現場管理(施工管理)ソフト 選び方のポイントとおすすめフリーソフト6選

現場管理(施工管理)ソフト 選び方のポイントとおすすめフリーソフト6選

建設業界では、人手不足・長時間労働・土日出勤という状況が、長い間問題視されて来ました。
さらに、工事を一括して管理している施工管理技士の負担も多く、人為的なミスが多発したことも、同じく問題視されています。

しかし、近年では施工管理をデータで管理できるソフトが開発され、あらゆる問題の解決やサポートができるようになりました。
そこで今回は、主に無料で使える現場管理ソフトをご紹介します。

現場管理ソフトとは

現場管理ソフト 一元化イメージ
原価管理・工程管理・品質管理・安全管理の4つの管理業務を一括で管理できるソフトです。
様々なデータをお互いに連携し、一元化できますから業務の効率化や協力業者とも連携が円滑になり、余裕を持って仕事ができます。
結果的に納期遵守や生産性の向上につながるため、課題を抱えている会社は導入の検討をおすすめします。

ソフト導入のメリット1”共有”

現場管理ソフトの最大のメリットは必要なものをいつでも共有できることです。

工程表の共有

工程表を共有し全員がこれを意識すれば、工期の遅れを事前に防ぐことができます。

データの共有

いつでも確認ができれば、事前に手戻りも防ぐこともできます。

写真の共有

  • 写真を共有できれば、全員でミスがないか確認ができるので手戻りを防ぐことができます。
  • 関係業者や職人とその場で共有ができれば、引き継ぎもスムーズに行きます。
  • 写真の共有をしながらタイムリーに情報のやりとりができます。
  • 現場監督代行や新人監督でも、写真を撮ったらすぐに確認と指示ができます。

図面や資料の共有

  • 広い現場や遠方でもすぐに確認ができます。
  • 現場で職人さんに質問されてもすぐに対応できます。
  • 問題が発生しても、その場で確認して素早く対処できます。

  • 施工管理システム

 ソフト導入のメリット2”効率化”

その他にも有形無形の業務の効率化ができます。

時間の効率化

  • 紙媒体での共有やデータのファイル管理の必要がなくなりるので、印刷の手間がなくなります。
  • 作業が終わったその場で日報作成ができます。

データの閲覧や比較、工程表や報告書のためにわざわざ印刷する必要がありません。

連絡の効率化

現場管理ソフト 連絡の効率化
仕事のやり取りをソフトを活用して、すべてチャットで行うことができます。
従来のように電話やFAXでのやり取りは、時間がかかったり、事務所に戻らないと確認ができなかったりと、不便なことが多い上に誤送信なども多くありました。
ソフトの導入で今まで連絡に割いていた時間が大幅に短縮されるので、それだけでも仕事に余裕が生まれます。

作業の効率化

  • スマホやタブレットで利用可能です。
  • 小さな文字もスマホで拡大できるので見やすいというメリットもあります。
  • 荷物がデバイスと予備の充電器くらいで済むようになります。

従来のように大量の写真や図面を持ち歩く必要がなくなりました。
スマホやタブレットに入っている情報を、どこからでも簡単に閲覧・共有ができます。

ソフト導入のメリット3”費用対効果”

ソフト導入のメリット3”費用対効果”
出典:国土交通省 建設業の生産高度化に向けた先進的業務モデル 導入マニュアル(PDF 2,705KB)

  • ペーパーレスがコストダウンにつながります。
  • 無料でも機能は十分使えます。

便利な機能を持つソフトがあったとしても、「上手く使いこなせるのか」と不安に思い、導入になかなか踏み切れないのも当然です。
しかし、無料お試しがあるソフトや無料でインストールできるものも多数あります。
無料のアプリは性能が劣ると思われがちですが、高性能で機能が豊富なものも多くあります。
また、アプリの場合は直感的に使えるような画面になっているので、パソコンが苦手でも簡単に活用できます。
まずお試しや無料版を使って、操作に慣れることをおすすめします。

  • 施工管理システム

現場管理システムの選び方のポイント

ここでは、現場管理システムを選ぶ際のポイントを4つご紹介します。

共有の範囲で選ぶ

施行管理ソフトのメリットの一つに情報の共有が挙げられます。
この利点を活かして、社外との情報共有ツールとして使用するか、社内で使用するだけかで選ぶソフトが違って来ます。

例えば協力業者も含む広い範囲で、誰もが共有できるアプリを選ぶ場合は、誰でも操作が簡単にできる使いやすいソフトがベストです。
合わせて個人情報といった機密情報の取り扱いになるので、管理者・一般・施主などの権限を設定できる機能や、2段階認証などのセキュリティが強固なタイプを選ぶ必要があります。

一方、社内だけで利用したい場合は、電子小黒板対応のソフトや、自動の写真管理機能、報告書作成機能などもある、社内の業務を効率化できる機能があるものがおすすめです。
そのため、情報共有の範囲をあらかじめ話し合い、明確になってから必要な機能のあるものを選ぶと良いでしょう。

操作性で選ぶ

どこの建築会社でも、新人から何十年というベテランまで、関係者の年齢層が広い建築や土木の世界で、スマホやタブレッを使いこなせない人もいれば得意な人もいます。
せっかくソフトを導入しても操作に困り、結局昔ながらの紙の図面や資料に頼っていたのでは、意味がありません。

