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基礎工事とは?種類や工程、ポイントを徹底解説!

基礎工事とは?種類や工程、ポイントを徹底解説!

基礎工事とは、建物を安全に支えるために欠かせない工事です。
基礎の種類や施工方法は、地盤の状態や建物の規模によって異なり、適切な工法を選択することが建物の耐久性や安全性に大きく影響します。

本記事では、基礎工事の役割や代表的な種類、施工手順、それぞれのメリット・デメリットまでわかりやすく解説します。

基礎工事の基本的な工程も紹介しますので、細かな工程を確認してみてください。
工程を知ることで、基礎工事のイメージが湧きやすくなり、基礎工事の重要性も理解できます。

目次

基礎工事とは

基礎工事とは
基礎工事とは

基礎工事とは、建物と地盤をつなぐ土台をつくる工事です。 建物の荷重や地震・風などによる力を地盤へ伝え、建物を安全に支える重要な役割があります。

適切な基礎工事を行うことで、建物の傾きや不同沈下を防ぎ、長期間にわたって安全性と耐久性を維持できます。 住宅だけでなく、マンションや商業施設、工場など、あらゆる建築物に欠かせない工程です。

基礎工事の工法は、地盤調査の結果や建物の構造に応じて選定されます。軟弱地盤では杭基礎、比較的良好な地盤ではベタ基礎や布基礎などが採用されます。

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基礎工事の種類

基礎工事といっても1種類ではなく、いくつか種類があります。
代表的なものとしてベタ基礎、杭基礎、布基礎、独立基礎があります。

種類特徴適した地盤住宅での採用
ベタ基礎床全面をコンクリートで覆う普通〜やや軟弱★★★★★
布基礎壁の下だけ施工強固な地盤★★★★☆
杭基礎杭で支持層まで支える軟弱地盤★★★☆☆
独立基礎柱下のみ施工非常に強固★☆☆☆☆

それぞれの施工法や特徴を見ていきましょう。

基礎工事の種類①【ベタ基礎】

ベタ基礎は、建物の底面全体を鉄筋コンクリートで覆う工法です。 建物全体を面で支えるため荷重を分散しやすく、不同沈下や地震への耐性にも優れています。

現在の木造住宅では最も多く採用されている基礎工法で、防湿性能にも優れていることからシロアリ対策にも効果があります。

ベタ基礎のメリット

ベタ基礎は、地震の揺れにも強いので、地震が多い日本には最適な方法の一つです。
全面が土台となるので、根を張る地盤が弱くても施工できるケースがあります。

全面に敷き詰めるのでコンクリートの使用量は多くなりますが、杭を打つ手間や土を掘る量は少なくて良いため、比較的施工がしやすいです。
コンクリートの使用量は多いですが、その分コスト高になる工法ではありません。

施工のポイント

ベタ基礎を施工する際には、コンクリートとともに防湿シートを敷設するのが一般的です。
木造住宅の床下は、湿気が多いとシロアリが発生しやすくなるからです。

シロアリは木を食べ、建物をボロボロにする恐ろしい害虫です。
防湿シートを施工したベタ基礎であれば、湿気やシロアリの侵入を防ぎ、建物の資産価値を維持するのにも役立ちます。

基礎工事の種類②【杭基礎】

杭基礎は、杭を直接地面に差し込む工法です。
地盤調査の結果、直接基礎では安全性を確保できないような軟弱な場合に採用されます。

杭基礎の工法には、大きく分けて支持杭と摩擦杭があります。

支持杭

支持杭は、地盤が軟弱な場合に採用されます。
柱状改良や鋼管杭と呼ばれる杭を固い地盤まで打って建物をしっかりと支える方法です。

摩擦杭

摩擦杭は、地盤の軟弱な部分が厚く、杭を固い地盤まで到達させることが難しいケースなどで採用されます。
杭を奥深くまで打てないため、杭を凹凸状に打つことで、杭と土の間に発生する摩擦力で基礎を支える工法です。

杭基礎を採用するのは、地盤が弱いことから安定感に不安がある場所です。
そのため、杭基礎だけで終わらせず、杭基礎の上にベタ基礎や布基礎を敷設することが多くなっています。

基礎工事の種類③【布基礎】

地盤に基礎を直接設置する直接基礎の一工法であり、建物の主な柱や壁の下に連続する形で基礎を設置する方法です。
日本の木造住宅の多くは、布基礎が施工されてきました。

全面を覆うベタ基礎に比べて、地盤に接する面積は小さくなります。
そのため、地盤の強度が比較的しっかりした土地で採用できる工法です。

柱や壁の重みが出る建物の負荷がかかる部分にのみコンクリートを敷設するので、布基礎に比べるとコンクリートの使用量は少なくなります。
そのため、ベタ基礎より軽量で、地盤への負担が小さいです。

布基礎の注意点

ベタ基礎とは異なり、床下に土がむき出しになります。
そのため、床下に湿気が溜まりやすく、シロアリの発生リスクが高まるのが欠点です。
防湿対策を行い、定期的にシロアリ点検をすることも必要です。

基礎工事の種類④【独立基礎】

地盤に基礎を直接設置する直接基礎の一工法で、主な柱の下だけにコンクリートを敷設します。
布基礎より地盤に設置する面積が小さいので、布基礎を行う地盤よりも強度の高い地盤に向いている工法です。

日本は地震が多い土地柄であり、近年の大規模地震の傾向から、一般住宅の基礎としてはほとんど採用されていません。
ただし、住宅以外の建物ではコンクリート使用量が少ない独立基礎が施工されるケースもあります。

