請求書は手間なく、ミスなく、サクサクと作成したい書類の一つです。
この記事では、クラウドで利用でき、職場での共有もしやすくて便利なGoogleのスプレッドシートを使って請求書を作成する方法と作成のポイントをご紹介していきます。
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スプレッドシートで請求書を作成する方法
そもそもスプレッドシートとは、検索エンジンとして有名なGoogleが提供する表計算ツールです。
機能的や使い方はエクセルに類似していますが、インターネット上で簡単に使えるのが便利であり、エクセルとのある程度の互換性もあります。
スプレッドシートを活用して請求書を作成するには、「エクセルのテンプレートを活用する」「オリジナルの請求書を作成する」「配布されているテンプレートを活用する」の主に3つの方法があります。
それでは順に見ていきましょう。
エクセルのテンプレートを利用する
エクセルには請求書のテンプレートがあります。

職場でエクセルも利用しているなら、エクセルのテンプレートをGoogleドライブにアップロードすることで、スプレッドシートで開いて利用することが可能です。
エクセルのテンプレートの利用のメリット・デメリット
メリット | エクセルをお持ちなら、ダウンロードとアップロードの手順だけですぐに利用できるようになります。 |
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デメリット | 自社に合った機能など、欲しい機能がない場合があります。その場合はカスタマイズして追加するなどしなくてはなりません。 |
エクセルのテンプレートの利用手順
エクセルのテンプレートをGoogleのスプレッドシートで利用する手順は以下の通りです。
まず、エクセルを開き、「その他のテンプレート」をクリックして請求書のテンプレートを探しましょう。
それを開いて利用するのではなく、パソコン上に右クリックでメニューをチェックしてダウンロードしてください。
今度はインターネット上でGoogleドライブを開き、左上の「新規」のメニューから、「ファイルのアップロード」をクリックします。
するとパソコン上のファイルが開くので、アップロードしたい請求書を選択し、アップロードを行ってください。
Googleドライブの使い方とExcelのアップロード方法はこちら
オリジナルの請求書を作成する
Googleのスプレッドシートを開き、オリジナルで一から請求書を作成する方法もあります。
Googleのスプレッドシートには請求書のテンプレートがなく、エクセルも持っていない場合やエクセルのテンプレートでは足りない場合などで、請求書に計算式を入れるなど作成方法がわかる方におすすめです。
オリジナルの請求書を作成する場合のメリット・デメリット
メリット | 一からオリジナルで作成できるので、自社に必要な機能を取り入れられ、使いやすくなるのがメリットです。 |
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デメリット | 一から作成するので、時間も手間もかかります。 関数の知識がないと正しい計算式が入れられません。 自動計算できるようにカスタマイズできないと、正確性に問題が出ます。 |
オリジナルの請求書を作成する場合の手順
オリジナルの請求書を作成する手順は以下の通りです。
インターネット上でGoogleドライブにアクセスし、新規メニューから、スプレッドシートの新規作成を行いましょう。
日付や宛名をはじめ、品名や型番、数量、単価、小計額、合計額、適用税率、消費税額など必要となる基本項目を入力して入れていきます。
必要な場所に関数を入れ、数値を入力したら自動で小計が計算されたり、合計額が算出されたり、消費税額などが計算できるようにします。
見た目のデザインも、自社に合わせてカスタマイズしましょう。
配布されているテンプレートを利用する
インターネット上を探すと、企業や個人が作成したオリジナルの請求書が有料または無料で配布されています。
気に入った請求書があれば、それを利用する方法もあります。
配布されているテンプレートを利用する場合のメリット・デメリット
メリット | ①気に入ったテンプレートさえ見つかれば、ダウンロードとアップロードの手順ですぐに利用できるようになります。 ②汎用性のあるシンプルなものから、業界や業種別のもの、デザインがおしゃれなものなどさまざまなテンプレートから選べます。 |
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デメリット | 無料のテンプレートのほか、有料のものもあるため、追加費用がかかる場合がある点がデメリットの一つです。 |
配布されているテンプレートを利用する場合の手順
インターネット上で配布されているテンプレートを利用する方法を見ていきましょう。
Googleスプレッドシートで利用できるテンプレートの中から、自社に合うテンプレートを探しましょう。
テンプレートによって、エクセルでしか使えないものなどがあるので注意してください。
気に入ったテンプレートをダウンロードしたら、Googleドライブにアクセスし、新規メニューからファイルのアップロードを選び、ダウンロードした請求書のテンプレートをアップロードします。
請求書についての記事はこちら
【無料あり】Google スプレッドシートの請求書テンプレート
ここからは無料で使えるGoogleスプレッドシートの請求書テンプレートサイトをご紹介します。
SheetMarket

