リフォーム会社にとって、問い合わせてくれたお客様の訪問アポを取るのは、契約に結びつく非常に重要なポイントです。
「少しでも契約率を高めるために、とにかく訪問件数をかせぎたい」そんな気持ちは分かりますが、「とりあえず行きます」では、むしろ契約率は下がってしまいます。
そればかりか、なぜ契約が取れないのかも分からなくなるかもしれません。
今回は、リフォーム会社の営業におすすめしたい、アポイントを取るためのワンポイントを紹介します。
「とりあえず行きます」は契約できない
お客様から問合せをもらったら、とにかくまずは行ってみないと分からない!ということで、すぐに訪問アポを取ってしまっていませんか?
もちろん、それでも契約してくれる方はしてくれます。
ただしそれだけだと、「もったいないこと」になりがちです。
アポイントメントとは
あとになって「なぜ契約できなかったか」が分かりにくい
営業の成績を測るにあたっては、アポ取得件数や見積提出件数、契約件数がありますが、とくにアポ取得件数については「質」が見えにくくなります。

つまり、熱いお客様のアポを取れているのかどうかです。
ただ件数だけを稼いでいるのではいけません。
あまり契約意思の無い方をたくさんアポイントしているのか、しっかり契約意思のある方々をアポイントできているのか、どちらかによって1つ1つの件数の価値が変わります。
それを確認する方法を持たずに、「とりあえず行く」では、あとから営業フローの分析をしたときに改善が困難になりやすいのです。
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営業の最終ゴールは上得意客を作ること

もちろん目標として設定されるのは契約件数です。
いかに契約率を高めるかを考えるのは大切なことです。
ただ、各地域にあるリフォーム会社同士で競合し合ったり、これからリフォームを行う世帯そのものが減少する事も考えると、同じお客様から繰り返しリピート契約をもらったり、ご友人やお知り合いを紹介していただけるようになるのが継続売上には大変重要です。
つまり、追加契約や紹介が発生しうる上得意客をつくる必要があります。
そのためのアプローチとして、アポイント取得の電話でできることがあります。
問合せのきっかけは「悩み解決」か「夢の実現」か
電話の際には、時期や予算だけでなく、問合せのきっかけとして以下のようなことを聞くのが有効です。
- 住宅にどんな悩みがあって、何をどう解決したいのか
- 今に悩みはないなら、リフォームでどんな夢を実現したいのか
悩みの解決なら、今悩んでいて解決したいことがあるはずです。
悩みではなくとも、リフォームすることを夢や楽しみとして捉えていて「こんな生活をしてみたい」などワクワクした想いがあるかもしれません。
そういったお客様の感情を予め聞いておくことで、その後の営業活動(現地調査や見積など)が課題解決または夢の実現のお手伝いになります。
これをお客様が感じてくださっているかどうかで、営業に対する印象は大きく変わります。
もちろん、その後の対応や引渡し後の出来にもよりますが、うまくいっていれば、これまで以上の感謝やポジティブな感情が沸き起こります。
そういった感情があるからこそ、営業への信頼感に繋がり、将来的に上得意客になってくれる可能性が高まります。
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上得意客につながるアポイントの取り方3選
リフォームの仕事は「工事して終わり」ではありません。
むしろ、工事後のフォローや関係づくりが、追加契約や紹介といった次のチャンスにつながります。
ここでは、顧客との信頼関係を深め、“上得意客”に育てていくためのアポイントの取り方を3つご紹介します。
1.「点検」「メンテナンス」を理由にした定期訪問アポイント
工事完了から一定期間が経ったタイミングで、「不具合がないか見に行きます」と訪問の口実をつくる方法です。
売り込み感がなく、お客様も受け入れやすいため、自然な形で関係を継続できます。
定期的な接点があると、次の相談や紹介が生まれやすくなります。
具体例
- 「〇〇様、前回のリフォームから半年ほど経ちましたが、その後ご不便などありませんか?念のため点検にお伺いできればと思いまして。」
2.「暮らしの変化」に寄り添ったご提案型アポイント
時間が経つと、家族構成やライフスタイルに変化が起きるもの。
お客様の生活の変化に合わせた提案をきっかけにアポイントを取ることで、「よく覚えてくれていた」と感動されることもあります。
聞き役に徹しながら寄り添う姿勢が、リピートの信頼につながります。
具体例
- 「先日お伺いした際に、お子さんが独立されたと伺いました。お部屋の使い方などで、リフォームをご検討されていればぜひお手伝いできればと思いまして。」
3.「感謝」を伝える訪問で信頼を深める
工事後すぐでなく、1か月後や季節の変わり目などに「お礼」を伝える目的で訪問する方法です。
このタイミングで、施工写真や保証書、ちょっとした粗品などを持参すると、営業感を出さずに自然な再接触ができます。
その結果、「ちょうど知り合いがリフォームを考えてて…」という紹介にもつながることがあります。
具体例
- 「先日は工事中のご協力、ありがとうございました。施工写真と保証書がまとまりましたので、お届けとご挨拶に伺いたいのですが。」
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アポイントの取り方についてのよくある質問
- アポイントはどのように取ればいいですか?
-
お客様に電話、メール、または公式サイトの問い合わせフォームを通じてご連絡し、希望の日時を伺いながら日程を調整します。訪問前に事前確認を行うと安心されやすいです。
- お客様に電話する時間帯はいつがベストですか?
-
平日の10:00~12:00、もしくは14:00~17:00が比較的つながりやすく、迷惑になりにくい時間帯です。土日なら午前中が好まれます。
- どのような話をすればアポイントが取りやすくなりますか?
-
・お客様の「困りごと」にフォーカスする
・リフォームの目的を聞き出す(例:断熱・老朽化・家族構成の変化など)
・「無料見積もり」や「現地調査だけでもOK」など、ハードルを下げる言葉を使う - 電話で断られたら、どうすればいいですか?
-
一度断られても、「ご興味が出たときのために資料を送らせてください」などの形で接点を残すのがポイントです。数週間後にフォローアップの連絡をすることで再接触のチャンスがあります。
- アポイントを取った後の確認は必要ですか?
-
はい、必須です。前日または当日に「明日(本日)〇時にお伺いします」といった確認の連絡を入れることで、ドタキャンを防げます。
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まとめ
たくさんの案件をさばいていると、どうしてもお客様へのヒアリングや現場準備などが、まるでパズルのピースをはめるだけのような単純作業になりがちです。
お客様の感情に寄り添って、課題解決の方法を提案する営業として、印象付けることができれば、「ただのアポイント」も重要な営業ファクターになります。
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