エクステリア・外構工事は、現場ごとに臨機応変な対応が求められるレベルの高い仕事です。
ただ、様々な対応によって工事の「原価」が上がってしまいやすい工種でもあります。
現場ごとの丁寧な原価管理をしておかないと、気が付いたときにはほとんど利益の残らない工事になってしまっていた・・・ということも起こりえます。
そんなことにならないよう、今回はエクステリア・外構工事向けの原価管理ソフトを紹介します。
エクステリア・外構工事の原価管理ソフトを選ぶポイント
まずはソフトを見る前に、どのような原価管理ソフトを選べばいいかポイントを確認しておきましょう。
ポイント①現場や顧客の情報と連動させる
まず重要なのは、原価情報「だけ」を管理してはならないということです。
実行予算や工事原価を管理するツールと、お客様や施工現場情報を分けてしまうと必要情報の集計や顧客対応に時間がかかってしまうことになります。
可能な限り、原価情報は入金や顧客関連情報とまとめて管理するようにしましょう。
顧客管理ソフトに関する記事ならこちら
ポイント②入力の二度手間はないか
エクステリアや外構工事では、工事の進捗段階によっていくつかの原価が存在します。
- 受注時にお客様と合意した見積書の原価
- 実行予算
- 追加工事などを含めた完工原価
これらの原価変動をしっかり記録しておくことが重要ですが、記録の度に最初から金額を入力し直すのは大変な手間です。
時間がかかるだけでなく入力ミスなどにも気を付けなければならず、非常に非効率になります。
ポイント③粗利益をリアルタイムに把握できるか
前述した通り、工事の原価には複数の段階があります。
それぞれでいくら原価がかかっているかを確認すると同時に、いくら利益が残っているのかが把握できる体制を作りましょう。
そのためには原価を入金情報と一緒に管理しておく必要があります。
お客様にいただく入金額と原価を比較し、粗利益として変動を把握しましょう。
ポイント④集計資料は充実しているか
原価の情報は、会計や経営状況を把握することにも活用します。
そのため、現場単位の原価を把握するだけでなく会社全体の数字として集計したり、会計ソフトにデータを移して税理士と共有するなど活用の幅があることが求められます。
集計帳票や、それに近いデータのダウンロードができるかどうか確認しておきましょう。
原価管理について詳しくはこちら
エクステリア・外構工事向けの原価管理ならアイピア
アイピアは、エクステリア・外構工事をはじめとする建築業向けの一元管理ソフトです。顧客情報をはじめ、工事に必要な情報をまとめて管理することが出来ます。
まずは、体験デモで使用感を体感してみませんか?
現場ごとに粗利がリアルタイムに把握できる
受注時、実行予算作成時、施工時、完工時、各段階の原価情報や粗利益を工事現場ごとに自動集計します。利益をリアルタイムに把握するので、万が一のトラブルにも気付きやすく対応スピードを上げることが可能です。
見積・実行予算・発注・請求が完全連動
アイピアの見積機能は、建築見積ソフト(専用ソフト)以上に便利な機能が豊富にあります。
アイピアで作成した見積書は、そのまま実行予算として取り込むことで再入力の手間を無くし発注までの作業を効率化します。
発注書を作成するときも、必要な原価項目を選択して「発注書作成」のボタンを押すだけ。
帳票も自動生成されるので作業時間を大幅に削減することが可能です。
完工一覧や未成工事一覧など集計帳票も充実
アイピアは集計機能も充実しています。
原価情報のほか、案件の進捗や顧客情報、入金情報など様々な要素を組み合わせた分析帳票が出力できます。
原価管理に必要な完工一覧や未成工事一覧などもワンクリックで出力可能です。
その他おすすめのエクステリア・外構業向け原価管理ソフト
エクステリア・外構向けの原価管理ソフト『建築業向け管理システム アイピア』をご紹介しました。この章では、その他おすすめのソフトをご紹介します。
サービス名 | |||
---|---|---|---|
建築業向け管理システム アイピア | 外構リプラス | どっと原価3 | |
機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理・・・その他 | 利益メーター機能、工種一覧、カタログデータ搭載・・・その他 | 受注登録、実行予算作成、仕入伝票入力・・・その他 |
初期導入費用 | 要お問合せ | 1,000,000円 ※税表記なし | 無料 |
保守/更新 費用 | 要お問合せ | 要お問合せ | 13,000円(税抜) /月~ |
無料版 体験版 | あり | 要お問合せ | 要お問合せ |
