【建設業】粗利が低い原因とは?利益が残らない「どんぶり勘定」から脱却する4つの対策
「現場は常に動いていて売上もあるのに、なぜか手元にお金(利益)が残らない…」 建設業の経営者や管理者から、このような悩みをよく耳にします。売上高が高くても、粗利(売上総利益)が低ければ、会社を成長させるための資金や社員に還元する利益は生み出せません。
本記事では、建設業における適正な粗利率の目安から、粗利が低くなってしまう根本的な原因、経営を圧迫するリスク、そしてどんぶり勘定から脱却して確実に利益を残すための具体的な改善策まで徹底解説します。
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建設業・リフォーム業における「適正な粗利率」の目安
自社の粗利が低いかどうかを判断するためには、まず業界の平均的な水準(目安)を知っておく必要があります。業種や元請け・下請けの立場、工事の規模によって異なりますが、一般的に目標とすべき粗利率は以下の通りです。
| 業種・工事の種類 | 粗利率の目安(目標値) |
|---|---|
| 一般建築・土木工事 | 15% ~ 20%前後 |
| 新築住宅工事(元請) | 20% ~ 25%前後 |
| リフォーム・修繕工事 | 25% ~ 35%前後 |
リフォーム工事は新築や大型工事に比べて規模が小さく、現場ごとの移動費や細かな手配(労務費)がかかるため、比較的高めの粗利率を設定しないと会社に利益が残りません。もし自社の粗利率がこの目安を恒常的に下回っている場合は、見積もりの甘さや原価の膨張など、何らかの構造的な問題を抱えている可能性が高いと言えます。
建設業で粗利が低くなる(利益が残らない)3つの原因
目安となる粗利率を下回っている、つまり「売上に対して原価(材料費、労務費、外注費など)がかかりすぎている」状態を引き起こす主な原因は、以下の3点に集約されます。
粗利を低下させる3つの主な原因
- 実行予算を作っていない(どんぶり勘定):見積もりの金額だけで工事を進め、着工前に「どこにいくらまで使えるか」という目標原価(実行予算)を設定していないため、支出が無防備になる。
- 資材高騰が単価に反映されていない:昔の感覚や古いエクセルのマスターを使い回しているため、近年の急激な資材価格の高騰を原価に織り込めず、自社で差額を被っている。
- 追加工事・変更の請求漏れ:現場で発生した施主からの追加要望に対し、口約束で工事を進めてしまい、最終的な請求書に金額を上乗せできていない(サービス工事になってしまっている)。
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粗利の低さを放置して起こる3つの経営リスク
「最終的に少しでも黒字になればいい」という考えは非常に危険です。粗利の低さを放置することは、会社の存続を脅かす以下のような深刻なリスクを招きます。
| リスクのケース | 具体的な悪影響 |
|---|---|
| 資金繰りの悪化・黒字倒産 | 粗利が低いと、固定費(販管費)をまかなえず営業赤字に転落しやすくなります。支払いが先行する建設業では、手元のキャッシュが枯渇し「黒字倒産」のリスクが高まります。 |
| 人材採用・育成への投資不足 | 利益が出ないため、社員への給与還元や新しい人材の採用、ITツールへの投資ができず、組織の高齢化や労働環境の悪化(負のスパイラル)に陥ります。 |
| 不測の事態(工期遅れ等)への耐性低下 | 天候不良による工期延長や、予期せぬやり直し工事が発生した場合、元々の利益幅(バッファ)がないため、一つの現場のトラブルが即座に大赤字へと直結します。 |
粗利を改善し、確実に利益を残すための4ステップ
粗利を改善するには「適正な見積もりを出す」ことと「原価を下げる(無駄をなくす)」仕組みづくりが不可欠です。以下のステップでどんぶり勘定から脱却しましょう。

粗利改善への具体的な手順
- 実行予算の徹底作成:受注後、着工前に必ず「実行予算(原価の目標額)」を作成し、現場監督と共有して「いくらで抑えれば目標の粗利が出るか」を意識させる。
- リアルタイムな原価把握:工事完了後ではなく、工事の進行に合わせて発注額や支払額を随時入力し、現時点で予算をオーバーしていないか常にチェックする。
- 単価マスターの最新化と共有:最新の材料費や外注費をシステム上で一元管理し、見積もり作成時に古い単価を使って赤字を招くミスを防ぐ。
- 追加工事のルール化:現場での追加・変更が発生した際は、必ずその場で「追加見積もり」を作成し、施主の合意を得てから作業するフローを徹底する。
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建築業向け管理システム「アイピア」で粗利率を改善
上記のような「実行予算の作成」や「リアルタイムな原価把握」をエクセルで行うのは、入力の手間や集計ミスが多く現実的ではありません。そこで活躍するのが、建築業向けの管理システム「アイピア」です。
アイピアなら、作成した見積もりデータからワンクリックで実行予算を作成できます。現場監督がスマートフォンから発注や日報(労務費)を入力すれば、会社にいながら全現場の「現在の粗利率」をリアルタイムで確認することが可能です。予算オーバーの兆候があれば即座に対策を打つことができます。
【導入事例】株式会社コネクシオホーム様の場合
アイピア導入企業インタビューより
「案件が多くなり煩雑になった現場管理を情報共有することで大幅に粗利を改善!」
以前は現場ごとの予算や原価が見えにくく、どんぶり勘定になりがちでした。アイピア導入により、現場ごとの発注状況や原価がリアルタイムで情報共有されるようになり、無駄な支出を削減。結果として、各案件でしっかり利益(粗利)を確保できる体制へと生まれ変わりました。
建築業向けの管理システム「アイピア」
アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。
さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。
アイピアはここが便利!6つのポイント
よくある質問
- 実行予算を作る時間がありません。どうすればいいですか?
-
エクセルでゼロから作ろうとすると膨大な時間がかかります。アイピアのようなシステムを導入すれば、見積もりの明細データをそのまま実行予算に流用できるため、作成の手間はほぼかかりません。予算作成のハードルを下げる仕組みづくりが重要です。
- 現場の担当者がこまめに原価(発注や経費)を入力してくれないのですが…
-
「事務所のパソコンを開かないと入力できない」環境が最大の障壁です。スマホやタブレットから現場のスキマ時間で簡単に入力できるクラウドシステムを採用し、入力作業自体の負担を減らすことが定着の第一歩です。
まとめ
建設業において粗利が低い原因は、単価設定の甘さと「どんぶり勘定」による原価管理の欠如にあります。業界の目安を知り、実行予算の作成とリアルタイムな原価把握の仕組みを整えることで、無駄な支出を防ぎ適正な利益を残すことが可能です。自社の利益を守るために、エクセル管理の限界を見直し、現場と事務所を一元管理できるITツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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