目次
- 1 サッシとは?
- 2 サッシの素材
- 3 メリットとデメリット
- 4 ガラスの種類(一般ガラス)
- 5 ガラスの種類(機能ガラス)
- 6 ガラスの種類(複層ガラス)
- 7 お役立ちサイト
- 8 アルミサッシの取り扱い業者
- 9 スチールサッシの取り扱い業者
- 10 樹脂サッシの取り扱い業者
- 11 木製サッシの取り扱い業者
- 12 複合サッシ(アルミ+樹脂)の取り扱い業者
- 13 複合サッシ(アルミ+木材)の取り扱い業者
- 14 デザインを重視したサッシの取り扱い業者
- 15 お手軽通販サイト
- 16 世界のサッシ事情
- 17 まとめ
サッシとは?
窓の構造を見てみましょう。窓は2つの部分からなっています。家の窓枠の部分に、窓の本体(ガラスなど)をはめ込んだ構造になっています。
①に②③④をはめ込んだ構造ですが、②の黄色い部分をサッシと呼びます。詳しく解説すると
■家の窓枠
①額縁(ケーシング)
②枠(窓枠、レール部分)
■窓本体の部分
③ガラス
④框
※②枠(窓枠、レール部分)は①額縁(ケーシング)に、はめ殺しになっています。
先程黄色い部分をサッシと呼ぶとお話しましたが、最近ではガラスを含む窓本体もサッシと呼ばれるようになってきました。ということで
窓 = サッシ + ガラス と覚えてください。
サッシの素材
アルミサッシ
サッシの主流で一般住宅のほとんどはアルミサッシを使用しています。耐候性、防火性に優れ軽くて丈夫で開閉が楽です。
スチールサッシ
耐火性弐優れていますが、耐候性が悪いため現在ではあまり住宅には使われていません。耐火性が高いため、特定防火設備という条件が付帯する、大型商業施設の出入り口など、公共施設には全てスチール製のサッシが使用されています。
樹脂サッシ
塩ビ製であるため、断熱性、気密性に優れています。まだ課題はありますが、複層ガラスを使用したサッシとの一体構造を取ることで、一般的なアルミサッシの3倍の断熱性を実現することができました。現在北海道では90%の窓が樹脂製サッシです。
木製サッシ
金属のサッシが主流になるまでは、ほとんどが木製でした。最近は新たな製品が開発され、重要を伸ばしつつあります。
複合サッシ
アルミ+木材
家の外側にアルミを使い家側に木材を使った製品です。見た目の暖かさが特長です。
アルミ+樹脂
家の外側に実績のあるアルミを使い、家側に結露ができにくい樹脂を使った実用的な製品です。
メリットとデメリット
アルミサッシ
メリット:耐久性が高い
サビや腐食に強いので、見た目がいつまでも美しく、他の素材より長持ちします。入手しやすく他の素材に比べて、低価格で交換できます。
デメリット:断熱効果が期待できない
熱伝導率が高いため断熱性が低くなり、断熱効果があまり期待できません。特に冬場の部屋が冷えて結露しやすくなり、夏場は部屋の気温が上昇します。そのため、エアコンの電気代や暖房費もかさんでしまします。
アルミサッシを詳しく解説しているサイトはこちらからどうぞ(DENHOME)
スチールサッシ
メリット:耐火性が高い
耐火性に優れていますので、公共施設の入口やお店の入り口などにも使用されています。防火地域や準防火地域では、防火扉が義務付けられていますが、そのほとんどがスチールサッシです。
デメリット:扉が重くなる
スチールサッシは他の素材に比べて重さがあるため、開閉に力が必要です。本体よりも先に戸車が傷んできます。また、経年で施錠がスムーズにいかなくなり、サビにも課題が残ります。
樹脂サッシ
メリット:断熱効果が高い
アルミに対して熱伝導率が約1000分の1と低く、断熱効果が非常に優れています。実際に、アルミ製のサッシを採用した家に比べて、樹脂製サッシを採用した家は室内温度が夏場は2℃低く、冬場は4℃高くなるという実験結果も出ています。結露も少なく、窓のタイプやデザインにも多く対応できます。組み合わせるガラスの構造によっては高い防音効果も期待できます。
デメリット:価格が高くなる
