建設業や製造業にとって欠かせない業務の一つとして、「工程管理」があります。
勘と経験に頼り、工程管理を行っている会社もありますが、効率的かつ適切な工程管理を行わなければ、納期の遅れや無駄なコストの発生につながってしまいます。
こうした問題を解決できるのがプロジェクト・工程管理ツールです。
今回の記事では、工程管理を効率的に進めていくことに役立つプロジェクト・工程管理ツールをご紹介するとともに、プロジェクト・工程管理ツールとは何かについて解説します。
プロジェクト管理ツールとは?
では早速「プロジェクト管理ツール(工程管理ツール)とは何か」について見ていきましょう。
プロジェクト管理ツール(工程管理ツール)とは、プロジェクトの工程管理業務を効率的に行う為に必要な道具のことを指します。
工程管理業務は、手作業で行うことも可能ですが、企業規模や工事規模の拡大によって管理しきれなくなった場合や業務改善を進めていきたい場合、導入されることが多い製品です。
工程管理システムとの違いは?
「ツール」と「システム」の大きな違いを簡単に言えば、個別・特定の業務を最適化するものであるのか、様々な業務や部門関係なく全体を最適化するのかという点にあります。
今回であれば、工程管理の業務を一点集中的に改善したのであれば「プロジェクト・工程管理ツール」、様々な機能や情報を連携させ、企業全体の業務を改善したのであれば「システム」を選択します。
システムとツールの違いに関する記事
ただ、ツールもシステムも混同して使われることが多いようです。
ソフトを制作しているメーカーによっても、コンセプトや使われ方が違いますので、新たに導入するものとして、「ツール」「システム」という名前で選択方法を変える必要はありません。
プロジェクト管理ツールの主な機能
プロジェクト管理ツールには、チームの業務を円滑に進めるためのさまざまな機能が搭載されています。以下に、代表的な主な機能を紹介します。
機能 | 特徴 |
---|---|
タスク管理機能 | 各メンバーに対して「やるべきこと(タスク)」を登録・割り当てし、期限や優先度を設定できます。 ステータス(未着手・進行中・完了など)の管理も可能で、進捗状況をチーム全体で共有できます。 |
スケジュール管理 / ガントチャート | プロジェクトの全体像を時系列で確認できるガントチャートは、多くのツールに搭載されています。 タスクの開始・終了日や依存関係を可視化でき、遅延リスクの把握にも役立ちます。 |
ドキュメント・ファイル共有 | 資料や図面、報告書などをオンラインでアップロード・共有できる機能です。 バージョン管理やアクセス権設定ができるツールもあり、ドキュメントの一元管理に最適です。 |
コミュニケーション機能 (チャット・コメント) | タスクごとにコメントを残したり、チーム内でチャットができる機能を持つツールもあります。 これにより、メールを使わずにスムーズな情報共有が可能です。 |
通知・リマインダー機能 | 期限が近づいたタスクや、担当タスクへの更新があった際に通知する機能です。 メンバーのうっかり忘れを防ぎ、タスク漏れを減らすことができます。 |
工数・進捗レポートの出力 | 作業時間の記録(タイムトラッキング)や、進捗のレポートを自動で出力できる機能もあります。 プロジェクト全体の状況を可視化し、マネジメント層への報告にも便利です。 |
外部ツールとの連携 | Googleカレンダー、Slack、Zoom、Microsoft Teams、Dropboxなど、他の業務ツールとの連携に対応しているケースも多く、日常の業務フローと統合して使えます。 |
プロジェクト管理ツールを導入するメリット
プロジェクトを円滑に進めるためには、関係者との連携やタスクの進捗管理が欠かせません。
しかし、情報が分散していたり、担当者の作業状況が把握できなかったりすると、遅延やトラブルの原因になります。
そこで注目すべきが「プロジェクト管理ツール」の導入です。この章では、ツールを導入することで得られる3つの主なメリットを、分かりやすく解説します。
タスクや進捗が“見える化”される
プロジェクト管理ツールを使うことで、誰が何を担当していて、どこまで進んでいるのかが一目でわかるようになります。
ガントチャートやカンバンボードなどを使えば、進行状況を視覚的に把握できるため、進捗の遅れや作業の重複も未然に防げます。
プロジェクトマネージャーだけでなく、メンバー自身も自身の役割を把握しやすくなるため、チーム全体の生産性向上につながります。
情報共有とコミュニケーションがスムーズに
多くのプロジェクト管理ツールには、タスクにコメントを付けたり、通知を飛ばしたりする機能が備わっています。
これにより、口頭やメールに頼った曖昧なやり取りを減らし、やるべきことと関連情報をセットで管理できます。
