建設業界では、人手不足や原価管理の複雑化を背景に、業務のデジタル化(DX)が急速に進んでいます。
中でも「案件ごとの収支を正確に把握したい」「見積・発注・原価を一元管理したい」といったニーズは年々高まっています。
そうした課題を解決する手段として注目されているのが、建設業向け業務管理システム「MARS NEXT(マルスネクスト)」です。
本記事では、MARS NEXTの基本概要から、実際の評価や口コミ、気になる価格帯、具体的な機能、さらには導入事例までを網羅的に解説します。
導入を検討している方が、自社に適したシステムかどうか判断できるよう、分かりやすく整理していきます。
MARS NEXT(マルスネクスト)とは?
『MARS NEXT』は、建設業向けに開発されたクラウド型の原価管理システムで、見積・受注から工事管理、原価・請求管理までを一貫して対応します。
工事ごとの進捗状況や原価、利益をリアルタイムで可視化でき、経営判断に必要な情報を迅速に把握できます。
操作性にも配慮されており、現場担当者から事務スタッフまで直感的に利用可能です。
紙やExcel中心の管理から脱却し、業務の標準化と効率化を実現することで、建設会社の生産性向上と安定した経営を支援します。
製品概要
| 対象従業員規模 | 推奨規模:従業員 5名〜100名程度 対応可能範囲:1人親方・小規模事業者から従業員300名規模(中小企業基本法上の範囲)まで |
|---|---|
| 提携形態 | クラウド型 |
| デジタル化・AI導入補助金 | 2026年 デジタル化・AI導入補助金 対応 |
| 対応OS | ・Windows 10/11 ・iOS 18.0以降 ・iPadOS 18.0以降 ・Android 14以降 ※推奨ブラウザ:Google Chrome、Microsoft Edge |
| サポート体制 | 電話対応 |
運営会社『株式会社コンピュータシステム研究所』について
MARS NEXTを運営している『株式会社コンピュータシステム研究所』についてご紹介します。
| 会社名 | 株式会社コンピュータシステム研究所 |
|---|---|
| 所在地(本社) | 〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町2丁目19番21号 |
| 代表者 | 長尾 良幸 |
| 設立 | 1986年6月3日 |
| 資本金 | 2億2,625万円 |
| 事業内容 | 土木・建築 事業関連のコンピュータソフトウェア開発・販売・メンテナンス 各種マネジメントコンサルティング (ISO9000、14000、45001、BCP等) 建設業向け教育サービス 3D画像解析ソリューション・ソフトウェアおよび周辺機器の開発・販売 |
| 主な沿革 | 1986年 「株式会社コンピュータシステム研究所」(CST)を設立 1989年 土木積算システムの販売・サポートを開始 2000年 原価管理システム「原価Kanri」 販売開始 2004年 原価管理システム「MARS」 販売開始 2010年 原価管理システム「MARS Second Edition」 販売開始 2020年 原価管理システム「MARS Evo」 販売開始 2025年 原価管理システム 「MARS NEXT」販売開始 |
原価管理のDXについての記事はこちら
MARS NEXTの評価・口コミは?
