発注管理とは、自社が必要な材料を発注し、仕入れるまで管理する業務のことです。
今回は、発注管理に使える、発注管理表について解説します。
無料テンプレートもあるのでご自由にご活用ください。
「発注管理はなにをすればいいのか」「どのように管理すればいいのか」と思っている方はぜひ参考にしてみてください。
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発注管理表とは?
発注管理の業務の中で使用するもので、「発注管理表」というものがあります。
印刷して使用するというよりは、発注を行いやすくするため、漏れがないようにするためにエクセル上で管理するものです。
発注管理では依頼内容やスケジュール、納期、進捗状況が一目でわかる仕組みを整備しておくことが重要です。
このような発注先の情報を社内で共有しておくことで、適切なタイミングでの発注を行うことができ、納期の遅れや過分な在庫の発生を防ぐことができます。
発注管理とは何か、発注管理に役立つシステムを以下の記事で詳しく紹介しています。
併せてご覧ください。
「発注管理表」の作成方法
発注管理表は、エクセルで作成します。
具体的には、エクセルのオートフィルタ機能や並び替え機能を利用することで、簡単に全体的な進捗状況がわかります。
最初の手順として、発注先や、商品コード、商品名、依頼日、発注日などを一覧表に記録していきます。
この作業が大変ですが、完成するとそのあとの作業は、手順に沿って抽出するだけなので楽に管理ができます。
エクセルで作成する
エクセル形式のテンプレートをダウンロードして、必要事項を入力し印刷します。
無料でダウンロードできるサイトなどもあります。
無料!エクセルテンプレート
こちらは弊社が作成したエクセル形式の発注管理書テンプレートです。
ご自由にご使用ください。
▼その他発注管理書テンプレートができるサイト
‣受注管理表のテンプレート<受注管理表:無料なテンプレート>
建築業の業務管理で使えるテンプレートはこちらから
発注管理表の基本項目
発注管理表をエクセルで作成する時、以下のような項目を記載します。
これらの中から、自社に必要なものを選ぶようにしてください。
項目はプルダウンと手入力で使い分けましょう。
- 発注番号
- 発注日
- 発注先
- 品名
- 数量
- 単価
- 依頼部署
- 依頼者氏名
- 依頼日
- 承認日
- 発注日
- 入荷日
注文書・発注書の見方と書き方はこちら(無料テンプレートあり)
エクセルで発注管理
エクセルは、一般的なビジネスツールです。
多くの人がその利用方法に慣れており、利用のハードルが低いでしょう。
そのため、多くの企業はエクセルを受注管理に使用しています。
顧客情報や注文情報の入力や、進捗の管理などをエクセルで管理するのです。
エクセルの操作は比較的簡単で、効率的だと考えている方も多いでしょう。
しかし、エクセルでの発注管理にはデメリットも存在しています。
それでは、エクセルで発注管理する際のメリットとデメリットを見ていきましょう。
エクセルで発注管理するメリット3つ
では、エクセルで発注管理を行う際のメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、3つご紹介します。
料金が安く済む
エクセルを使用するにはMicrosoft Officeライセンスののライセンスの契約が必要ですが、ほとんどの企業でもうすでに使用されているでしょう。
そのため、発注管理の為に新しいシステムを導入するよりも低コストで済ますことができます。
誰でも使える
エクセルは、ビジネスツールの中でもスタンダードで馴染みのあるものなので、誰でも使いやすいという特徴があります。
社会人であれば使用した経験があることが多いので、特別な操作方法の説明や教育が必要ありません。
自動化できる
エクセルのマクロ機能を使えば発注管理の処理を自動化できます。
ユーザーの操作を記憶させ繰り返し実行できるので業務の効率が上がります。
多少知識が必要な上級者向けの作業になりますが、プログラミングも組むことができ、業務効率を上げることができます。
エクセルで発注管理するデメリット3つ
対してデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、発注管理をエクセルで行う際のデメリットを3つご紹介します。
共有が難しい
エクセルで発注管理を行うと、更新作業やファイルの共有が難しくなります。
エクセルは同時編集ができないので、1人の担当がタスクを終えてから次の担当が作業することになり、効率が落ちます。
