Lesson8では、勤怠管理について解説していきます。
勤怠管理とは
勤怠管理とは、人事管理/給与管理と同じく、社内の「ヒト・モノ・カネ」のうちの「ヒト」の部分に関わる重要な業務です。
【勤怠管理における管理事項】 ◆出勤・退勤時間・休憩時間 ◆出勤日(シフト) |
企業活動の流れの中で勤怠管理は
この位置にあたります。
勤怠管理の問題点
勤怠管理を台帳などの人の手で行っていた場合の問題点について挙げていきます。
サービス残業が横行する
企業の中では、出勤簿にハンコを押すだけの出勤管理をする企業もあります。
これでは社員が何時に来て、何時に帰ったのかが分かりません。
また、休日出勤においても、これでは管理しきれません。
いわゆるブラック企業では、休日に出勤したとしても、それを証明できるものがありません。
自己申告制での正確さの欠落
自己申告制で出勤簿を社員発信で出す企業もありますが、その場合に問題となってくるのが、社員一人一人の勤務時間の認識です。
一人は「退社準備も勤務時間に入れる」と考えていて、もう一人は「勤怠を区切ってから退社準備をする」と考えていた場合、両者の勤務時間には少なくとも10分の差があります。
1日ではあまり差は無いと思われますが、月単位で考えるとおよそ3時間半ほどの差が生じます。
この状態で給与に差がついたりしては、後者の社員はモチベーションが下がってしましますね。
直行直帰の際の打刻
営業社員の中でも外回りが多い場合、直行直帰という日も少なからずあります。
その際、打刻の為に事務所へ帰ったり、翌日に打刻修正依頼をしたり、という時間は非常に無駄です。
勤怠管理システム導入のメリット
では、システム導入によりどのようなメリットがあるのでしょうか。
正しい給与計算に繋がる
正しい勤務時間、出勤の確認ができれば、正しい給与の支払いができます。
問題点に挙げたように、知らず知らずのうちに他の社員よりも多い時間働いている社員も、その分社員のモチベーションアップにもつながります。
コンプライアンスによる健全化
企業活動のなかでもほぼ100%が、コンプライアンス(法令順守)に従い業務を行っていることをアピールしています。
近年では、ブラック企業という言葉が使われ、「ブラック企業大賞」というランキングも注目されています。
社員の個人的な認識でサービス残業、休日出勤をしていた場合でも、企業問題に問われる可能性は0ではありません。
しっかりとどの社員がどのくらい働いたのかを管理することによって、こういったトラブルを未然に防ぐこともできます。
業務効率アップ
直行直帰の社員でも、スマホなどから打刻することで、正確な勤務時間を管理でき、業務の効率化に繋がります。
まとめ
勤怠の管理は、社員のモチベーションや業務の効率化に関わります。
社員のメンタルや、企業の健全さをアピールしていく際には、こういったシステム導入しているだけでも評価は高くなりますので、検討してみてもいいかもしれませんね。
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