情報が一元化されることで、確認作業や引き継ぎもスムーズになり、コミュニケーションのミスや抜け漏れを防止できます。
プロジェクトの記録がナレッジとして蓄積される
ツールを導入することで、過去のプロジェクトで発生したタスク内容やスケジュール、課題、コミュニケーション履歴などが記録として残ります。
これらの情報は、次回の計画時に「何にどれだけ時間がかかったか」「どこで問題が発生したか」などを把握する材料になり、業務改善に直結します。
属人化を防ぎ、チームとしての継続的な成長にもつながる点が大きなメリットです。
プロジェクト管理ツールの選び方
プロジェクトの進行をスムーズに行うには、適切な管理ツールの導入が欠かせません。
しかし、数多くのツールがある中で、自社に最適なものを選ぶのは簡単ではありません。
ここでは、プロジェクト管理ツールを選ぶ際に重視すべき3つのポイントを解説します。
チームの規模と業務内容に合った機能を選ぶ
プロジェクト管理ツールには、タスク管理、進捗確認、ファイル共有など多彩な機能がありますが、すべてを使いこなす必要はありません。
少人数ならシンプルな機能で十分ですし、大規模プロジェクトでは高度な管理機能が必要になります。
チームの規模や業務の複雑さに応じて、過不足のない機能構成を持つツールを選びましょう。
操作性と導入のしやすさを重視する
操作が複雑なツールは、現場に浸透せず形だけの導入で終わってしまうこともあります。
直感的に使えるUIや、日本語対応、ヘルプ機能の充実度も重要なポイントです。初めて導入する場合は、無料トライアルやデモを利用して、実際の操作感を確認することをおすすめします。
誰でもすぐに使えるツールこそ、成果につながります。
他のツールとの連携性を確認する
プロジェクト管理ツールは、単体で完結するものではありません。
既に使っているチャットやカレンダー、ファイル共有ツールと連携できれば、情報の分散を防ぎ、作業効率が大幅に向上します。
たとえばSlackやGoogleカレンダー、Zoomとの連携機能があると、日常業務との統合がスムーズになります。
導入前に対応ツールを確認しておきましょう。
プロジェクト管理ツールおすすめ5選!
プロジェクト管理(工程管理)とは、工事過程や製造過程における作業工程の計画、実行時の統制・監督・調整等を行うことを指します。
すなわち、工事や製造のスケジュールや進捗を管理するような業務が中心となります。
進捗管理の方法は様々ですが、今回は大きく3つの分類に分けておすすめのツールを見ていきましょう。
【建設・建築業向け】プロジェクト管理ツール(工程管理ツール)
後に説明する「生産スケジューラ」「PDM・PLM」は素晴らしいシステムですが、
「簡単なものがいい」「建設業だからざっくりしたもので良い」「CADやBOMの連携は難しくてできない」という方々向けに、簡単に利用可能なプロジェクト・工程管理ツールをご案内します。
サービス名 |
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建築業向け管理システム アイピア | 現場ナビ工程 | Microsoft Project | 工程s Orario | Smartsheet | |
機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理・・・その他 | 工程表作成、休日設定、種目欄の編集・・・その他 | 工程表作成、スケジュール管理機能、分析情報共有・・・その他 | 工程表作成、進捗・実績管理、日程計算・・・その他 | 自動化、チームの共同作業、ダッシュボード・・・その他 |
初期導入費用 | 要お問合せ | 99,000 円(税込)~ | 要お問合せ | 要お問合せ | 要お問合せ |
保守/更新 費用 | 要お問合せ | 3,300円(税込)/年~ | 1,499円(税抜) /月~ | 要お問合せ | 1,200円/月~ ※税表記なし |
無料版 体験版 | あり | あり | 要お問合せ | 要お問合せ | あり |
【提供形態】 対応OS | 【クラウド型】 Windows/ios/mac | 【インストール型】 Windows | 【クラウド型】 Windows | 【インストール型】 Windows | 【クラウド型】 Windows/Mac/Linux/ChromeOS ※推奨:Chrome,Firefox,Edge |
サポート 体制 | 電話対応、メール対応、リモートサポート | 電話対応、メール対応、FAX対応、セミナー/説明会/講習 | 電話対応、チャットサポート | 電話対応、メール対応、セミナー/説明会/講習 | リモートサポート、サポートサイト、コンサルティング |
