スムーズに工事や作業を進めていくためには、発注者と受注者とで、しっかりと連絡を取り合わなくてはなりません。
書類や現場写真などを簡単に共有できる工事管理システム・施工管理システムなどのシステムを導入しておくと便利でしょう。
建設業に特化したシステムを探している方には、現場クラウド Oneがおすすめです。
そこで、本記事では、現場クラウド Oneの主にな特徴、搭載機能、利用者の口コミ、料金プランなどをご紹介していきます。
時間削減・利益UP・情報共有ができる
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アイピアは建築業に特化したシステムであり、見積管理をはじめ工事に関するあらゆる情報を一括で管理できます。さらにアイピアはクラウドシステム。外出先からでもデータを確認できます。
現場クラウド Oneとは
現場クラウド Oneは、建設業専用の受発注者間情報共有システム(ASP)です。
累計注文件数は70,000件以上となっており、これまでに4,000社以上が導入しています。
国や自治体からも利用されているシステムです。
書類、写真、スケジュールをシステム上で簡単に共有できる機能が揃っており、事務作業の効率化や関係者たちとの円滑なコミュニケーションが実現できます。
製品概要
対象従業員規模 | 全ての規模に対応 | ||
提携形態 | クラウド型 | ||
IT導入補助金 | — | ||
対応OS | Windows | ||
サポート体制 | 電話対応、メール対応、FAX対応、リモートサポート |
運営会社について
現場クラウド Oneを運営している『株式会社現場サポート』についてご紹介します。
会社名 | 株式会社現場サポート | ||
所在地(本社) | 〒890-0045 鹿児島市武1丁目35-4 | ||
代表者 | 福留進一 | ||
設立 | 2005年8月11日 | ||
資本金 | 1,830万円 | ||
事業内容 | 建設業向けパッケージソフトウェアやクラウドサービスの企画・開発・販売・サポート、 及び付随するコンサルティング・業務受託 | ||
沿革 | 2005年8月 株式会社現場サポート設立 2006年06月 現場シリーズソフトウェアの企画・総販売元となる 2011年5月 現場クラウド for サイボウズ Office サービス開始 2018年06月 現場クラウド Conne (コンネ)サービス提供開始 2022年6月 「現場クラウド for サイボウズ Office」を「現場クラウド One」にリニューアル 2023年8月 現場クラウド Arune (アルネ)サービス提供開始 2024年8月 「現場クラウドストア」リリース |
受発注管理・工事管理についての記事はこちら
現場クラウド Oneの評価・口コミは?
現場クラウド Oneの口コミは、以下の通りです。
情報共有や日程調整が容易に。(ツクノビBiz)
(5.0/5)
ツールとコミュニケーションを組み合わせて活用しています。情報共有システム自体の機能として便利だと感じているのが、フォルダ形式でまとめると工事書類の一覧表が出るため整理が簡単です。完成検査時には、一覧表にあるハイパーリンクを活用して検査するように現場担当者に伝えています。また、発注者のスケジュールが空いている時間を共有できるので日程調整が安易にできます。
書類管理や進捗確認のコスト削減。(ツクノビBiz)
(3.0/5)
導入前は、現場の場所によっては役所への書類持参が大きなロスになっていました。ASPを積極導入し、各現場の見える化を実施し、フォロー体制を構築することで各現場の把握が非常に安易になりました。
現場クラウド Oneの特徴・機能
ここでは、現場クラウド Oneの主な特徴、搭載機能などをご紹介していきます。
現場クラウド Oneの特徴
現場クラウド Oneの特徴は、以下の通りです。
細かく見ていきましょう。
現場クラウド Oneの主な特徴
- 受発注者間情報共有システム機能要件に対応
- NETIS登録
受発注者間情報共有システム機能要件に対応
現場クラウド Oneは、国土交通省が定める受発注者間情報共有システム機能要件(工事Rev.5.5)に対応したシステムです。
さらに、業務Rev.1.5にも対応しています。
