「工務店クラウドEX」をご存知でしょうか。
工務店クラウドEXとは、地域工務店のためのクラウド型基幹業務システムです。
「業務改善を行いたいが、何をすればいいのかわからない」
「情報が分散しているので、まとめて管理したい」
このような悩みを抱えている方にお勧めなのが「工務店クラウドEX」です。
ここでは、工務店クラウドEXの特徴や機能紹介、費用やカスタマイズ性まで詳しくご紹介します。
工務店クラウドEXとは
工務店クラウドEXとは、株式会社ダイテックが提供する建築業・工務店向けの一元管理システムです。
顧客名簿を管理する顧客管理に留まらず、見積・原価・アフターフォローなど業務に必要な情報を1つのシステムで完結管理できるのが特徴です。
開発・提供するダイテック社は1969年に創業した老舗企業で、前身となる「工務店向けクラウド」は2015年から提供されています。
製品概要
対象従業員規模 | 地域工務店向け | ||
提携形態 | 完全クラウド型 |
動作環境
工務店クラウドEXは完全クラウド型サービスにより、時間や場所にとらわれることなく、ノートパソコンやモバイル端末からも簡単にアクセスできます。
これにより、テレワークを活用した柔軟な働き方が実現します。
運営会社『株式会社ダイテック』について
工務店クラウドEXを運営しているのは、株式会社ダイテックという会社です。
会社名 | 株式会社ダイテック |
所在地 | 東京都品川区南大井6丁目16番19号 大森MHビル |
代表者 | 野村 明憲 |
創業 | 1969年10月(昭和44年) |
資本金 | 768億6千万円 |
事業内容 | 石油販売業向け情報処理サービスの開発・運用 建設業向けCADの開発・販売 住宅産業向けクラウドの開発・提供 |
主な沿革 | 1973年 7月 我が国初「SS-POSシステム」開発・販売 1980年 12月 日本石油(株)(現ENEOS(株))と業務提携 2017年 10月 工務店向け基幹業務システム「工務店向けクラウドEX」開発・提供 2020年 11月 現場デジタル化ツール「現場Plus」開発・提供 |
工務店クラウドEXの評価・口コミは?
工務店クラウドEXの口コミや評価に関する内容は見つかりませんでした。
しかし、工務店クラウドEXは使いやすく簡単な操作で建築業界で長く利用されています。
その理由を順に見ていきましょう。
工務店クラウドEXの特徴・機能
ここでは、工務店クラウドEXの特徴と機能をご紹介します。
工務店クラウドEXの特徴
ここでは、工務店クラウドEXの主な特徴を2つご紹介します。
工務店クラウドEXの主な特徴
- 住宅工事の基本的な業務管理がシステム1つで管理できる
- 時間や場所を選ばず使える「クラウドツール」
住宅工事の基本的な業務管理がシステム1つで管理できる
新築・リフォーム、元請け・下請けなどカテゴリーを問わず、住宅業界の管理体制は企業ごとにかなりムラがあります。
ITシステム等を駆使した効率企業がある一方、未だ業務管理における手間で効率を落とす企業も数多いものです。
非効率な状態にある企業は共通して以下のような状況に陥っています。
- 顧客リスト、見積作成、入金情報などの各情報をそれぞれのエクセル等で個別管理している
- 直接携わる担当者しかデータの場所や見方を知らず、第三者は一切の状況を知らない
- 各業務が担当者毎に分断されているので、個々人に待ち時間等が発生しスピードが落ちる
これらの状況は、業務フローの各部分が「属人化」していることによって発生していると言えます。
工務店クラウドEXをはじめとする業務管理システムは「商談」「見積作成」「原価管理」「発注・請求」「入金」などこれまで各担当者がそれぞれ行っていた業務を1つのシステムを通じて行えるようになります。
これを通じて、誰もがどの情報にも簡単にアクセスできるようになり情報の抱え込み・属人化の解消ができ業務効率を高めることが可能です。
時間や場所を選ばず使える「クラウドツール」
クラウドツールは、データ管理が従来と異なります。従来のソフトがパソコンやサーバーに直接インストールして利用・管理する仕組みだったのに対して、クラウドはインターネットを経由して外部サーバーで情報を管理・利用します。
自社内でサーバー管理の手間が無いだけでなく、インターネットが繋がる環境であれば時間や場所を問わず、どんな媒体(パソコンやスマホ)でも利用が可能です。
近年話題になっているテレワークにも対応でき、わざわざ電話連絡したり予め会社でメモを取らなくても出先であらゆる情報が確認できる等様々なメリットがあります。
クラウドツールのセキュリティって大丈夫なの?
