株式会社アイピアは、「工程表業務」について、25歳から60歳の建設業従事者を対象に、工程表業務の実態や課題についてWEB形式のアンケートを実施いたしました。
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当アンケートの5つのポイント
- 工程表は「Excel・スプレッドシート」で作成している企業が約65%
全体の約65%が「Excel・スプレッドシート」で工程表を作成していると回答。専用の工程管理ソフトは約12%、手書き(紙)は約9%という結果になりました。 - 工程表作成で最も難しいのは「工程の調整・変更対応」
全体の33.5%が「工程の調整・変更対応」が最も難しいと回答。次いで「進捗の正確な把握」が23.0%となり、工程の変化に柔軟に対応することが大きな課題であることが分かりました。 - 工程表の共有は「メール・添付ファイル」が約50%
全体の49.9%が「メール・添付ファイル」で工程表を共有していると回答。次いで「紙で配布」が19.5%となり、専用システム・クラウドツールの利用は10.7%にとどまりました。 - 最も多い課題は「情報の行き違い・伝達ミス」
全体の31.2%が「情報の行き違い・伝達ミス」がよく起きると回答。次いで「進捗遅れが把握しづらい」(28.5%)、「担当者間で認識のズレがある」(26.8%)、「工程変更の反映が遅い」(26.6%)が続きました。 - 重視される機能は「自動で進捗状況が更新される機能」
全体の33.1%が「自動で進捗状況が更新される機能」が便利だと回答。次いで「スマホやタブレットで閲覧・編集可能」(32.3%)、「関係者へリアルタイムで通知される」(28.3%)、「変更履歴がわかる」(28.3%)が続きました。 - 今後期待されるのは「リアルタイムな情報共有」
全体の38.3%が「リアルタイムな情報共有」に期待すると回答。次いで「協力会社との連携強化」(30.7%)、「AIによる工程作成支援」(27.3%)、「工程遅延リスクの自動検知」(25.5%)が続きました。
工程表は「Excel・スプレッドシート」で作成している企業が約65%

まずは建設現場で工程表がどのように作成されているのかを把握するため、「普段、工程表をどのように作成していますか?」というアンケートを実施しました。
その結果、最も多かったのは「Excel・スプレッドシート」で、全体の65.2%を占めました。
一方で、「専用の工程管理ソフト」は12.0%、「手書き(紙)」は8.8%となっており、多くの企業が汎用的なツールを活用して工程管理を行っていることが分かります。
Excelやスプレッドシートは導入しやすく自由度が高い反面、更新作業や情報共有、版管理などを手作業で行う必要があり、工程が複雑になるほど管理負担が大きくなりやすい傾向があります。
そのため、現場数や担当者が増えるにつれて、専用の工程管理ツールやクラウドサービスへの移行を検討する企業も増えていると考えられます。
工程表作成で最も難しいのは「工程の調整・変更対応」

工程表の作成方法が分かったところで、次に「工程表作成で最も難しいと感じる点」について調査しました。
その結果、最も多かった回答は「工程の調整・変更対応」で、全体の33.5%を占めました。続いて「進捗の正確な把握」が23.0%、「資材や人員の手配管理」が12.2%となっています。
建設現場では、天候や工事の進捗、資材の納期、人員配置などの影響により、工程の変更が頻繁に発生します。そのため、一度作成した工程表を何度も更新し、関係者へ共有する必要があり、担当者の負担が大きくなりやすいのが実情です。
特にExcelやスプレッドシートで管理している場合は、変更内容の反映や最新版の共有を手作業で行うケースも多く、工程調整や進捗管理の難しさにつながっていると考えられます。
工程表の共有は「メール・添付ファイル」が約50%

