従業員の出勤管理をする際、便利な表が「出面表」です。
工事にかかる期間や労務費など様々な情報を得ることができます。
今回は、建築業の方向けに作成したエクセルテンプレートをご紹介します。
使い方もあわせて解説しておりますので、ぜひご活用ください。
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無料でダウンロードできる『出面表エクセルテンプレート』

こちらは弊社が作成したエクセル形式の出面表テンプレートです。
ご自由にご使用ください。
出面表(エクセルテンプレート)の使い方
- ダウンロード時はサンプルの情報が登録されているため、自社用に書き換えてご使用ください。
現場名、年月、現場責任者、氏名、工種、表内の作業時間 - 年月を変更すると、自動で曜日が変更され、日曜日の列は背景色が変更されます。
- 後は、作業時間を入力するだけです。作業時間の合計は自動で集計されます。
出面表とは
出面表とは、現場に 誰が、いつ、どのぐらいの時間出ていたかを分かるようにした表です。
出面表を作成することで、工事を着工する前に「この規模の工事ではこれくらいの人員が必要になるだろう」といったように見積もりをすることが出来ます。
上記の流れで見積もりをすれば、適切な人員調節が可能になり、人件費の削減が狙えるようになります。
また、出面表は工期や人員など工事に関する情報が網羅的に記載されている為、新人教育にも使用できます。
工事にかかる期間や労働力を学ぶには、最適な業務なため、新人に作成させる事がよくあります。
出面表を作成する目的
建設現場の効率的な作業管理に欠かせない「出面表」は、現場の人員配置や作業進行をスムーズにするための重要なツールです。多くの現場で利用されるこの出面表を正しく作成・活用することで、工程遅延の防止や労務費の適正管理、安全な作業環境の維持につながります。
ここでは、出面表を作成する目的を解説します。
適切な人員配置で作業効率を向上させるため
出面表は、工事現場に必要な職種ごとの作業員数や配置を一覧化することで、適正な人員配置を可能にします。
これにより、人員不足や過剰配置による無駄を防ぎ、作業効率が大幅にアップします。
現場の進捗状況に合わせて出面表を更新すれば、急な人員変更にも柔軟に対応でき、スムーズな工事運営が実現します。
結果として、無理のない作業計画が立てられ、現場の混乱を防ぐ役割も担います。
工程管理や進捗把握のための基礎資料として活用
出面表を作成することで、いつどの工程に何人の作業員が必要かが明確になります。
これにより、工程表と連携して作業スケジュールを効率的に管理できるため、工期遅延のリスクを減らせます。
また、作業員の実際の稼働状況を把握することで、計画と現実の差異を早期に発見し、迅速な対策が可能です。
こうした情報は、工程会議や現場報告の際にも重要な資料となります。
労務管理・コスト管理を適切に行うため
出面表は、作業員の人数や作業日数を把握できるため、労務費の見積りや実績管理に欠かせない資料です。
正確な出面表を元にすることで、無駄な人件費を削減でき、予算内での工事進行をサポートします。
また、労働時間や配置状況を管理することで、安全管理にも役立ちます。
適切な労務管理は、品質の高い工事を安定して提供するための土台となります。
出面表に関する記事はこちら
出面表の管理方法
では、出面表は具体的な管理方法があるのでしょうか。
ここでは、一般的に管理方法として使われている、紙での管理とエクセルでの管理方法についてお伝えします。
出面表の管理方法①:紙で保存する
従来では、ほとんどの工事現場で出面表の管理を紙で行っていました。
紙に出勤状況・作業時間、作業場所を書き込み、ファイリングして管理をすることが一般的でした。
しかし、紙での管理方法だと、紙へ記入する手間や出面表の紛失というようなリスクがあります。
また、他の帳簿に転記しなければいけない場合においても、手作業で出面表の情報を記入しなおさなければいけないため、手間と時間がかかります。
出面表の管理方法②:エクセルの活用して管理する
