応募書類やビジネス文書を送る際に必ずと言っていいほど必要となるのが送付状です。
書類の中で一番初めに目に入る送付状は最初の挨拶であり、書類を見やすくするための相手への配慮でもあります。
送付状を正しく扱えることはビジネスマナーの基本です。
本記事では送付状の必要事項と書類送付のポイントについて紹介していきます。
テンプレートも載せているのでぜひご活用ください。
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送付状とは
- はじめの挨拶
- 内容の紹介
- 補足の説明
送付状は大きく分けて挨拶、内容紹介、補足説明の三つの役割があります。
本来手渡しが望ましいですが、直接会うことが困難な場合にFAXや郵送で書類を送ることになります。
送付状を同封することで誠意やお詫びの気持ちをこめた挨拶としての役割を果たします。
また、書類の一番初めに目に入る送付状は「誰が」「誰宛に」「何のために」「何を送ったのか」を簡潔に伝えたり、補足の説明をしたい場合に知らせるためのものでもあります。
あくまで内容の確認と初めの挨拶をするためのものなので、必要な内容だけを記載して簡潔なものにしましょう。
送付状のテンプレート
エクセル形式のテンプレートをダウンロードして、必要事項を入力し印刷します。
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‣送付状テンプレート12種|ビジネス、個人で使える送り状
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管理システムからワンクリック発行
一元管理システムを用いることで、ワンクリックで送付状を作成することができます。
工事情報だけでなく、請求先の情報や見積等の情報を管理できるシステムを利用すれば、より詳細な送付状が作成できる上、これらの情報と紐づけて管理を行うことができます。
送付状の基本事項
①日付
日付欄には作成日ではなく、投函した日を記入します。西暦、和暦の決まりはありませんが、同封する他の書類と統一しましょう。
②宛先
会社名、部署名、氏名、必ずすべてを正式名称で書きます。株式会社を(株)のように省略して書いてはいけません。
部署宛に送るとき
「御中」と「様」は併用することができません。部署に向けての場合は「御中」を使用してください。
個人名や「ご担当者様」のように特定の人物を指定する場合には「様」を使用します。
- ○○株式会社 ○○部 御中
- ○○株式会社 ○○部 ご担当者様
- ○○株式会社 ○○部 ○○○○様(氏名)
個人宛に送るとき
個人宛に送付する場合には○○○○様と記入します。
③送信者の情報
会社名、住所、電話番号、FAX、氏名を正式名称で記載します。メールアドレスも記載するとより丁寧です。
送信者の情報は宛先よりも下の右側に記載するようにしましょう。
④表題
中央に記載します。送付書の場合には「送付書類のご案内」などテンプレートを使用するといいでしょう。
⑤頭語、⑦結語
頭語と結語はセットで使われます。
謹啓と敬白、急啓と草々などいくつか組み合わせはありますが、ビジネスでよく使われるのは頭語が「拝啓」、結語が「敬具」の組み合わせです。
⑥本文
本文は大きく前文、主文、末文の三つに分けられます。
先ほどの「拝啓」などの頭語は前文の一部で、「敬具」などの結語は末文の一部です。前文では頭語のあとに挨拶文を入れます。
本記事に記載しているテンプレートの「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」という基本的な挨拶文や、季節ごとに時候の挨拶を使用します。
主文ではできるだけ簡潔に要件を書き、末文で「何卒よろしくお願いいたします。」や「敬具」いう言葉で締めます。
1月 | 初春の候、新春の候 |
---|---|
2月 | 余寒の候、晩春の候 |
3月 | 早春の候、春暖の候 |
4月 | 陽春の候、春日の候 |
5月 | 新緑の候、立春の候 |
6月 | 初夏の候、梅雨の候 |
7月 | 盛夏の候、炎暑の候 |
8月 | 残暑の候、晩夏の候 |
9月 | 初秋の候、秋分の候 |
10月 | 秋冷の候、紅葉の候 |
11月 | 晩秋の候、季秋の候 |
12月 | 初冬の候、始末の候 |
⑨送付内容
送付内容は箇条書きで書きます。また、補足する内容があれば補足欄に記入します。
⑧記書き、⑩以上
本文の後に「記」と書き、その後に送付内容を箇条書きで記載します。そして最後に「以上」と書いて結びます。
「記、以上」を使うことによって文書の構成が一目でわかりやすくなり、必要な情報をすぐに見つけやすくなります。
「記」は中央に、「以上」は右下に配置します。
送付状のポイント