Excel Onlineを利用すれば同時編集も可能ですが、処理が遅くなる可能性があるのと、機能も制限されています。
手間がかかる
エクセルでは手入力で顧客情報や値を入力しなければいけません。
リアルタイムで情報が更新されないので、古いデータも人の手で書き換える必要があります。
また、気を付けていてもミスが発生してしまうことがあります。
小さなミスでも、それが発注ミスに繋がる可能性があります。
そのためエクセルは、大規模な業務管理やほかの業務管理との連携には向いていません。
処理速度が遅い
エクセルの処理速度には上限があります。
便利に使おうと関数をたく酸入れるなどしてデータ量が増えると、ソフトが重くなってしまいます。
ファイルを開く、編集する、保存するのにいちいち時間がかかっていると発注管理の作業効率が下がってしまいます。
ファイルの容量が大きくなりすぎないよう調整しながら管理しなければいけないため、担当者のやる気も削がれてしまいます。
発注管理を効率的に行うには
エクセルは誰にでも馴染みがあり低コストでは使用することが可能ですが、同時編集ができなかったり処理速度が遅かったり、手間がかかるというデメリットがあります。
そこで、発注管理を含めその他業務の効率を高めるためにおすすめしたいのが、業務を一元管理できるシステムの導入です。
業務や情報をひとつのシステム上で管理できることで、社内での共有もできるうえ、今やるべきことが見えるので効率的に業務にあたれます。
発注管理システムを導入することで期待できる効果は大きく、エクセル等のツールで感じている問題点を払拭できるでしょう。
エクセルのように安価で導入できるわけではないですが、今までの入力作業が必要なく、すべてワンクリックで管理できるので、費用投資以上の価値を実感できるはずです。
発注管理に使えるシステムおすすめ3選
では、実際に発注管理で使えるシステムはどのようなシステムなのでしょうか。
ここでは、発注管理でおすすめのシステムを3つご紹介します。
サービス名 |
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---|---|---|---|
建築業向け管理システム アイピア | 楽楽販売 | BtoBプラットフォーム 受発注 | |
機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理・・・その他 | 見積管理、受注管理、発注管理・・・その他 | 取引ダウンロード機能、発送アップロード機能、商品マスタアップロード機能・・・その他 |
初期導入費用 | 要お問合せ | 150,000円 | 100,000円 ※税表記なし |
保守/更新 費用 | 要お問合せ | 70,000円(税抜)/月~ | 30,000/月~ ※税表記なし |
無料版 体験版 | あり | あり | あり |
【提供形態】 対応OS | 【クラウド型】 Windows/ios/mac ※推奨:Chrome | 【クラウド型】 要お問合せ | 【クラウド型】 Windows/Mac |
サポート 体制 | 電話対応、メール対応、リモートサポート | メール対応、サポートサイト | 電話対応、セミナー/説明会/講習 |
運営会社 | 株式会社アイピア | 株式会社ラクス | 株式会社インフォマート |
※プラン・製品・提供会社によって、IT導入補助金の対象外になる可能性がございます。補助金の利用をご検討の場合は、必ず製品の提供会社にご確認いただく様お願い申し上げます。
参照:ITツール・IT導入支援事業者検索(コンソーシアム含む) | IT導入補助金2025
【クラウド型】建築業向け管理システム アイピア
『建築業向け管理システムアイピア』は、建築業に特化した業務管理システムです。
累計導入実績は350社で、継続率は98%です。
見積作成はもちろん、顧客管理や入金管理、原価管理等様々な業務を一括で管理できます。
見積りを基に原価計算から発注までを処理できるため、業務時間が短縮され、入力ミスや発注漏れなどを減らすことができるでしょう。
また、使いやすい操作性のため、ITに慣れていない人でもスムーズに利用できます。
クラウド型でインターネットの環境があればどこでも使用できますので、パソコンが新しいバージョンに変わっても問題なく利用できます。外出先や支店など、どこにいても情報を確認できます。
システムの特徴・利点
- 過去に作成した見積書の検索・見積単価表の作成が簡単にできる!
