マーケティングという言葉が注目されるようになって、日本国内でも様々なマーケティング関連の検定が登場してきました。
今回はその中でも2017年に誕生したばかりの「マーケティング検定」をご紹介します。
最新かつ最も基本的な知識を学べる資格として、これからマーケティングを知っていきたいすべての方におすすめできる資格です。
マーケティング検定とは
マーケティング検定は2017年10月に誕生した資格です。
2018年よりこれまで行っていた3級に加え、2級、1級の試験が開始しました。
また、同じような領域をカバーする資格に、マーケティング・ビジネス実務検定があります。
現時点でどちらを受験すべきかという点では、受験者の声などが聴ける点からも対策のしやすさがあるマーケティング・ビジネス実務検定に軍配が上がりそうです。
とはいえ、運営団体である日本マーケティング協会(JMA)は1957年の創立以来、日本のマーケティング普及に貢献してきた団体です。
マーケティングの基本を学ぶ相手としてこれ以上相応しい相手がいないのも確かです。
余談ですが、ホームページを確認すると「内閣府認定」というキーワードが散見されます。
これはNPO法人や公益社団法人などが事業や税金控除の認定を受ける際に、主たる事業所が1つなら県、複数なら内閣府から認定を受けるという仕組みから内閣府の認定を受けているというものです。
「内閣府認定」という言葉そのものに国家資格に近しいだとか、社会的価値が高い資格だとかを担保するような意味は一切無いということは理解しておくといいかもしれません。
マーケティングビジネス検定に関する記事はこちら
どんな方が受験するのにオススメ?
マーケティング検定は、今後実施予定のものを含めて3つの等級があります。
3級 | 【レベル・対象者】 これからマーケティングに触れる方向け。 マーケティングの基本の習熟度を測定する。 【合格点】 正答率70% 【料金】 6,480円(税込) |
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2級 | 【レベル・対象者】 社会で活躍するマーケターとして認定できる実力を基準として、 マーケティングの基礎概念から応用までの理解度・習熟度を測定する。 【合格点】 正答率70%以上 【料金】 一般 9,460円(税込) |
1級 | 【レベル・対象者】 他企業からスカウトされるマーケティング・リーダーを基準として、 マーケティングの応用に対する実力を測定する。 ※2級保持者のみ受験可能 【合格点】 300点満点の60%程度の得点かつ受験者全体の上位20%内に属することを基準として、検定委員の審査によって決定。 【料金】 一般 14,850 円(税込) |
マーケティング検定の詳細はこちら
学生・社会人問わず、マーケティングの基本を最初から学びたい方
3級はマーケティングの基礎を幅広い領域で身につけることが目的となっており、マーケティングに初めて触れる、これから学んでいきたいという意欲のある方ならどなたでも受験できるハードルの低さが売りです。
逆に、それ以外の方にとっては少々物足りなさを感じるかもしれません。その場合は、1級・2級を受験しましょう。
断片的なマーケティング知識を体系化したい方
最近はWEBやテレビ、書籍など様々な場面でマーケティング知識を得ることができます。
「○○マーケティング手法」「売り込まない営業」「プル型マーケティング」など魅力的なキーワードですよね。
ところが、これらはマーケティング知識を一部切り取って活用しているに過ぎず、根本的な考え方を読み取ることができません。
自分自身がマーケティング思考で発想するためにはどうしても基礎知識が必要になります。
マーケティング検定は、マーケティング思考での発想に重要な基礎知識を体系立てて学ぶことができる資格です。
様々な場面でマーケティング知識を断片的に学んできたけれど、「マーケティングとは何か?」と問われてもいまいちピンと来る回答ができない…という方にも向いています。
より深く学びたい方向けの教育研修
マーケティング検定を運営している日本マーケティング協会(JMA)は、より深くマーケティングを学びたい方のための教育研修を実施しています。
資格受験以上に期間や金額がかかるハードなものですが、より深い学びを得たい方にはおすすめできる研修です。
日本マーケティング協会の教育研修については、下記よりJMAマーケティング・ベーシックコース/マスターコースをご覧ください。
マーケティング担当者向けの資格に関する記事はこちら
WEB上からの受験申込で、随時試験が受けられる
日本マーケティング協会のホームページを通じて受験申込をすることが可能です。
試験は随時行っているうえ、全国のテストセンターのうち最寄りの会場を指定してくれるため、比較的気軽に参加できるでしょう。
パソコンを用いた選択式問題
試験会場では、パソコンを用いた選択式問題に解答します。
表示された設問に対して、適切な選択肢を選んでいく形式です。
また合否結果が受験直後に発表されるうえ、正誤率に合わせた振り返りシートが出力されるため、自分自身の理解度チェックを行う指標としても使えます。
3級は参考書を理解して対応する!
現在実施中のマーケティング検定3級は、以下の10項目から出題されます。
どの項目も参考書を開けば必ず乗っている基本的な知識です。
キーワードの暗記などを通じてケアレスミスの無い対策すれば問題なく合格できるでしょう。
参考書は日本マーケティング協会がAmazonから販売しています。
基本概念 | マーケティングとは何か?基本的な考え方、役割、概念について |
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市場環境 | 企業を取り巻く内部環境、外部環境の分析、3C分析など |
マーケティング戦略 | PPM、競争戦略などマーケティングの基本戦略について |
マーケティングリサーチ | マーケティングリサーチのプロセス、調査方法など |
消費者行動 | 消費者の購買意思決定プロセスや意思決定要因など |
製品戦略 | 消費財と生産財の比較、差別化戦略やブランディングなど |
価格戦略 | 価格戦略目標、価格弾力性など |
コミュニケーション戦略 | コミュニケーションポリシーや目標の設定、コミュニケーションミックスなど |
チャネル戦略 | 流通チャネル、チャネルコントロールなど |
サービス・マーケティング | 無形商材へのマーケティングなど |
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まとめ
マーケティング検定は発足して間もないこともありまだまだ未熟な資格試験です。
とはいえ、日本マーケティング協会という歴史ある団体が運営していることもあり、今後のマーケティング界を担う資格試験になることは間違いありません。
今のうちに受験して、今後に備えるのも良いのではないでしょうか。
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