Microsoft Excelを利用し出面表を作成する方法があります。
手書きやワードと比べ、計算式を利用できる為、時間の削減やより正確な出面表の作成が可能です。
またテンプレートを使うことで、誰でも簡単に作成できます。
出面表のテンプレ―トはこちら
出面表の管理方法③:ソフトやクラウドを活用して管理する
ソフトやクラウドを活用して出面管理を行うことで、ワンクリックでデータの出入力が可能になり、パソコンや現場からスマートフォンなどの端末から、時間や場所問わず入力・管理することが出来ます。
現場から端末を使用して出面を管理できるため、会社に戻り出面表のファイリングを行ったり、入力や編集を行う必要がありません。そのため、現場で働く作業員や現場監督の負担を軽減させることが出来ます。
また、社員の出退勤の記録などの出面表の情報が、検索・整理できるソフトもあります。
これにより、社員別の情報や現場別の情報をリアルタイムで閲覧することが出来ます。
ソフトやクラウドを活用して出面管理を行えば、出面管理にかかっていた時間を削減でき、どこからでも編集ができるため、業務改善にもつながります。
出面管理におすすめのシステムはこちら
出面表エクセルテンプレート(無料)でダウンロードできるサイト
出面表を作成できるテンプレートサイトは他にもあります。
ここでは、2つのテンプレートサイトをご紹介します。
【出面表】アイピア 出面表エクセルテンプレート集

建築業で利用できる出面表のエクセルテンプレート・フォーマットを無料でダウンロードできます。様々な用途に合わせた多種多様なテンプレートをご用意しております。また、面倒な入力は不要。ダウンロードボタンを押せばすぐにダウンロードが可能です。出面表以外にも建築業に必要なテンプレートが無料でダウンロードできます。
【出面表】無料テンプレートサイト
こちらの出面表のテンプレートでは、月を入力すると、自動的に日付・曜日・土日色が表示され、時間を合計するSUM関数を入力しています。SUM関数とIF関数で、合計が0の場合は表示「0」と表示しないようにしています。
エクセルで日給や月給を自動計算させるなども簡単にできます。
【出面表】テンプレボール
こちらのテンプレートサイト「テンプレボール」では、カレンダー形式で工事進捗を管理することが出来るテンプレートをダウンロードすることが出来ます。
工事現場での出面管理を想定して作られているテンプレートで、氏名や日付その他細かい情報を入力し、管理することが出来ます。
出面表に関するよくある質問
- 出面表はどのタイミングで作成しますか?
-
工事開始前の工程計画段階や、各作業日の前日に作成・更新します。現場の進捗や人員配置の変更に応じて随時修正されることも多いです。
- 出面表の主な項目は何ですか?
-
主に、職種(大工、左官、鉄筋工など)、作業員数、作業日、作業時間、作業場所などが含まれます。
- 出面表を作成するメリットは?
-
主に以下のような目的があります。
- 効率的な人員配置ができる
- 工程の遅れや過剰人員を防げる
- 労務管理やコスト管理に役立つ
- 工事全体の進行状況を把握しやすい
- 出面表は誰が作成しますか?
-
通常は現場監督や施工管理者が作成しますが、会社や現場によっては専任の工程管理担当者が担当する場合もあります。
まとめ
本記事で作成した、建築業の方向けのエクセルテンプレートは、無料でダウンロードしていただけます。ぜひご活用ください。
「手書きよりは楽になったけど、エクセルで作成するのも面倒…」
「案件と紐づけて出面表を作りたい」
という方々は、労務費管理ができるシステムを導入することをおすすめします。
弊社が取り扱う「建築業向け管理システム アイピア」は案件と紐づけた労務費管理や出面表の作成が可能です。
また、工程管理や案件管理、進捗管理等様々な業務を一元管理できるシステムです。
一度検討してみてはいかがでしょうか?
建築業向けの管理システム「アイピア」
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