MARS NEXTの口コミや評価に関する内容は見つかりませんでした。
しかし、MARS NEXTは使いやすい操作で建築業界で利用されています。
その理由を順に見ていきましょう。
MARS NEXTの特徴・機能

ここからは、MARS NEXTの具体的な特徴、機能についてみていきましょう。
MARS NEXTの特徴
ここでは、MARS NEXTの主な特徴を3つご紹介します。
MARS NEXTの主な特徴
- 積算データや過去の工事データを活用し、手間と時間をかけずに実行予算を作成できる
- 日報・出来高をスマホから入力でき、現場の進捗や原価・損益をリアルタイムに把握できる
- 現場とバックオフィスの分業を支援し、工事状況を可視化して迅速かつ的確な判断を可能にする
積算データや過去データを活用した実行予算の効率化
MARS NEXTは、これまで蓄積してきた積算データや過去の工事実績を活用し、実行予算を効率的に作成できる点が特徴です。
過去の原価情報や単価データをもとに予算を組み立てられるため、ゼロから入力する手間を大幅に削減できます。
また、データに基づいた精度の高い予算作成が可能となり、経験や勘に頼らない標準化された原価管理を実現できます。
その結果、見積から実行予算への連携もスムーズになり、業務全体の効率化につながります。
スマホ入力によるリアルタイムな進捗・原価管理
日報や出来高はスマートフォンから手軽に入力できるため、現場にいながらリアルタイムで情報を登録できます。
入力されたデータは即座にシステムへ反映されるため、工事の進捗状況や原価、損益を常に最新の状態で把握できます。
これにより、事務所に戻ってからの入力作業や情報共有の遅れを防ぐことが可能です。
現場と管理側の情報のズレが減ることで、迅速な意思決定と問題の早期発見につながります。
分業体制を支える工事状況の可視化
MARS NEXTは、現場とバックオフィスの役割分担を明確にし、効率的な分業体制の構築を支援します。
各工程や工事の進行状況がシステム上で可視化されるため、関係者全員が同じ情報を共有できるようになります。
その結果、進捗の遅れや原価の異常にも早期に気づくことが可能です。
経営層や管理者も状況を正確に把握できるため、迅速かつ的確な判断を行える環境を実現します。
MARS NEXTの機能
MARS NEXTには、業務を網羅する多様な機能が搭載されています。
主な搭載機能は以下の通りです。
MARS NEXTの主な機能
- 実行予算作成機能
- 日報入力・管理機能
- 出来高管理機能
- 原価・損益管理機能
- レポート・帳票出力機能
- バックオフィス連携機能
実行予算作成機能
積算データや過去の工事実績を活用し、効率的に実行予算を作成できる機能です。
過去データをベースにすることで入力の手間を削減しつつ、精度の高い予算を短時間で作成できます。
日報入力・管理機能
現場からスマートフォンやタブレットを使って日報を入力できる機能です。
作業内容や人件費、使用材料などをその場で登録でき、リアルタイムで情報が反映されます。
出来高管理機能
工事の進捗状況を出来高として数値化し、可視化できる機能です。
進行度合いを客観的に把握できるため、遅れや問題の早期発見につながります。
原価・損益管理機能
日々入力されたデータをもとに、工事ごとの原価や損益をリアルタイムで把握できる機能です。
最終的な利益予測も可能となり、経営判断のスピード向上に貢献します。
レポート・帳票出力機能
進捗状況や損益データを自動で集計し、各種帳票やレポートとして出力できる機能です。
会議資料の作成や分析業務の効率化を支援します。
バックオフィス連携機能
現場で入力されたデータを事務側と共有し、業務の分業化を実現する機能です。
入力作業の負担を分散し、現場と本社のスムーズな情報連携を可能にします。
MARS NEXTを導入する際の注意点は?
