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積算ミスの原因とは?ミスを防ぐ方法をご紹介

積算ミスの原因とは?ミスを防ぐ方法をご紹介

積算は建築工事を行い、利益を上げていくうえで重要なコスト計算作業になります。
もっとも、複雑で細かいのでミスをしてしまうケースも少なくありません。

高い正確性が求められる積算において、どんなことがミスの原因になっているのか、よくあるケースを見ていきましょう。
また、ミスを防ぐ方法もご紹介していきます。

目次

積算とは

積算とは、工事にいくらかかるのか、工事に必要となる原価を積み上げて合算する作業です。

工事を行うには、どの材料が必要で、誰がどの様な工法を使って行うのが適切か、工事着手前に分からなければ、人も材料も集めることが出来ません。
また、その場合、費用がいくらかかり利益をいくら出せるのか見込みが立たなければ、事業として成り立ちません。
そのために、積算が必要とされているのです。

積算の重要性

積算は、見積もりの根拠や利益が出るかどうかの基準になるものです。
そのため、正確であることが何より求められます。

正確な積算を行わなければ、赤字受注契約取り消しなどのおそれがあります。
実際に、積算のミスで大きな損害を被った事例もあるほどです。

建設業では大きな金額を扱うことも多く、積算はこれらの利益に直接影響するとても重要なものです。

積算ミスの原因

本来ミスが許されない積算ですが、どのようなことが原因でミスが起きてしまうのでしょうか。
積算ミスのよくある原因を見ていきましょう。

設計図の変更

設計図の変更はしばしばなされるものです。
設計図の変更が行われると、工事にかかる費用も増えたり、減ったりすることがあるので、それを反映させなくてはなりません。

施主との商談や設計士との連携にばかり気を取られて、積算に反映させるのを忘れないようにしましょう。
特に設計図の変更についての商談や変更を担当する人と、積算業務を行う担当者が異なる場合には綿密な連携が不可欠です。

口頭での指示やメモ不足

積算を行うには、依頼主の要望や現場の状況など、多くの情報を集める必要があります。
その際、口頭だけで指示・説明をしていたり、メモが不十分であったりすれば、当然正しい積算はできません。

正しく情報を記録しておくことが求められます。
また、設計図の変更があった際にも、口頭で指示を受けるだけでなく、確実にメモしておくことが大切です。

ヒューマンエラー

人間のミスであるヒューマンエラーは、100%排除するのは難しいものです。
積算では、費用の項目も細かく、拾ってこなければいけない費用も膨大にあります。
うっかり拾い忘れたり、計算すべきところを間違えたりするケースも少なくありません。

また、積算はとても複雑で難しい作業なので、知識をしっかり理解したうえで、経験を積まないと正確かつスピーディーにできないことも多いです。
理解不足や勘違いなどによるヒューマンエラーも起こりやすいので気を付けましょう。

不十分なチェック体制

人手不足で、それぞれが忙しい中、チェック体制が不十分なケースも増えています。
最悪の場合、一人で積算を行い、自分で見直しをするだけの企業もあるかもしれません。
自分の業務が忙しいあまりに、チェックすべき書類が回ってきても、中身をしっかりチェックせずに承認してしまうケースもあります。

いつもミスがない人だから大丈夫だろうと、チェックもせず承認していませんか。
チェックをしてもミスを見逃してしまう、チェックのヒューマンエラーも問題です。

算定基準や算定表が最新のものでない

積算を行う際には、実態に即した計算をするために、単価や歩掛の算定基準算定表が存在します。
この算定基準・算定表は物価変動などに応じて定期的に見直されていることが多いです。

もし古い算定基準や算定表を使っていたら、実際の工事費用から大きくずれることになります。

積算ミスを防ぐ方法

では、積算ミスを防ぐにはどのような方法を用いれば良いのでしょうか。
考えられるミスの予防法を見ていきましょう。

積算システムを導入する

積算システムを導入することで、精度が上がり、積算作業もスピードアップできます。
必要項目の入力漏れや異常な数値の入力があるとエラーが表示されるため、ミスを防ぐことが可能です。

面倒な計算も一発で完了します。
参照すべき算定基準や算定表などのデータも搭載され、更新されるので、いちいち調べる必要や古いデータを適用してしまう心配もありません。

システムによっては、設計図のデータを読み込んで自動的に数値が反映されるケースもあります。
知識の深さや経験を問わず、誰が行っても同じ積算ができるようになるのがシステムの強みです。

施工パッケージ型積算方式を導入する

施工パッケージ型積算方式とは、国土交通省が積算業務の負担軽減のために新たに導入した積算方式です。

これまでの積算方式では、工種ごとに材料費・労務費・機材費用の単価を積み上げ、各工種の必要量を計上して積算単価を算出していました。
施工パッケージ型積算方式では、標準単価を構成する材料費・労務費・機材費用の構成比率を用いることができ、地域や時期の違いを補正することで積算単価を算出できます。

これにより、標準歩掛調査をする手間が省かれ、積算業務のスピードアップやミスの予防が可能になります。

チェック体制を見直す

システムを導入すれば、システム内でのチェックが入り、チェック業務も軽減されます。
ですが、システムを導入しない場合には最低でもダブルチェック、できればトリプルチェックをする体制を構築し、チェック漏れのないようにしなくてはなりません。

最初のチェック者は同僚や先輩などを充て、最終チェック者は上司や所属長などが担当するなどチェック体制を構築しましょう。
チェック漏れがないよう、必ず確認すべきポイントをまとめたチェックシートを作るなど、チェックにおけるヒューマンエラーの防止も必要です。

勉強会を実施する

積算業務は複雑で、何度も経験することで次第に理解が深まり、スムーズにできるようになります。

未経験の方や経験が浅い方もミスなくできるようになるよう、勉強会を実施することもおすすめです。
実際の工事例で、実践的に積算を行い、それぞれが問題なくできるかケーススタディを積み重ねていき、勉強会に参加した全員が正確にできることを目指しましょう。

アイピアで積算ミスを防ぐ

アイピアでは見積マスタ(テンプレート)過去の見積を検索して、新たな見積に利用することができます。

また、CADシステムなどからエクスポートしたExcelデータコピー&ペーストでアイピアの登録することができるので、見積書の作成時間の短縮や、ヒューマンエラーの防止に繋がります。

まとめ

積算とは、工事にいくらかかるのか、原価を積み上げていくことで、見積もりの根拠や利益が出るかどうかの基準になります。

積算ミスの原因には、設計図の変更を反映し忘れることや計算ミスや勘違い、理解不足などによるヒューマンエラー、口頭での指示やメモ不足、古い算定基準、さらに不十分なチェック体制が挙げられます。

積算ミスを防ぐ方法としては、積算システムを導入すること、施工パッケージ型積算方式を導入すること、チェック体制を見直すこと、勉強会を実施することがおすすめです。

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