「施工管理はやめとけ」と言われる理由とは?続けるメリットもご紹介

「施工管理はやめとけ」と言われる理由とは?続けるメリットもご紹介

現場を知っている人からよく聞かれるのが、「施工管理はやめとけ」というワードではないでしょうか。
一度はこのようなことを耳にしたことがある方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、本当にそうなのでしょうか。

今回は、施工管理の仕事やその魅力、また、どうしてそのように言われるのか理由をご紹介します。

施工管理とは

施工管理は、現場の作業が円滑に進むように現場監督として管理する仕事です。

工事を進めるためには、職人たちがいつでも安全に作業ができるように現場が管理されていなければなりません。
また、工事の進捗を随時確認して管理することも必要です。

そこで必要なのが、施工管理の仕事です。

「施工管理はやめとけ」と言われる理由

ここでは、「施工管理はやめとけ」と各方面から言われてしまう理由を細かくご紹介します。
理由として、実際に以下のようなことが挙げられます。

長時間労働

どこの会社もというわけではありませんが、施工管理の仕事は多くの会社で長時間労働であることが挙げられます。

現場入りの時間は早く、7時など早朝になることがあるにもかかわらず、終わりは21時を超えることがほとんどです。
特に納期が迫ってくると、余裕がないので休憩も少なく、夜中までの作業も多くなっています。

残業時間が非常に多く、長時間労働が常態化している点が問題視されています。
政府は長時間労働削減に対する取り組みをすすめていますが、簡単に実現できることではありません。

休日が少ない

施工管理の仕事は、休日も少ないといわれます。
国土交通省の発表では、他業種に比べると年間20日から30日休日が少ないという結果も出ています。

日曜日はお休みであっても、土曜日や祝日は仕事があるなど毎週の休みは週1という現場もあります。

業務内容が多い

施工管理の仕事は、とにかく業務量が非常に多いのが特徴です。
仕事の割に担当者が少ないので、一人にかかる負荷はかなりのものとなります。

施工管理は、工程管理、安全管理、品質管理、原価管理の仕事を担います。
安全管理や品質管理は、現場にいる作業員の安全確認や使用する資材の品質をチェックするために、現場監督として現場を管理します。
また、工程管理や原価管理は、資材の発注や職人との日程調整、施工図の作成、工期に合ったスケジュール調整などを事務所内で行います。

つまり、現場だけでなく事務所内で行う仕事も多いため、残業しなければならないほどの業務量を抱えてしまう場合があります。

仕事量と給与が見合わない

既述の通り、現場は7時くらいに入って、夕方には帰社できるものの、事務所に帰ってからも仕事が残っています。
事務作業を終えて帰宅できるのは、21時や22時頃です。

決められた工期で現場を完成しなければならないことから、現場が終わった後も会社に戻ってさまざまな事務作業を行う必要があり、仕事量は非常に多いです。

しかし、施工管理の平均年収はそれほど高くなく、20代の施工管理の平均年収は482万円ほどです。
300万から400万円の方も多く、仕事量が給与に見合わないと考える方が非常に多いです。

業務中に危険がある

施工管理の仕事は、業務中に危険を伴う場面があります。
事故を未然に防ぐ努力をしていても、転落や機材による事故、倒壊などのような事故がどうしても起きてしまうことがあります。

体力が求められる

施工管理は作業員ではないので、体力など必要がないように思えるかもしれません。
しかし、施工管理の仕事は既述の通り、とにかく業務量が多く激務です。

日中は現場監督として指揮を執ったうえで、帰社してから山のようなデスクワークをこなしていかなければなりません。
朝から晩まで働きずくめですから、そうした環境に耐えられる体力が求められるのです。

「施工管理はやめとけ」は嘘?施工管理の魅力

これまでの理由を見ると、施工管理は大変な仕事で良いイメージが湧かなくなってしまったかもしれません。
しかし、施工管理の仕事には大きな魅力もあります。

未経験でも年収が上がりやすい

近年の建設業界は、他産業と比較しても高齢化が進んでいる業界です。
つまり、若手の人員が足りていない状況です。

そこで、建設業界は、未経験者でも積極的に採用を行っており、人材育成にも力を入れています。
人材育成の環境が整っていることで、スムーズにキャリアアップできることが期待でき、年収も上がりやすいといった傾向があります。

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IT技術による業務効率化

施工管理の仕事は、とても業務量が多いのが特徴です。
しかし、近年では、建築業界においてもIT化が進められています。

建設現場で活用できるシステムの利用が当たり前の時代になっていることから、施工管理も効率的に行うことができるようになっています。
ITをうまく活用することで、長時間労働の削減にもつながると考えられています。

将来性がある

施工管理は、とても将来性がある職種の一つです。
建設業界には欠かせないのが施工管理の仕事ですし、建設業界はいくら不景気であっても、日本においてニーズがなくなることはありません。

たとえば、現在は、リニア新幹線や大阪万博、老朽化されたインフラの維持管理などの需要があります。
建設業は日本の経済に欠かせない業界ですので、仕事を担う中でスキルやノウハウをどんどん身につけていけばキャリアアップも期待できるでしょう。

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転職のチャンスがある

建設業界は全体的に人員が足りていない状況で、規模にかかわらずどこも人員不足で悩んでいます。

そこで、中小の建設業から大手企業へ転職できるチャンスも期待できます。
規模の大きな企業へ転職することで、年収アップもかなえることができるでしょう。

施工管理に向いている人の特徴

施工管理はやめておいたほうが良いと言われることは多いですが、中には施工管理に向いているという方がいらっしゃいます。
次の特徴に当てはまる方は、施工管理に向いていると考えられます。

  • コミュニケーション力が高い
  • リーダーシップがある
  • マルチタスクを難なくこなせる

「施工管理はやめとけ」と言われる人の特徴

つまり、施工管理に向いていない人は、コミュニケーション能力が低い人、リーダーシップの取れない人、マルチタスクが苦手な人です。

施工管理は、社内だけでなく社外の方とも日々コミュニケーションを取っていかねばなりません。
さまざまな関係者とやりとりをして連携を取っていかなければならないので、コミュニケーションがうまく取れない人は向いていないと言えます。

また、施工管理は、作業員の方とあらゆる企業に指示を出し、取りまとめる力が必要です。
つまり、リーダーシップを取ることが苦手な方は向いていないでしょう。

業務量が多く、同時に複数の作業をこなさなければならない場面もしばしばありますので、マルチタスクをこなすのが難しい方は向いていないでしょう。

まとめ

施工管理は業務量が多く、激務で体力勝負といったところがあります。
「やめとけ」と言われることが多いのは、このためです。

しかし、近年はIT化によってシステムが導入され、業務が効率的に行えるようになっています。
また、未経験でもキャリアアップの機会があり、年収アップも期待できる将来性のある仕事です。

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