建築の成功には、正確な見積もりが不可欠です。
今回ご紹介する建築業界必見の無料建築見積ソフトは、コストを最大限に削減しつつ、見積作成の効率を大幅に向上させるおすすめツールです。
ソフト選びのポイントや導入メリットも詳しく解説してます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
建築見積ソフトの基礎知識
建築見積ソフトは、コスト計算や資材管理を自動化するツールです。
精確な見積もりが迅速に行え、コストパフォーマンスの向上に大きく貢献します。
この基礎知識を押さえることで、時間短縮、ミス削減、効率化などが期待できるでしょう。
建築見積ソフトとは?その役割とメリット
建築見積ソフトは、建設の費用計算と管理を自動化するツールです。
その役割は、効率的な見積もり作成を通じて、建設費を 正確に予測し、関係者間で共有することにあります。
このソフトを使用することで、以下のようなメリットが得られます。
- 時間の節約
手作業による見積もり作成に比べて、大幅な時間短縮が可能になります。 - 誤算の削減
自動計算機能により、人為的なミスによる誤算を減らすことができます。 - データの一貫性維持
過去のデータに基づいて見積もりを作成することができるため、データの一貫性を維持することができます。 - コストの削減
材料や労務の単価を正確に把握することで、コストの削減につなげることができます。 - 顧客満足度の向上
迅速かつ正確な見積もりを提供することで、顧客満足度を向上させることができます。 - 見積書作成の標準化
会社全体で共通の見積書フォーマットを利用することで、見積書作成の標準化を図ることができます。 - 見積もりデータの分析
見積もりデータを分析することで、業務の改善につなげることができます。
建築見積ソフトの必要性
建築業界において、正確かつ効率的な見積もりは、事業の成功に不可欠です。
近年、建築現場における人手不足や資材価格の高騰が課題となっており、コスト削減と業務効率化がますます重要になっています。
このような状況下で、建築見積ソフトは必要不可欠なツールとなっています。
建築見積ソフトを導入することで、見積もり作成時間の短縮、誤算の削減、コストの削減、顧客満足度の向上といった多くのメリットを得ることができます。
使いやすさで選ぶ!建築見積ソフトの種類
建築業界において、見える化と効率化は、成功の鍵です。
適切な建築見積ソフトを選択することで、業務をスムーズに実行し、生産性を向上させることができます。
実際に使いやすいソフトを選ぶことで、建築業務をスムーズに実行しましょう。
クラウド型建築見積ソフト
クラウド型建築見積ソフトは、インターネットを介してサービスを利用するため、場所を選ばずアクセスできるのがメリットです。
常に最新版を使用でき、データのバックアップやセキュリティ対策も万全です。
特に、様々な仕事に関わる建築士や、現場作業が多い設計士におすすめです。
クラウド型は、建築見積ソフトの中でも、場所や時間に縛られず、効率的に作業を進められます。
メリット
- インターネット接続さえあればどこからでもアクセス可能
- リアルタイムでの情報共有
- デバイスを選ばない
- 最新バージョンが常に利用可能
- 月額料金で利用可能
デメリット
- インターネット環境が必要
- 情報セキュリティ対策が重要
- データ容量制限がある場合がある
インストール型建築見積ソフト
インストール型建築見積ソフトは、PCに直接プログラムをインストールし、オフライン作業が可能なツールです。
高い機能性が求められる現場で重宝され、ネット環境に左右されない安定した性能を発揮します。
これにより、現場での急な変更もスムーズに取り入れられ、使いやすさを実現します。
メリット
- オフラインでも利用可能
- 重要データを社内ネットワーク内に保持
- 高い情報セキュリティ
- 一括購入で費用を抑えられる
デメリット
- インストールが必要
- デバイスを選ばない
- バージョンアップには手間がかかる
- 初期費用がかかる
スマホアプリ型建築見積ソフト
スマホアプリ型建築見積ソフトは、現場での利便性を重視する方に最適です。
場所を選ばず、いつでもどこでも見積もり作成が可能です。
現場での急な変更にも迅速に対応し、作業効率の向上に大きく貢献します。
メリット
- 外出先からも簡単に見積もりをチェック
- 迅速な対応が可能
デメリット
- 機能が限定されている場合がある
- スマホの画面で操作しにくい場合がある
- 情報セキュリティ対策が重要
おすすめ建築見積ソフト5選【無料版も紹介】
ダウンロード型クラウド型合わせて5つの建築見積ソフトを紹介していきます。
見積RICH
見積RICHは、クラウド型で見積書作成から承認・発行まで完結できるWebサービスです。
見積書作成・発行: 顧客情報、商品・サービス情報、原価・売価を入力するだけで、簡単に見積書を作成・発行できます。
無料で利用できる1ユーザープランもあります。
一部機能は制限されていますが、その他は有料プランと同等の機能が利用可能です。
- 承認フローでトラブル防止
- どこにいても見積書作成可能
- 商品マスタ、顧客マスタでカテゴライズ
- 見積書の暗号化で改ざん防止
環境 | クラウド型 |
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機能 | 見積書作成、見積承認、営業・案件管理、帳票出力、マスタ管理、セキュリティ管理 |
