最近、BtoBビジネスをしている企業で共催セミナーを開催する企業が増えてきています。
以前からあるセミナー営業をする企業が増えてきたのはなぜでしょうか?
セミナー営業をやってみたいが、やり方がわからない。
そんな、セミナー営業に関する悩みをお持ちの方に、本記事ではセミナー営業のメリットや効果的に行うためのポイントをご紹介いたします。
セミナー営業とは?
セミナー営業とは、企業や営業担当者が特定のテーマや課題についてセミナーを開催し、その場で潜在顧客に対して自社の商品やサービスを紹介・提案する営業手法です。
この手法は、単に商品を販売するだけでなく、顧客に対して価値ある情報を提供し、信頼関係を築くことを目的としています。
セミナーを通じて、顧客は自社の専門知識やノウハウに触れ、営業担当者と直接コミュニケーションを取ることができるため、商品やサービスに対する理解が深まり、購買意欲を高める効果があります。
また、参加者同士のネットワーキングや意見交換の場を提供することで、顧客同士のつながりも促進できる点が特徴です。
セミナー営業には、主に自社セミナーと共催セミナーの2つのタイプがあります。
それぞれのセミナー形式には異なるメリットがあり、目的や状況に応じて使い分けることが重要です。
自社セミナーと共催セミナーの特徴
自社セミナーと共催セミナーの違いは以下の通りです。
- 自社セミナー:自社が主催するセミナーで、製品やサービスについて詳しく紹介し、参加者に自社の解決策を理解してもらうことを目的としています。参加者との直接的なコミュニケーションを通じて、信頼関係を築き、成約への足掛かりを作ります。
- 共催セミナー:他社と共同で開催するセミナーで、課題解決をテーマにして集客を行い、共催企業と協力して製品やサービスを紹介します。共催によって異なる顧客層にアプローチでき、新しい市場での認知度を高めることができます。
セミナー営業を導入するべき理由
セミナー営業を導入する理由は主に以下の3つです。
- 信頼関係の構築と顧客教育
- 効率的なリード獲得と商談促進
- 新たなビジネスチャンスと差別化
以下で詳しく説明しましょう。
理由① 信頼関係の構築と顧客教育
セミナーを通じて、顧客に専門的な情報や価値を直接提供でき、信頼関係を築きながら製品やサービスに対する理解を深めてもらえます。
これにより、購買意欲が高まりやすくなります。
理由② 効率的なリード獲得と商談促進
セミナー参加者はすでに一定の関心を持っているため、フォローアップがしやすく、リードを効率よく獲得できます。
また、リアルタイムで顧客の反応を得られるため、商談がスムーズに進む可能性が高まります。
理由③ 新たなビジネスチャンスと差別化
参加者同士のネットワーキングを通じて、新しいビジネスチャンスを創出できるだけでなく、セミナーという形で競合との差別化を図ることができます。
セミナー営業を行うメリット
そもそも通常の訪問営業でなくセミナー営業を行うメリットとは何でしょうか?
