建設現場の施工管理アプリ9選|選択のポイントとは?

建築・建設業は休日出勤や長時間の残業などの時間外労働が常態化しやすく、2019年から施行された働き方改革に大きな期待がかかっています。

中でもとりわけ労働環境の改善が求められる「施工管理」は、解決策として「施工管理アプリ」が数多くリリースされています。図面や工事写真の管理など事務作業の効率化にIT導入は大変有効です。

今回は、施工管理アプリをご紹介するとともに貴社に合ったアプリの選び方を考えてみましょう。

【注目】自社にとって本当に必要な施工管理アプリとは?
もしもこの記事をご覧いただいている方の中で、施工管理や工程管理を効率化するアプリをお探しの方がいればまず建築業向け管理システムアイピアをご覧ください。

施工管理とは

施工管理ができるアプリは施工管理のさまざまな分野をカバーしてくれます。アプリの種類によって得意な分野が異なるので、今一度施工管理で行う業務内容を振り返っておきましょう。

具体的には、新築やリフォーム工事などで施工管理を行う「施工管理技士(国家資格)」の仕事を確認しましょう。

安全管理

建築の現場は危険と隣り合わせです。現場で「安全第一」というスローガンを掲げているのをよく見ると思いますが、安全に注意をしていても事故が起こることがあります。

事故が起こりそうな作業や場所などを事前に把握・管理・指導することで、事故を未然に防ぎ、職人さんや作業員が安全に工事ができる環境を作ることが施工管理技士の重要な仕事です。

品質管理

工事が設計・仕様通りに工事が進んでいるのかをチェックするのも施工管理を行う目的です。

施工管理技士は使用する材料が適切かどうかや、耐震や断熱などの規定をクリアしているかなど確認することはもちろんの事、会社として工事の品質を保てているかをチェックします。

工程管理

工程管理は工事の工程は予定通り進んでいるかを管理することです。

工事場所によっては雨など天候によって工事が遅れることがよくあります。そういった場合、スケジュールを調整したり、人員を追加することで、スケジュールの調整を行います。施工管理技士にとって工程管理はお客様への納期を守る為に必須の仕事になります。

参考記事:工程表とは?施主を安心させるポイントとおすすめシステム3選

原価管理

上記の3つはお客様や工事を行う為に重要な項目でしたが、最後の原価管理は自社として重要な内容になります。

工事の品質を良くすると、原価が上がり会社の利益が下がってしまいます。かといって利益を残すために工事の品質を下げると顧客満足がさがり、最悪の場合クレームになります。お客様の満足度と工事の品質のバランスを見ながら適正な利益を残すことが施工管理技士の仕事です。

原価管理は、施工管理と同じくらい重要な管理項目です。併せて改善することをおすすめします。

参考記事:【リフォーム業界向け】原価計算書を作成して粗利率低下を防止する

今流行りの施工管理アプリ(ツール)とは?

施工管理アプリとは施工管理を円滑に進めるためのITツールです。

主に現場写真や工事現場の情報などを共有や報告書などの書類作成やチャットを活用したコミュニケーションツールとして活用されます。

施工管理アプリには「社内共有用」と「業者連携用」の2種類がある

施工管理アプリは、「社内共有用(社内の情報共有アプリ)と「業者連携用(職人などの外部業者との情報共有アプリ)」の2種類があります。
いずれも現場など外出先での利用が簡単にできるよう、スマホ・タブレットでの利用が可能な点が特徴です。

施工管理アプリのメリットとデメリット

メリット:情報共有スピードが圧倒的に向上する!

施工管理アプリを活用することで、社内・社外の情報共有の質とスピードが向上します。
特に写真の共有がとてもスムーズになります。スマホで現場写真を撮って、そもまま施工管理アプリを使って写真を共有することが可能です。
業者と情報を共有している場合は打合せ時間も大幅に短縮することができ、業者とのやりとりも「チャット機能」を使って案件別に管理することができます。

デメリット:年配の方には難しいことも…

使いやすい操作感を目指して作れられていますが、建築業は年配の方が多いので操作方法を覚えるために時間がかかることがあります。
特に外部協力の職人さんとの情報共有は操作方法を覚えてもらう必要があるので、導入から運用で動き出すまでに時間がかかることには注意が必要です。

「ずっと使っていけるか」は注意して選ぶべき

建築・建設業界へのIT参入が近年トレンドとなっています。新規参入ハードルが低い一方、撤退することも少なくありません。

事実、施工管理アプリとしてかつて人気のあったイエール(株式会社メディオテック)は施工管理機能サービスを終了させ、STUCCOを運営するオプセス株式会社は破産手続きを行いました。一方、2016年にサービスを開始したANDPAD(株式会社オクト)はわずか3年で1600社・10万人以上のユーザーに利用されています。

施工管理に限らず、IT・アプリ業界は入れ替わりが激しいものです。「ずっと使い続けられるか」の見極めが必要かもしれません。

施工管理ツール8選

基幹システム「アイピア」

外出先から写真や書類が共有できるツールは、日中ほとんど出先にいる施工管理技士にとって便利なものです。でもどうせなら、写真などの施工情報を含めたすべての業務情報をまとめて管理してしまいませんか?

