工事台帳の作成作業に手間を感じていませんか?
もっといい方法が無いか探そうにも色々な疑問がありますよね。
「やりたいことが出来るのか分からない」「どの程度予算をかけるべきなのかも分からない」「そもそも、会社的にお金がかけられないかもしれない」
このような悩みを持つ方のために、今回は無料で使える工事台帳ソフトや「無料体験版」がある工事台帳ソフトをご紹介します。
そもそも工事台帳ソフトとは?
工事台帳ソフトとは、現場ごとに作成する「工事台帳」の作成・管理を効率化できるITシステムのことです。
工事台帳を作成できるのはもちろんのこと、写真の管理や予算の管理、請求書の管理などその他の機能が充実したソフトもあります。
選定に悩まないよう、ソフトを選び始める前に、どのような工事台帳が必要なのか確認するのがおすすめです。
もしかするとわざわざ工事台帳という管理手段を取らなくてもいいかもしれません。
工事台帳について詳しくはこちら
工事台帳ソフトを使用する目的
工事台帳ソフトを使って管理することで様々な面で業務効率化を図ることができます。
業務効率化につながる
工事台帳を人の手で順を追って作成すると、膨大な時間がかかってしまいます。
顧客の管理や請求書の管理、現場の状況まで多くの情報を管理する必要があります。
紙やエクセルで工事台帳を作っているとデータの整理が困難です。
工事台帳ソフトを使って情報を蓄積させていくと、過去のデータと照らし合わせることができるようになります。
人的ミスを防ぐ
人の手で工事台帳を作成すると、入力ミスは必ず発生します。
工事台帳ソフトを使用することによって記入漏れや記入ミスを防ぐことができます。
工事台帳ソフトでは様々な情報を一元管理できるため、照らし合わせや確認作業の時間を削減が期待できるでしょう。
使う場所を選ばない
インターネット環境が整っていればクラウド型の場合、どこからでも工事台帳を使うことが可能になります。
パソコンだけでなく、スマホやタブレットなど機種を問わずに使用できるものも多いため、工事現場からでも簡単にアクセスできます。
工事台帳ソフトの選び方
工事台帳ソフトを比較する基準としては、以下の4種類が重要です。
比較ポイント①機能面
いろいろな機能がついているものや、1つの機能に特化したものなど様々なソフトがあります。
機能の拡充や追加ができないパッケージソフトが多く、やりたいことがすべて叶うソフトにめぐり合うことは相当な困難です。
「絶対にやりたい“マスト機能”」と「できたらいいけど最悪できなくてもいい“プラスアルファ機能”」に優先順位を分けて検討することでスムーズな導入が可能になります。
比較ポイント②価格
提示された価格が同じでも、パソコン一台に対して費用がかかるものから、1つのソフトで複数台のパソコンにインストールできるものなど価格体系も様々です。
価格や内訳や仕組みをしっかり確認するとともに、単なる数字の大証ではなく「費用対効果」で価格を評価しましょう。
作業時間や管理コストがどの程度削減されるかという点がポイントです。
比較ポイント③操作性
「分かりやすい見た目」は重要な比較ポイントになります。
構成のであっても、ボタンや確認するべきページが多すぎて使いこなせないといったこともよく起きます。
無料トライアルなどを通じて実際に運用したうえで操作性を確かめておきましょう。
比較ポイント④ソフトの種類
パソコンに直接インストールして利用する「インストール型」の工事台帳ソフトや、インターネット上からならどこでも使える「クラウド型」の工事台帳ソフトなどがあります。
出先でチェックしたり色々なパソコンやスマホから確認できる状態が作りたいなら「クラウド型」、インターネットに繋がっていなくても情報を確認する必要があるなら「インストール型」を選ぶなど、運用場面から選択するのがおすすめです。
完全無料で使える工事台帳ソフト3選
今すぐ工事台帳が作りたい!という方向けに、今すぐ使える無料の工事台帳ソフトを紹介します。
対応できる機能のほか、運用するうえで知っておくべき制限や懸念事項も合わせて記載します。
多機能工事台帳CDGWin(フリー版)
工事台帳だけでなく、顧客管理、発注管理、労務費管理などの情報をまとめて管理できるシステムです。
〇主な機能
工事原価管理
顧客管理
請求・入金管理
発注・支払管理
労務費管理
工事写真管理
スケジュール管理
〇制限・注意事項
利用できる端末数は2つまで
登録できる顧客数は20件まで
登録できる工事件数は20件まで
登録できる業者数は50件まで
登録できる作業者数は10人まで
※ただし古いデータ削除して繰り返し利用することが可能