まず価格が高いことが挙げられます。次に強度が金属のサッシ程ないため、重くなってしまいます。最後に、紫外線に弱いことが知られています。ただ非常に頑丈なアルミサッシに比べると弱いということで、まわりの状況やメンテナンスによっては30年程は持ちますので、重大なデメリットととは言えません。日差しの強いところは、他の素材のサッシにするようおすすめください。
樹脂サッシを詳しく解説しているサイトはこちらからどうぞ(ハピすむ)
木製サッシ
メリット:結露が少ない
断熱性が高く、結露ができにくいことが挙げられます。また、温かい風合いで和洋を問わず、どんなインテリアにもマッチします。意外なことに、木製サッシの寿命は長く、メンテナンスすることによって、100年ほど寿命を保った例もあります。
デメリット:メンテナンスに手間がかかる
他の素材のと違って、木製サッシは定期的なメンテナンスが必要になります。価格も高くアルミサッシの2倍ほどになる上、メンテナンスにも費用がかかります。経年で
開閉部の金属部分も劣化しやすいのがデメリットです。
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複合サッシ
アルミの良さと他の素材の良さを併せ持つサッシになりますが、断熱性や防音性の面で木材サッシや樹脂サッシのように一つの素材のサッシの方が優れています。
風雨に強いアルミサッシを外側にすることで耐候性が高くなります。
アルミ+樹脂
メリット:結露が少くなる
紫外線に弱いとされる樹脂が内側になりますから、紫外線にも強くなります。そして断熱性の高い樹脂を内側にすることで結露をかなり防ぐことに成功しました。また樹脂サッシよりもアルミ樹脂複合サッシは低価格になります。樹脂サッシよりも軽くなります。
デメリット:全く結露しないわけではない
湿気の具合にもよりますが、全く結露しないわけではありません。
アルミ+木材
メリット:高い耐候性とメンテナンスフリー
内側に断熱性が高く、美しい木材を使用することで、高い耐候性とメンテナンスフリーを実現しました。結露も防いでくれます。木材サッシよりも軽くなります。
デメリット:高価格になる
価格が高くなってしまします。
価格的に安価なものから
アルミサッシ<複合サッシ(樹脂+アルミ)<樹脂サッシ=複合サッシ(木+アルミ)<木製サッシ となります
ガラスの種類(一般ガラス)
窓の大切な要素であるガラスもここで解説していきます。サッシに使われているガラスの働きを分かりやすくご紹介します。
フロート板ガラス
一般的に使われている普通にガラスです。透明ガラス戸と呼ぶ人もいますが、このガラスは一見透明に見えますが、重ねると緑に見えます。本来の透明ガラスは高透過ガラスです。
網入板ガラス
網入りガラスは防火設備として、建設省告示に定められており、火災時の加熱に20分間耐えられるものを指します。また、網入りガラスは割れても、ガラスが金網に支えられているため破片が落ちません。よって、火の侵入や、破片による怪我を防ぐ効果があります。
型板ガラス
ロールアウト製法でガラスの片面に型で模様をつけ、視線を遮る事のできるガラスです。
ガラスの種類(機能ガラス)
複層ガラス
2枚または板ガラスの間に、乾燥した空気の層を封入することで断熱性を高めたガラスです。空気層があることで冬は寒い空気を遮断し、ガラスの表面が冷えないので結露を防ぎ、夏は太陽の熱を遮断します。エアコンの効率が高くなるので、省エネ効果もあります。
強化ガラス=合わせガラス
強化ガラスは、フロートガラスに熱処理をし、風で急速冷却することで強度を高めたガラスです。フロートガラスと比較すると、約3.5倍〜4倍の強度になります。
要は焼きを入れて、強度を出したガラスですね。
ガラスの種類(複層ガラス)
高断熱複層ガラス
Low-E金属膜をコーティングして熱を逃しにくい構造を持つガラスです。
遮熱複層ガラス
複層ガラスに断熱効果と遮熱効果を持たせたガラスになります。
*複層ガラスのフロートガラスを比べた一覧表がありますのでご活用ください
お役立ちサイト
ALLABOUT(オールアバウト)
窓やサッシの種類と選び方を詳しく解説しているサイトです
リフォマ
工務店の比較・検討サービスです!