「クラウド経営管理システム アイピア」は顧客管理・案件管理・見積作成・原価管理・入金管理といった社内の業務管理と、出先から写真を撮ってスマホから簡単に写真共有ができます。

【機能】
写真・資料管理、日報、工程表、カレンダー、顧客管理、見積作成、営業進捗管理、受発注管理、入金管理、その他

【月額費用】
月々10,000円~

明日から使える施工管理アプリ AND PAD

ANDPAD(アンドパッド)は導入社数1600社を突破した施工管理アプリです。最近はテレビCMも公開され、一般的にも注目され始めています。

アンドパッドは日報や工程表など現場管理ができる機能が職人さんなど協力業者と共有できます。現場で撮った写真を使ってスマホから日報を作成したり、工程の変更をすぐに共有することで常に最新の工程表を職人さんに届けることが可能です。

また、共有する写真や資料などの容量が無制限であるのも嬉しいですよね。

【機能】
写真・資料管理、日報、工程表、横断工程表、チャット、営業管理、カレンダー、検査、見積作成、OB点検、受発注

【初期費用】
10万円

【月額費用】
30ID:1.8万円/月
60ID:3.6万円/月
100ID:6.0万円/月

Kizuku(キズク)

Kizuku(キズク)は建築現場にありがちな「ムダ」「ムリ」「ムラ」を改善して、常に時間に追われる環境を変える「新しいワークスタイル」を提案する施工管理アプリです。

予定連絡漏れや連絡間違いのせいで発生する「言った・言わない」トラブルを改善するため、作業員スケジュールを見える化するグループウェア機能がついています。現場ごとのチャットルームで写真や資料共有で、情報共有にかかる時間的コストを一気に解消することも可能です。

【機能】
スケジュール/グループウェア、トーク、コネクション、図書共有/写真管理、物件管理/工程管理、施工報告書/検査報告書、マスタ管理

【初期費用】
10万円

【月額費用】
30ID:2万円/月
50ID:3万円/月
100ID:5万円/月

Field Plus(フィールドプラス)

Field Plus(フィールドプラス)は月々500円から始められる業務報告システムです。建築業に特化した施工管理アプリとは少し経路が違いますが、「報告書の作成」という手段を通じて写真共有などを行うことができます。

報告書はテンプレートを作成して、報告者は選択肢から選んでいくだけで十分な報告書の作成が可能です。現場写真の共有や日報作成のためわざわざ帰社していた手間を解決するには十分なアプリです。

【機能】報告書作成、写真共有、勤怠管理、各種マスタ
【初期費用】無料
【月額費用】500円/1ID

Photoruction(フォトラクション)

Photoruction(フォトラクション)は、シンプルな見た目で豊富な施工管理ができるクラウドシステムです。施工管理アプリでは一般的な写真共有などは、特許申請された表示技術によって非常に軽量でどんなスマホ・パソコンでも警戒に利用する事ができます。

電波が届かないところは「オフライン対応機能」に自動的に切り替わり、最新のローカル情報がいつでも確認でき、非常にスムーズな運用が可能です。

【機能】
写真共有、電子小黒板、台帳作成、図面への位置指定、外部共有、施工対応

【初期費用】
不明(要問合せ)

【月額費用】
スタンダード780円/プロモデル3,980円

SiteBox 出来形・品質・写真

SiteBox(サイトボックス)出来形・品質・写真は、工事の写真管理と出来形管理がスマートフォンで出来る施工管理アプリです。

工事写真の撮影・整理のほか、撮影した写真を電子小黒板に写し込んだり実測値の記録を行うことが可能です。

【機能】
写真の撮影・管理、電子小黒板写し込み機能、出来形管理、写真管理との連動、品質管理

【初期費用】
不明(要問合せ)

【年額費用】
12,000円(容量10GBあたり6,400円の追加費用)

SmartPlus(スマートプラス)

SmartPlus(スマートプラス)は工事の施工状況を写真撮影を通じて現場から報告し、事務所で確認や検査が出来る施工管理アプリです。

従来使われていた紙の点検表と同じ点検項目の確認が写真管理とあわせて行えるので、ペーパーレス化を実施できます。また、撮影した写真に手書き感覚で書き込みできるペイント機能で施工箇所に印をつけたり、キーボードを使わずにメモを残すことができるので書類作成の負担軽減・効率化に繋がる強みを持っています。

開発元の株式会社ミライト情報システムが提供する他のソリューションとの連携開発・追加システム構築などの対応相談も受けてくれるそうなので、予算に余裕があって大規模なシステム改修がしたい場合におすすめです。

【機能】
写真の撮影・管理、ペイント機能(※機能は一部のみ公開)

【初期費用】
不明(要問合せ)

【月額費用】
不明(要問合せ)

かん助

かん助は、施工管理に必要な機能をオールインワンで提供してくれる施工管理アプリです。写真管理や指示書発行機能などの基本的な施工管理機能を備えつつ、現場・事務所間のワークフロー機能(申請・承認)などを備えることで幅広い業務範囲をカバーします。

少なくとも月10現場以上での運用を想定している中~大規模向けで、導入費用も比較的高価です。

【機能】
物件管理、チェックシート作成・管理、指示書発行、写真管理、文書管理、業者予定管理、図書管理、工程管理、タスク管理、掲示板機能など

【初期費用】
200万円~

【月額費用】※最低利用現場数「月10現場」が基本料金
設備施工向け(工期一週間以内):1,500円/1現場
戸建住宅施工向け:5,000円/1現場
大規模修繕向け:5,000円/1現場

eYACHO(イーヤチョウ)

eYACHOは、建設現場で多くの方に使われている「野帳」をデジタル化したアプリです。写真共有などはもちろん、Excelのような表計算機能で測量資料や日報が作成できます。

無料体験版のほか個人向けのフリープラン、安価プラン(月々480円~)も用意されているので「とりあえず操作感を試す」ことも可能です。

【機能】
物件管理、チェックシート作成・管理、指示書発行、写真管理、文書管理、業者予定管理、図書管理、工程管理、タスク管理、掲示板機能など

【初期費用】
300,000円

【年額費用】
28,000円/1ライセンス

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