建築業において利益を確保し続けるためには、工事原価管理が重要です。
しかし、工事原価の管理は、他業種の原価管理に比べてやや複雑です。
そのため、エクセルでの工事原価管理に限界を感じ、システムへの乗り換えを検討している方も多いのではないでしょうか。
今回は、工事原価管理システムのなかでも、クラウド型のシステムに着目し、選ぶポイントやおすすめのシステムをご紹介します。
工事原価管理システムとは
「工事原価管理システム」とは、建設業において各工事ごとの原価(材料費・労務費・外注費・材料費など)をリアルタイムに把握・管理するための業務支援ツールです。
工事原価はエクセルで管理することも可能ですが、これまで確認した工事原価管理の複雑さを考えると非常に大変な作業といえるでしょう。
また、手入力による人的ミスが発生する可能性も考えられます。
そこでおすすめなのが、工事原価管理システムです。
工事原価管理システムを利用すると、データを入力するだけで工事台帳や実行予算書が自動で作成されます。
また、申告・承認がオンライン上で完結するため、作業時間が大幅に減り、手間も省けます。
工事原価管理システムの機能
以下では、工事原価管理システムの主な機能をご紹介します。
機能① 見積データの流用
工事原価管理システムでは、見積りデータを原価管理に流用することが可能です。
見積りのために入力したデータを、原価管理のためにもう一度入力するという手間が省けます。
機能② 発注機能
作成した実行予算をもとに、各業者への発注を行うことができます。
発注作業抜きで工事の依頼をすることができなくなるため、実行予算と発注額が異なるなどの事態を回避できます。
実行予算に関する記事はこちら
機能③ 編集権限の設定
工事原価管理システムでは、データの編集権限を設定することができます。
重要な数字は限られた役職の者しか操作できないようにするなど、データへのアクセス権を分けることができます。
不正防止や、重大なミスの回避などに役立つ機能です。
機能④ 予算と実績の確認
工事原価管理システムを活用することで、業者への支払い金額と現場予算を同時に確認することができます。
予実管理が十分にできず予算を超えた発注をしてしまうと、利益の確保ができなかったり、赤字工事になってしまう恐れがあります。
実績と予算を同時に確認することで、利益確保のための課題を見出すことができます。
工事原価管理システムに関する記事はこちら
インストール型とクラウド型の違い

工事原価管理システムの導入を検討する際、重要なのがシステムの提供形態です。
システムの提供形態とは、そのシステム(ソフトウェアやITサービスなど)がユーザーにどのような形で提供されるかを示すものです。主に、クラウド型とインストール型(オンプレミス型)があります。
工事原価管理システムは、どちらの提供形態を選択するかによって、導入後の利用のしやすさ等が大きく異なります。
以下では、「インストール型」と「クラウド型」のそれぞれの特徴を確認しましょう。
インストール型の特徴
インストール型の工事原価管理システムの主な特徴は以下の4つです。
- 処理速度がネット環境に依存しない
- システムのカスタマイズが比較的簡単
- 製品によっては外部システムとスムーズに連携できる
- 月額費用が発生しない
インストール型の工事原価管理システムは、名前の通り、パソコンにソフトをインストールして利用します。
インターネットなど回線の影響を受けず、パソコンのスペックに依存します。
そのため、データ量が膨大であっても、スムーズに操作することができます。
また、ネット環境から切断することで外部攻撃を回避することができるため、セキュリティ面も安心です。
しかし、ソフトをインストールしたパソコンからしかシステムにアクセスできません。
パソコンが壊れた場合にはデータの引継ぎが困難ですし、外出先などからシステムにアクセスすることもできません。
クラウド型の特徴
クラウド型工事原価管理の主な特徴は以下の6つです。
- ネット環境下ならいつでもどこでも使用可能
- 複数のデバイスで利用できる
- パソコンが故障しても、別のデバイスからアクセスできる
- データ紛失の心配がない
- リアルタイムで簡単に情報共有ができる
- 月額費用が発生する
いつでもどこでも利用可能
クラウド型工事原価管理システムは、インターネットが繋がる環境であれば、場所や時間に関係なく情報を閲覧・編集できます。
そのため、システムにアクセスするために会社に出向く必要がありません。
現場など出先から、いつでもデータを入力したり編集したりすることができます。
複数のデバイスで利用できる
クラウド型工事原価管理システムは、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスで使用することができます。
インストール型と違ってパソコンのスペックに依存しないため、万一パソコンが壊れたとしても、新しいパソコンや別のデバイスからシステムを利用することができます。
複数のデバイスで利用できるため、情報共有も簡単です。
データ紛失の心配なし
クラウド型のシステムの場合、データは外部サーバーに保存されます。
そのため、パソコンが故障したり会社が被災した場合でもデータは守られます。
しかし、外部サーバーの利用料を毎月支払う必要があります。
インストール型とクラウド型の違いに関する記事はこちら
なぜクラウド型が選ばれるのか?
