【建築業向け】Chat GPTとは?利用方法や懸念点などをご紹介します!

【建築業向け】Chat GPTとは?利用方法や懸念点などをご紹介します!

最近話題になっているOpen AI社のChatGPT。
「素晴らしい性能」「人間らしい回答」と称賛する意見もあれば、「人間の仕事が奪われる」などといったマイナスな意見も多く飛び交っています。

そこで今回は、ChatGPTについて簡単に紹介し、実際に利用したデータを元に、建築業界にどのように活かされていくのか考察していきたいと思います。

ChatGPTとは?

ChatGPTとは、Open AI社が2022年にリリースした人工知能を用いたチャットサービスです。
このチャットは様々なジャンルに対応することができ、私たちの質問や問いかけに人間らしい自然な回答をすると話題になりました。

GPTは「Generative Pre-trained Transformer」の略で、Open AI社が開発した人工知能のモデルです。
GPTは現在に至るまで進化を続けてきましたが、著名人達の多額の投資により今後もさらなる発展が期待されています。

利用例

では、実際にChatGPTを使用した例をいくつかご紹介します。
今回は、1問1答形式と会話形式の2パターンで試してみました。

1問1答形式

まずは、簡単な問いに対する応答を見てみましょう。

chatgpt1問1答

上2問は正しい答えが返ってきましたが、最後の時事問題に関しては、まだ対応されていないようです(2023/03/23現在)。

会話形式

次はもう少し複雑な、会話に対する応答を見てみましょう。
お題は「デート」です。

ChatGPT 会話1

関西の有名なデートスポットがおすすめポイントと共に挙げられました。
続いて、縛りを設けて聞いてみましょう。

ChatGPT 会話2

「チーズケーキ」「2店舗」という制限をしっかりクリアした応答が返ってきました。

しかし、インターネットで実際に調べてみたところ、2つ目の「カフェ・ド・リュクス 京都店」というカフェは存在しませんでした
また、「KISSHOKARYO KYOTO」は、「抹茶」ではなく「きなこ」が有名な店で、メニューに「チーズケーキ」はありませんでした。

このように、1問1答から会話まで、幅広いジャンルに応じて自然な応答が返ってきますが、詳細は不確かなようです。

  • 施工管理システム

利用料金や言語などの疑問

「利用料金は?」「どんな言語にも対応してるの?」などChatGPTに関する疑問は多いと思います。
ここでは、現在わかっている情報をまとめてご紹介していきます。

利用方法・料金

ChatGPTは、メールアドレスと電話番号を登録すれば、誰でも利用することが可能です。
登録にかかる費用もなく、基本は無料で利用できます。

しかし、ユーザーの多さから一時的にサイトが利用できなくなるなどの不具合が発生することがあるようです。
そこで、「ChatGPT Plus」という有料版が登場しました。

ChatGPT Plus

ChatGPT Plusは2023年2月に月額課金制のサブスクとして登場しました。
月額利用料は$20で、日本円だと約2600円になります。
有料版で改善される点は以下の通りです。

有料版の改善点

  • Available even when demand is high:アクセス集中時にも利用可能
  • Faster response speed:より高速な応答速度
  • Priority access to new features:新しい機能への優先アクセス

月額の料金は高額ですが、今後のChatGPTの発展と需要の増加を見込むと、登録を視野に入れる人も多いのではないでしょうか。

信頼度

ChatGPTの応答は100%信頼できるものなのでしょうか?
答えはもちろんNOです。

ChatGPTは、従来のチャットボットに比べ、より自然で高精度の応答をしますが、上記の例の通り完璧ではありません。
今後モデルの改良やAIが学習を続けることで、誤りは少なくなることが予想されますが、過度な信頼は危険です。