そこで次に、「工程表の情報共有は主にどの方法で行っていますか?」というアンケートを実施しました。
その結果、最も多かった回答は「メール・添付ファイル」で、全体の49.9%を占めました。次いで「紙で配布」が19.5%となり、「専用システム・クラウドツール」は10.7%にとどまっています。
工程表は変更が発生するたびに関係者へ最新情報を共有する必要があります。しかし、メールや紙での運用では、送付漏れや確認漏れ、古い工程表を参照してしまうといったリスクが生じやすくなります。
前章で「工程の調整・変更対応」が最も難しいという結果になった背景には、このような情報共有の方法も影響していると考えられます。リアルタイムで工程表を共有・更新できる環境を整えることは、工程管理の負担軽減や認識のずれを防ぐうえで重要なポイントといえるでしょう。
最も多い課題は「情報の行き違い・伝達ミス」
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次に、「工程表を使っていてよく起きるトラブルや課題は何ですか?」というアンケートを実施しました。
その結果、最も多かった回答は「情報の行き違い・伝達ミス」で31.2%、次いで「進捗遅れが把握しづらい」が28.5%、「担当者間で認識のズレがある」が26.8%、「工程変更の反映が遅い」が26.6%という結果になりました。
これらの課題は、工程表そのものの作成よりも、変更内容を正確かつ迅速に共有できていないことが要因の一つと考えられます。メールや紙を中心とした運用では、最新版の工程表が関係者全員に行き渡るまでに時間がかかり、情報の行き違いや認識のズレが発生しやすくなります。
そのため、工程表は「作成すること」だけでなく、「常に最新情報を関係者全員で共有できる仕組み」を整えることが、トラブルの防止や円滑な現場運営につながる重要なポイントといえるでしょう。
求められているのは「自動で進捗状況が更新される機能」
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前章では、「情報の行き違い・伝達ミス」や「進捗遅れが把握しづらい」といった課題が多く挙げられました。そこで次に、「工程表の作成や管理で、便利だと感じる機能は何ですか?」というアンケートを実施しました。
その結果、最も多かった回答は「自動で進捗状況が更新される」で33.1%、続いて「スマホやタブレットで閲覧・編集可能」が32.3%、「関係者へリアルタイムで通知される」と「変更履歴がわかる」がともに28.3%となりました。
これらの結果から、多くの企業が工程表を作成する機能そのものよりも、最新情報を正確かつスムーズに共有・管理できる機能を重視していることが分かります。現場では工程変更が日常的に発生するため、進捗の自動更新やリアルタイム通知、モバイル端末からの確認・編集ができる環境は、情報伝達の遅れや認識のズレを防ぐうえで大きな効果が期待できます。
前章で挙がった「情報の行き違い・伝達ミス」や「進捗遅れが把握しづらい」といった課題に対しても、これらの機能は有効な解決策となるため、工程管理ツールを選定する際には重要なポイントといえるでしょう。
今後期待されるのは「リアルタイムな情報共有」
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上述の通り、工程管理において「自動で進捗状況が更新される機能」や「スマホ・タブレットで閲覧・編集できる機能」など、効率的な情報管理を支援する機能へのニーズが高いことが分かりました。そこで最後に、「今後、工程表管理で特に期待する機能は何ですか?」というアンケートを実施しました。
その結果、最も多かった回答は「リアルタイムな情報共有」で38.3%となり、次いで「協力会社との連携強化」が30.7%、「AIによる工程作成支援」が27.3%、「工程遅延リスクの自動検知」が25.5%という結果になりました。
これまでのアンケートでは、「工程変更への対応が難しい」「メールでの共有が中心」「情報の行き違いや伝達ミスが多い」といった課題が明らかになりました。そのため、今後は工程表を単に作成・管理するだけでなく、現場・事務所・協力会社が同じ情報をリアルタイムで共有し、変化に素早く対応できる環境がより重要になると考えられます。
また、AIによる工程作成支援や工程遅延リスクの自動検知への期待も高く、工程管理は「管理する」段階から、「業務を予測・支援する」段階へと進化していくことが期待されていることがうかがえる結果となりました。
工程表の便利機能に関するきじはこちら
アンケートに関する詳細
- 調査概要:建設業における工程表の運用実態と課題調査
- 調査目的:建設業における工程表の運用実態や課題、今後のニーズを把握することを目的として実施
- 調査期間:2026年6月30日
- 調査方法:WEBアンケート
- 有効回答者数:831名
■本件に関する補足
本調査では、建設業に従事する831名を対象に、工程表の作成方法や情報共有の実態、運用上の課題、今後求められる機能についてアンケートを実施しました。
調査対象には、経営者・現場技術者・事務職・自営業者など幅広い立場の方を含んでいます。
また、Excelやスプレッドシート、紙、専用システムなど、さまざまな方法で工程表を運用している企業を対象としているため、回答結果は建設業における工程表運用の実態を示すものとしてご参照ください。
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社アイピア 編集部:info@aippear.com
まとめ
本調査では、建設業における工程表の運用実態や課題、今後求められる機能について調査を実施しました。
その結果、工程管理では情報共有や変更対応に関する課題が多く挙げられる一方で、リアルタイムな情報共有やAI活用など、より効率的な工程管理へのニーズが高まっていることが分かりました。
工程表は工事全体を円滑に進めるための重要な管理ツールです。今後は、自社の運用方法を見直し、現場の状況に合った工程管理の仕組みを整備することが、生産性向上や円滑な現場運営につながるでしょう。
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