見積書を作成する際、「鑑(かがみ)は必要なの?」「送付状とは何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか。
見積書の鑑とは、見積書の先頭に添付する表紙や送付文のことで、取引先へ丁寧な印象を与えたり、見積書の内容を分かりやすく伝えたりする役割があります。
この記事では、見積書の鑑とは何かをはじめ、添付する目的や記載内容、作成例、作成時のポイントまでわかりやすく解説します。。
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見積書の鑑とは

見積書の鑑(かがみ)とは、見積書の先頭に添付する表紙や送付文のことです。案件名や宛先、送付する書類の概要などを記載し、見積書の内容を分かりやすく伝える役割があります。
法律で添付が義務付けられているわけではありませんが、多くの企業ではビジネスマナーの一つとして鑑を付けるのが一般的です。見積書だけを渡すよりも丁寧な印象を与えられるため、企業間取引を中心に広く利用されています。
鑑を添付する目的
見積書の鑑を添付する主な目的は、次の4つです。
- 丁寧で誠実な印象を与える
- 見積書の概要を分かりやすく伝える
- 書類を整理・管理しやすくする
- 情報漏えいのリスクを軽減する
見積書は発注先を決める重要な資料であり、相見積もりが行われるケースも少なくありません。鑑を添付することで、取引先に丁寧な印象を与え、信頼につながることが期待できます。
また、案件名や宛先、添付書類などが一目で分かるため、受け取った相手が内容を把握しやすくなります。複数の見積書を比較・管理する際にも便利です。
頭紙や送付状との違い
見積書の鑑は、「頭紙」や「送付状」とほぼ同じ意味で使われることが多く、明確な違いはありません。会社や業界、担当者によって呼び方が異なるだけというケースが一般的です。
例えば、以前の職場では「鑑」と呼んでいたものを、転職先では「送付状」と呼んでいたり、ベテラン社員が「頭紙」と呼んでいたりすることも珍しくありません。
ただし、企業によっては運用方法が異なる場合があります。見積書の表紙を「鑑」とし、郵送やメールで送付する際には別途「送付状」を添付するルールを設けているケースもあります。呼び方だけで判断せず、勤務先や取引先のルールに合わせて対応しましょう。
見積に関する記事はこちら
見積書の鑑の記載内容
見積書の鑑には、どのような内容を記載すれば良いのでしょうか。
記載内容は職場のルールや取引先との関係などによっても違ってきますが、ここでは基本的な記載事項、一般的な内容をご紹介します。
記載内容一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日付 | 発行日 |
| 宛名 | 会社・担当者 |
| タイトル | 〇〇工事見積書 |
| 挨拶文 | 送付の案内 |
| 添付書類 | 見積書・明細書 |
| 備考 | 有効期限など |
日付
日付は見積書の作成日や発行日です。見積書は一般的に有効期限を設けることが多いです。
特に建設業では資材や建材の価格が変動することや人件費などが変動することもあるため、この見積額でできるのはいつまで、発行日から何ヶ月以内といったルールを設けるのが一般化しています。その基準となる日を記載します。
宛名
宛名は、誰宛ての見積書かを記載します。企業名または企業名+部署名、さらに担当者名を書くか、個人のお客様なら個人名を記載します。もちろん、敬称も必須です。
会社や部署宛なら「御中」、個人名宛てなら「様」を付けましょう。
例
株式会社○○
営業部御中
株式会社○○
営業部
山田様
タイトル
タイトルは何の見積書かわかるように簡潔に明示します。
たとえば、「〇〇店の内装工事お見積書」などです。
前文
前文は簡単な挨拶文です。見積書を送付することや検討していただきたいことなどを簡潔かつ丁寧に伝えます。
例
平素より大変お世話になっております。
ご依頼いただきました○○工事のお見積書を送付いたします。
ご査収のほどよろしくお願いいたします。
本文(明細など)