「インターネットを経由して情報を管理する」と言うと、情報漏えいやセキュリティ問題に不安を覚える方も少なくありません。
クラウドに限らず、どんな手段であれセキュリティ対策を100%安全にすることはできません。
が、クラウドツールの情報はインターネットを経由する際に暗号化されているので通常の方法では情報を外部から閲覧することはできません。
また、外部サーバーを管理するのは専門のサーバー管理事業者です。
セキュリティの観点から具体的な管理会社名は伏せられていることがほとんどですが、自社で手探り管理をするよりも間違いなく安心です。
情報を外部に置くことで、災害対策(パソコンが壊れてもデータが失われない)にもなります。
工務店クラウドEXの機能
工務店クラウドEXには、さまざまな機能が搭載されています。
主な搭載機能は以下の通りです。
工務店クラウドEXの主な機能
- 顧客・商談管理
- 見積書の作成
- スケジュール・工程管理
- 工事台帳・写真と出面
- アフターサービス管理
- システムのカスタマイズができる
- サポート体制の充実
顧客・商談管理
クラウド上で顧客情報と商談内容をまとめて管理できるため、情報の分散を防ぐことが出来ます。
また、検索機能が搭載されているため、ターゲットの抽出や見込み管理を手間なく行うことが出来ます。
スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末からも利用可能なため、商機を逃すことなく営業力アップにつながります。
顧客管理に関する記事はこちら
見積書の作成
工務店クラウドEXでの見積書の作成では、多彩な見積書テンプレートの他、過去の見積書のデータや原価を参照し見積書を作成することが出来ます。
そのため、見積書作成にかかる時間を削減でき、原価情報を参照できるため、原価を下回るといったリスクを回避することが出来ます。
また、新旧の見積書を比較し、それらの差分を新しい見積書として自動で作成することもできます。
見積書に関する記事はこちら
スケジュール・工程管理
スケジュール管理では、すべてのイベントをクラウド上で一覧表示することが可能です。
一覧表示できることで、予定が重複してしまうことを防ぐことが出来ます。
一覧表示できる業務(一部抜粋)
- 営業・商談の予定
- 工事予定
- 現場工程
- 設置機器の点検予定
- 入出金日の管理
工程管理を行う上で工程表の作成は必須ですが、工務店クラウドEXでは、テンプレートを選び工期を指定するだけで工程表を自動で作成することが出来ます。
自動で作成できるため、これまで時間のかかっていた工程表の作成時間を大幅に削減でき、業務を効率化させることが出来ます。
また、工程表には現場の写真や工期ごとの予算を表示することができるため、工事の進捗情報を工程表から確認することができます。
工事台帳・写真と出面
工務店クラウドEXの工事台帳では、
- 施主の情報
- 請負金額
- 請求予定
- 工事原価明細
- 機器リスト
などの工事の詳細を工事台帳にまとめることができます。
また、工事台帳は顧客台帳と連携することができるため、建物のメンテナンス管理などの履歴も一目で把握することができます。
なお、工事台帳専用のソフトもあるので、導入することでさらに効率的な管理が可能になります。
業務の効率化を目指すためにも、工事台帳ソフトの導入をぜひ一度ご検討いただければと思います。
工事現場で撮影した工事写真を、現場・工程ごとにクラウド上で管理することができます。
モバイル端末からでも工事写真を保存することができるため、現場で撮影した写真をその場でアップロードし、リアルタイムで共有することができます。
工事台帳作成に関する記事はこちら
アフターサービス管理
アフターサービスを行い継続的な顧客との接点を保つことで、次の受注につなげることができます。
工務店クラウドEXでは、長期優良住宅のメンテナンス管理などのアフターサービス管理に必要な情報を管理することができます。
