近年、インターネットやSNSの普及により、工務店の集客はWebやSNSへと移行してきました。
コロナ禍で対面式の集客に制限がかかったこともあり、集客のデジタル化はますます広がっています。
そんな中、注目を集めているのが「ニュースレター」です。
ニュースレターはメールで配信されることもありますが、紙媒体での発行も効果的です。
今回は、ニュースレターの役割や、作成時のポイント、注意点についてご紹介します。
ニュースレターとは
ニュースレターとは、自社の情報を定期的に配信するコンテンツです。
既存顧客へのアフターフォローや、見込み客との接点づくりを目的に作成します。
ニュースレターには、顧客にとって有益な情報や親しみやすいトピックを中心に掲載します。
チラシやDMのように売り込み感がなく、直接的な営業や集客を目的にしていない点が特徴です。
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工務店の集客におけるニュースレターの役割
工務店の集客には、チラシや展示会など様々な手法があります。
そうした中でニュースレターを取り入れるメリットはどこにあるのでしょうか。
ここでは、工務店の集客におけるニュースレターの役割について整理しましょう。
既存顧客との関係を強化する
ニュースレターには、既存顧客との関係性を維持し、強化する効果があります。
一般的に、工事完了後引き渡しが済めば、顧客との関係性はほとんど途切れてしまいます。
ニュースレターの役割は、定期的に自社の情報を発信し、顧客との接触機会を増やすことです。
顧客との関係を維持できていれば、リフォームや増築など新たな仕事を任せてもらえるかもしれません。
一度の工事で終わらせず、自社のファンになってもらうために、ニュースレターは効果的です。
見込み客に自社を知ってもらう
ニュースレターは、見込み客との接触にも役立ちます。
住宅の購入やリフォームを検討する方は通常、複数の工務店やリフォーム会社に相談をします。
依頼する会社をすぐに決定する方もいれば、長い時間をかけて検討する方もいるでしょう。
いずれの場合にしても、いかに顧客の印象に残るか、というのが選ばれるポイントです。
ニュースレターを発行することで、自社の情報が顧客の手元に残るため、他社との比較の際に役立ててもらえます。
また、継続的に発行すれば、工務店選びに時間をかける顧客へのアピールにもつながります。
来店や問い合わせにつながる
お役立ち情報や地域の情報が掲載されたニュースレターは、売り込み感のあるチラシやDMに比べて印象に残りやすいといわれます。
特に、紙媒体のニュースレターであれば、形あるものとして顧客の手元に残ります。
自社の存在を覚えてもらっていれば、顧客にリフォームなどの必要が生じた際、来店や問い合わせ先の候補となり得ます。
また、ニュースレターは、内容次第で顧客の需要を生み出す効果も期待できます。
新しい住宅設備や顧客の体験談など、「自宅にも取り入れてみよう」と思わせる内容を盛り込むのがポイントです。
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工務店のニュースレターの作成ポイント
ニュースレターを発行することで、自社の存在が既存顧客や見込み客の印象に残りやすくなります。
より効果的なニュースレターを作成するには、どのような工夫が必要なのでしょうか。
以下で詳しくみていきましょう。
お役立ち情報を提供する
ニュースレターには、読み手が得するようなお役立ち情報を掲載しましょう。
そのためには、顧客や見込み客がどのような情報を欲しているかを調査する必要があります。
- 各種補助金制度
- 最新の設備
- 人気のリフォーム事例
など、顧客にとって有益な情報を提供するよう心がけましょう。
節電対策や防寒対策など、社会情勢や環境問題、季節の変化に応じた情報を掲載するのもおすすめです。
地域の情報を取り入れる
地域に密着した情報は、その地域で生活する顧客の目を惹きます。
また、当該エリアに住宅を建てようと考えている人にとっても有益です。
- 地域住民に人気のスポットやお店
- 地域で実施されるイベント
- オープンしたばかり/オープン間近の新店や施設
など、身近な話題を提供すると、ニュースレターを読んでもらいやすくなります。
CHECK!