【提供形態】 対応OS | 【クラウド型】 Windows/ios/mac ※推奨:Chrome | 【クラウド型】 Windows10以降 | 【クラウド型】 要お問合せ |
サポート 体制 | 電話対応、メール対応、リモートサポート | リモートサポート、フォーム | 電話対応、リモートサポート、訪問サポート |
運営会社 | 株式会社アイピア | サイバースタイル株式会社 | 株式会社建設ドットウェブ |
見積管理におすすめのシステムはこちら
【クラウド型】外構リプラス
『外構リプラス』は、エクステリア・外構工事の原価管理に適した簡易建築見積ソフトです。
導入実績は7年で240社400ライセンスにのぼります。
工種や部材ごとの単価データを使って見積を作成することで社員ごとの価格をそろえ受注段階の原価を統一することができます。
最も特徴的なのは、様々なソフトと連動することです。ユニマットリック社のCADソフト「RIKCAD9」や、LIXILの商品検索システムに連動して商品情報の拾い出しがスピーディに対応できます。
カタログデータを搭載し、新人でも見積作成が出来るシステムになっています。
システムの特徴・利点
- 物件利益の見える化で、利益管理が簡単にできる
- マスタ機能や見積・発注・請求書を連動できるため、時間短縮ができる
- 定価や仕入れが設定済みで、工種の抜け漏れがないので新人でも見積・積算ができる
機能 | 利益メーター機能、工種一覧、カタログデータ搭載、データ連携、その他 |
---|---|
初期導入費用 | 要問合1,000,000円 ※税表記なし |
保守・更新費用 | 要お問合せ |
無料・体験版 | 要お問合せ |
対応OS | Windows10以降 |
サポート体制 | リモートサポート フォーム |
運営会社 | サイバースタイル株式会社 |
【クラウド型】どっと原価3
『どっと原価3』は、小・中規模向けに構成され業種を問わず幅広く利用できる原価管理システムです。
累計導入社数は7000社にのぼります。 受注登録からデータ分析、原価集計など、原価に係る管理だけでなく分析まで行うことができます。
クラウド型の特性から、外出先でも利用できる為、業務改善や管理コストを下げたい企業におすすめです。
また、独自ルールに合わせたカスタマイズが可能であり、操作性が高いシステムです。
システムの特徴・利点
- オプション選択式で企業ごとに最適な構成ができる。
- 外部ソフトと連携ができる。
- 様々レイアウトの帳票カスタマイズができる。
機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理、書類・写真管理、顧客管理、営業進捗管理、請求管理、入金管理、帳票作成、現場日報管理、物件管理、労務管理、在庫管理、その受注登録、実行予算作成、仕入伝票入力、原価集計、買掛管理(支払伝票入力)、売上・入金伝票入力、売掛管理、データ分析、収支見込管理(プランによる)、その他オプション |
---|---|
初期導入費用 | 無料 |
保守・更新費用 | ライト 13,000円(税抜) /月 スタンダード 23,000円(税抜) /月 エキスパート 要お問合せ(オープンプライス)/月 ※オプション費用は別途 |
無料・体験版 | 要お問合せ |
対応OS | 要お問合せ |
サポート体制 | 電話対応 リモートサポート 訪問サポート |
運営会社 | 株式会社建設ドットウェブ |
リフォームやその他建築業向けの原価管理ソフトも活用できる
エクステリア・外構工事の原価管理は、専用でなくても建築業向けの原価管理ソフトで対応ができます。
以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
工事台帳作成・原価管理ソフト7選はこちら
まとめ
今回はエクステリア・外構工事向けの原価管理ソフトを紹介しました。
今回は機能や特徴面を主に紹介しましたが、システムを導入する際には「バージョンアップ頻度」や「サポート体制」についても確認しておくのがおすすめです。
ぜひ自社にあった原価管理ソフトを探してみてください。
また、原価管理機能が備わった建築見積ソフトの導入もおすすめです。
費用対効果を実感できるソフトを導入できるよう、自社の課題を事前に洗い出しや十分な精査を行いましょう。
原価管理の基礎に関する記事
- 【建設業向け】原価管理とは?その目的とメリットを簡単にご紹介。
- 知っておきたい原価計算の基礎知識から計算方法まで詳しく解説!
- 原価管理をきちんと行うためのABC(活動基準原価計算)計算方法やメリットも解説
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