運営会社 | 株式会社アイピア | 株式会社 構造ソフト | 日本マイクロソフト株式会社 | 株式会社ウェッブアイ | Smartsheet Inc. |
※プラン・製品・提供会社によって、IT導入補助金の対象外になる可能性がございます。補助金の利用をご検討の場合は、必ず製品の提供会社にご確認いただく様お願い申し上げます。
参照:ITツール・IT導入支援事業者検索(コンソーシアム含む) | IT導入補助金2025
【クラウド型】建築業向け管理システム アイピア
『建築業向け管理システムアイピア』は、建築業に特化した業務管理システムです。
累計導入実績は350社で、継続率は98%です。
見積作成はもちろん、顧客管理や入金管理、原価管理等様々な業務を一括で管理できます。
見積りを基に原価計算から発注までを処理できるため、業務時間が短縮され、入力ミスや発注漏れなどを減らすことができるでしょう。
また、使いやすい操作性のため、ITに慣れていない人でもスムーズに利用できます。
クラウド型でインターネットの環境があればどこでも使用できますので、パソコンが新しいバージョンに変わっても問題なく利用できます。外出先や支店など、どこにいても情報を確認できます。
システムの特徴・利点
- 全体工程表は絞り込み機能が充実!見たい工程をすぐに確認
- スケジュールがずれた場合に一括でバーの移動ができる
- 工程表のテンプレートを準備し、取り込むことができる
- 業者さんごとに絞込みができ、空き状態の確認ができる
- PDFまたはエクセル形式でのダウンロードが可能
機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理、書類・写真管理、顧客管理、営業進捗管理、請求管理、入金管理、帳票作成、現場日報管理、物件管理、労務管理、在庫管理、その他 |
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初期導入費用 | 要問合せ |
保守・更新費用 | 要問合せ |
無料・体験版 | あり |
対応OS | ・Windows ・ios ・Mac |
サポート体制 | 電話対応 メール対応 リモートサポート リモート研修 サポートサイト |
運営会社 | 株式会社アイピア |
【インストール型】現場ナビ工程
『現場ナビ工程』は、建設現場の工程管理を効率化するためのクラウド型システムです。
主な機能には、工程表の作成・共有、進捗管理、工事の履歴データの保存などがあります。
ドラッグ&ドロップで簡単に工程を調整でき、リアルタイムでの変更も可能です。
利点として、現場スタッフや関係者と情報を共有することで、連携をスムーズにし、ミスや手戻りを防ぎます。
また、モバイル端末でも利用可能なため、現場での迅速な確認・更新が可能です。
直感的な操作性と見やすいインターフェースを備え、初心者でもすぐに使いこなせます。建設業界の効率化に貢献する強力なツールです。
システムの特徴・利点
- 操作が簡単
- 多彩な表現ができる
- Excel書き出しができる
機能 | 工程表作成、休日設定、種目欄の編集、工程線の入力、その他 |
---|---|
初期導入費用 | 99,000 円(税込) ※1ライセンスあたりの料金 |
保守・更新費用 | 3,300円(税込)/年 ※1ライセンスあたりの料金 |
無料・体験版 | あり |
対応OS | ・Windows |
サポート体制 | 電話対応 メール対応 FAX対応 セミナー/説明会/講習 |
運営会社 | 株式会社 構造ソフト |
【クラウド型】Microsoft Project
『Microsoft Project』は、プロジェクト管理を効率化するためのツールで、計画立案、進捗管理、リソース配分、コスト管理を一元化できます。
主な機能として、ガントチャートやタイムラインビュー、リソース最適化、レポート作成があり、複雑なプロジェクトも視覚的に管理可能です。
Microsoft 365と連携し、チームでのリアルタイム共有や共同作業をサポートします。
利点として、直感的な操作で計画の更新や進捗確認が容易な点や、プロジェクトの全体像を把握しやすい点が挙げられます。
操作性は、初めて使う場合や高度な設定では少し学習が必要ですが、慣れれば強力な管理ツールとして活用できます。中規模から大規模なプロジェクトに最適です。
システムの特徴・利点
- テンプレートで素早く作成
- 柔軟に作業できる
- 一元的に表示することが可能
機能 | 工程表作成、スケジュール管理機能、分析情報共有、その他 |
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初期導入費用 | 要お問合せ |
