建物を建てた後やリフォーム工事をした後は、アフターメンテナンスを提供していくことが大切です。
建物の安全性や資産価値を維持するだけでなく、顧客満足度の向上やリフォーム・紹介案件の獲得にもつながります。
本記事では、アフターメンテナンスの必要性や具体的な内容、実施する際のポイントについて解説します。
アフターメンテナンスとは

建物は完成したらおしまいではありません。
竣工してからが、むしろ始まりであり、そこから長い年月利用されていきます。
建物は、人々を風雨や災害などから守り、快適に生活したり、仕事をしていくために重要な役割を果たしています。
高価な買い物でもあり、建物の資産価値を長く維持していくことも大切です。
一方、建物は常に新築時の状態が維持されるのではなく、年月の経過とともに経年劣化が進んでいきます。
傷みや不具合が発生して、快適さや安全性が損なわれてしまう場合もあります。
安心安全に住み続けることができるよう、定期的にメンテナンスを行っていくことが必要です。
施工後も持続的にメンテナンスを提供していくことがアフターメンテナンスです。
アフターメンテナンスの必要性
建物は、その種類や構造、環境などにもよりますが、30年、60年と長持ちするものです。
実際に、江戸時代などに建造された建物もまだ残されています。
しかし、ただ放置していては寿命を持続させることはできません。
アフターメンテナンスを行い、適切なタイミングで手を入れていくことで長く資産価値を保ち、利用し続けることができます。
アフターメンテナンスの事例
アフターメンテナンスは、建物の構造や設備の劣化・不具合が起きていないかを確認し、必要に応じて修理や修繕、設備や部品交換、リフォームなどを行っていくことです。
外装のアフターメンテナンス
外装のアフターメンテナンスでは、主に以下の項目を確認します。
- 外壁にひび割れなどが生じていないか
- 屋根から雨漏りしていないか
- 雨樋に割れなどが生じていないか
- シーリング材の劣化や剥離がないか
- 外壁塗装の色あせや剥がれがないか
内装や基礎部分のアフターメンテナンス
内装や基礎部分のアフターメンテナンスでは、主に以下の項目を確認します。
- 内壁のひび割れや床の歪みがないか
- 建具の歪みなどがないか
- 柱などにシロアリ被害の痕跡が残っていないか
- 給湯器や換気設備などの設備機器が正常に動作しているか
- サッシやドアの開閉に支障がないか
- 配管からの水漏れや異臭が発生していないか
また、水回りの設備や配管などに異常が生じていないかのチェックも欠かせません。
問題がなければ安心を得られます。
一方、問題が生じている場合や問題が生じるおそれが高まっている場合には、保証内容や状態に応じて無償修理や有償修理、リフォームなどを提案することになります。
アフターメンテナンスの仕事内容

では、アフターメンテナンスの具体的な仕事内容について確認しておきましょう。
定期点検
定期点検は、新築竣工後やリフォーム工事後に一定の期間ごとに実施されます。
点検の時期は施工会社によって異なりますが、1年・2年・5年・10年といった節目で実施されるケースが一般的です。
また、定期点検の実施を長期保証の継続条件としている住宅会社もあります。
新築の場合は構造躯体をはじめ、建物の維持に重要な部分や水回り設備を点検するほか、住人にヒアリングを行い、気になっている部分などの点検も必要です。
問い合わせ・不具合対応
アフターメンテナンスでは、定期点検だけでなく、施主や入居者からの問い合わせや不具合の相談に対応することも重要です。
定期的に点検に行くとはいえ、その間に劣化が進んだり、思わぬ不具合が起こったり、災害などで損壊することもあり得ます。
実際に住んでみてわかる不具合や使いにくさなどについて相談を受け、必要に応じて改善や修理などの提案・実施を行うことも求められます。
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アフターメンテナンスのポイント

