工事写真の管理や、工事写真台帳の作成業務に手間がかかっていませんか?
工事写真をパソコンに取り込み、台帳に収まるようにサイズを調節して情報を記載する…といった作業は、普段なかなか使わないパソコンスキルを求められて大変ですよね。
そこでこの記事では、工事写真台帳の作成を簡単にする、おすすめの無料エクセルテンプレートとアプリをご紹介します!
手軽に使えるものから、その他の業務も一元で管理できるものまでご紹介していますので、ぜひ自社に合うものを探す参考にしてみてください。
時間削減・利益UP・情報共有ができる
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アイピアは建築業に特化したシステムであり、見積管理をはじめ工事に関するあらゆる情報を一括で管理できます。さらにアイピアはクラウドシステム。外出先からでもデータを確認できます。
【無料!】工事写真台帳エクセルテンプレート5選
エクセルの活用は、工事写真台帳を作成するにあたって最もポピュラーな方法ではないでしょうか。
ここでは、無料でダウンロードできるエクセルテンプレートを5選ご紹介します。
エクセルテンプレート①:unlimited社の「悪魔のエクセルテンプレート」シリーズ
株式会社unlimiteが公開している「悪魔のエクセルテンプレート」シリーズからは、工事写真台帳エクセルテンプレートも公開されています。
片面のみの対応となっているため、両面見開きのテンプレートが必要な方は留意しておきましょう。
- 画像ファイルを取り込めば、自動でサイズ調整される
- 写真や写真枠の追加・削除機能を搭載
- 写真枠に挿入する文言も、事前に設定可能
エクセルテンプレート②:エクセル工事写真帳
こちらの「エクセル工事写真帳」は作成者であるかてぃーん氏によって公開されているものです。
頻繁に機能改修が行われており、サポートも充実しているため、無料テンプレートのなかでも特に高い信頼性を持っています。
- 片開き、見開き、横並びの3タイプのテンプレートが利用可能
- 様々な様式や写真の枚数に対応
- 細やかな操作説明により、初めてでもスムーズに使用できる
エクセルテンプレート③:らくらく写真台帳
「らくらく写真台帳」は豊川郁雄氏によって作成されたエクセルテンプレートです。
初心者でも非常に使いやすい仕様になっていますが、Windowsにしか対応していないため、他のOSを使用している方は注意が必要です。
- シンプルな仕様なため、直感的な操作が可能
- 写真の整理番号の自動入力や写真拡大機能を搭載
- 便利な写真一括取り込み機能も搭載
エクセルテンプレート④:エクセル写真帳
作成者のsato氏によって公開されているこちらの「エクセル写真帳」は、シンプルで使いやすいことに加え、機能性の高いことも特徴です。
また、こちらのテンプレートと一緒に使用すると便利なソフトも公開されているため、気になる方はチェックしてみてください。
- 2枚帳票・3枚帳票・特殊帳票の写真台帳の作成ができる
- 自動での写真添付、写真枚数に合わせたページの自動振り分け機能を搭載
- PC操作に慣れない人でも使いやすい設計
エクセルテンプレート⑤:Excelかんたん工事写真帳
「Excelかんたん工事写真帳」は、写真を選択するだけで簡単に写真台帳を作成することができるエクセルテンプレートです。
- 写真サイズ自動調節機能を搭載しており、テンプレートへ写真を取り込むだけでサイズ変換が可能
- 報告書などの少量の写真帳の作成に最適
- マクロ・関数の編集が自由にできるため、自分好みのカスタマイズができる
工事台帳のエクセルテンプレートはこちらから
エクセルを使用するメリットとデメリット
おすすめのエクセルテンプレートをご紹介してきました。
以下では、エクセルテンプレートを使用するメリットとデメリットを解説していきます。
エクセルテンプレートのメリット
まずは、メリットを見ていきましょう。
ここでは、「気軽に試せる」、「使用する人を選ばない」という2点に焦点を当ててご説明していきます。
気軽に試せる
エクセルテンプレートを使用することによるメリットとして、気軽に試せるという点が挙げられます。
先程もご紹介したように、エクセルテンプレートは無料で利用できるものが多くあります。