NETIS登録
現場クラウド Oneは、2019年5月14日に国土交通省の新技術情報提供システム『NETIS』(ネティス)に登録されました。
施工体制台帳の作成支援機能、施工プロセスチェック機能などの現場支援機能サービスが用意されています。
これらの機能を活用することで、工事書類作成や提出の時間が短縮でき、現場の生産性向上につなげることができます。
受発注者間の情報のやりとりや大容量ファイルの保管・共有が可能
現場クラウド Oneは、ユーザー数・ディスク容量が無制限で利用できます。
容量を気にせず、情報共有・ファイルの保管ができるのは魅力的ですね。
NETIS、施工体制台帳に関する記事はこちら
現場クラウド Oneの機能
現場クラウド Oneの代表的な機能は以下の通りです。
検討している方はぜひ確認してください。
現場クラウド Oneの主な機能
- 遠隔臨場機能
- 三次元データ等共有機能
- グループ機能
- スケジュール機能
- メッセージ機能
- ファイル管理機能
- 掲示板機能
- ワークフロー機能
遠隔臨場機能
遠隔臨場機能は、2021年4月1日にリリースされた機能です。
配信者は、スマートフォンのカメラ機能を使って撮影した現場の様子を撮影して配信できます。
閲覧者は、タブレットやスマートフォンのほかにパソコンのブラウザなどから現場の様子の閲覧や共有ができる仕組みです。
利用可能なWebブラウザは、Google Chrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edgeなどです。
スマートフォンとタブレットは、iOSとAndroidの両方のOSに対応しています。
三次元データ等共有機能
三次元データ等共有機能は、図面ファイルをWeb上で共有して、3次元データなどで表示ができる機能です。
3次元モデル対応ソフトウェアや端末などがなくても、図面ファイルの閲覧や共有が可能です。
現場クラウド Oneはクラウド型のサービスであるため、インターネット環境が整っている場所であれば、いつでもどこでも図面の確認ができます。
グループ機能
グループ機能は、任意でグループを作成できる機能です。
プロジェクトに所属していないユーザーを招待することも可能です。
この機能を使えば、スケジュール、メッセージ、掲示板、ファイル管理などをグループ内のメンバーで利用できるようになります。
スケジュール機能
現場クラウド Oneにはスケジュール機能が搭載されており、発注者や受注者がお互いにスケジュールを確認できます。
スケジュールの編集も可能です。
メッセージ機能
メッセージ機能は、テキストでのメッセージのほかに、図面などのファイルの添付も可能です。
添付できるファイルは、1ファイル2GBまでとなっています。
ファイル管理機能
現場クラウド Oneには、大容量ファイルの保管や共有ができるファイル管理機能が用意されています。
掲示板機能
掲示板機能は、施工現場の状況などを写真付きでアップして、ほかのユーザーたちと進捗状況や対応状況などの情報を共有できる機能です。
ワークフロー機能
ワークフロー機能は、公共工事で必要となる決裁書類の作成、回覧などが行える機能です。
回覧が終了した書類は、工期終了まで保管・共有することも可能です。
その他
現場クラウド Oneには、発議文書の作成、電子成果品作成機能、工事帳票データの一括ダウンロードなどの便利な機能も揃っています。
現場クラウド Oneの費用・料金
現場クラウド Oneの月額利用料は9,800円です。
初期費用はかからず、ユーザー数・ディスク容量は無制限と低コストで高パフォーマンスである点が魅力的です。
現場クラウド Oneには、3次元データ等共有機能オプションや遠隔臨場機能オプションなども用意されています。
初期導入費用 | 無料 |
保守・更新費用 | 9,800円(税別)/月 |
ユーザー数 | 無制限 |
件数/データ容量 上限 | 無制限 |
ユーザー追加費用 | なし |
オプション費用 | ・遠隔臨場機能オプション 10,000円(税別)/月 ・3次元データ等共有機能オプション 10,000円(税別)/月 |
お試し・体験版・デモ | あり |
現場クラウド Oneの導入事例
現場クラウド Oneについて、特徴や機能、料金等の詳細を紹介しました。