基礎工事の手順

基礎工事の手順
基礎工事の手順

基礎工事は、宅地の造成工事などを行った後、建物の建築工事の最初に行われる工程です。
新築の木造住宅の施工期間は6ヶ月ほどが一般的です。
このうち、基礎工事にかける期間はおよそ1ヶ月であり、施工期間の6分の1を占めます。

それだけ重要な工事となりますが、建物が完成すると基本的に見えない部分であり、どのようにしてできあがったのかはほぼわかりません。
1ヶ月もかけて丁寧に行われる、基礎工事の手順を見ていきましょう。

基礎工事の手順①【地盤調査】

基礎工事を開始する前に地盤調査を行います。
地盤の強度や軟弱性、硬さなどを調査することで、どの基礎工事を実施するのが適しているか検討する必要があるためです。

建築予定の建物がどの程度の重さに耐えられるかや、沈下に抵抗する力があるかに配慮しながら、調査を実施します。
調査の結果、地盤が弱く、どの基礎工事でも不安があるような場合や予定する基礎工事では安定性が弱い場合には、基礎工事を行う前に地盤改良工事を行うことも必要です。

基礎工事の手順②【地縄張り・遣り方工事】

地縄張りとは、建物を建てる敷地に縄やビニール紐などを張り、建物の位置を確認する作業です。
遣り方とは、図面に記載された建物の位置や基礎の高さなど紙面にある位置情報を、敷地に当てはめるために木の杭などを用意することです。
敷地のどの部分に建物を建てるのか、正確な位置を決める重要な工事です。

基礎工事の手順③【堀削工事】

基礎を造るために地盤を掘り起こす工事で、根切りとも呼ばれます。
パワーショベルなどの重機を用い、基礎の底となる地盤まで土を掘ります。

排水工事と同時施工することも多く、基礎工事の工程の中では最も時間を要する工事です。
掘削した際に配管などが発見された場合には、配管を損壊しないよう、手掘りなどの対応も必要となり、より時間がかかります。

基礎工事の手順④【砕石敷き】

ランマーという機械を用い、砕石という細かく砕かれた石を敷き詰めて地盤を固める工事です。
砕石を敷き詰めたら、機械を使用して転圧をし、締め固めていきます。
締め固めることで、石の密度を高めて、地盤を強化し、建物の沈下を防止します。

基礎工事の手順⑤【捨てコンクリートの施工】

建物が実際に建てられる位置を確認するために施工されるもので、強度を高める目的ではありません。
捨てコンで位置が明らかになることで、建築工事を行う作業員は、工事を進めやすくなります。
なお、コンクリートが乾くまで日数を置くことが必要です。

基礎工事の手順⑥【配筋】

基礎を鉄筋コンクリートで形成するために、格子状の鉄筋を組み立てるのが背筋工事です。
基礎の強度に大きく影響するため、法律で細かいルールが定められており、ルールに沿って行わなくてはなりません。

基礎工事の手順⑦【コンクリートの打設】

設計図に沿って型枠を組み立て、アンカーボルトという、基礎と建物の構造材をつなぐ金属製の部材を設置します。
型枠の中にコンクリートを流し込むことをコンクリートの打設と呼びます。

基礎工事の手順⑧【養生・外枠を外す】

コンクリートを流し込んだら、型枠を外すまで一定の日数を置きます。
コンクリートを外部の衝撃や風雨から保護しながら、適度な温度・湿度のもとで硬化させることを、養生と呼びます。
コンクリートが堅くなって、強度を増すまでには日数が必要で、夏場は3日程度、冬は5日程度かかります。

養生が終わったら外枠を外します。
コンクリートにひび割れが発生していないか、アンカーボルトがずれていないか、曲がっていないかなど、仕上がりの状態を確認し、問題なければ完了です。

基礎工事の費用相場

基礎工事にかかる費用は、建物の規模や採用する基礎の種類、地盤の状態によって大きく異なります。一般的な木造住宅では、80〜200万円程度が目安です。

また、地盤調査の結果によって杭基礎や地盤改良が必要になった場合は、50〜200万円程度の追加費用が発生することもあります。そのため、基礎工事の費用は建物本体だけでなく、地盤の状況も考慮して計画することが重要です。

基礎工事でよくあるトラブル

基礎工事は建物の耐久性や安全性を左右する重要な工程です。そのため、施工方法や管理が不十分だと、建物の品質に影響を及ぼすトラブルにつながることがあります。

基礎工事でよくあるトラブルには、以下のようなものがあります。

  • 地盤調査不足による不同沈下
  • 配筋不良による基礎強度の低下
  • コンクリートのひび割れ
  • 養生不足による強度不足
  • 施工不良による基礎の傾きや沈下

これらのトラブルを防ぐためには、事前の地盤調査を適切に実施し、設計どおりの施工や品質管理を徹底することが重要です。また、施工完了後の検査や定期的な点検を行うことで、建物を長く安全に維持できます。

まとめ

基礎工事とは、地盤と建物をつなぐための工事です。
建物を支え、建物の重さや地震の揺れでかかる力を地盤に逃がす役割も果たします。
基礎工事の種類には、ベタ基礎、杭基礎、布基礎、独立基礎があり、地盤の強度などに応じて適切な工法を採用することが必要です。

基礎工事は地盤調査に始まり、地縄張り・遣り方工事を行い、堀削工事を実施します。
続いて砕石敷き、捨てコンクリートの施工、配筋、コンクリートの打設を行ったら、養生をして、しっかりと固めた後、外枠を外します。

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