17を買う人にとっては参考になる口コミが蓄積されています。
今回は、その中からいくつかの点に注目しながら、建築みつも郎17の長所を見ていきましょう。
良い口コミ
建築みつも郎17は発売以来比較的高評価が与えられてきたソフトです。
ユーザーはどのような点に建築みつも郎17の良さを見出しているのでしょうか。
積算見積が効率化できる
建築の見積もりはとにかく手間がかかる作業です。
たとえば、手計算でやるとしたら、単調な作業なのに面倒な計算のせいで時間がかかってしまうということになりかねません。
建築みつも郎17はそうした単調な作業をすぐに済ませられるようなシステムになっているので、効率的に見積もりが作れるようになっています。
使いやすい操作性
最新の見積ソフトは確かにかっこいいけど、操作が複雑でいまいち使いづらかったという経験をしたことがある人も多いでしょう。
建築みつも郎17は、昔ながらのデザインでわかりやすい操作性となっており、初心者にとっても扱いやすいソフトです。
建築みつも郎17の導入方法
建築みつも郎17を利用するためにはパソコンにインストールしなくてはいけません。
まずはDVDROMをパソコンにセットし、建築みつも郎17のインストーラーが立ち上がるまで待ちましょう。
インストーラーが立ち上がったら指示に従ってみつも郎のインストールを進めていきます。
先ほども紹介しましたが、建築みつも郎17は容量の大きなソフトであるため、インストールにはだいぶ時間をかけなければいけません。
インストールする際は業務直前ではなく、休憩時間前などの余裕のある時間で行うようにしましょう。
インストール型システムに関する記事はこちら
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まとめ
もしかしたら、読者の中には建築みつも郎17の前作である12を買った人もいるかもしれません。
前作を使っているけれど、より性能が良いなら新作を使ってみようかと考えているという方もいるでしょう。
コベックでは、そうした方のために条件付きで12から17へのバージョンアップを受け付けています。
条件に当てはまる場合はぜひともコベックのホームページにアクセスしてみてください。
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