近年トレンドになっているサブスクですが、建設業界でも利用するケースが増えてきています。
サブスクはお得で便利なイメージがありますが、実際どのように利用できるのでしょうか。
この記事では、建設業で活用可能なサブスクをご紹介します。
建設業界におけるIT化の背景やメリットも見ていきましょう。
サブスクとは?
サブスクとは、サブスクリプションの略です。
英語で、予約購読や会費といった意味合いがあります。
一般的には、定額で定期的に商品の購入やサービスの利用ができる契約形式を指します。
サブスクは、今に始まったことではありません。
たとえば、多くの企業で行っている新聞の定期購読や、建設業界誌などの定期購読もサブスクの一つです。
最近話題を集めているのは、新聞や雑誌、牛乳の定期購入など昔からあるサブスクに加えて、時代のニーズに合わせた新たなサービスの定期的な定額利用ができるようになっているためです。
たとえば、商品など形あるものの提供ではなく、オンラインで利用できるサービスなども増えています。
「こんなサービスもサブスクできるの?」と驚くようなものも登場しています。
建設業におけるIT化の背景
建設業界でもIT化が進み、システムやオンラインツールなどのサブスク利用が増えてきました。
建設業というと現場での肉体労働が基本で、ITとは無縁のように思われてきました。
ですが、今はIT化を促進する動きが高まっています。
その背景を見ていきましょう。
新型コロナウイルスの感染拡大
1つ目の背景は、新型コロナウイルスの感染拡大です。
感染防止策として三密の回避が求められ、非接触、非対面による取り組みが模索されました。
- これまで対面で行っていた打ち合わせや商談をオンラインで行う
- 設計や施工管理など、デスクでできることはリモートワーク化する
- なるべく距離を保てるようスマホやタブレットで連絡を取り合う
などのニーズが増え、IT化が進みました。
人手不足
日本は少子高齢化で、あらゆる業界が人手不足に悩まされています。
建設業は、労働環境が厳しいなどのイメージから、人手不足が特に深刻です。
そのため、少しでも業務を効率化するためのシステムや、人が行ってきた作業を自動化するロボットや機械のニーズが高まっています。
働き方改革
建設業では納期に向け、施工期間中は休みが少ないケースが少なくありません。
管理職となると、日中は現場で管理を行い、業後は事務所に戻って残業をするなど、オーバーワークも問題になっています。
働き方改革が叫ばれる中、労働時間の削減などのためにシステムの利用やテレワークの導入が求められています。
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建設業向けのサブスク
建設業向けのIT系のサブスクとして、月単位の定額料金でクラウドシステムやツールなどを利用できるサービスが人気です。
ここでは、代表的な建設業向けのサブスクをご紹介します。
勤怠管理システム
建設業では、従業員が直行直帰で作業することも多く、天候の悪い日は休みになったり、別の仕事をしたりと勤怠が流動的です。
また、正社員のほか、下請け業者やアルバイトなどさまざまなスタッフが入るので、勤怠管理が複雑になります。
勤務日報による管理やタイムカードによるアナログ管理を卒業し、クラウドで現場からでも勤怠チェックができるシステムが人気です。
積算・見積システム
建設業における積算や見積もりは、手間のかかる作業です。
しかも精度が求められ、ミスをすれば赤字になったり、取引相手からの信頼を失ったりすることもあります。
そのため、建設業向けに特化した専門の積算・見積システムが人気です。
会計ソフト
経営全体の収支管理や決算、取引先との入出金管理などができ、経営状況の把握や分析などにも役立つソフトです。
経営をうまくやっていくためにニーズが高まっています。
写真管理ソフト
現場の工程管理や施工管理、施主への報告などのために、現場写真を撮影して、コメントなどとともに記録していく必要があります。
これまではデジカメなどで撮影し、パソコンに取り込んで、ワードやエクセルなどで管理する方法が一般的でした。
写真管理ソフトでは、現場で撮影した写真をスマホアプリにアップロードし、簡単に記録、編集することが可能です。
後付けICT
新たにICT対応の重機を購入する必要がなく、手持ちの重機に後付けでICT機能が付けられるサービスです。
重機メーカーなどが提供しています。
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建設業がサブスクを活用するメリット
サブスクを導入するか迷っている方に向け、建設業がサブスクを活用するメリットをご紹介します。
業務効率化
最新のITツールやシステムを利用することで、これまで手作業や簡易的なパソコンソフトなどを使って行っていた業務がスピードアップします。
サブスクのサービスは、新たな制度に対応したり、より高度な機能を搭載するなど、利用中に自動的にアップデートされます。
そのため、常時、最新の環境で業務を効率的に進めていくことが可能です。
導入費用・手間を削減できる
サブスクは、入会金など初期費用と月額料金、もしくは月額料金のみですぐにサービスの利用ができます。
オリジナルのシステムを制作して導入したり大型のシステムを導入する場合より、導入費用や手間を削減できるのもメリットです。
開始・解約が自由
サブスクは、運営事業者側が既成のシステムやツールを用意しており、始めたいと思ったらすぐに開始することが可能です。
場合によっては、カスタマイズにも対応してくれますが、一から作るよりスピーディーに導入ができます。
いつまで利用しなくてはいけないといった縛りがないケースが多く、中途解約のペナルティがないケースも増えています。
- 試しに利用してみて合わなければ解約する
- もっと良いサブスクを見つけたら、解約してすぐに乗り換える
など、自由に利用できるのもメリットです。
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アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。
さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。
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まとめ
サブスクとは、定額で定期的に商品の購入やサービスの利用ができる契約形式です。
建設業におけるIT化の背景として、新型コロナウイルスの感染拡大、人手不足や働き方改革が挙げられます。
建設業向けのサブスクとして代表的なのは、勤怠管理システム、積算・見積システム、会計ソフト、写真管理ソフト、後付けICTなどです。
建設業がサブスクを活用するメリットは、業務を効率化できること、導入費用・手間を削減できること、開始・解約が自由であることです。
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