〇費用
無料
トラスト工事台帳
土木関連を中心としたエクセルテンプレート集を提供しているサイトの工事台帳です。
エクセルで作成されているので、操作面で分からなくなることは少ないかと思います。
請求書を登録するだけで、必要な情報が各現場に反映され自動的に工事台帳が作成されます。
また、管理している現場を一覧で閲覧できるシートがあるので、現場が増えていった場合でも探す手間が少なく、スムーズな状況確認が可能です。
〇主な機能
工事台帳の作成・管理
仕入台帳の作成・管理
〇制限・注意事項
エクセル形式であるため、将来的にパソコンのデータ容量を圧迫したり他者との情報共有に手間が発生する可能性があります。
〇費用
無料
アイピア工事台帳テンプレート
リフォーム会社や工務店など建築業向けの業務管理ソフトを開発する「アイピア」が独自に作成したエクセルテンプレートです。
現場で発生した原価を入力するだけで科目別の集計や粗利率を自動算出するシンプルな作りになっています。
管理システムのような充実した機能はありませんが、エクセルで作成された無料テンプレートであるため、手軽に工事台帳を作りたい方におすすめです。
〇主な機能
工事台帳の作成
入金予定・実績の管理
受注~完工までの粗利推移の管理
〇制限・注意事項
エクセル形式であるため、将来的にパソコンのデータ容量を圧迫したり他者との情報共有に手間が発生する可能性があります。
〇費用
無料
アイピア工事台帳テンプレートの詳しい使い方はこちら
「無料体験版」が使える工事台帳ソフト3選
この章では、「無料体験版」が利用できる工事台帳ソフトをご紹介します。
カンタン工事台帳2017S
小規模建設業向けのエクセルを使った工事台帳ソフトです。
工事台帳を登録することで、工事一覧のデータが自動で蓄積されます。
エクセルを使った工事台帳なので、簡単に利用が可能です。
〇主な機能
工事台帳の作成・管理
未成・完成工事一覧の管理
完成工事高の管理
月計表の作成
〇利用条件・試用期間中の制限
試用期間は最初にファイルを開いてから30日間
(30日以降、購入まではメニュー以外すべての画面が非表示)
〇導入費用
7,810円(税込)
工事台帳2
工事台帳はもちろんのこと、顧客管理や入金管理などの社内資料もトータルで管理できるソフトです。
労務管理ができる日報機能もあり非常に多機能ですが、初期費用とは別に年間保守費用が必要です。
〇主な機能
工事台帳
顧客管理
入金管理
労務管理
日報管理
〇利用条件・試用期間中の制限
試用期間は初回起動から50回まで
〇導入費用
初期導入費:220,000円(税込)
年間保守料:33,000円(税込)
PhotoManager16
写真管理ができる「工事写真台帳」をイメージして検索された方向けに、写真代表ソフトも1つだけ紹介します。
PhotoManager16は「令和2年3月国土交通省電子納品要領・基準」に対応した工事写真台帳ソフトです。
試用期間が1年あるため、じっくり検討が可能です。
〇主な機能
写真一覧
写真取り込み機能
写真編集機能
電子小黒板連携機能
工事写真アルバム作成機能
〇利用条件・試用期間中の制限
試用期間は、インストールから1年間(お使いのパソコンに旧バージョン等のインストール記録がある場合、期間は引き継がれます)
〇導入費用
初期導入費:10,780円(税込)+支払手数料1,100円(税込)
工事写真台帳作成・管理ソフトについてはこちら
工事台帳が作成できる 建築業向け管理システム アイピア
アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。
さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。
アイピアはここが便利!6つのポイント
まとめ
今回紹介した工事台帳ソフトは、パソコンに直接インストールして利用するソフトばかりです。
このような形式のソフトを「インストール型ソフト」と呼びますが、インストール型ソフトはデータの保存や動作をパソコン本体の性能に依存するため、パソコンの容量を圧迫して動作が重くなったり、パソコンが壊れた時にデータが消えるといったリストがあります。
また、「外出時からでも入力したい」「データを他の社員にもチェックしてもらいたい」などの要望は実現が難しいでしょう。
より効率的な業務を行うために、クラウドの工事台帳ソフトを検討してみてはいかがでしょうか?
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Aippear(アイピア)