そのため、コストをかけずに利用を始められるので、導入のハードルはとても低いです。
初めてソフトを使用するという方や、アプリの導入を考えているが操作できるか不安があるという方は、まず無料のエクセルテンプレートから利用を始めて徐々に慣れていくと良いでしょう。
使用する人を選ばない
基本的な操作はエクセルと同じなため、エクセルの経験がある方ならすぐに使用感に慣れることができます。
エクセル上で操作をするため、直感的に操作できることに加え、機能もシンプルなものが多くあることもエクセルテンプレートの特徴です。
パソコンの操作に不安がある方でも、気兼ねなく使用できます。
エクセルテンプレートのデメリット
次にデメリットについても解説していきます。
使用の際に注意すべき点についてもご説明していますので、使用する際は注意してみてください。
細かな調整は手作業
まずデメリットの1つ目として挙げられるのは、手作業でする作業が多いという点です。
自動で写真を取り込んだり、サイズ調整してくれるものもありますが、細かな調整は手作業で行う必要があります。
また、一度に大量の写真の読み取るにはかなりの時間を要するため、効率よく作業が進まない場合も考えられます。
自動的に工事写真台帳を作成し、効率的に作業を進めたい方は、この後ご紹介する工事写真台帳アプリの方が適しているかもしれません。
工事写真台帳アプリに関する記事はこちら
セキュリティが低い
エクセルテンプレートでは、セキュリティの保証がされていないものが多く、簡単に書き換えることができてしまうため、注意が必要です。
万が一データが消失してしまったら再度作り直す必要があったり、エクセルのアップデートによって使用できなくなってしまったりという事態も考えられます。
無料のエクセルテンプレートでは、そのような事態に対応してくれないものがほとんどのため、自分で対策をする必要があります。
工事写真台帳の作成方法は?
工事写真台帳の作成に使えるエクセルテンプレートやアプリをご紹介しました。
では、そもそも工事写真台帳はどのように作成するのでしょうか。
手順をご紹介します。
工事写真を撮影する
まずは各工程ごとの工事現場の写真を撮影します。
工事写真台帳の作成は、工事が問題なく行われていることを発注者に伝えることが目的です。
上記の目的から、各工程ごとに鮮明な写真を撮影し、竣工後の不可視な部分の状態も確認してもらう必要があります。
台帳に写真を貼付・編集する
次に、工事写真台帳に写真を貼付し、編集を行います。
撮影した写真は、施行順に並び換え、写真毎にその工程の説明を記載します。
写真の順番については、国土交通省でも定められている為、必ず確認しましょう。
工事写真管理基準について
工事写真台帳の作成に関する詳しい記事はこちら
工事写真台帳の作成を効率化するには?
工事台帳の作成は、写真撮影、写真の調整、データの抽出、入力等、手間がかかります。
また、現場との行き来が必要であり、他の書類と比較しても多くの時間を要します。
では、どのようにすれば効率的に工事写真台帳を作成できるのでしょうか。
方法は以下の3つです。
- 業務フローを確立し、共有する
- クラウドツールを使用し、現場で撮影した写真をすぐに確認できるようにする
- 工事写真台帳を作成できるアプリを使用する
特に3のアプリの導入は、効果的です。
次の章で、工事写真台帳作成におすすめのアプリをご紹介します。
【2024年最新!】工事写真台帳作成アプリ厳選5選
工事写真台帳は、アプリによってパソコンだけでなく、スマホやタブレットからも作成することができます。
ここからは、工事写真台帳が作成できるアプリのおすすめ5選をご紹介していきます。
アイピア
まずは、弊社が提供する建築業向け管理システム『アイピア』をご紹介いたします。
アイピアには、工事台帳の作成に加え、工程管理や原価管理、見積作成など建築業に必要な機能が一通り搭載されています。
顧客管理に紐づけたデータの一元管理
アイピアは建築業を専門にする一元管理システムです。
工事写真や書類、図面などの案件に関わる工事データを、顧客情報に紐づけて管理することができます。
一元管理することによって、データをどこに保管したか分からない、といった事態を防ぐことも可能です。
また、データ保管にはGoogleドライブを用いているので、出先での確認や編集も行えます。
ワンクリックで帳票作成!