MARS NEXTは現場主体で活用するシステムであるため、導入前に環境や運用体制を整えておくことが重要です。
スムーズに定着させるためにも、以下のポイントを事前に確認しておきましょう。
システム環境・スペックの確認
クラウド型(またはハイブリッド型)で運用するため、安定したインターネット環境が必須となります。通信環境が不安定な場合、リアルタイム共有のメリットを十分に活かせません。
また、帳票出力にMicrosoft Excelを使用するため、対応バージョンが導入されているかの確認も必要です。
さらに、スマートフォンで日報入力を行う場合は、iOSやAndroidのバージョンが推奨環境を満たしているかも事前にチェックしておきましょう。
運用ルールの整備と現場への定着
MARS NEXTは現場代理人が主体となって利用するシステムのため、現場側の協力体制が不可欠です。
導入前に運用ルールを明確にし、「なぜ使うのか」「どのように業務が楽になるのか」を現場に共有することが重要です。
また、工種や資材単価などのマスターデータをどこまで整備するかによって、その後の入力効率が大きく変わります。初期設定を丁寧に行うことで、運用後の負担を軽減できます。
既存システムとの連携確認
既存の積算ソフトや会計ソフトとの連携についても事前に確認しておく必要があります。
同社製品との連携は比較的スムーズですが、他社システムと連携する場合はCSV出力・取り込みの手順や運用フローを整理しておくことが重要です。
導入後に連携で手間が増えてしまわないよう、事前の検証が欠かせません。
費用対効果とライセンス設計の検討
MARS NEXTは利用形態やライセンス数によって費用が変動するため、自社の運用に適した構成を検討する必要があります。
すべての社員にアカウントを付与するのか、現場代理人や事務担当に限定するのかによってコストと運用効率は大きく変わります。業務フローに合わせて最適なライセンス設計を行い、費用対効果を最大化することが重要です。
特に、「現場でスマートフォンやタブレットを活用できる環境が整っているか」「現場担当者がITツールに抵抗なく取り組めるか」といった点は、導入の成否を大きく左右します。事前にデモや試用を行い、現場の納得感を得たうえで導入を進めることが成功のポイントです。
MARS NEXTの費用・料金

MARS NEXTの費用は公式サイト上で具体的な金額が公開されておらず、基本的には個別見積もり形式となっています。
導入企業の規模や利用形態によって価格が変動するため、詳細な費用を把握するには問い合わせが必要です。
| 初期費用・ライセンス費用 | 利用するライセンス数や導入形態(スタンドアロン版・ネットワーク版など)によって費用が変わります。 そのため、現場代理人の人数や利用範囲に応じて最適な構成を検討する必要があります。 |
|---|---|
| オプション費用 | 一部の機能はオプションとして提供されています。 例えば「利益予想機能」はオプション扱いとなっており、必要に応じて追加費用が発生する可能性があります。 |
| 保守・サポート費用 | 導入後は、保守契約やサポート費用が別途発生するケースが一般的です。 バージョンアップや問い合わせ対応などを含めた運用コストも考慮しておくことが重要です。 |
MARS NEXTは単純な「安さ」で選ぶシステムではなく、現場の業務効率化や利益の見える化による改善効果を踏まえて検討することが重要です。
特に、リアルタイムでの原価・損益管理ができる点を考慮すると、業務削減や利益改善による費用対効果が期待できます。
MARS NEXTの導入事例
MARS NEXTについて、特徴や機能、料金等の詳細を紹介しました。
では実際に導入した企業がどのように感じているのか、導入事例を見ていきましょう。
公式サイトには、MARS NEXTに関する導入事例はありませんでした。
そこでこの章では、MARS NEXTの旧製品「MARS Evo」の導入事例をご紹介します。
株式会社東城
導入前の課題
現在のシステムは経理寄りの原価管理システムで、現場側(実行・日報)で利用するのにとても不便でした。請求書作成・日報入力を主眼に置いていたシステムで実行予算は各監督ごとにExcel等で作成しておりました…。
導入の経緯・決め手
導入の決め手は、主に以下の4つです。
- 積算システムATLUSと連携ができること
- 各種帳票の多様性(1つの入力で色々な帳票に出力できる点)
- 社内フォーマットの統一を図れる点
- 運用ルールを統一できる点
導入効果
クラウドサーバー運用になったことで、これまでの社内に戻って日報を打たなければならないという制限がなくなりました。
【導入事例】株式会社東城 | 原価管理ソフト MARS – マルス | コンピュータシステム研究所
