私たちの生活インフラを支えるトンネル、下水道。
これらの重要なシステムには、インバートと呼ばれる技術が欠かせません。
この記事では、インバートが具体的にどのような役割を担っているのか、トンネル、下水道の2つの分野に分けて詳しく解説します。
インバート(invert)とは
インバート(invert)という言葉は、「逆にする」「反対にする」「転倒させる」といった意味を持ちます。
建設・建築用語では主に以下の2つの分野で使用されています。
- 土木工事・建築: トンネルや下水道の底面
- 下水道: マンホール内部の底面
トンネルの底面を支えるインバート
トンネルのインバートは、トンネル底面を逆アーチ型にコンクリートで固めた部分です。
これは、トンネルが地盤からの圧力に耐えられるようにするために必要不可欠な構造です。
地盤からの圧力は、トンネル全体にだけでなく、特に底面に集中します。
インバートは、この圧力を分散し、トンネルの変形や崩落を防ぎます。
マンホール内部の機能性を高めるインバート
下水道において、マンホール内部の底面にある半円形の溝がインバートです。
マンホールに流れ込んだ汚水や雨水は、インバートを通ってスムーズに流出します。
インバートの滑らかな形状は、汚泥の堆積を防ぎ、悪臭の発生を抑制する効果もあります。
また、インバートはマンホール内部の清掃を容易にし、維持管理の効率化にも貢献しています。
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まとめ
インバートは、トンネルやマンホールの安全と機能性を支える重要な役割を果たしています。
インバートについて理解することで、私たちの生活インフラを支える技術の重要性をより深く認識することができます。
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