株式会社アイピアは、「原価管理ソフト・システム」について、20歳から60歳の建設業従事者を対象に、業務の課題やシステムの導入による業務改善の状況についてWEB形式のアンケートを実施いたしました。
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アイピアは建築業に特化したシステムであり、見積管理をはじめ工事に関するあらゆる情報を一括で管理できます。さらにアイピアはクラウドシステム。外出先からでもデータを確認できます。
当アンケートの5つのポイント
- 原価管理で最も課題とされるのは「属人化」
全体の約34.7%が「担当者に依存している」状況が最も課題と回答。次いで、工数管理が難しい、リアルタイムで把握できない等がつづく。 - 約6割以上が「Excel」や「紙」で原価管理を行っていると回答
「Excel・紙で原価管理を行っている」と回答した人が60%以上。依然としてシステム導入の割合は低いといえる。 - 原価管理ソフト・システムの満足度は「どちらともいえない」と答えた人が最も多く、効果の実感には幅がある
ソフトの満足度で最も回答が多かったのは「3(どちらともいえない)」で57.9%を占めた。
一方、「5(非常に満足)」と「4(満足)」を合わせても全体の23.4%にとどまり、効果の実感には幅があることが分かる - 原価管理ソフト・システムの導入で最も改善したのは「見積の精度向上・ミス削減」
30%以上が「見積の精度向上・ミス削減」は改善できたと答えた。次に多いのは、属人化の解消であり、最も改善すべき課題には効果的である。 - 原価管理ソフト・システムの機能で便利だと感じるのは「予実を自動で比較できる機能」
約30%が、予実管理を自動で出来る機能が便利だと答えた。他にも自動化に関する項目はどれも回答が多かった。
原価管理で最も課題とされるのは「属人化」

原価管理における課題としてアンケートを実施したところ、「担当者に依存している」と答えた人が最も多く34.7%を占め、続いて「工数管理が難しい」「リアルタイムで把握できない」がそれぞれ2割前後となりました。
以上から原価管理業務では特定の担当者の経験や知識に頼る部分が大きく、情報の属人化が課題となっていることが分かります。
また、工数やデータの把握・集計に時間がかかることも、業務効率を下げる要因となっており、リアルタイムで状況を見える化できる仕組みの導入が求められています。
約6割以上が「Excel」や「紙」で原価管理を行っていると回答

続いて、原価管理の方法についてアンケートを実施したところ、半数以上の50.7%が「Excel」を利用していることがわかりました。「紙」での管理も合わせると6割以上がシステムを導入せずに管理している状況です。
また、「自社開発システム」での管理が約14%、クラウド型やインストール型の他社製ソフトは1割前後にとどまっており、建設業では依然として、ソフトやシステムの導入が十分に進んでいないと言えます。
多くの企業が手軽で柔軟に使えるExcelや紙で管理を行う一方で、「属人化」や「リアルタイム性」の課題が指摘されています。そのため、クラウドソフト・システムの導入が、課題改善の近道となると考えられます。
原価管理ソフトに関する記事はこちら
原価管理ソフト・システムの満足度は「どちらともいえない」と答えた人が最も多く、効果の実感には幅がある

では実際に原価管理ソフト・システムを導入している人はどのように感じているのでしょうか。
原価管理ソフト・システムの満足度についてアンケートを実施したところ、最も多かった回答は「3(どちらともいえない)」で57.9%を占めました。
一方、「4(満足)」と「5(非常に満足)」を合わせた割合は23.4%にとどまり、導入済みの方の感じ方には幅があることがうかがえます。
全体として、ソフト・システムの効果や利便性の実感は人によって異なり、業務内容や使用方法に応じて評価が分かれる傾向にあることがわかりました。
原価管理ソフト・システムの導入で最も改善したのは「見積の精度向上・ミス削減」

上記のアンケートをさらに深堀すべく、原価管理ソフト・システムを導入して改善した効果についてアンケートを実施したところ、「見積の精度向上・ミス削減」が最も多く31.9%を占め、次いで「属人化解消」や「工数短縮」がそれぞれ2割強となりました。
原価管理ソフト・システムを導入することで、最も課題とされる「属人化」の解消は大いに期待できます。
さらに、「粗利率の向上」を挙げる声も一定数あり、導入によって単に作業効率が改善されるだけでなく、利益管理の面でも効果が実感されていることが分かります。
原価管理ソフト・システムは「属人化の解消」や「見積精度向上」といった課題解決に一定の効果がある一方で、満足度や効果の実感は企業や業務内容によって差があり、導入だけで即座に全ての課題が解決されるわけではない、ということが言えます。
また、システム導入において新たな課題やストレスが生まれる可能性があります。これらを削減する為には、導入前の選定基準を明確にし、しっかりと精査を行う必要があります。
特に、必要な機能が揃っているか、サポートが充実しているかという点は、導入後の適切な運用の為にも重要なポイントです。
原価管理ソフト・システムの機能で便利だと感じるのは「予実を自動で比較できる機能」

最後に、建設業従事者が原価管理ソフト・システムに対してどのような機能を求めているのか把握する為、便利だと思った もしくは あったら便利だと思う機能についてのアンケートを実施しました。
便利だと感じる機能として最も多かったのは「予算と実績を自動で比較できる」が最も多く26.7%を占め、続いて「原価をリアルタイムで把握できる」「材料費・人件費を自動で集計できる」でした。
また、情報共有や見積との連動、請求書作成などの業務効率化機能も求められていることがわかります。
これらの結果から、正確な原価の把握と効率的なデータ活用が、建設業における原価管理の重要なポイントであることが分かります。
アンケートに関する詳細
- 調査概要:原価管理ソフト・システムの導入状況調査
- 調査目的:原価管理業務における業務効率化のためのデジタルツール利用状況、意識調査のため
- 調査期間:2025年8月30日
- 調査方法:WEBアンケート
- 有効回答者数:1071名
■本件に関する補足
本調査では、原価管理に関わる建設業従事者1,065名を対象にアンケートを実施しました。
その結果、原価管理ソフト・システムの導入率は他の調査と比べてやや低く出る傾向が見られました。
これは、調査対象に経営者・現場技術者・事務職・自営業者など幅広い層を含んでいること、
またExcelや紙での管理も「未導入」としてカウントしたことが一因と考えられます。
数値の解釈にあたっては、調査手法や対象者層の違いを踏まえてご参照ください。
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社アイピア 編集部:info@aippear.com
まとめ
今回の調査から、建設業界における原価管理では「予実管理の自動化」や「情報共有のリアルタイム性」に関する強い課題感とニーズがあることが分かりました。
課題解決には、原価管理ソフト・システムの導入は効果的ですが、満足度は幅広くすべての課題が解決できるというわけではありません。
自社の課題は何かを明確にし、効果の期待できる原価管理ソフト・システムを精査することで、原価管理の課題改善に大きく貢献できるといえるでしょう。
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