ChatGPTの応答は「間違っている可能性がある」ことを忘れずに使用しましょう。

建築業との関わり

ChatGPTの登場は、「AIが人間の仕事をする時代」を加速させたといえます。

東京大学大学院教授である松尾豊氏は、人工知能に関する研究結果として以下の可能性を示唆しました。

ChatGPTの登場によって、ホワイトカラーの仕事のほとんど全てに何らかの影響がある可能性が高い(恐らく2-3年で身近にも変化が)

AIの進化と日本の戦略 松尾研究室

そしてその影響は建築業にも及ぶと考えられます。
ここでは、施主と工務店、それぞれの観点からChatGPTとの関係を考察していきます。

施主とChatGPT

まず初めに、施主がChatGPTを利用するメリットと懸念点をご紹介します。

施主がChatGPTを利用するメリット

施主がChatGPTを利用するメリットは次のようなことが考えられます。

  • インターネット検索より的確なアドバイス
    何かを調べたい時、自分の悩みに沿ったサイトを自分で見つけて、情報を調べなければなりません。
    しかし、ChatGPTでは、一度の問いかけで自分の悩みに最適な答えを出してくれます。
  • いつでも気軽に調べられる
    打ち合わせや電話は工務店とスケジュールを合わせる必要があります。
    ちょっとしたことならいつでも調べられる点で優れています。
  • 相談料がかからない
    打ち合わせや電話には料金がかかることもあります。
    しかし、ChatGPTは基本的に無料で利用できる為、気軽に調べられます。

施主がChatGPTを利用する際の懸念点

施主がChatGPTを利用する懸念点は次のようなことが考えられます。

  • 真偽が不明
    何度もお伝えしてきたように、ChatGPTは完璧ではありません。
    そのため、間違った情報が提供されたり、不十分な情報が出てきたりします。
    それをみて勘違いしたり、不十分な情報に満足したりしないよう注意しましょう。
  • 現場でしかわからない情報が多い
    土地の大きさや、自分の住んでいる地区の条例など、建築業ではケースバイケースの場合が多いです。
    そのため、ChatGPTの応答が全く参考にならないことも考えられます。

このように顧客がChatGPTを活用することは、時間もお金も浮かせることが可能です。
一方で、ChatGPTだけで自分の状況を理解し、見積もりを立てることはできません。
うまくChatGPTを利用して、工務店との話し合いを進めましょう。

工務店とChatGPT

次に、工務店がChatGPTを利用するメリットと懸念点をご紹介します。

工務店ChatGPTを利用するメリット

工務店がChatGPTを利用するメリットは次のようなことが考えられます。

  • マーケティング
    AIの優秀な頭脳をマーケティングに活かすことで自社の発展が望めます。
    例として、競合他社の強みや弱みを分析したり、自社のPDCAサイクルを見直したりすることなどが考えられます。
  • 作業効率化
    ChatGPTは、Googleスプレッドシートやドキュメントのデータを構造化・要約・翻訳できる機能があります。
    それらを用いると、人間がデータを打ち込んだり、見やすく整理したりする必要が無くなるため、大幅な作業効率アップが望めます。
  • 管理職の仕事が減る
    管理職の仕事は多いですが、ChatGPTを利用することで、見積書や書類のフィードバックにかかる時間の縮小、経理業務の軽減など労力を減らせる可能性があります。

工務店ChatGPTを利用する際の懸念点

基本的には、ChatGPTの登場で建築業に携わる人たちの仕事が一気に減るとは考えにくいです。
住宅の建築やメンテナンスなどといった現場の仕事もそうです。

このように工務店は、ChatGPTを活用することで業務改善が可能になると考えられます。
うまく活用することができれば、会社の更なる成長が期待できます。

  • 施工管理システム

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まとめ

今回はChatGPTについてご紹介しました。

ChatGPTは既に優秀な言語モデルとして、建築業だけでなく様々な場面で活用することができます。
一方で、AIの不完全さがあることも忘れてはなりません。

ChatGPTの良さと危険性をしっかりと理解した上で利用しましょう。

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AIPPEAR NET 編集部

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