保守・更新費用 | Planner Plan 1 1,499円(税抜) /月 Project Plan 3 4,497円(税抜) /月 Project Plan 5 8,245円(税抜) /月 ※1ユーザーあたりの料金 |
無料・体験版 | 要お問合せ |
対応OS | ・Windows |
サポート体制 | 電話対応 チャットサポート |
運営会社 | 日本マイクロソフト株式会社 |
【インストール型】工程’s Orario
工程’s Orarioは、建設業界向けの工程管理を効率化するクラウド型システムです。
主な機能には、工程表の作成・編集、進捗管理、関係者とのリアルタイム共有、変更履歴の記録が含まれます。ドラッグ&ドロップ操作で工程を簡単に調整でき、予定や変更をスピーディーに共有可能です。
利点として、直感的なインターフェースにより初心者でも操作が容易な点や、クラウド対応により場所を問わず情報へのアクセスが可能な点が挙げられます。
さらに、モバイルデバイス対応で現場でも利用しやすく、作業効率を向上させます。
プロジェクト全体の見通しを改善し、計画通りの進行をサポートする頼れるツールです。
システムの特徴・利点
- 操作が快適
- 計画を可視化
- お客様の声をフィードバック
機能 | 工程表作成、進捗・実績管理、日程計算、その他 |
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初期導入費用 | 要お問合せ |
保守・更新費用 | 要お問合せ |
無料・体験版 | 要お問合せ |
対応OS | ・Windows |
サポート体制 | 電話対応 メール対応 セミナー/説明会/講習 |
運営会社 | 株式会社ウェッブアイ |
【クラウド型】Smartsheet
『Smartsheet』は、エンタープライズ向けの業務管理プラットフォームです。
世界190か国の企業、非営利団体で利用されています。 ダッシュボード、数式と関数、レポート、データの可視化などの機能が搭載されています。
多くのユーザーが利用経験のあるエクセルやスプレッドシートに操作方法が近く、非常に使いやすい操作性です。
システムの特徴・利点
- 多くのユーザーが利用経験のあるエクセルやスプレッドシートに操作方法が近く、非常に使いやすい
- レポートの自動作成、ワークフローの自動化ツール、リマインダー機能など、業務効率化のための機能も多く搭載
- Gmail、Slackなどのコミュニケーションツール、SalesforceやTableauなどのデータ分析ツールとスムーズに連携できる
機能 | 自動化、チームの共同作業、ダッシュボード、レポート、校正、アカウント管理、統合、デジタル資産管理、リソース管理、ポートフォリオ管理、リクエスト管理、ワークフロー、WorkApp、その他 |
---|---|
初期導入費用 | 要お問合せ |
保守・更新費用 | プロ:1,200円/月 ビジネス:2,500円/月 エンタープライズ、アドバンスドパッケージ:カスタム価格 ※税表記なし ※メンバーあたりの料金 |
無料・体験版 | あり |
対応OS | ・Windows ・Mac ・Linux ・ChromeOS ※推奨ブラウザ:Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge |
サポート体制 | リモートサポート サポートサイト コンサルティング |
運営会社 | Smartsheet Inc. |
【製造業向け】生産スケジューラ(PSI)
生産スケジューラとは、各工程の作業時間を分または秒単位で日程計画を立案するシステムです。
より細かな計画の立案が可能となる為、工程時間の待ち時間を縮小し、リードタイムを短縮することが可能となります。
その特徴から、主に連続生産の製造業向けのシステムといえます。
【製造業向け】PDM・PLM
PDM(Product Data Management)とは、設計・製造工程で使用するCAD等の製品データや、BOM(部品表)などの情報を一括で管理できるシステムのことを指します。
PLM(Product Lifecycle Management)は、生産設備や流通、人員など設計・製造工程に限らず製品に関するすべての情報を管理できるシステムです。
製造業はどの企業においても、膨大すぎるデータを管理しきれず、計画立案や進捗管理に影響が出てしまいます。
PDM・PLMは、CADやBOMとも連携している為、データの管理が容易になり作業時間削減が可能です。
また、ワークフロー機能を備えており、業務プロセスの見える化を実現することができる為、適切な計画立案や進捗管理を実現できます。
CADやBOMと連携していることから製造業に向けた製品といえるでしょう。
工程表システム・ソフトに関する記事はこちら
業種別プロジェクト管理ツールの活用方法とは?