現場に出ているその場で日報登録ができるようになり業務効率が向上しました。
社内の人員なら、役職・業務問わず全員が同じ情報を共有できるようになったことがとても便利です。
東北グレーダー株式会社
導入前の課題
日報は紙入力で総務担当が一人で集計していたので集計漏れが発生、手間もかかっていました。
CSTの積算セミナーに参加した際に、積算データを活用した実行予算の作成ができる「MARS Evo」の宣伝を聞いて興味を持ち検討した結果、導入に至りました。
導入効果
今までは過去の経験を元に、Excelで簡易的な実行予算しか作成しておりませんでしたが、単価括置換を活用すれば簡単に根拠がある実行予算を作成することが可能になりました。
日々の同一工種の作業は、同一パーティーで行う事が多いので、日報複写機能を活用すれば短時間での日報入力が可能となるため、非常に便利な機能です。
【導入事例】東北グレーダー株式会社 | 原価管理ソフト MARS – マルス | コンピュータシステム研究所
MARS NEXTの導入方法
MARS NEXTの導入は、公式サイトで明確な手順として整理されているわけではありませんが、公開されている情報から一般的な流れを把握することができます。
ここでは、公式に案内されている内容をもとに導入の進め方を整理します。
- 問い合わせ・資料請求
公式サイトには問い合わせ窓口が用意されており、製品に関する資料請求や見積もり依頼が可能です。
費用は個別見積もりとなるため、自社の利用人数や運用方法を整理したうえで問い合わせることが重要です。 - 無料デモ・製品説明
MARS NEXTでは、無料デモが提供されており、オンラインまたは訪問形式で製品の説明を受けることができます。
実際の操作画面や機能を確認しながら、自社の業務に適しているかを事前に検証できる点が特徴です。 - 導入・運用開始
導入後は、実行予算の作成、日報入力、出来高管理、利益予想といった流れでシステムを活用していきます。
これらの機能を日々の業務に組み込むことで、現場と本社間でリアルタイムに情報共有が可能となり、効率的な工事管理を実現できます。
このように、MARS NEXTは無料デモや問い合わせ窓口を通じて導入を進められる仕組みが用意されており、実際の業務に即した形で運用を開始できる点が特徴です。
導入を検討の場合は、まずは公式サイトから問い合わせをしましょう。
MARS NEXTに関するよくある質問
- MARS NEXTはどのような企業に向いていますか?
-
主に建設業・土木業の企業を対象としており、特に現場代理人が複数在籍する小規模〜中堅企業に適しています。
Excelなどによる管理から脱却し、工事ごとの原価や利益をリアルタイムで把握したい企業に向いています。 - ITに詳しくない現場でも使えますか?
-
現場での利用を前提に設計されているため、スマートフォンやタブレットから直感的に操作できる点が特徴です。
日報入力や出来高管理もシンプルな操作で行えるため、ITに不慣れな方でも比較的導入しやすいとされています。 - 導入までどれくらいの期間がかかりますか?
-
公式に明確な導入期間は記載されていませんが、大規模なマスターデータ登録が不要なため、比較的短期間で運用を開始できるとされています。
まずはデモや初期設定を経て、自社の運用に合わせて段階的に定着させていくケースが一般的です。 - 他のシステムとの連携は可能ですか?
-
同社の積算ソフトなどとの連携はスムーズに行える設計となっています。
一方で、他社の会計ソフトなどと連携する場合は、CSV出力などを活用した運用が必要になるケースもあるため、事前確認が重要です。 - 費用はどのくらいかかりますか?
-
具体的な料金は公開されておらず、企業規模や利用ライセンス数によって変動するため、個別見積もりとなります。
そのため、導入を検討する際は問い合わせやデモを通じて詳細な費用を確認する必要があります。
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まとめ
MARS NEXTは、建設・土木業向けに設計された業務管理システムであり、実行予算の作成から日報入力、出来高管理、利益予想までを一元的に管理できる点が特徴です。
特に、現場代理人がスマートフォンから入力できる仕組みにより、リアルタイムで原価や損益を把握でき、迅速な意思決定を支援します。
一方で、導入にあたってはインターネット環境や運用ルールの整備、現場への定着が重要なポイントとなります。
費用は個別見積もりとなるため、自社に合った構成を検討することが必要です。
まずは無料デモを活用し、操作性や適合性を確認したうえで導入を進めることが成功の鍵といえるでしょう。
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