インストール型、クラウド型、それぞれの特徴を確認しました。
どちらにもメリット・デメリットがありますが、クラウド型を選択する、あるいは、クラウド型への乗り換えを検討する企業が増えているようです。
労働環境の見直しが行われる現在、外出先から情報の確認や編集が可能なクラウド型は、労働時間の短縮に大いに貢献します。
また、コロナ禍でテレワークが推進されたこともあり、社外でシステムを利用出来るクラウド型の需要が高まっているようです。
業務効率化に関する記事はこちら
クラウド型工事原価管理システムを選ぶポイント
インストール型・クラウド型それぞれの特徴を確認しました。
以下では、クラウド型の工事原価管理システムに注目し、製品選びのポイントを解説します。
機能の充実度
まず確認すべきは、どんな機能がそなわっているのかという事です。
適切な工事原価管理を行うためには、データの分析が重要です。
また、データ分析の精度を高めるためには、詳細なデータが必要です。
そのため、建築見積ソフトのような見積りから入金管理、データの分析までの業務を一括で行うことのできるシステムが良いでしょう。
具体的には、以下のような機能が必要です。
- 見積り作成
- 実行予算作成
- 原価管理
- 発注管理
- 入出金管理
- データ分析
クラウド型工事原価管理システムを選ぶ際には、自社の課題を把握し、必要な機能がそなわっているかどうか必ず確認しましょう。
費用
すでに確認した通り、クラウド型工事原価管理システムは、月額利用料が発生します。
導入費とともに、月額利用料の価格を確認しましょう。
機能によっては追加料金が発生する場合があります。
提示された価格で利用できる機能の範囲を確認することも重要です。
また、導入費にどのようなサービスが含まれているのかについても確認しておきましょう。
サーバーの設定だけでなく、
- システムを利用するための講習
- エクセルなど既存システムからのデータ移行
などを行ってくれる場合もあります。
特に、膨大なデータを抱えている場合、データ移行を自社で行うのは大変です。
低価格であることはもちろん重要ですが、サービス内容を確認したうえで判断すると良いでしょう。
操作性
クラウド型工事原価管理システムを導入しても、使いこなせなければ意味がありません。
誰もが簡単に利用できるシステムを選ぶことが重要です。
ITツールに苦手意識を持っている社員を基準に選ぶと良いでしょう。
サポート体制
どんなに性能が高くても、クラウド型工事原価管理システムのトラブルや不具合の発生をゼロにすることはほとんど不可能です。
不具合が生じた際、迅速かつ丁寧なサポートを受けられる製品を選ぶようにしましょう。
また、簡単に操作できるシステムを選んだとしても、導入時の講習で全てを把握できるとは限りません。
システムを利用していくなかで、分からないことが出てくることもあるでしょう。
このような場合にも気軽にサポートを受けられると安心です。
IFRSへの対応
IFRSとは、International Financial Reporting Standards の略称で、日本語では国際会計基準や国際財務報告基準とよばれます。
現在国際的な標準となっている会計基準であり、2010年3月から日本でも任意適用が認められています。
大企業を中心に導入がすすんでおり、適用の義務化は先延ばしされていますが、国際的な取引、あるいは大企業との取引がある場合には、IFERSを適用する必要があるでしょう。
クラウド型工事原価管理システムを導入する際には、自社の現状と展望を考慮し、IFERSへの対応を確認するようにしましょう。
クラウド型のシステムに関する記事はこちら
クラウド工事原価管理システムおすすめ10選【比較表・無料あり】

これまで、クラウド型工事管理システムの選び方をご紹介しました。
ここからは実際に提供されている製品の中でおすすめのものを10選ご紹介します。
クラウド型工事管理システム 比較表
サービス名 |
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建築業向け管理システム アイピア | SMILE V 2nd Edition コストマネージャー | 使えるくらうど工事台帳V3 | レッツ原価管理Go2クラウド | e2movE 工事管理 | uconnect | 本家シリーズ 原価本家 | 勘定奉行i11[建設業編] | EX工事管理システム | どっと原価3 | |