プロジェクト管理ツール(工程管理ツール)の選択方法について見てきました。
では次に、これらをうまく活用するために「建設業」「個別受注生産型」「繰返受注生産型」の3つの種類に分け工程管理方法について考えましょう。
建設業の工程管理
建設業での工程管理は、製造業とは違い一つ一つの工程に長い時間を要する為、長期にわたります。
つまり、製造業のように工事計画を綿密に立案してしまうと、管理が難しく、ミスや非効率につながってしまいます。
また、工程管理の目的として納期や品質を守り、生産効率を上げる点にあることから、工程管理専用のツールよりも、「工程表の作成や工程管理ができる一元管理システム」を利用するのが有効です。
個別受注生産型の工程管理
個別受注生産型では、先に述べたように、BOM(部品表)やCAD(図面)を中心に工程管理をするPDM・PLMシステムなどがあります。
重視するポイントとしては、個別に受注し生産する為工程別に進捗管理する点です。
事例としては機械メーカーが多く、設計から据付までの工程に関するスケジュールや進捗状況を設計部門、製作部門、フィールドサポートチームで管理します。
繰返受注生産型の工程管理
繰返受注生産型では、連続生産と言い換えられるように、製品を繰り返し生産していく形式の為、受注情報から販売計画、在庫推移・生産計画をしていく生産スケジューラ型が適しています。
また、生産スケジューラに加え、需要計画まで拡大させたSCMというシステムも一つの方法として有効でしょう。
クラウド型工程管理システムに関する記事はこちら
プロジェクト管理ツールの導入事例
プロジェクト管理ツールを実際に導入した企業の事例をご紹介します。
格段に作業効率が向上しました(アイピア)
導入背景
以前工事を行った際、人員管理ミスにより経験不足の職人が多く、工事が思うように進みませんでした。
また、管理不足により作業員が誤った解体をしてしまい、補修作業が追加されたことで資材不足を招き、更に工期が遅れる要因となりました。
導入効果
工程表アプリを導入し、人員の管理がしやすくなりました。
作業員の経験値に配慮した人員配置や余裕を持った工期設定を行うことができました。
また、工程表の作成・管理・共有もわかりやすいので、新人でも工事手順を把握しやすくなり、格段に作業効率が向上しました。
建築業向け業務管理システム アイピアはこちら
全体俯瞰・全体最適化の判断が可能に(工程’s Orario)
導入背景
企画・開発 から製造・販売までやり⽅や評価⽅法などそれぞれが独⾃性を持っており、下流⼯程に⼤きな影響を及ぼす上流⼯程の⾒える化が課題の1つになっていました。現在も多くの商品開発テーマ(プロジェクト)が遂⾏されていますが、これらはリーダー個⼈の裁量に依存している部分が多くありま した。
導入効果
計画の変更にともなう⼈員の負荷や設備の取り合いの変化などについて、工程’s Orarioはシミュレーションによる⾒える化も可能であり、仕組みとして柔軟です。Planow Orarioは権限の分掌や複数ユーザー同時更新などプロジェクトが巨⼤化したとしても、工程’s Orarioの⻑所を活かしつつ対応できるブラウザツールです。⼀⽅これらを束ねるPREGARE Orario は個々の事情を同じ基準で集計してくれるので、全体俯瞰・全体最適化の判断が可能になってきました。
事例紹介|株式会社LIXIL|株式会社ウェッブアイ
プロジェクト管理ツールの導入に関するよくある質問
- 導入にかかる費用はどのくらいですか?
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ツールによって無料プランや月額課金プラン、ユーザー数による料金体系など様々です。機能と費用のバランスを見て、まずは小規模プランで試すことが多いです。
- 導入後、使いこなせるか不安です。サポートはありますか?
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ベンダーによっては導入サポートやトレーニング、マニュアル・FAQが充実しています。導入前にサポート体制を確認し、必要ならトレーニングを受けると良いでしょう。
- セキュリティ面は大丈夫ですか?
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クラウド型の場合、データ暗号化やアクセス制限、認証機能などが標準装備されていることが多いです。重要な情報を扱う場合は、セキュリティポリシーや認証取得状況を必ずチェックしてください。
工程管理ができる!建築業向けの管理システム「アイピア」
アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。
さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。
アイピアはここが便利!6つのポイント
まとめ
プロジェクト・工程管理ツールに関してご紹介しました。
建設業・製造業にとって、工程管理は必要不可欠な業務です。
「工程管理=スケジュール管理」というイメージを持ってしまいがちですが、納品や品質、コストに関わってくるため、業種や製造型に合わせたプロジェクト・工程管理ツールを導入するのは良い選択といえるでしょう。
ツール導入の際は、「無駄コストだった」とならないよう、費用・必要な機能をよく吟味し、費用対効果をより得られるツールを選択するのが有効です。
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