セミナー営業を行うメリットは以下の通りです。
- 一度に多くの名簿を獲得できる
- 成約率が高い
- 決裁者の参加率を上げる
- セミナーの内容は課題解決に焦点をあてている
- 成功事例を入れている
- もてなす工夫をしている
以下で詳しく説明します。
メリット①一度に多くの名簿を獲得できる
セミナーを開催することで、有名な人物や他社の商品や名簿を使って集客をすることができます。
今までとは違う客層にアプローチができることや、セミナーに来た人が全員名簿客になります。
セミナーを開催することで、面識がある名簿が一度で獲得することができます。
メリット②成約率が高い
セミナーでは、製品やサービスを直接紹介でき、参加者が関心を持っている状態で話を進めるため、高い成約率が期待できます。
正しい方法で進行すれば、セミナーを通じて多くの成約を得ることができます。
メリット③決裁者の参加率を上げる
セミナーに参加する決裁者の割合が高い場合、成約率が大幅に向上します。
参加者と直接課題解決について話し合うことができ、場合によってはその場で契約に結びつくこともあります。
メリット④セミナーの内容は課題解決に焦点をあてている
セミナーは顧客の課題解決を目的とし、その解決策の一つとして自社製品やサービスを紹介します。
自社の製品を押し付けるのではなく、参加者のニーズに合わせて紹介することが重要です。
これにより、参加者が自然に自社の商品に興味を持つようになります。
メリット⑤成功事例を入れている
実際に成功した事例を紹介することで、参加者に信頼感を与え、製品やサービスの価値を伝えやすくなります。
共通の課題を持つ業界の事例を紹介することで、参加者が自分の企業に置き換えやすくなり、成約に繋がりやすくなります。
メリット⑥もてなす工夫をしている
セミナーの成功には、参加者が快適に過ごせる環境を整えることが不可欠です。
会場の雰囲気や空調設定、スタッフの対応など、参加者がセミナーの内容に集中できるように工夫しましょう。
良い環境を提供することで、参加者の印象が良くなり、今後の営業活動に有利になります。
セミナー営業を効果的に行うためのポイント
セミナー営業を成功させるためには、準備から実施、そしてフォローアップに至るまで、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが大切です。
以下の点を意識することで、より良い結果に繋げることができます。
それぞれ詳しくご説明します。
ポイント①ターゲットと目標の明確化
セミナーを実施する前に、まずターゲットとなる参加者層を明確に設定しましょう。
自社の商品やサービスに関心を持ちやすい層をターゲットにすることで、質の高い参加者を集め、成果に繋がりやすくなります。
また、セミナーを実施する目的や目標を明確にすることも重要です。
例えば、「新規顧客の獲得」「既存顧客との関係強化」「特定の製品の認知度向上」など、目標を設定することでセミナーの内容や進行が目的に沿ったものとなり、より効果的な結果を得ることができます。
ポイント②セミナーの内容と構成
参加者に価値を提供する内容を準備することが重要です。
製品やサービスの紹介だけでなく、業界の最新情報や役立つノウハウを交えたセミナーにすることで、顧客の関心を引き、信頼を築くことができます。
また、セミナーの構成を分かりやすくし、参加者が理解しやすい流れにすることが求められます。
ポイント③参加者とのコミュニケーションを大切にする
参加者との対話を重視し、質疑応答の時間を設けることで、顧客との関係を深めることができます。
リアルタイムで反応を得ることができるので、顧客の疑問や不安に直接答えることができ、信頼感を強化します。
ポイント④セミナー後のフォローアップ
セミナー終了後は、参加者に対して迅速にフォローアップを行いましょう。
参加者に感謝の意を伝えると共に、セミナーで話した内容や新たに発生した疑問点に答えることで、さらなる関心を引き、次のステップ(商談や契約)へ進むことができます。
定期的に連絡を取ることで、関係を長期的に維持することが可能です。
ポイント⑤セミナーの結果分析と改善
セミナー後に、どの部分が効果的だったか、どこを改善するべきかを分析することも重要です。
参加者の反応やアンケート結果を基に次回のセミナーに活かすことで、より効果的な営業活動が可能になります。
参加してよかったと思ってもらえるセミナーを盛り上げる方法
セミナーに参加した際に、たまに見かける光景として講師が一方的に話をして、
参加者は話を聞くだけの時があります。
このようなケースでは、セミナーが終わるとすぐに参会者が帰ってしまい、
アンケートの回答率も悪い傾向があります。
振り返りをするにも、材料が少なく「なんとなく良くなかった」で終わってします。
これではいつまでたっても成約につなげることはできません。
セミナーを盛り上げる方法を紹介しますので、取り入れてみてください。
音楽をかける
セミナー開始まではアップテンポの音楽を流すことで、参加者の期待感を向上させることができます。
逆に、休憩中はゆっくりとした音楽を流すことで、参加者はリラックス&リフレッシュすることができます。
自己紹介で一工夫をする
自己紹介はセミナー参加者の注目・心をつかむために重要なブロックです。