機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理・・・その他 | 実行予算入力、原価データ分析、労務費管理・・・その他 | 見積管理、実行予算、スケジュール・・・その他 | 原価管理、支払管理、回収管理・・・その他 | 工事登録、実行予算入力、工事発注入力・・・その他 | リアルタイム粗利管理、入出金台帳出力、帳票出力・・・その他 | 現場情報登録、実行予算作成、日報入力・・・その他 | 仕訳入力(工事・工種・業者の管理)、完成振替、建設業対応の会計帳票作成・・・その他 | 見積管理機能、工事台帳作成機能、原価管理機能・・・その他 | 受注登録、実行予算作成、仕入伝票入力・・・その他 |
初期導入費用 | 要お問合せ | 要お問合せ | 要お問合せ | 660,000円(税込)~ | 要お問合せ | 要お問合せ | 原価本家 800,000円(税抜)~ | 250,000円(税抜)~ | 無料 | 無料 |
保守/更新 費用 | 要お問合せ | 要お問合せ | 要お問合せ | 330,000円(税込)/年~ | 要お問合せ | 6,600円(税込) /月~ | 原価本家 80,000円(税抜)/年~ | 基本 無料 | 32,780円(税込)/月~ | 13,000円(税抜) /月~ |
無料版 体験版 | あり | 要お問合せ | あり | あり | 要お問合せ | あり | 要お問合せ | あり | 要お問合せ | 要お問合せ |
【提供形態】 対応OS | 【クラウド型】 Windows/ios/mac ※推奨ブラウザ:Chrome | 【クラウド型/インストール型】 Windows 10/11 / macOS 11/12 13 | 【クラウド型】 要お問合せ ※推奨:Chrome | 【クラウド型】 Windows10 /11 | 【クラウド型】 要お問合せ | 【クラウド型】 要お問合せ ※推奨:Chrome (最新版) | 【クラウド型/インストール型】 Windows 8/8.1/10/11 | 【クラウド型/インストール型】 Windows10/11 | 【クラウド型/インストール型】 Windows10/11 | 【クラウド型】 要お問合せ |
サポート 体制 | 電話対応、メール対応、リモートサポート | 要お問合せ | 要お問合せ | リモートサポート | 要お問合せ | メール対応、電話対応、チャットサポート、リモートサポート | 電話対応(有料)、訪問サポート(有料)、コンサルティング(有料) | 電話対応、リモートサポート、FAX対応 | 電話対応、リモートサポート、訪問サポート、FAX対応 | 電話対応、リモートサポート、訪問サポート |
運営会社 | 株式会社アイピア | 株式会社OSK | アサクラソフト 株式会社 | 株式会社レッツ | 三谷商事株式会社 | 株式会社unlimited | 株式会社アイキューブ | 株式会社オービックビジネスコンサルタント | 株式会社東洋通信 | 株式会社建設ドットウェブ |
※プラン・製品・提供会社によって、IT導入補助金の対象外になる可能性がございます。補助金の利用をご検討の場合は、必ず製品の提供会社にご確認いただく様お願い申し上げます。
参照:ITツール・IT導入支援事業者検索(コンソーシアム含む) | IT導入補助金2025
アイピアの他にも、クラウド工事原価管理システムは数多く提供されています。
おすすめの製品をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
【クラウド型】建築業向け管理システム アイピア
『建築業向け管理システムアイピア』は、建築業に特化した業務管理システムです。
累計導入実績は350社で、継続率は98%です。
見積作成はもちろん、顧客管理や入金管理、原価管理等様々な業務を一括で管理できます。
見積りを基に原価計算から発注までを処理できるため、業務時間が短縮され、入力ミスや発注漏れなどを減らすことができるでしょう。
また、使いやすい操作性のため、ITに慣れていない人でもスムーズに利用できます。
クラウド型でインターネットの環境があればどこでも使用できますので、パソコンが新しいバージョンに変わっても問題なく利用できます。外出先や支店など、どこにいても情報を確認できます。
システムの特徴・利点
- エクセルのような使い心地で直感的な操作感
- 必要な機能だけを装備して始められるスモールスタート
- データはクラウド上に保存されるためデータ紛失・破損の心配なし
- 必要な情報をあらかじめ入力するだけで帳票もワンクリックで作成