”お住まいの困った!”を解決する業者を「リフォマ」はご紹介します。
暮らしーの
木製サッシの主要メーカーを紹介しているサイトです
アルミサッシの取り扱い業者
YKKap
全国にショールームや展示場を展開するアルミサッシの大手!
アルミサッシだけではなく樹脂窓をはじめ、アルミ+樹脂を使った複合窓など、充実した製品が揃っています。10年保証を実現しました。
スチールサッシの取り扱い業者
株式会社ケーワン
様々な分野での金物製作の請け負いや金物工事の施工経験あり!
オフィス、クリニック、ビル、店舗など中心に施工を手がけています。
HUTAMI (二見総建株式会社)
スチールドア・サッシのスペシャリスト集団!
現地調査から設計、製作、施工まで一貫して行います。ドアやサッシを通じて、お客様に快適で安全な生活環境をご提供していきます。
樹脂サッシの取り扱い業者
OSMO&EDEL(オスモエーデル)
冷暖房に頼らない暮らしを叶えるために生まれたドイツの窓“エーデルフェンスター”
ハンドル操作により内開き、内倒しの2ウェイで開閉できる、住と環境の最先進国ドイツのスタイル“ドレーキップ”を採用しまいした。
株式会社エクセルシャノン
個人から業者まで幅広く対応しています!
換気設備も含めた高断熱高気密の家づくりを、建築業者とともに応援しています。
木製サッシの取り扱い業者
TAMIYA(タミヤ)
高気密、高断熱、高性能の木製サッシ専門メーカー!
暮らしーのにも紹介されている主要メーカーの一つです。3層複層ガラスの対応もしています。
UNIWOOD(ユニウッド)
100%内製化を実現、低価格で製品をご提供!
こちらも暮らしーので紹介されていているメーカーです。お客様のニーズに合わせてサイズ・仕様などの特注に対応しています。
複合サッシ(アルミ+樹脂)の取り扱い業者
LIXIL
住まいと暮らしの総合住生活企業!
ショールームを全国展開している大手です。高性能ハイブリット窓サーモスを取り扱っています。
複合サッシ(アルミ+木材)の取り扱い業者
森の窓
美しい天然素材の複合サッシを制作!オーダーメイドもOK!
ヨーロッパの部材メーカーの協力得て、最高峰の技術を導入しています。天然素材のサッシの技術を生かして、複合サッシも制作しています。
グリーンビルディング
ナチュラル素材に囲まれて過ごす暮らしを提唱!
環境✕エネルギー✕ライフスタイル 未来につながる省エネと環境改善を意識した家づくりを目指しています。
デザインを重視したサッシの取り扱い業者
モンタージュ
アメリカ北部の美しい窓を再現したデザイン性の高い窓!
日本の風土に合せて独自開発された窓は、安全性の高い鉛を含まない樹脂を使用しています。
お手軽通販サイト
楽天市場
一万件以上の製品を取り扱っています!
送料無料の取り扱いもあり、一つからでも注文できる手軽さがあります。
アルミサッシマーケット
業者さんの間で人気のサッシ激安アウトレット!
品質にも重点を置いた品揃えで、低価格でアルミサッシを販売しています。
世界のサッシ事情
最近ではインターネットが発達して、世界中の事情が手に取るように分かってきました。その中で日本の常識が実は世界の非常識であることもたくさんあると分かってきました。その一つがサッシの素材についてです。日本ではアルミサッシがシェアの多くを誇っていますが、世界的にはほとんど使用されていません。アメリカでは50州の内24州で使用が禁止されています。なぜかというと
この表を見ていただければ分かりますが、アルミサッシは断熱効果が低いのです。以下抜粋です。
冬で、58%の熱が外部に流出し、夏では、73%もの熱が外部から入ってくる。とのデータが、日本建材・住宅設備産業協会から発表されています。(中略)世界の国々では、こういったデータを基に基準が定められ、断熱効率の悪い「アルミサッシ」をやめて「樹脂サッシ」の導入が進んでいます。
「アルミサッシ」米国の25州で禁止されているのはなぜ?常識のうそ―須田肇税理士事務所
主流であるからといって決めるのではなく、そのお宅のその場所に相応しい素材のサッシを提案してください。
まとめ
いつも建材のことを記事にしておりますが、
どの建材を取り上げても日進月歩で、
サッシはその家の外と中をつなぐ役割りをしています。