経歴だけではなく、人間性の部分や失敗談などを入れて、笑いを取ることで参加者の緊張をほぐし、
共感を持ってもらいやすくなります。
自己紹介のテンプレートは作っておいたほうがよいでしょう。
回答者にプレゼントを渡す
ノベルティやお菓子など、質問の回答者にプレゼントを渡すのもよい方法です。
ちょっとしたコミュニケーションを図ることもでき、会場の雰囲気がよくなります。
席の配置を島型にする
席を島型にすることで、参加者同士での会話が自然と行われるようになります。
参加者同士のシェアタイムを設けて交流することで、多くの気づきを共有でき、
参加者の満足度が高まります。
セミナー営業を行う注意点
セミナー営業は効果的な手法ですが、成功させるためにはいくつか注意すべき点があります。
セミナーを実施する前から後まで、細かい部分に気を配ることで、より良い結果を生み出すことができます。
以下の注意点を押さえておきましょう。
- ターゲットの選定ミスを避ける
- 内容が売り込み過ぎにならないようにする
- セミナーの進行が予定通りでない場合の対処
- セミナー後のフォローアップを怠らない
注意点①ターゲットの選定ミスを避ける
セミナー営業は、関心が薄い参加者を集めても効果が出にくいため、ターゲットが自社の製品やサービスに関心を持ちやすい層であることを確認しましょう。
無理に集客を広げるのではなく、質の高い参加者を選ぶことが大切です。
注意点②内容が売り込み過ぎにならないようにする
セミナーの目的は、製品やサービスを紹介することだけではなく、参加者に価値を提供することです。
過度に売り込みを強調すると、参加者が反感を抱く恐れがあります。
参加者が実際に役立つ情報やノウハウを得られるように心掛けましょう。
製品やサービスの紹介はあくまで自然に、参加者が興味を持ったときに行うことが大切です。
注意点③セミナーの進行が予定通りでない場合の対処
時間の使い方に注意を払いましょう。
予定していた内容が長引いたり、途中でトラブルが発生したりすることもあります。
参加者の関心を失わないように、柔軟に対応しつつ、セミナーを効率よく進行させるスキルが求められます。
予め、進行の時間配分に余裕を持たせておくことが重要です。
注意点④セミナー後のフォローアップを怠らない
セミナー終了後に何もしないままだと、参加者の関心が薄れてしまうことがあります。
セミナー後は感謝の気持ちを伝え、参加者が疑問に感じていたことに答えるなど、迅速にフォローアップを行いましょう。
セミナー営業に関するよくある質問
セミナー営業は効果的な営業手法ですが、初めて取り組む際には疑問や不安がつきものです。
ここでは、セミナー営業に関するよくある質問をまとめてご紹介します。
- セミナー営業を始める際に、最初に考えるべきことは何ですか?
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セミナー営業を始める際には、まずターゲットと目的を明確にすることが重要です。ターゲットとなる参加者層(例えば、業界関係者や既存顧客など)を絞り込むことで、セミナーがより効果的に運営できます。また、セミナーの目的(新規顧客獲得や製品の認知度向上など)をしっかりと設定することで、進行内容や目標が明確になります。
- セミナーの内容はどのように構成すればいいですか?
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セミナーの内容は参加者にとって有益で、興味を引くものにしましょう。製品やサービスの紹介はもちろん重要ですが、それだけでなく、業界の最新情報や実践的なノウハウを織り交ぜると効果的です。参加者が「これを知ってよかった」と感じられる内容を提供することを意識しましょう。
- セミナー後のフォローアップはどのように行うべきですか?
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セミナー終了後は、できるだけ早く参加者にフォローアップを行いましょう。感謝の気持ちを伝え、セミナー中に話した内容についての追加情報や疑問点に答えることで、参加者との関係を深めることができます。また、次のステップに繋がるように、個別に連絡を取ったり、商談や資料請求への誘導をすることも効果的です。
- セミナー営業の効果をどうやって測定すればいいですか?
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セミナーの効果を測定するためには、参加者からのフィードバックを収集することが重要です。アンケートを通じて参加者の満足度や興味のある製品を把握することができます。また、セミナー後に実際に商談や契約に繋がった件数を確認することも効果測定に繋がります。これらのデータを元に、次回のセミナーで改善すべき点を洗い出し、より効果的な営業活動を行うことができます。
セミナーで集めた名簿や商談状況を一元管理
セミナー営業はやり方を間違えなけれ一度に多くの名簿獲得と成約を得ることができる営業手法の一つです。
セミナー開催が目的にならないようにするためにも、獲得した名簿の管理や商談に発展した参加者へのフォローを
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