価格 | 複数ユーザープラン:5,000円/月~ 1ユーザープラン:0円 |
サポート | スタートアップガイド、FAQなど |
カスタマイズ性 | 専用システムカスタマイズに対応 |
(2024年04月時点の情報)
Misoca
Misocaは、弥生株式会社が提供する、請求書・見積書・納品書をまとめて管理することができるサービスです。
かんたん操作で見積書を発行できるだけでなく、入金管理や請求書データ分析など、便利な機能も充実しています。
無料プランでも、月額見積書・納品書を無制限に作成することができます。
- わずか1分で見積書作成可能
- ステータス管理で対応漏れ防止
- ワンクリックでメール送信・FAX送信
- 見積書作作り放題
- スマホ・タブレットアプリ
環境 | クラウド型 |
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機能 | 帳票の作成、スマホ・タブレットアプリ、会計ソフト連携、インボイス制度・電子帳簿保存法対応、見積・入金・売上の管理、代金回収サービスの利用、出力帳票一覧、帳票の送付・発行、複数人での利用 |
価格 | 無料プラン:0円 プラン15:年額8,800円 プラン100:年額33,500円 プラン1000:年額114,000円 |
サポート | WebFAQ、メールサポート、電話サポート、画面共有サポート、チャットサポート |
カスタマイズ性 | 「表題」「メッセージ」「明細項目の表示名」などのカスタマイズ可能 |
(2024年04月時点の情報)
ツカエル見積・請求書オンライン
ツカエル見積・請求書オンラインは、中小企業の業務効率化に役立つクラウド型の見積書・請求書作成ソフトです。
簡単操作でスピーディーに帳票を作成できるだけでなく、売上分析やオンライン決済など、便利な機能も豊富に搭載されています。
初月無料で月額550円というお手頃な価格から利用することができます。
30日間無料トライアルもあるため、迷われている方は体験版から試してみるといいかもしれません。
- シンプルで直感的な操作画面
- クラウドで安全なデータ保管
- 手ごろな価格
- ニーズに合わせたカスタマイズ可能
- 帳票のメール送受信
環境 | クラウド型 |
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機能 | 印刷テンプレート、カスタマイズ機能、帳票のメール送受信、申請/承認ワークフロー、ステータス管理、合計請求書 |
価格 | スタンダードプラン:月額550円 プロプラン:月額1,100円 |
サポート | WebFAQ、メールサポート、ヘルプなど |
カスタマイズ性 | 帳票のカラー、ロゴの位置などカスタマイズ可能 |
(2024年04月時点の情報)
MtWin
建築工事業における見積書作成業務を効率化し、時間とコストの削減、ミスによるリスクの低減、案件の迅速な対応を実現します。
さらに、高い汎用性と自由度により、顧客ニーズに合わせた柔軟な見積書作成を可能にします。
機能の制限はありますが、購入せずにフリー版をダウンロードして使うことができます。
- 実行予算・基準見積(定価)・提出見積の基本3単価構成
- 見積金額調整機能で目標金額に一気に調整
- 複数の見積書を同時に編集
- 過去の類似案件を雛形に活用
環境 | ダウンロード型 |
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機能 | 見積書の作成、見積金額調整機能、歩掛り機能、見積書印刷、部材・項目マスター、見積書レイアウト機能、詳細報告書、Excel出力、BCS.CSV形式のサポートなど |
価格 | 無料プラン:0円 プラン15:年額8,800円+税 プラン100:年額33,500円+税 プラン1000:年額114,000円+税 |
サポート | ネット講習会、メール対応 |
カスタマイズ性 | 専用カスタマイズ対応なし |
(2024年04月時点の情報)
見積革命
見積革命は建築業界における見積業務をトータルにサポートする、初心者でも使いやすい高機能な見積システムです。
簡単操作で精度の高い見積書を作成できるだけでなく、発注先管理や実行予算作成など、見積業務全体を効率化することができます。
- 入力操作が簡単
- 金額調整機能で自動で修正
- 掛率による金額調整
- オリジナル書式の設定可能
環境 | ダウンロード型 |
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機能 | 金額調整機能、編集機能、過去のデータ利用、入力制御機能、印刷なし項目の設定機能など |
価格 | 要問合せ |
サポート | システムアドバイザーによるサポート |
カスタマイズ性 | オリジナル書式にカスタマイズ可能 |
(2024年04月時点の情報)
見積ソフトに関する記事はこちら
建築見積ソフトの選び方
建築業界で見積作業の効率化を図る際、適切な建築見積ソフトの選定は欠かせません。
- 機能性
- 使いやすさ
- 価格
- サポート
- カスタマイズ性
上記5つのポイントを参考に、複数の建築見積ソフトを比較検討し、自社に最適なソフトを選びましょう。
適切なソフト導入により、見積作業の効率化だけでなく、コスト削減や売上向上など、様々なメリットが期待できます。
機能性
建築見積ソフト選びでは、機能性が重要です。