送付状には作成の際に、注意すべきポイントがあります。
ここでは、送付状を書く上でのポイントを3点ご紹介します。
A4サイズにする
送付状はなるべくA4サイズの紙一枚に収めましょう。
一枚目を見ただけで内容が伝わるように必要なことだけを簡潔に記載します。
書類の順番を守る
書類の一番上を送付状にし、送付状に記載した通りの順番で下に重ねていきます。
パソコンか手書きか
一般的にはパソコンで作成することが多いですが、手書きでも問題ありません。
手書きの場合は縦書きにしましょう。
パソコンで作成する場合には様々なサイトでテンプレートが配布されているため参考にしてみてください。
書類の送り方
送付状を作成した後、書類とともに送付状を送ります。
ここでは、送付状と書類の送り方についてご紹介します。
手渡し
履歴書や応募書類を送る際、手渡しであるならば送付状は必要ありません。
ビジネスシーンでは直接担当者に渡すことが出来ない場合や複数の書類を扱うことが多いため、手渡しであっても郵送と同じ手順で送付状を同封することが無難です。
メールやFAX
ワードやエクセルで作成したものをPDFに変換してメールで送ることも一般的になってきました。
FAXは主に相手が急ぎの場合に主に用いられる方法です。FAXで送った場合には必ず確認の連絡をしましょう。
書類によってはメールやFAXでは送ることができないものがあるため注意が必要です。
郵送
郵送の場合は各書類の郵送方法に則って封筒や必要事項を選択しましょう。いずれの場合でも送付状は書類の一番上に来るようにします。
FAXで送るときの注意点
書類をFAXで送る際は、注意が必要です。
ここでは、FAXで書類を送付する際の注意点をご紹介します。
ページ番号を付ける
郵送の場合と同じように送付状を先頭にし、続けて送付状に記載された順番に書類を並べます。
FAXの場合、送付状に送信枚数を記載し各書類にはページ番号を振りましょう。
送信枚数とページ番号を記載することで書類がバラバラになることを防ぎます。
これは相手への配慮でもあり、トラブルを避けるためにも欠かせません。
FAX番号の確認
文書を送るときにFAXを使うと、誤りがあった時に取り消すことができません。
必ず送信する前にFAX番号が正しいかを確認しましょう。
確認の連絡をする
FAXを送った後に確認の電話をします。
後から印刷ミスやページ抜けが起こっているのが発覚すると大変なため、送信後に必ず確認の連絡を入れること忘れないようにしましょう。
機密文書は送らない
FAXは送信後の取り消しはできないため、機密文書のような重要文書の送信誤りは取り返しがつきません。
また、送ってからすぐに相手へ届くわけではなく、送信先の誰もが見られる状態となります。やはり機密文書はFAXで送らない方がよいでしょう。
書類別の封筒の選び方
書類を送る際、書面の種類によって適切な封筒があります。
この章では、書類別に適切な封筒の選択方法をご紹介します。
契約書
契約書は「信書」であり、「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」と郵便法及び信書便法に規定されています。
他にも契約書だけではなく、納品書や領収書、結婚式の招待状なども信書です。
信書は宅急便やメール便として送ることが禁じられており、決められた方法で送付する必要があります。
配達記録郵便や簡易書留、レターパックや信書便などを利用しましょう。
折り目を付けないようにクリアファイルに入れて、角2封筒で送るといいでしょう。
また、重要な書類とすぐにわかるように「契約書在中」と記載します。
請求書、領収書
請求書や領収書は長3封筒か角2封筒を使用することが一般的です。
長3封筒はA4の書類を三つ折りにして入れることができる封筒で、送付状を同封するときには送付状を一番上にして書類をすべて重ねて三つ折りにします。
角2封筒を使う時には書類をクリアファイルに入れてから封筒に入れます。
「請求書在中」や「領収書在中」と記載しましょう。
履歴書、応募書類
角4封筒か角2封筒の白色を使用します。
履歴書や応募書類は折り目を付けないようにクリアファイルに入れてから封筒に入れます。
「履歴書在中」などと記載するようにしましょう。
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まとめ
送付状は簡潔に書類の内容を伝えるためのものなので、決まった流れに沿って作成していけば問題ありません。
様々な場面で送付状を使うため用途に合わせて自分なりにテンプレートをカスタマイズして使用するといいかもしれません。
ビジネスマナーとして送付状を正しく使いこなせるようになりましょう。
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