あらゆる情報が一元管理されているため、帳票も簡単に作成できます。
一度データを入力してしまえば、帳票を作成するたびに情報を入力する必要はなく、ワンクリックで完成します。
アイピアでは、工事台帳に加え、見積書や発注書、原価計算書といった建築業に必要なあらゆる帳票の作成に対応しています。
マルチデバイスに対応
クラウドシステムであるアイピアは、スマホやタブレットでも使用可能です。
現場でスマホで工事写真を撮影して、そのまま同じスマホで情報を入力する、ということも可能です。
書類作成のためにその都度事務所へ戻る必要もないので、時間を効率的に使うことができるのも嬉しいポイントです。
エクセルのような操作感
エクセルのような使い心地でシステムを使える点も、アイピアの特徴です。
エンターキーを押すと次の項目へ進む、などの細かい操作がエクセルと似ているため、これまでエクセルの使用に慣れていた方でもストレスなく使用できます。
ボタンの配置といった画面のレイアウトも工夫されているため、パソコンのスキルに関係なく、誰でも直感的な操作感で使うことが可能です。
価格 | ライトプラン:初期費用120,000円、月額10,000円~ ベーシックプラン:初期費用360,000円、月額20,000円~ プロフェッショナルプラン:初期費用450,000円、月額30,000円~ |
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体験版 | 無料体験版あり |
ミライ工事
ミライ工事は工事写真台帳の作成が、撮影から出力までスマホで行うことができる工事写真アプリです。
スマホ一台あれば完結するため、現場で作業を終わらせることができ、わざわざ事務所で作業する必要もありません。
- 撮影した写真から台帳PDFを自動で生成できる
- 台帳ごとの掲示板機能で、担当者たちと連絡がとれる
- 改ざん検知機能搭載
価格 | 【個人プラン】 フリー:月額無料 シンプル:月額550円~ プロフェッショナル:月額2,178円 【法人プラン】 月額12,500円~(5ID) |
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体験版 | お問い合わせ |
蔵衛門御用達DX
蔵衛門御用達DXでは、クラウド写真台帳システムです。
提供元である株式会社ルクレは、デジカメや写真付きメールに合わせたアルバムソフトなどを提供してきた経緯があるため、画像管理の専門家といっても過言ではありません。
煩雑になりがちな工事写真整理も、簡単に行うことができます。
- 工種・撮影場所別の写真台帳の自動生成が可能
- 手めくりアルバム、本棚機能搭載による、直感的な台帳管理
- 「蔵衛門クラウド」との連携による、AIによる写真の自動振り分け
価格 | フリー:月額0円 プレミアム:1ライセンスにつき月額660円~ エンタープライズ:お問い合わせ |
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体験版 | プレミアム版のみ無料トライアルあり |
Photoruction
Photoructionは、建築工事における生産性向上を目指した、建設生産支援クラウドです。
写真管理のほか、図面管理といった施工管理に関する業務の効率化を図ることができます。
- 大量の写真も、スマホやタブレットで撮影するだけで自動整理
- 専用アプリから電子小黒板をつけた写真撮影も可能
- クラウド型の建設BPOサービス搭載により、業務プロセスの半自動化が実現
価格 | 初期費用:無料、月額:お問い合わせ |
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体験版 | 無料体験版あり |
クラウドストレージサービス
ここまでは工事写真台帳の作成・管理専用のツールをご紹介しましたが、どうしても価格面がネックになって導入できなかったり、「そこまで大げさなものはまだいいかな…」と尻込みしてしまう方がいるかもしれません。
そこで、よりシンプルで手軽なクラウドストレージサービスをご紹介します。
クラウドストレージサービスとは?
クラウドストレージサービスとは、インターネット上にエクセル・ワード・PDF・写真データなどのあらゆる資料をアップロードすることのできるアプリです。
パソコンやスマートフォンなどからもアクセスできることから場所や時間を選ばす管理ができる便利なツールで、代表的なものにGoogleドライブやDropboxなどがあります。
シンプルなファイル管理から、より広範囲の一元管理まで対応できる!