高機能性を持つソフトは、効率化を促し、見積作成の精度を向上させます。
たとえば、自動計算機能や複数プロジェクト管理、BIMデータの統合、クラウドでの共有機能などがあります。
これらを活用すれば、時間節約と正確性が確保されるため、建築見積ソフトの選定には欠かせない要素です。
使いやすさ
建築見積ソフトを選ぶ上で最も重要な要素の一つが「使いやすさ」です。
直感的な操作性と高い操作性が、業務効率を大きく左右します。
初心者でも迷わず機能を使用できる設計、一般的な工程や材料のデータ入力がスムーズなど、実務に即した使い勝手の良さに注目しましょう。
作業員の負担を軽減し、モチベーション向上にもつながります。
価格
建築業界において、コストパフォーマンスと予算管理の重要性が高まっています。
特にスタートアップや中小規模の建設会社にとって、初期投資やランニングコストを抑えることは大きな課題です。
その点において、無料で使える建築見積ソフトは、現場の救世主として注目されています。
無料建築見積ソフトのメリット
- 初期投資の節約
アプリやソフトを導入する際にかかる費用が抑えられます。 - ランニングコストの削減
ライセンス費用や更新料などのランニングコストが発生しないため、長期的なコスト削減につながります。 - 経営の柔軟性向上
費用を気にせずに試用できるため、新しいツールを導入しやすくなり、経営の柔軟性を高めることができます。
無料建築見積ソフトの注意点
- 機能制限
無料版では機能が制限されている場合があり、必要すべての機能が利用できない可能性があります。 - サポート体制
有料版に比べてサポート体制が充実していない場合があります。 - セキュリティ
セキュリティ面で不安がある場合もあります。
無料建築見積ソフトは、コストパフォーマンスを重視する建設会社にとって有効な選択肢です。
しかし、機能制限やサポート体制など、注意点も理解した上で利用することが重要です。
サポート
選ぶ建築見積ソフトの価値はカスタマーサポートの質にも左右されます。
無料ツールでも、アフターサービスが充実しているものを選ぶことで、技術的な問題や操作方法に関する疑問が生じた際に、迅速且つ的確なユーザーサポートを受けることが可能です。
例えば、オンラインでのFAQ解決ガイドや、メール及びチャットによる問い合わせ対応が挙げられます。
カスタマイズ性
案件や業務内容に合わせて、ソフトをカスタマイズできるかどうかは、建築見積ソフトを選ぶ際に重要なポイントの一つです。
カスタマイズ性の高いソフトであれば、以下のようなことが可能になります。
- 必要な機能のみを追加
- 不要な機能を削除
- 画面レイアウトを変更
- ワークフローをカスタマイズ
- 独自の項目を追加
自分のニーズに合ったカスタマイズ性が備わっているソフトを選ぶようにしましょう。
見積書の電子化に関する記事はこちら
建築見積ソフトの使い方
建築見積ソフトは、見積書作成だけでなく、データの管理・分析にも役立ちます。
見積作成時に蓄積されたデータを活用することで、様々なメリットを得ることができます。
過去のデータに基づいた精度の高い見積書作成
過去の案件データを参照することで、より精度の高い見積書を作成することができます。
過去の単価や実績などを参考に、適正な価格を設定しやすくなります。
案件ごとの収益性の分析
案件ごとの利益率や粗利などを分析することで、収益性の高い案件と低い案件を把握することができます。
この分析結果を踏まえて、営業戦略や施工計画の見直しに役立てることができます。
顧客ニーズの把握
顧客ごとの見積内容や発注履歴などを分析することで、顧客のニーズをより深く把握することができます。
これにより、顧客に最適な提案を行うことができます。
積算業務の効率化
過去の積算データを参照することで、積算作業を効率化することができます。
単価表やマスタデータの作成・更新作業を減らすことができ、時間とコストを節約することができます。
リスク管理の強化
過去の案件データに基づいて、潜在的なリスクを分析することができます。
この分析結果を踏まえて、リスク対策を講じることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
無料で建築見積書を作成する方法
見積書作成は、無料のテンプレートを活用するのもおすすめです。
エクセルやワードに情報を打ち込むだけで自動計算してくれるため、手間なく見積書を作成できます。
さらに、デザインやレイアウトを自由にカスタマイズできるので、自社に合った見積書を作成することができます。
工事見積書 テンプレート エクセル(縦)
建築・建設業で使いやすい無料の見積書のテンプレートをご紹介します。
- 原価管理あり
- 階層あり
他にも無料の建築見積書のテンプレートをお探しの方は以下の記事をご覧ください。
無料の建築見積書テンプレートに関する記事はこちら
まとめ
建築業では成功には正確な見積もりが不可欠であり、適切な建築見積ソフトの選択が重要です。
選択の際は、ソフトウェアの機能範囲、使いやすさ、定期的なアップデートとサポート、他のシステムとの互換性、カスタマイズオプションの有無、そしてユーザーレビューをチェックリストとして検討すべきです。
これらを参考に慎重に選ぶことで、業務の効率化とプロジェクトの成功率を高めることができます。
建築業向けの管理システム「アイピア」
見積の基礎知識に関する記事
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