アフターメンテナンスをスムーズに行っていくポイントは、
- 顧客とのコミュニケーションを密に取ること
- メンテナンス内容を事前に提示すること
- 安心できる保証を用意すること
- 情報管理の仕組み化
です。
それぞれのポイントを確認していきましょう。
顧客とのコミュニケーション
建物が完成した後やリフォーム工事が終わったら、もう関係ないでは困ります。
完成後、施工後に生活し、建物を使用していくわけですから、その後も長く快適かつ安全に使い続けられることを顧客も求めています。
相談の段階から工事、完成までの間に顧客との信頼関係を築くとともに、定期的に連絡を取ったり訪問したりすることで、顧客とのコミュニケーションを密にすることが大切です。
不具合が生じればすぐに連絡できるような関係性を築いておくことで、リフォームなど新たなニーズが生じた場合には、他社に頼むことなく、かかりつけ医のように頼ってもらえます。
メンテナンス内容の提示
建物が完成した際や工事完了時には、定期点検に伺うタイミングやメンテナンス内容を事前に計画して案内をしておきます。
いきなり、点検に来られても困りますが、このタイミングで点検にくる、このタイミングでメンテナンスを行うとわかれば、顧客の側も準備することが可能です。
せっかく計画を立てても、この時期にメンテナンス工事が入るとは思わなかったと断られてしまうこともあります。
先伸ばしになることで建物の劣化が進んだり、修理コストがかさむおそれもあるので、計画性と事前の明示が大切です。
その上、実際に点検を行って修繕や部品交換などが必要な場合は、どの部分が劣化し、どんな目的でどういうメンテナンスを行うのか、事前に提示して納得してもらうことも欠かせません。
安心できる保証
アフターメンテナンスについて、定期点検の無料実施を保証することも大切です。
また、新築後やリフォーム工事後、一定期間は一定の条件にもとづき、無償で修理を行うなど安心の保証を用意します。
竣工後や工事完了後は、点検してもらったり何か困ったことを相談すると費用がかかるのではないか、と思う顧客も少なくありません。
この場合、点検を受けることや相談することを躊躇してしまいます。
また、劣化が進んでしまった時やいざリフォームが必要になった時に、他社に相談してしまうおそれもあります。
建物を建てた際やリフォーム工事を行う際は、その後のアフターメンテナンスも含めて、長く責任を持つことを約束することがポイントです。
これによって顧客の信頼を得られ、長くお付き合いしていくことが可能となります。
リフォームや建て替えのニーズが生じた場合にも、頼んでもらえるようになります。
情報管理の仕組み化
アフターメンテナンスでは、点検履歴や保証内容、過去の修繕記録などの情報を正確に管理することが重要です。
担当者個人の記憶や紙の台帳に依存すると、対応漏れや引き継ぎ不足が発生するリスクがあります。
顧客情報を一元管理し、必要な情報をすぐに確認できる体制を整えることで、安定したアフターサービスを提供できます。
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アフターメンテナンスを効率化する方法
アフターメンテナンスの対象件数が増えると、点検時期の管理や問い合わせ対応が煩雑になります。
Excelや紙による管理では、対応漏れや情報共有不足が発生するケースも少なくありません。
顧客情報や施工履歴、保証内容、点検予定日などを一元管理できるシステムを活用することで、対応品質の向上と業務効率化を図ることができます。
また、過去の対応履歴を確認しながら顧客対応ができるため、顧客満足度の向上にもつながります。
建築・リフォーム業向け管理システム「アイピア」
アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。
さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。
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まとめ
アフターメンテナンスは、建物の資産価値を維持し、安全・快適な住環境を守るために欠かせない取り組みです。
また、施工会社にとっても、顧客満足度の向上やリフォーム・建て替えなどの継続受注につながる重要な業務といえます。
定期点検や問い合わせ対応を計画的に実施し、保証内容を明確にするとともに、顧客情報や点検履歴を適切に管理することが大切です。
アフターメンテナンスの体制を整えることで、顧客との長期的な信頼関係の構築につながるでしょう。
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