工事情報だけでなく、アフターサービスの情報を管理することで、既存顧客との関係を継続させることができます。
アフターサービスを適切に行い、安定した工事案件の獲得や売り上げにつなげましょう。
システムのカスタマイズができる
工務店クラウドEXでは、使いやすくするための機能として、カスタマイズできる機能備わっています。
アカウントごとに画面カスタマイズができる
様々な部署・役割の人が同じシステムを使うのが一元管理システムですが、当然扱う情報が役割によって異なります。
工務店クラウドEXは、トップ画面の表示内容をアカウントごとにカスタマイズすることができます。
よく使うトップ画面だからこそ、各自が使いやすい形にカスタマイズできるのは嬉しい機能ですね。
印刷帳票のカスタマイズができる
見積書、注文書、請求書などの帳票が出力でき、帳票のレイアウト変更や会社ロゴ挿入などのカスタマイズが可能です。
また、作成したテンプレートは自社オリジナル帳票として予め登録して利用する事もできます。
各社仕事のやり方によっては帳票類にも微妙な違いがあるので、自社で簡単に変更できるのは助かります。
サポート体制の充実
安心して使うためにどんなサポート体制があるのか、一部抜粋してお伝えします。
電話やメールサポートの他に「出張教育」も
工務店クラウドEXのユーザーは、「ユーザー専用サポートダイヤル」と呼ばれるサポート専用回線を利用する事ができます。操作や運用に関する不明点を電話で問い合わせることが可能です。
メールサポートも受け付けていますが、注目すべきは「研修制度」です。
オンライン研修や担当者が現地で行ってくれる出張研修など、ユーザーが使いこなすために全面的なバックアップを行ってくれます。
他業種に比べてもパソコン操作等に疎い方の多い住宅業界だからこそ、安心できるサービスですね。
工務店クラウドEXの費用・料金
工務店クラウドEXの気になる費用・料金をお伝えします。
残念ながら利用料金や無料デモ版・体験版に関する情報は一般公開されていません。
クラウドツールは一般的に「初期費用」と「月額利用料」を求められることが多く、月額利用料は利用人数によって変わるものがほとんどです。
初期費用と月額利用料がかかるというイメージで資料請求するのがおすすめです。
工務店クラウドEXの導入事例
工務店クラウドEXについて、特徴や機能、料金等の詳細を紹介しました。
では実際に導入した企業がどのように感じたのか、導入事例を見ていきましょう。
(株)ゆい工房
何より良かったのは、経営者である私の精神的な負担が軽くなったこと。大げさではなく、顧客データを適切に蓄積・管理できるかどうかは長い目で見ると会社の経営・存続を大きく左右しますが、データの運用状況がリアルタイムでわかるので疑心暗鬼にならなくて済みます。数字を見える化したおかげで、いちいち言わなくても社員が理解してくれるようになったのも収穫です。『工務店向けクラウド』を使うことで経営者の悩みの7〜8割は解決できる、と言っていいかもしれません。
引用元:【参照元】株式会社ダイテッククラウド事業部公式HP
そして、使っていくうちに、これまでデータ管理や情報共有に割いていた手間が減り、余力が出てきます。そのエネルギーを当社の強みである設計ディテールなどのデザインに費やして、付加価値を上げていきたいですね。
(株)安成工務店
全情報が「見える」ので、「こんなにムダな書類があったのか」「みんなこんなに大変な処理をしていたのか」と気づくことができました。
引用元:【参照元】株式会社ダイテッククラウド事業部公式HP
また、クラウドに入力した情報がそのまま「資料」として使える点や、パッケージソフトでは叶わなかったような、出張先で仕事ができる点、バージョンアップの手間やコストがかからないといったメリットも大きいですね。
(株)柴木材店