ターゲットを明確にする
地域性のある話題を提供する場合、ターゲットを明確にするよう心がけましょう。
同じ地域に住んでいても、子育て世帯や高齢者世帯など、それぞれの生活スタイルによって必要な情報に幅があります。
誰に向けて書いているのか、ニュースレターのターゲットを絞って情報提供を行うことが重要です。
パーソナルな内容を取り入れる
自社がどんな会社であるかを伝えるためには、経営者やスタッフに関する情報を掲載するのが効果的です。
パーソナルな内容は、顧客に安心感や親近感を与えます。
- 会社設立までの歩み
- 経営者のこだわり
- 社内の雰囲気
- イベントなどの風景
- 個人的な趣味や関心
など、顧客の共感を得られるような内容を考えましょう。
もちろん、従業員のプライバシーには十分に配慮する必要があります。
イラストや写真を活用する
ニュースレターを作成する際は、イラストや写真を積極的に取り入れるようにしましょう。
情報を多く掲載しようとすると、どうしても文字情報に頼ってしまします。
しかし、文字がぎっしり詰まったニュースレターが届いても、顧客は読む気になれません。
イラストや写真を活用し、読みたくなるようなニュースレターを作りましょう。
また、文字のフォントやサイズ、ニュースレターのデザインなどもターゲットに合わせて調整する必要があります。
読者参加型の企画を用意する
読者参加型の企画は、顧客の興味関心を惹く方法の一つです。
ニュースレターは、工務店からの一方的な情報提供に留まってしまう傾向にあります。
読者参加型の企画を用意することで、読者側とのコミュニケーションを想定して作っていることをアピールできます。
そのため、ニュースレターを読んでもらえる確率が高まり、また、問い合わせにもつながりやすくなります。
- 既存顧客へのインタビュー
- 家づくりにまつわるクイズ
- リフォームや修理を行う時期の診断
- 既存顧客・見込み客へのアンケート
などが、読者参加型企画の一例です。
なかでもアンケートは、顧客の声を聞くことができるという点で、工務店にとっても有益です。
イベント・キャンペーン情報を提供する
ニュースレターを発行するうえでの最終的な目的は、集客です。
そのため、イベントやキャンペーンの情報も掲載するようにしましょう。
イベントやキャンペーンの情報は、分かりやすく簡潔に記載することが重要です。
長い文章で説明するのではなく、箇条書きなどを使って読みやすい表現を心がけましょう。
イベントの雰囲気を伝えるためには、写真も効果的です。
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工務店がニュースレターを作成する際の注意点
工務店が効果的なニュースレターを作成するためのポイントを確認しました。
ここでは、ニュースレターを作成する際の注意点をご紹介します。
ポイントと注意点を考慮し、集客効果のあるニュースレターを作成しましょう。
継続的に発行する
ニュースレターは、継続的に発行することで効果が発揮されます。
一度きりの発行では、自社のファンをつくることはおろか、既存顧客や見込み客の印象にも残りません。
しかし、充実した内容のニュースレターを定期的に発行するとなると、かなりの手間と時間を要します。
従業員全員で分担して作成するなど、通常業務に支障が出ないよう注意しながら取り組みましょう。
チラシとの区別をつける
ニュースレターは、チラシやDMと異なり、売上に直結する集客の手法ではありません。
そのため、売り込み感を出さないことが重要です。
営業の姿勢が透けて見えるニュースレターは、チラシと同様、読む前に捨てられる可能性があります。
ニュースレターの内容と顧客の需要が完全に一致していれば、問い合わせにつながることもあるかもしれません。
しかし、あくまでニュースレターの役割は、既存顧客や見込み客との関係性の構築です。
長期的な集客の手段であることを意識しておくようにしましょう。
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まとめ
ニュースレターは、工務店が既存顧客や見込み客との接点をつくるうえで効果的です。
チラシやDMとは異なり、直接的な営業を目的にしていない点が特徴といえます。
ニュースレターを作成する際は、お役立ち情報や地域の情報を取り入れ、顧客に親近感を与えることが重要です。
また、読者参加型の企画を用意するなど、顧客とのコミュニケーションツールとして活用するとより効果的です。
充実した内容のニュースレターを継続的に発行し、顧客に選ばれる工務店を目指しましょう。
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