中古住宅を買う際、同時にリフォームをしたいと考える方は多いでしょう。
同時に済ませるのが楽な一方で、住宅購入とリフォームの2つの資金調達をするのは大変です。
この記事では、そのような方におすすめのリフォーム一体型住宅ローンの特徴や選び方、おすすめのローンについて説明していきます。
目次
リフォーム一体型住宅ローンとは
リフォーム一体型住宅ローンとは、住宅購入費用とリフォーム費用をあわせて借り入れることのできるローンです。
一般的に、リフォームに関するローンとして、
- リフォーム費用だけを借り入れるリフォームローン
- 通常の住宅ローンとリフォームローンを別々に借り入れるタイプ
- リフォーム一体型住宅ローン
などがあります。
リフォーム費用と住宅購入費用を、同じ金融機関から、同じローン内で借り入れるということがリフォーム一体型住宅ローンの特徴です。
リフォーム一体型ローンのメリット
リフォーム一体型住宅ローンのメリットをみていきましょう。
金利が比較的低い
一般的に、リフォームローンの金利は住宅ローンより高くなっています。
しかし、リフォーム一体型住宅ローンを利用することで、リフォーム費用も住宅ローンと同じ低金利で利用することが可能です。
そのため、リフォームローン単体やリフォームローンと住宅ローンを別々に借り入れる場合よりも、低金利で利用できます。
リフォームローンより返済期間が長い
リフォームローンの返済期間は、10~25年であることが多いです。
一方、リフォーム一体型住宅ローンは、住宅ローンと同じで返済期間は最長35年になっています。
返済期間を長くすることで、月々の返済額を抑えることが可能になります。
ローンの管理が簡単
別々に借り入れるよりも、一つのローンに絞ることでローンの管理が楽になると考えられます。
教育や車など、既に別のローンを借り入れている場合は、なるべく数を増やさずに済ませることがおすすめです。
また、手数料などの諸経費も1回きりで済むため、出費を抑えることもできます。
リフォーム一体型ローンのデメリット
次に、リフォーム一体型住宅ローンを利用する際のデメリット・注意点を確認していきましょう。
事前に工事の見積書・計画書が必要
リフォーム一体型住宅ローンの審査の際には、詳細な工事の見積書・計画書が必要になります。
物件購入、工事計画とローン申し込みを、同時に計画的に進める必要があるため、注意が必要です。
取り扱いのある金融機関が少ない
リフォーム一体型住宅ローンは、通常の住宅ローンやリフォームローンと比べて、取り扱っている金融機関が少ないです。
そのため、希望する金融機関で取り扱いがあるかどうかをよく確認しましょう。
また、少ないとはいっても、リフォーム一体型住宅ローンを取り扱う金融機関は増えている傾向にあります。
よく調べて、最新の情報を得るようにしてください。
抵当権の設定が必要
リフォーム一体型住宅ローンを契約するには、購入する物件を担保として抵当権の設定が必要です。
抵当権を設定すると、ローンの支払いができなくなった際に、家が差し押さえられるリスクがあります。
リフォームローン・住宅ローン控除に関する記事はこちら
リフォーム一体型住宅ローンの流れ
リフォーム一体型住宅ローン契約の一般的な流れは以下の通りです。
- 物件探し
- リフォームの計画
- ローンの仮審査、リフォーム見積
- 物件購入申し込み、リフォームプラン策定
- 物件売買契約、工事契約
- ローンの本審査
- ローン契約、融資実行
物件の購入、リフォーム工事契約、ローン契約を同時に行うため、計画性をもって進めることが大切になります。
また、先程も述べたように、ローンの本審査の段階でリフォームの具体的な内容が決まっている必要があります。
リフォーム業界の動向に関する記事はこちら
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リフォーム一体型住宅ローンを選ぶ際のポイント
リフォーム一体型住宅ローンを選ぶ際、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。
総支払額、申し込み要件をよく確認する
リフォーム一体型住宅ローンを選ぶ際には、総支払額や申し込み要件をよく確認しましょう。
総支払額が重要なのは、金利が安くても、手数料が高いために総支払額が高くなることもあるためです。
また、申し込み要件も、金融機関によってさまざまであるため、自身が利用できるかどうかは事前に確認しておく必要があります。
審査に落ちた時の計画をたてておく
万が一審査に落ちた場合のことも考えて行動するようにしましょう。
ローンでは、仮審査に通っても、本審査で落ちることがあります。
その際に資金調達に困ることのないよう、他のリフォーム一体型住宅ローンを利用する、リフォームローンと住宅ローンを別々に借り入れる、補助金や助成金を利用するなど、対応策を用意しておくことが大事です。
自分で金融機関を調べる
住宅の購入の際には、仲介の不動産業者が住宅ローンを紹介・斡旋してくれることが多いです。