SheetMarket(シートマーケット)は、Google スプレッドシートを活用した業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)や業務改善を支援するサービスです。
スプレッドシートの受託開発や実用テンプレートの提供、機能解説を通じて、企業の業務効率化をサポートしています。
請求書スプレッドシートの特長
SheetMarketの請求書テンプレートは、インボイス制度(適格請求書)にも対応しており、発行者情報・請求番号・請求日・支払期限・明細・消費税率などを入力すると、税抜金額や消費税、合計金額が自動で計算されます。入力後はそのままPDFとして出力でき、即使用可能です。
Tatsuのポートフォリオ

「Tatsuのポートフォリオ」は、漫画家・漫画アシスタントのTatsuさんが運営するブログです。
その中にある「請求書テンプレート(Googleスプレッドシート製)」は、Googleアカウントをお持ちであればすぐに利用可能なテンプレートとして提供されています。
請求書スプレッドシートの特長
このテンプレートは、まず「ファイル」→「コピーを作成」で自身のスプレッドシートとして複製して使用します。
設定シートに必要な情報を入力し、請求内容・数量・単価などを「請求書」シートで指定すれば、金額や合計が自動計算されます。
完成したら「ファイル」→「ダウンロード」→「PDFドキュメント」で“幅に合わせる”スケール設定を使ってPDF化でき、手間なく請求書を作成できます。
SheetMarket

「センキャク」は、Googleスプレッドシートを活用した業務テンプレートの提供や業務効率化支援を行うサービスです。テンプレートギャラリーから「請求書」を選んで自由にカスタマイズ可能で、インボイス制度対応や自動計算など実用性が重視されています。
請求書スプレッドシートの特長
Googleスプレッドシート形式の請求書テンプレートは、テンプレートギャラリーから選ぶだけで利用可能です。
発行者・顧客情報、請求内容の入力後に税抜金額・消費税・合計が自動計算され、PDF出力も容易にできます。
デザインや項目は自由にカスタマイズでき、クラウド上での共有・管理にも適しています。
請求書テンプレートに関する記事はこちら
Googleスプレッドシートでの請求書管理方法
請求書の作成・管理は、企業やフリーランスにとって日常的な業務ですが、Excelファイルの煩雑な管理や手作業によるミスに悩まされることも少なくありません。
そこで管理に関しても、Googleスプレッドシートを活用するのがおすすめです。
無料で使える上に、自動計算やクラウド保存など、効率化を実現する機能が充実しています。
ここでは、Googleスプレッドシートを使った請求書管理の基本的な手順と便利な活用法について、3つのポイントに分けてご紹介します。
請求書テンプレートで業務を効率化
Googleスプレッドシートには、請求書作成に特化した無料テンプレートが多数公開されています。
これらのテンプレートでは、発行日・取引先情報・明細項目などを入力するだけで、税抜金額や消費税、合計金額が自動計算される仕組みです。
テンプレートをベースに、請求内容ごとにコピーして使えば、毎回のレイアウト調整や計算作業が不要となり、作成時間を大幅に短縮できます。
インボイス制度対応のテンプレートもあるため、制度変更にも柔軟に対応可能です。
一覧管理で「漏れ・重複」を防ぐ
スプレッドシートの特長を活かし、請求書の発行履歴を管理する「請求台帳」シートを作成することで、作成した請求書を一元管理できます。
請求番号、顧客名、発行日、金額、支払期限、入金状況などを記録しておくことで、請求漏れや未入金のチェックが容易になり、経理管理がスマートになります。
フィルタや条件付き書式を使えば、入金待ちの案件だけを抽出したり、期限超過を目立たせたりと、視覚的な管理も可能です。
クラウド管理でチーム連携もスムーズに
Googleスプレッドシートはクラウド上で動作するため、複数人での同時編集やリアルタイム共有が可能です。
作成した請求書や台帳をGoogleドライブ上のフォルダで整理し、社内メンバーや外部パートナーとアクセス権を設定して共有すれば、作業の属人化を防ぎつつ、業務の透明性も高められます。
また、請求書はPDFとして直接出力できるため、印刷やスキャンといった工程を省略して、スムーズに取引先へ送付することができます。
請求管理に関する記事はこちら
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さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。
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まとめ
スプレッドシートで請求書を作成する方法として、エクセルのテンプレートを利用する方法、オリジナルの請求書を作成する方法、配布されているテンプレートを利用する方法があります。
エクセルのテンプレートの利用手順は、エクセルのホーム画面で「その他のテンプレート」をクリックし、請求書のテンプレートをダウンロードして、ファイルをGoogleドライブにアップロードすればすぐに始められます。
メリットはすぐに利用できること、デメリットは欲しい機能がない場合があることです。
オリジナルの請求書を作成する方法の利用手順は、スプレッドシートを開き、「新しいスプレッドシートを作成」をクリックし、請求書の基本項目を追加して、関数やデザインをカスタマイズしましょう。
メリットは自社に必要な機能を取り入れられること、デメリットは作成するのが大変なことです。
配布されているテンプレートを利用する方法の利用手順は、スプレッドシートに対応したテンプレートを見つけ、請求書のテンプレートをダウンロードすることです。
メリットはすぐに利用できること、たくさんのテンプレートから選べること、デメリットは追加費用がかかる場合があることです。
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