機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理、書類・写真管理、顧客管理、営業進捗管理、請求管理、入金管理、帳票作成、現場日報管理、物件管理、労務管理、在庫管理、その他 |
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初期導入費用 | 要問合せ |
保守・更新費用 | 要問合せ |
無料・体験版 | あり |
対応OS | ・Windows ・ios ・Mac |
サポート体制 | 電話対応 メール対応 リモートサポート リモート研修 サポートサイト |
運営会社 | 株式会社アイピア |
【クラウド型/インストール型】SMILE V 2nd Edition コストマネージャー
『SMILE V 2nd Edition コストマネージャー』は、発注・予算・支払・請求をまとめて管理できるクラウド型システムです。
過去の予算や原価を元に実行予算を作成できる機能や原価を多角的に分析できる機能が備わっており、コスト削減や効率化を実現できます。
また、同じく株式会社OSKが提供するシステム「eValue V2 ワークフロー」と連携が可能であり、承認機能も備わっている為、ミスを防止する事が出来ます。
従業員のミスを減らし、徹底的にコストを管理したい企業におすすめです。
システムの特徴・利点
- 豊富な原価分析資料
- 発注業務から原価入力までを効率化
- 請求・支払業務もサポート
機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理、書類・写真管理、顧客管理、営業進捗管理、請求管理、入金管理、帳票作成、現場日報管理、物件管理、労務管理、在庫管理、その他 |
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初期導入費用 | 要問合せ |
保守・更新費用 | 要問合せ |
無料・体験版 | あり |
対応OS | ・Windows ・ios ・Mac |
サポート体制 | 電話対応 メール対応 リモートサポート |
運営会社 | 株式会社OSK |
【クラウド型】使えるくらうど工事台帳V3
『使えるくらうど工事台帳V3』は、工事に関する様々な作業を効率的に行えるソフトウェアです。
累計販売数550本(2022年10月時点)以上の販売実績をもっています。 工事台帳の機能に加えて、日報の作成やスケジュール管理など、グループウェアとしても使えます。
スマホから現場で日報を入力したり、外部の取引先や協力業者とスケジュールを共有したりすることができるので、日々の作業がスムーズに進められます。
システムの特徴・利点
- クラウドだからどこでも使用可能。現場や出先から簡単どこでも日報入力、そして自動集計を実現。
- 建設業向けの豊富な管理機能を搭載。見積、実行予算、発注、仕入、原価、支払いまで全て管理。
- グループウェア機能も搭載。スケジュール管理やワークフローも可能。
機能 | 見積管理、実行予算、スケジュール、日報入力、在庫管理、支払査定、売上・入金管理、工事台帳、今後予想原価、原価管理、重機管理、共通費配賦、ワークフロー、問合画面・帳票出力、その他 |
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初期導入費用 | 要お問合せ |
保守・更新費用 | 要お問合せ |
無料・体験版 | あり |
対応OS | 要お問合せ ※推奨ブラウザ:Google Chrome |
サポート体制 | 要お問合せ |
運営会社 | アサクラソフト 株式会社 |
【クラウド型】レッツ原価管理Go2クラウド
『レッツ原価管理Go2クラウド』は、プロジェクトごとに利益管理ができるクラウド型の原価管理システムです。
このシステムの特徴としては、とにかく分かりやすく誰でも使いやすい点です。見積から発注、発注から仕入、といったように一度入力したデータを次の処理に流せるリレー機能を搭載しているため、二度打ちをなくすことができます。
システムの特徴・利点
- どの部門でも使える基幹システムの価値を提供
- リレー機能が搭載されており、二度打ち不用
- 導入検討から運用までレッツ独自の手厚いサポート
機能 | 原価管理、支払管理、回収管理、その他 |
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初期導入費用 | スタンドアロン版 660,000円(税込) ネットワーク版 1,100,000円(税込)~ |
保守・更新費用 | スタンドアロン版 330,000円(税込)/年 ネットワーク版 550,000円(税込)/年~ |
