私たちが普段何気なく利用している道路は、アスファルトだけでできているわけではありません。道路の耐久性や走行性を支えているのは、表面からは見えない複数の層で構成された舗装構造です。
その中でも路盤は、車両の荷重を支え、道路全体の耐久性や安全性を左右する重要な層です。
この記事では、路盤とは何かをはじめ、上層路盤・下層路盤の違いや役割、使用される材料について分かりやすく解説します。
路盤とは?

路盤とは、舗装の表層・基層の下に設けられる道路の基礎部分です。
道路は一般的に次の4つの層で構成されています。
- 表層
- 基層
- 路盤
- 路床
路盤は、舗装を支えるだけでなく、車やトラックなどの荷重を広い範囲へ分散し、その力を路床へ均等に伝える役割を担っています。
一見すると目立たない部分ですが、路盤の品質が不足すると舗装のひび割れやわだち掘れ、沈下などの原因となるため、道路の耐久性を左右する非常に重要な層です。
路盤には主に砕石が使用され、道路の種類や交通量に応じて15〜40cm程度の厚さで施工されます。また、品質や役割に応じて上層路盤と下層路盤の2層に分けられるのが一般的です。
上層路盤とは?
上層路盤とは、舗装に近い位置に施工される路盤です。
主に粒度調整砕石と呼ばれる、粒径が調整された高品質な砕石が使用されます。舗装をしっかり支えるため、高い支持力と平坦性が求められます。
施工時にはモーターグレーダーで表面を精度よく整えた後、タイヤローラーやマカダム式ロードローラーで十分に転圧します。
上層路盤の品質は舗装の仕上がりにも大きく影響するため、道路の耐久性を確保するうえで重要な役割を担っています。
下層路盤とは?
下層路盤とは、路床の上に施工される路盤で、上層路盤を支える役割があります。
主にクラッシャーランと呼ばれる、粒径の異なる砕石を混合した材料が使用されます。粒の大きさが異なることで隙間が埋まりやすく、高い締固め効果が得られます。
上層路盤よりも比較的安価な材料が使われますが、荷重を広く分散しながら排水性を確保する重要な層です。
施工時にはモーターグレーダーやブルドーザで整形し、その後タイヤローラーやマカダム式ロードローラーで十分に転圧します。
路盤の役割
路盤は道路を長期間安全に利用するために欠かせない層です。主な役割は次の4つです。
荷重を分散する
車やトラックが道路を走行すると、大きな荷重が舗装にかかります。
路盤はその荷重を広い範囲へ分散し、路床へ均等に伝えることで、舗装のひび割れや沈下を防ぎます。
路面の平坦性を維持する
路盤は舗装を均一に支えるため、路面の平坦性を維持する役割があります。
路盤の施工精度が低いと、舗装後に凹凸や沈下が発生しやすくなり、走行性や安全性の低下につながります。
排水性を確保する
路盤は砕石で構成されているため、適度な空隙があり、雨水を排水しやすい構造になっています。
排水性が確保されることで、舗装や路床への水の浸透を抑え、道路の劣化を防ぐことができます。
舗装の寿命を延ばす
路盤が十分な強度を持つことで舗装への負荷が軽減され、ひび割れやわだち掘れなどの損傷が起こりにくくなります。
その結果、道路全体の耐用年数が延び、維持管理コストの削減にもつながります。
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まとめ
路盤とは、舗装と路床の間に設けられる道路の基礎部分であり、道路の耐久性や安全性を支える重要な層です。
車両の荷重を分散するだけでなく、路面の平坦性や排水性を確保し、舗装の寿命を延ばす役割を担っています。
また、路盤は上層路盤と下層路盤に分かれ、それぞれ使用する材料や役割が異なります。道路の種類や交通量に応じて適切な材料を選定し、十分な締固めを行うことで、安全で長寿命な道路を実現できます。
道路舗装の仕組みを理解する際は、表層だけでなく、その下にある路盤や路床の役割まで理解しておくことが重要です。