不動産業者の提案は参考にはなりますが、彼らは住宅ローン専門業者ではないため、必ずしも自身にとって最適な住宅ローンを提案してくれるとは限りません。
そのため、自分自身でもリフォーム一体型住宅ローンを提供する金融機関についてよく調べ、シミュレーションを行うことが重要です。
おすすめのリフォーム一体型住宅ローン5選
最後に、おすすめのリフォーム一体型住宅ローンをご紹介します。
ローン選びの際の参考にしてください。
SBI新生銀行
SBI新生銀行が提供する パワースマート住宅ローンです。
借り入れ時の事務手数料などの諸費用が安いのが特徴です。
固定金利 | 年1.10%(10年) |
---|---|
変動金利 | 年0.42%(半年型) |
返済期間 | 5年以上35年以内 |
借入可能額 | 500万以上3億円以下 |
主な申し込み要件 | ・申込時の年齢が20歳以上65歳以下、完済時の年齢が80歳未満 ・勤続2年以上、前年度税込年収が300万円以上の正社員もしくは契約社員 ・自営業の場合、業歴2年以上、2年平均300万円以上の所得 ・団体生命保険の加入資格を有すること ・日本国籍または永住許可を有すること |
※2024年3月時点の情報です。
りそな銀行
りそな銀行が提供する「りそな住宅ローン<リフォーム資金セット型>」です。
変動金利の金利が非常に低くなっています。
固定金利 | 年1.705%(10年) |
---|---|
変動金利 | 年0.340% |
返済期間 | 1年以上35年以内 |
借入可能額 | 50万円以上3億円以内 |
主な申し込み要件 | ・借入時の年齢が満20歳以上満70歳未満、最終返済時の年齢が満80歳未満 ・前年の税込年収が100万円以上 ・給与所得者の場合は勤続年数1年以上、給与所得者以外の場合は勤続または営業年数が3年以上 ・団体信用生命保険に加入できる方 ・日本国籍の方、永住許可を受けている方または特別永住者の方 |
※2024年3月時点の情報です。
みずほ銀行
みずほ銀行が提供する中古・リフォーム一体型の住宅ローンです。
金利プランが多彩で、選択肢が多いのが魅力です。
固定金利 | 年1.40%~(10年) |
---|---|
変動金利 | 年0.375%~ |
返済期間 | 1年以上35年以内 |
借入可能額 | 50万円以上3億円以内 |
主な申し込み要件 | 要問い合わせ |
※2024年3月時点の情報です。
【フラット35】 リノベ
【フラット35】 リノベは、中古住宅の購入と同時に一定の要件を満たすリフォームを行うことで、【フラット35】の借入金利を一定期間引き下げる制度です。
通常のフラット35と同様、全期間固定金利で最長35年借り入れられるのが特徴です。
固定金利 | 全期間固定金利(金融機関により異なる) |
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変動金利 | なし |
返済期間 | 15年以上35年以内 |
借入可能額 | 100万円以上8,000万円以下 |
主な申し込み要件 | ・申込時の年齢が満70歳未満の方 ・日本国籍の方、永住許可を受けている方または特別永住者の方 |
※2024年3月時点の情報です。
イオン銀行
イオン銀行の「住宅ローン・リフォーム活用プラン」です。
新規借り入れや借り換えなどさまざまなシーンで利用できます。
固定金利 | 年1.49%(10年) |
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変動金利 | 年0.43% |
返済期間 | 1年以上35年以内 |
借入可能額 | 1億円以内 |
主な申し込み要件 | ・申込時の年齢が満18歳以上71歳未満、最終返済時の年齢が満80歳未満 ・当行所定の団体信用生命保険に加入できる ・給与所得者は6か月以上、経営者及び自営業者は事業開始後3年を経過していること ・前年度収入100万以上、自営業は前年度所得100万以上 ・日本国籍、または永住許可を受けている方 |
※2024年3月時点の情報です。
建築・リフォーム業向け管理システム アイピア
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さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。
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まとめ
リフォーム一体型住宅ローンとは、住宅購入費用とリフォーム費用をまとめて借り入れることのできるローンです。
リフォーム一体型住宅ローンには、比較的低金利である、返済期間が長い、ローン管理が簡単といったメリットがあります。
複数の金融機関が提供しているため、各ローンをよく確認して、自身に合うものを選ぶようにしましょう。
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