無料・体験版 | あり |
対応OS | Windows10 /11 |
サポート体制 | リモートサポート |
運営会社 | 株式会社レッツ |
【クラウド型】e2movE 工事管理
『e2movE(イー・ツゥー・ムーブ)工事管理』は、e2movEの中でも、建設業・工事業向け原価管理に特化したパッケージです。
実行予算管理から工事の採算や進捗状況の把握、協力業者への原価計上、計上された原価をもとにした支払管理までワンストップで行えます。
また、「e2-movE販売」とシームレスに連携できるため、e2-movEシリーズをご利用の方に特におすすめです。
「売上同時入力」は、売上と仕入を同時に登録できるため、入力作業が減り、仕入れた商品の販売先を追跡しやすくなります。
システムの特徴・利点
- 工事の受注から予算の実行管理までを一括管理
- カスタマイズによる柔軟な対応が可能
- 自社の業務に合わせたコストでの提供
機能 | 工事登録,実行予算入力,工事発注入力,出来高査定,工事原価入力,工事請求入力,完成工事入力,工事入金入力,オプション機能,物件管理,見積・原価,JV管理,労災管理,出面管理,支払管理,手形/でんさい,FAX/メール送信,経理ソフト連携,その他 |
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初期導入費用 | 要問合せ |
保守・更新費用 | 要問合せ |
無料・体験版 | 要お問合せ |
対応OS | 要お問合せ |
サポート体制 | 要お問合せ |
運営会社 | 三谷商事株式会社 |
【クラウド型】uconnect
『uconnect』は、クラウド型の粗利管理ソフトです。
シリーズ累計導入 3,000社を突破しています。
管理会計機能が充実しており、工事ごとの粗利や現金の収支をリアルタイムで把握できます。
売上と原価を入力するだけで、工事台帳が自動生成され、見積書や納品書、請求書などの帳票も簡単に作成できます。
さらに、導入時にはIT導入補助金を利用することができるのも、導入しやすいポイントです。
システムの特徴・利点
- 業界最安 初期費用無料、月額 7,920円から利用可能。
- 売上と原価を入力するだけで自動で工事台帳を作成。
- PCでもスマホでもテレワークでも利用可能。
機能 | リアルタイム粗利管理、入出金台帳出力、帳票出力、売掛管理・買掛管理、会計連携、分析、会社切り替え、部門、その他プランごとの機能 |
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初期導入費用 | 要お問合せ ※導入支援(有料)あり |
保守・更新費用 | 案件・工事業 基本料金 6,600円(税込) 工事業+販売 基本料金 10,560円(税込) 階層型見積・実行予算工務店向け 基本料金 23,100円 (税込) ※オプション費用、ユーザー課金は別途 |
無料・体験版 | あり |
対応OS | 要お問合せ ※推奨ブラウザ:Google Chrome (最新版)(推奨) |
サポート体制 | メール対応 電話対応 チャットサポート リモートサポート |
運営会社 | 株式会社unlimited |
【クラウド型/インストール型】本家シリーズ 原価本家
『本家シリーズ』は、業務や部門に合わせて機能が選べる原価管理ソフトです。
実行予算の作成を効率化する場合、『原価本家』がおすすめです。
システムの特徴・利点
- 費目別、工事別に集計できる
- 過去の類似工事の情報を参照可能
- IT導入補助金対象製品
機能 | 現場情報登録、実行予算作成、日報入力、出来高入力 、その他 |
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初期導入費用 | 原価本家 800,000円(税抜) |
保守・更新費用 | 原価本家 80,000円(税抜)/年 |
無料・体験版 | 要お問合せ |
対応OS | Windows 8/8.1/10/11 |
サポート体制 | 電話対応 (有料) 訪問サポート(有料) コンサルティング(有料) |
運営会社 | 株式会社アイキューブ |
【クラウド型/インストール型】勘定奉行11[建設業編]
『勘定奉行11 [建設業編]』は建設業の会計や工事原価の管理の効率化を実現できる財務会計システムです。
勘定奉行シリーズは、累計72万社以上の企業に導入される老舗のシステムであり、安心して利用できます。
財務・会計管理パッケージでの導入シェア率も高く、スタートアップから上場企業まで幅広い層の信頼を集めています。