『工務店クラウドEX』を私なりに評価すると、総合点・満足度はかなり高いと言えます。工務店の業務に必要な基本機能がしっかり詰まった、完成度の高いシステムです。なかでも数字に強いところ、見積から実行予算、発注までの流れが気に入っています。また、全国各地の工務店さんから出た要望を吸い上げてタイムリーにシステムに反映していくところもクラウドならではの良さ。我々が予期しないような改良・機能追加も多く、そのたびに利便性が上がり、「そうか、他社はこういう使い方をしているのか」といったポジティブな気づきを得られるのです。これは、予想外の副産物でした。導入当初は、個別カスタマイズに対応していないことに不安を感じていましたが、むしろ自社の業務をクラウドに合わせるほうがあらゆる面で効率的でメリットが大きいことに気づかされました。
引用元:【参照元】株式会社ダイテッククラウド事業部公式HP
健幸工房 シムラ
外出先で『工務店クラウド』を使うことも多いです。スマホで過去の修繕履歴を確認したり、図面を見ることもしばしば。打ち合わせの席でお客様から「壁を新しく造作したい」「この壁を抜きたい」といったご要望が出たときに、その場で図面を呼び出してカンタンに確認することができます。クラウドならではの便利さはいろんな場面で感じますが、不思議なもので仕事の仕方がガラリと変わったということはないんです。気づいたら、いつの間にかスムーズに業務が進む感じ。最高の褒め言葉のつもりです。
引用元:【参照元】株式会社ダイテッククラウド事業部公式HP
またサポート体制も気に入っています。「こういう使い方ができると業務効率があがるんだけど」といった話をすると、バージョンアップの度にカイゼンされていくので。これもクラウドのよさですよね。『工務店クラウド』を利用する会社がどんどん要望を出して、それがフィードバックされていけば、何十・何百という工務店のノウハウが自然に取り込まれ、自社のスキルアップになると思うんです。将来的には、工務店のあるべき姿へと導いてくれるシステムになったら最高ですよね。
工務店クラウドEXの導入方法
工務店クラウドEXを導入する場合の手順は以下の通りです。
- 初回打ち合わせ
- 操作研修(社内向け)
- 操作研修(協力会社向け)
- テスト運用
- 本番運用開始
公式サイトのお問い合わせフォーム、もしくは電話でコンタクトを取ってください。
キックオフミーティングにおいて、課題や目的をあらためて確認するため、安心して導入できるでしょう。
建築業向けの管理システム「アイピア」
アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。
さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。
アイピアはここが便利!6つのポイント
※顧客管理システム「工務店クラウドEX」は株式会社株式会社ダイテックの商標登録です。
※本記事で紹介した画像・スクリーンショット等は、「工務店クラウドEX」の開発元である株式会社ダイテックさまに帰属します。
※本記事で紹介した内容は2022年1月20日時点での情報です。
まとめ
今回は「工務店クラウドEX」の特徴や機能についてご紹介しました。
システムを使用することで、様々な工務店業務の効率化や情報の一元管理が可能となります。
工務店業務を円滑に管理するために、システムの導入を検討してみるのはいかがでしょうか?
「工務店クラウドEX」の他にも管理システムは数多く存在するので、インターネットで調べたり、資料請求を行ったり、それぞれの工務店に合ったシステムを探してみるのもよいかもしれません。
さらに、工事台帳ソフトの導入を検討もおすすめです。
工事詳細や進捗状況の管理がさらに簡単になり、現場の情報共有も一層スピーディに行えるようになります。
業務の属人化を解消し、より効率的な運営を実現するために、ぜひ一度ご検討をおすすめします。
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