- 見積の情報はもちろんのこと、業務に関する情報を一元管理できる!
- 申告・承認機能でミスを防ぐ!
- アイピアの見積は5階層まで対応!工事の規模を問わず見積を作成可能!
- 見積書をエクセルデータからコピー&ペーストで登録できる!
機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理、書類・写真管理、顧客管理、営業進捗管理、請求管理、入金管理、帳票作成、現場日報管理、物件管理、労務管理、在庫管理、その他 |
---|---|
初期導入費用 | 要問合せ |
保守・更新費用 | 要問合せ |
無料・体験版 | あり |
対応OS | ・Windows ・ios ・Mac |
サポート体制 | 電話対応 メール対応 リモートサポート リモート研修 サポートサイト |
運営会社 | 株式会社アイピア |
【クラウド型】楽楽販売
楽楽販売は、クラウド型の販売管理システムです。
カスタマイズ自由度の高さが特長で、自社の業務フローに合わせた販売管理システムを、マウス一つでカンタンに作ることができます。
自社のルールに合わせて単価設定や割引率を柔軟にカスタマイズでき、金額計算を自動化することで、手間やミスを大幅に削減できます。
請求書や見積書などの帳票作成や帳簿作成といった繰り返し作業が自動化できるので、作業スピードを向上させ、ミスのリスクも低減します。
システムの特徴・利点
- 受注管理・発注管理・受発注管理・請求管理・見積管理・営業案件管理・プロジェクト管理などを1つのシステムで一元管理
- カスタマイズ性が高く、外部システムとの連携も容易。
- カスタマーサポート窓口が充実
機能 | 見積管理、受注管理、発注管理、請求管理、売上管理、原価管理、仕入/納品管理、購入申請管理、支払管理 |
---|---|
初期導入費用 | 150,000円(税抜) |
保守・更新費用 | 70,000円(税抜)~ |
無料・体験版 | あり |
対応OS | 要お問合せ |
サポート体制 | メール対応 サポートサイト |
運営会社 | 株式会社ラクス |
【クラウド型】BtoBプラットフォーム 受発注
『BtoBプラットフォームの受発注機能』は、Web上で発注・受注が完了する受発注システムです。
利用企業は、50,000社以上にのぼります。
企業間での注文・発注をオンラインで効率的に管理できます。
また、注文状況や在庫確認、納期調整などが一元化され、業務がスムーズに進行します。
ミス削減、迅速な取引、コスト削減、取引履歴のデータ分析が可能な点が魅力です。
さらに操作性は直感的で、誰でも簡単に利用できる設計が多く、システム導入後の学習コストが低く、迅速に業務を開始できます。
システムの特徴・利点
- Web上で発注・受注ができ、取引で発生した請求データを一元管理できます。
- 日々の受注・発注の効率化、正確な原価率の算出・月次の早期確定で、経営の見える化が実現できます。
- スマホやタブレットにも対応しているので、場所や時間を選ばず発注が可能です。
機能 | 取引ダウンロード機能、発送アップロード機能、商品マスタアップロード機能、取引不可日設定機能、リードタイム設定機能、発注ロット制限機能、その他 |
---|---|
初期導入費用 | 100,000円 ※税表記なし |
保守・更新費用 | 30,000/月~ ※税表記なし |
無料・体験版 | あり |
対応OS | ・Windows ・Mac |
サポート体制 | 電話対応 セミナー/説明会/講習 |
運営会社 | 株式会社インフォマート |
まとめ
いかがだったでしょうか。
発注管理でエクセルを使用するのは一般的であり、一番簡単な方法だと思われがちです。
ですが、発注管理だけではなく、顧客情報を管理したり発注書の作成、その他帳票作成をするとなったときに、手間がかかりすぎてしまいます。
最近では、そのような業務を一元管理できるシステムがたくさん登場しています。
無料トライアルが可能なものもあります。
自社に合った機能・要素を備えたシステムの導入を考えてみてください。
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