建設・建築業特有の経理業務に合わせて、仕分入力や完成振替など様々な機能があり、複雑な建設業会計をスムーズにこなすことができます。
システムの特徴・利点
- 建築業会計の効率化と工事原価管理のスピード化を同時に実現
- 企業独自の原価管理体形を自由に設計し、工事台帳をいつでもすぐに出力可能
- 間接費を企業独自の配布基準に基づいて工事へ配賦可能
機能 | 仕訳入力(工事・工種・業者の管理)、完成振替、建設業対応の会計帳票作成、その他 |
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初期導入費用 | スタンドアロン 250,000円(税抜)〜 NETWORK Edition for Windows 1,120,000円(税抜)〜 for Windows With SQL Server 2,480,000円(税抜)~ ※3ライセンスあたりの金額 |
保守・更新費用 | 基本 無料 証憑保管オプション 96,000円(税抜)/年〜 |
無料・体験版 | あり |
対応OS | Windows10/11 |
サポート体制 | 電話対応 リモートサポート FAX対応 |
運営会社 | 株式会社オービックビジネスコンサルタント |
【クラウド型/インストール型】EX工事管理システム
『EX工事管理システム』は、中小規模の工事業向けの工事管理システム(施工管理システム)です。
一般的な業務フローである「見積作成」「受注管理」「工事台帳作成」「請求管理」「入金管理」が一元管理できます。
中小規模の工事における事務作業の全般の効率化を目指せます。
また、インボイス制度や電子請求書対応も行っており安心して利用できます。
操作は簡単で、PCが苦手な方から得意な方までみんなで使えるシステムです。
システムの特徴・利点
- 見積から請求までの一元管理が簡単にできる
- 伝票カスタマイズ可能システムにより、業務に合わせたカスタマイズができる
- システム稼働までの面倒な初期設定を行ってくれるのですぐに使える
- 現場ごとのスケジュールをスマホで確認できる
機能 | 見積管理機能、工事台帳作成機能、原価管理機能、書類管理機能、出面管理機能、伝票作成機能、その他 |
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初期導入費用 | 無料 |
保守・更新費用 | ビジネスパソコンモデル 32,780円(税込)/月~ ビジネスサーバーモデル 43,780円(税込)/月~ |
無料・体験版 | 要お問合せ |
対応OS | Windows10/11 |
サポート体制 | 電話対応 リモートサポート 訪問サポート FAX対応 |
運営会社 | 株式会社東洋通信 |
【クラウド型】どっと原価3
『どっと原価3』は、小・中規模向けに構成され業種を問わず幅広く利用できる原価管理システムです。
累計導入社数は7000社にのぼります。 受注登録からデータ分析、原価集計など、原価に係る管理だけでなく分析まで行うことができます。
クラウド型の特性から、外出先でも利用できる為、業務改善や管理コストを下げたい企業におすすめです。
また、独自ルールに合わせたカスタマイズが可能であり、操作性が高いシステムです。
システムの特徴・利点
- 1画面で原価・労務・機械・出来高・作業内容の入力に対応
- 工事進行基準に対応した進行率による収支管理、業者ごとに支払結果を入力し買掛金管理が可能
- 工事ごとの原価予想を入力でき収支見込をタイムリーに把握できる
機能 | 見積作成、原価発注管理、工程管理、書類・写真管理、顧客管理、営業進捗管理、請求管理、入金管理、帳票作成、現場日報管理、物件管理、労務管理、在庫管理、その受注登録、実行予算作成、仕入伝票入力、原価集計、買掛管理(支払伝票入力)、売上・入金伝票入力、売掛管理、データ分析、収支見込管理(プランによる)、その他オプション |
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初期導入費用 | 無料 |
保守・更新費用 | ライト 13,000円(税抜) /月 スタンダード 23,000円(税抜) /月 エキスパート 要お問合せ(オープンプライス)/月 ※オプション費用は別途 |
無料・体験版 | 要お問合せ |
対応OS | 要お問合せ |
サポート体制 | 電話対応 リモートサポート 訪問サポート |
運営会社 | 株式会社建設ドットウェブ |
粗利に関する記事はこちら
工事原価管理システムに関するよくある質問
- セキュリティは大丈夫ですか?