その為、誰もが使いやすい、見やすくわかりやすい画面で、ワンクリックで操作ができるなど、容易に使えるソフトを選ぶと良いでしょう。
お試しや無料版などもあるので、実際に試してから導入することをおすすめします。
また、各社の操作方法の説明会や24時間チャットでサポートのあるソフトもあります。
ただ、しっかりとしたサポート体制が必要な場合は、有料のソフトを使うと良いでしょう。

利用人数・アカウント数で選ぶ

施工管理ソフトは、アカウント数によって料金が変動するものがほとんどです。
利用する人数が増えればその分コストも多くかかります。
ただ、少人数での利用であれば無料のものあります。

また、一つの現場あたりで料金が変わるソフトや、施工の規模で料金が違うものもあります。
ソフトを利用する人数や範囲・施工規模によって、利用料金が違う場合は、関係者の数や自社の工事形態に合った、料金体系のソフトを選びましょう。

目的に合った機能で選ぶ

建築業界でよくある問題点

  • 仕事が増えているが利益になっているか分からない
  • 施行中の案件の収支が把握できていない
  • 担当者がいないと状況が分からない
  • 業員のスケジュール管理がうまく回らない
  • 請求モレ支払いモレなど業務に支障がある
  • 案件ごとの経費が把握できていない
  • 案件ごとの原価計算に苦労している
  • 予算に対する経費の推移が把握できていない
  • 終始対策がいつも後手後手になる
  • なぜ赤字になるか原因分析ができていない
    施工管理ソフトを選ぶ際に、目的を明確にしてからそれにあった機能のソフトを検討していきます。

現場とのやり取りをスムーズにしたい

すぐにやり取りできるチャット機能があるものがおすすめです。
しかしこの場合も個人情報を取り扱うことがあるので、セキュリティ対策が必要です。

写真の管理を効率化したい

作業現場の写真の管理は手間も時間もかかります。
現場ごと、日付ごとに自動で整理保存できる機能があるものがおすすめです。

仕事の後のデスクワークを減らしたい

日報や報告書・議事録の作成・打ち合わせの記録なども、全てアプリ上で行えるものがおすすめです。
また、帳票毎の申請・確認・承認などは帰社してからの業務となりますが、スマホなどで入力可能な機能があると便利です。

  • 施工管理システム

おすすめフリーソフト6選

現場管理ソフトは、多種多様です。
選び方のポイントを押さえても、どのようなソフトが良いか調べるのは手間のかかる作業です。
そこで、現場管理ソフトのおすすめ6選をご紹介します。

工事成績マネージャ

株式会社ワイズが提供している工事管理用ソフトのフリー版です。
大きく分けると「工事成績の算出」と「項目評価の逆算」の2つの機能を使えます。
工事の計画を簡単に登録できる上に、工程ごとの評価を保存できるので、工事を適切に管理できます。
工事終了後も項目別こ評定点で工事の仕上がりの評価や比較ができます。

Everything

高速ファイル検索ソフトです。施行管理は担当者が一人で担当することは少なく、複数の担当者が独自の方法で管理するのが一般的です。
この場合、共有サーバなどで多くのファイルを管理しています。
しかし、該当する工事のファイルがどこにあるか分からないため、探すのに時間がかかります。
Everythingを使うことで、大量のファイルの中から該当ファイルを簡単に見つけることができます。
工事の日付をファイルの名に加えておけば更に簡単に検索できます。

CPAS_工事写真報告書作成ツール

SEひろたか氏がエクセルの機能を活かして、使い安すいソフトを作成しました。
無料で工事写真報告書を簡単に作成できます。
施行管理は工程が多いため、どうしても多機能になり、使い方が複雑になります。
しかし、このソフトは写真報告書を作るためのソフトですから操作が簡単にできます。

QuickProjectシリーズ

SEひろたか氏がエクセルの機能を活かして、使い安すいソフトを作成しました。
無料で工事写真報告書を簡単に作成できます。
施行管理は工程が多いため、どうしても多機能になり、使い方が複雑になります。
しかし、このソフトは写真報告書を作るためのソフトですから操作が簡単にできます。

iDempiere

カコムス社が提供するクラウド対応のフリーソフトです。
オープンソースなので、システム更新やバージョンアップのライセンス費、機能追加やユーザー追加に伴うライセンス購入の必要がありません。
また、基本機能をそのまま自由にカスタマイズできます。
一般的な商用のERPと同様の機能を持ち、多くの情報を一元管理できます。
施行管理としては、データ検索画面を作成や工事のレポートを作成できます。
また、工事の基本となるスケジュールの作成・管理・共有可能です。

KANNA

株式会社アルダグラムが提供する施行管理アプリです。
施行管理アプリNO.1 の評価を得ています。
(2021年3月現在)無料プランがあり、初期費用も無料です。
スマートフォンやタブレットでいつでも最新図面を確認できます。
チャット機能で、すべて記録として残るので、トラブルになりません。
分かりやすく操作も簡単にできます。

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アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。 さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。


まとめ

近年は現場を管理するソフトを導入し、効率化を図る企業がどんどん増えています。
しかし、建築業会のIT化は他の業界に比べて、なかなか進んでいません。
国土交通省では、特に小中企業のIT化を推奨しているので、今後の流れを考えれば速やかにIT化を促進したいところです。
生産効率の停滞が懸念される、小・中堅建設業者のIT 活用が進めば、建設産業全体 の生産性の向上につながります。
人手不足で時間がないからこそのIT化です。
まず、無料のソフトを導入して仕事がどう変わるのかを、体感してみることからおすすめします。

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AIPPEAR NET 編集部

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