本文には何を添付するかを記載するのが一般的です。
たとえば、見積書、明細書、スケジュール表と添付する書類名を記すことや見積書一式などと記載します。
備考
いつまでに検討してほしい、返答期限など、伝えたいことや注意点があれば記載します。
見積書の鑑の作成例
見積書の鑑の作成例をご紹介します。
××株式会社
××部御中
〇〇見積書のご送付
拝啓
時下益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
見積書を送付いたしますので、ご査収の程よろしくお願いいたします。
・見積書1通
備考)○年○月○日までにご返答いただければ幸いです。
鑑の作成時のポイント
見積書は担当する工事や会社の規模などにより、毎日のように作成することもあります。
相見積もりをする業者や個人も多いので、ルーティーン業務のように、いくつもの見積書の作成を担当する方も多いことでしょう。
見積書の鑑はビジネスマナーとして大切な役割を果たす一方、やはり重要なのは見積書の中身です。
見積書の鑑の作成に時間を取られていては、業務効率が悪くなります。そこで、見積書の鑑作成時のポイントをご紹介します。
取引先ごとに簡単なテンプレートを用意する
同じ取引先と継続的に取引しているケースや不定期でも常連の取引先からよく発注が入るといったケースでは、取引先ごとにテンプレートを用意するのがポイントです。
この点、1つのテンプレートをさまざまな取引先で使い回すと、取引先名を間違えるなど、とても失礼なミスをするおそれがあります。
そのため、取引先ごとにテンプレートを分け、鑑の作成の際に日付や本文など必要な部分だけ変更して作成すれば、スピードアップできます。
都度取引が多い、単発取引の個人客が多い場合は、企業向けと個人向けのテンプレートを作成し、宛名を間違えないよう、チェックできる仕組みを作っておきましょう。
おすすめの見積書テンプレートはこちら
見積書や鑑の作成が可能なシステムを導入する
見積書は表計算ソフトで、鑑は文書作成ソフトで作成している場合やいずれも表計算ソフトなどで作成している企業が多いのではないでしょうか。
かつての手書きしていた時代に比べれば、1つの進化ですが、今の時代は見積ソフト(建築見積ソフト)を使う方法も非効率と言われるようになっています。
見積ソフト(建築見積ソフト)を導入することで、人手不足でダブルチェックやトリプルチェックをしてくれる人材や時間の確保も難しくなっている今の時代でも、見積書や鑑の作成が可能になります。
必要項目を入れるだけで、見積書と一緒に鑑も出力できることや電子的に送れます。
見積書の鑑はメール送付でも必要?
見積書をメールで送付する場合、「鑑は必要なのだろうか」と迷う方も多いでしょう。
結論からいうと、必ずしも鑑が必要というわけではありません。メール本文に挨拶や送付の目的、添付書類などを記載していれば、鑑を省略しても問題ないケースは多くあります。
一方で、企業間取引や正式な見積書を提出する場面では、PDFに鑑を付けて送付する方が丁寧な印象を与えられます。案件名や宛先、添付書類の内容が一目で分かるため、受け取る側も書類を管理しやすくなるというメリットがあります。
ただし、運用方法は企業や取引先によって異なります。メール本文のみで問題ない場合もあれば、鑑や送付状の添付を求められるケースもあるため、取引先のルールや慣習を優先して対応することが大切です。
まとめ
見積書の鑑とは、見積書の最初に付ける表紙のことです。
鑑を添付する目的は、どんな見積書かを一目で明らかにすること、丁寧な印象を与えること、情報漏洩防止などが挙げられます。
頭紙や送付状との違いですが、ほぼ同じものを指していますが、職場によって違いを設けている場合もあるので確認が必要です。見積書の鑑の記載内容は日付、宛名、タイトル、前文、本文(明細など)、備考になります。
鑑の作成時のポイントは、取引先ごとに簡単なテンプレートを用意すること、見積書や鑑の作成が可能な見積ソフト(建築見積ソフト)を導入することです。
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