-
はい、多くのクラウド型システムはSSL暗号化、ファイアウォール、バックアップ体制など万全なセキュリティ対策を講じています。サーバーは国内の信頼性の高いデータセンターに置かれることが一般的です。
ただし、導入前に必ず提供元に確認するようにしましょう。
- インターネットがない現場では使えませんか?
-
基本的にはインターネット接続が必要ですが、システムによっては一時的なオフライン入力や、スマホのテザリングなどで対応可能なケースもあります。事前に通信環境を確認することをおすすめします。
- スマートフォンやタブレットでも使えますか?
-
はい、スマートフォンやタブレットの利用に対応しているシステムは多数存在します。
- 使いこなせるか不安です。サポートはありますか?
-
多くのサービスでは、導入時の操作説明やマニュアルの提供、電話・メール・チャットでのサポートが用意されています。操作画面もシンプルで直感的な設計が多く、PCに不慣れな方でも安心です。
- 導入までの流れと期間を教えてください。
-
一般的な流れは以下の通りです。
- 無料デモや資料請求
- ヒアリング・要件確認
- 契約・初期設定
- 操作説明・初期研修
- 本格稼働
まとめ
建築業において利益確保の鍵は原価管理ですが、他業種の原価管理よりも複雑です。
特に労務費と外注費の判断基準が難しい点や、外注費の考慮や工事間接費の割り当てといった建設業特有の要素があり、別業種で原価管理を担当していた従業員でも作業が難しい点にあります。
上記の理由からエクセルでは手間とミスのリスクがあるため、工事原価管理システムの活用が推奨されています。
中でも、クラウド型の工事原価管理システムは、場所を選ばずアクセスできることや、複数デバイスで利用できることでデータ紛失の心配がない為、より有効です。
システムを検討する際は、機能の充実度や費用、操作性、サポート体制、IFRSへの対応などをよく吟味し、費用対効果の高い製品を導入するようにしましょう。
また、工事原価管理システムに限らず建築見積ソフトや工事管理システム(施工管理システム)等もおすすめです。
特に建築見積ソフトは、見積の明細ごとに原価が設定できるなど、建設業ならではの細かい計算が可能です。
自社の用途に合ったシステムを検討しましょう。
原価管理が出来る!『建築業向け管理システム アイピア』
アイピアは建築業に特化した一元管理システムであり、顧客情報、見積情報、原価情報、発注情報など工事に関する情報を一括で管理できるため、情報集約の手間が削減されます。
さらに、アイピアはクラウドシステム。外出先からでも作成・変更・確認ができます。
アイピアはここが便利!6つのポイント
原価管理の基礎に関する記事
- 【建設業向け】原価管理とは?その目的とメリットを簡単にご紹介。
- 知っておきたい原価計算の基礎知識から計算方法まで詳しく解説!
- 原価管理をきちんと行うためのABC(活動基準原価計算)計算方法やメリットも解説
- 【リフォーム業界向け】原価計算書を作成して粗利率低下を防止
原価管理ソフト(システム)に関する記事
“社内のデータを一元管理”工務店・リフォーム会社が選ぶ!