では実際に導入した企業がどのように感じているのか、導入事例を見ていきましょう。
三浦国土建設株式会社
私の頃は紙が主流だったもので、紙と印鑑がセットでないと不安になってしまい、今でも若干抵抗はあります(笑)。ですが、Oneは明らかに書類決裁のスピードアップに繋がりますし、手間が簡略化されたので、私の考えも改めなければ。と思っています。発注者からも電子データでの提出を求められますしね。弊社は舗装工事も多いのですが、書類提出が短期間に集中するので、ASPがなければ手間やロスが増えるでしょうね。
弊社は若手が多い会社なので(約半数が27歳以下)、随時現場を確認できるツールとしてOneを活用しています。もちろん現場にも見に行きますが、One上で把握している情報との差異はほとんどありません。
引用元:三浦国土建設株式会社 – 現場クラウド One
距離のある現場もありますから、毎日は全て見られません。ですが、Oneであれば全ての現場を確認できます。毎日、朝・昼・夕方と3回確認して、必要であればアドバイスするようにしています。現場に出た時は、タブレットなどを活用すると出先での確認は問題はないでしょうね。
カナツ技建工業株式会社
Oneが一番見やすいですし、画面も分かり易いですね。だから直感的に使えます。
資料の添付もドラッグ&ドロップでできますしね。明らかに回覧や決裁のスピードは上がりましたし、印刷も必要なくなりました。
島根県発注工事ではASP以前はメールを使った回覧も認められていたのですが、それでも時間がかかっていました。
Oneは回覧状況を全員が常に把握できる状態なので、回覧が早くなったように思います。発注者に回覧状況を確認することは、今は全くありません。また、いくらメールでやりとりしても、最後は紙に出力するということがありました。紙と電子が混在すると検査で手間取りますので、人によっては全部まとめて紙にすることがあるんですよ。当然、書類が多いと印刷そのものに数日かかることもあります。ASPはそれがない。一元管理できて楽ですね。
引用元:カナツ技建工業株式会社 – 現場クラウドOne
株式会社大島造船所
私はASPでは、現場クラウドOneが使い易いと思って使っています。
このOneにある、施工プロセスチェック機能も非常に重宝しています。ASP導入以前は、現地と工場では資料を個別にファイリングをしていました。ちょっとしたやり取りや決定事項が共有されていないこともあり、検査前に慌ててしまう事態もありましたが、ASP導入後は、工場と現地の情報の一元化ができるようになりました。最近では、現場担当・工場製作担当・設計担当だけでなく、積算担当もASPに登録しています。設計変更などが発生すれば、それに付随する情報もすぐに確認できるようにしています。
引用元:株式会社大島造船所 – 現場クラウドOne
現場クラウド Oneの導入方法
現場クラウド Oneを導入するには、現場クラウドストアに登録する必要があります。
詳しく話を聞いて検討したい方は、公式サイトに連絡先が記載されていますので、お電話や問い合わせフォームから連絡してみると良いでしょう。
見積もりやデモンストレーションなども試したうえで、納得できたら申し込み手続きへと進みましょう。
- 現場クラウドストアに登録
- 利用申し込み
- 初期設定
- 利用開始
建築業向けの管理システム「アイピア」
アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。
さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。
アイピアはここが便利!6つのポイント
まとめ
現場クラウド Oneは、多くの現場で導入されている建設業専用の受発注者間情報共有システム(ASP)です。
株式会社現場サポートとサイボウズ株式会社の2社によって運営されています。
遠隔臨場機能、掲示板、ワークフロー、メッセージ、スケジュールなど、豊富な機能が揃っており、受発注者間情報共有システム機能要件にも対応済みです。
現場クラウド Oneを導入すれば、発注者と受注者とのコミュニケーションが円滑に進むことでしょう。
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