写真台帳のテンプレート自体はエクセル形式など別の書式を用意する必要がありますが、種類によってはスマホで撮影した写真を直接保存することも出来るため、工事写真台帳を作る際にも非常に手軽です。
また、これらのクラウドストレージサービスは業務管理システムと連携するケースも多く、工事写真や写真台帳を現場の情報と紐づけて、見積や原価、請求情報などと合わせて一元管理ができるのも大きなメリットです。
情報によって保存場所が違うと発生しやすい管理作業の手間をまとめて改善する手段として、将来的な検討に含めるといいかもしれません。
- Dropbox(法人版)
【料金】月々1500円~/1ユーザー - Googleドライブ(法人版)
【料金】月々680円~/1ユーザー - Evernote(法人版)
【料金】月々1100円~/1ユーザー
クラウドに関する記事はこちら
工事写真台帳作成にアプリを使用するメリットとデメリット
おすすめの工事写真台帳アプリをご紹介してきました。
これらのアプリは、エクセルテンプレートとは違いどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
アプリ活用のメリット
アプリの導入によって得られるメリットを見ていきましょう。
ここでは、
- 業務効率の向上
- 管理コストの削減
- 高いセキュリティ
以上の3点についてご説明していきます。
業務効率の向上
アプリを使って工事写真台帳を作成することにより、大幅な業務の効率化が望めます。
多くのアプリでは、スマホやタブレットで撮影した写真を、そのままアプリに移すことが可能です。
これにより現場で撮影し、事務所へ戻って写真台帳を作成する、という手間が解消されます。
現場で写真台帳作成の業務が完結するため、これまで移動に費やしていた時間をほかの業務に当てることができます。
管理コストの削減
アプリの導入によって、管理コストを削減することができます。
従来のように、写真台帳を紙やエクセルで管理していると、必要な書類を誰がどこに保存しているのか分からない、といった状況が発生しやすいです。
しかし、専用のアプリやシステムを使用し、現場写真や写真台帳を一元管理することによって、必要な情報もすぐに探し出すことができます。
工事写真台帳は過去の案件を確認するために用いられることもあるため、情報を探しやすいように管理しておくことは非常に重要です。
高いセキュリティ
エクセルテンプレートでは不安が残っていたセキュリティの問題も、アプリであれば解決します。
アプリの中には、改ざん防止機能や、専用のチェック機能が搭載されたものも多くあります。
工事写真台帳は守られるべき「個人情報」であるため、紛失や漏えい対策がしっかりされたアプリを選ぶようにしましょう。
アプリ活用のデメリット
作業が効率化されたり、セキュリティも充実していたりと、利点の多いアプリですが、その反面、導入の際に気にしておくべきポイントもいくつかあります。
以下でご紹介するポイントに留意しておけば、こうしたデメリットは回避できるので、アプリ選びの際の参考にしてみてください。
月額料金が発生する
エクセルのテンプレートとは違い、アプリには初期費用や月額料金が発生するものが多くあります。
料金は利用人数や、搭載機能によって異なっていきます。
もし、少人数でしか利用せず、最低限の機能だけ必要としているのに、大企業向けで豊富な機能が搭載された高価なアプリを購入してしまってはもったいないですよね。
アプリを導入する際は、どれだけの規模で使用し、どのような機能が必要なのか、一度整理してから選定するようにしましょう。
操作に慣れるまで時間がかかる
アプリとエクセルでは使用感が異なるため、エクセルでの操作に慣れている方であれば、アプリの操作に慣れるまで時間を要するかもしれません。
上記でご紹介してきたシステムやアプリは、簡単で操作しやすいものも多くありますが、不安に思う場合は体験版や無料トライアルを利用してみましょう。
加えて、サポート体制が充実しているものを選ぶのも一つの方法です。
工事台帳ソフトに関する記事はこちら
まとめ
おすすめの工事写真台帳を作成できるエクセルテンプレートとアプリをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
工事写真台帳は、エクセルやアプリ、システムなど様々な方法で作成することができます。
特に、写真台帳だけでなく、他のあらゆる業務をまとめて一元管理できるシステムであれば、より効率的かつ安全に管理することが可能です。
ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
工事台帳に関する記事
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