二級建築士とは?資格と改正法について簡単に解説

二級建築士

建設物の設計、工事監理を行う建築士には一級建築士、二級建築士、木造建築士の三種類があります。今回は二級建築士に注目していきましょう。

二級建築士とは

二級建築士は戸建て程度の建設物の設計と工事監理ができる知事によって認められた国家資格です。一級建築士に比べてできる工事の範囲は狭くなりますが、一般的な戸建て住宅を設計、監理するのであれば十分な資格と言えるでしょう。具体的に木造建設物は3階まで、高さ13メートル、軒高9メートル、面積は1000㎡未満の範囲と決まっています。

二級建築士の試験内容

試験は学科試験と設計製図の二つから成ります。学科試験の内容は建設計画、建築法規、建築構造、建築施工の四つの科目に分かれており、25問ずつ合計100問を6時間で解くマークシート形式の問題です。設計製図の試験はあらかじめ公表される設計課題を5時間で行います。

難易度

過去5年分の合格者割合

二級建築士

(建設技術教育普及センター)https://www.jaeic.or.jp/smph/shiken/2k/2k-data.html

学科試験の合格率は約40%、設計製図の合格率は約50%、総合で25%ほどの合格率となっています。このことから二級建築士は難易度が高い試験であることがわかります。学科試験に関しては出題傾向は大きく変わることはないため過去の問題をしっかりと理解し、問題が変わったとしても臨機応変に対応できるように対策しておく必要があるでしょう。

二級建築士試験の緩和

令和二年建築士試験が改正されました。設計、監理だけでなく既存建造物の調査や有効活用など建築士が必要とされる場面が増えてきたこと、建設業界の高齢化や人手不足、そして受験者数の減少など様々な問題があります。これらを解消するために人材を確保していく必要があります。

今回の改正法では大きく3つの項目が変わりました。

  • 実務経験なしで受験可能に
  • 学科試験免除期間の延長
  • 実務経験の対象業務の拡大

1,受験資格

実務経験は受験要件の一つだったので高等学校などで指定科目を修めて卒業した者であっても卒業後すぐには受験することができませんでした。しかし改正法で実務経験が免許登録要件に変わったことで卒業後すぐに資格受験することができるようになりました。学歴が高等学校・中等教育学校の場合は免許登録要件に実務経験が課されるため試験に合格したとしてもその後実経験が必要となってきます。

  • 大学(短期大学を含む)、高等専門学校、高等学校において、指定科目を修めて卒業した者
  • その他都道府県地知事が特に認める者 (建築設備士を含む)
  • 建築実務の経験を7年以上有する者

2,学科試験免除期間

改正前は学科試験を合格すると3年の有効期限を与えられ、そのうち2回の学科試験が免除されていましたが、改正後は有効期限が3年から5年へと延長され、さらに5年のうち2回の学科試験が免除されます。二級建築士

建築士試験パンフレットhttps://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/content/001314965.pdf

3,実務経験の対象業務

改正法によって追加された業務は以下の通りです。

  • 建設物の設計に関する実務
    ・基本的計画策定に係る業務のうち、建設事務所で行われる建築物の設計に必要となる図書の作成に係る業務(図書を作成するために必要となる直接的な業務を含む)
    ・設計与条件整理、事業計画検討など
  • 建築士事務所で行われる標準的な設計を行う業務(単なるトレースである業務は除く)
    ・事務所内部で使用する標準仕様の作成、BIM部品の作成など
  • 建設工事の指導監督に関する業務
    ・法令に基づく法人による建築工事の指導監督に関する実務
    ・住宅瑕疵担保責任保険にかかる検査業務、住宅性能表示制度における性能評価義務など
  • 建築物に関する調査又は評価に関する実務
    ・建築士事務所で行われる建築物に関する調査又は評価に係る実務
    ・既存建造物の調査・検査・調査結果を踏まえた劣化状況などの評価、建築基準法第12条第1項に規定する定期調査・報告など
  • 建築工事の施工の技術の管理に関する実務
    ・専門性が高く独自に施工図の作成が必要となるような工事
    ・建築物の部分又は機能の一部に係る工事であって、建築物全体又は多くの機能(構造、設備、計画など)との関係が密接な工事、鉄工事、鉄筋工事、解体工事など
  • 建築・住宅・都市計画行政に関する実務
    ・建築行政、建築物の性能向上を図る補助金の審査業務など
  • 住宅行政(建築物に直接案刑する業務に限る)
    ・特定空家などの調査

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二級建築士

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  • 原価管理機能
  • 見積機能
  • 工程管理機能
  • 労務日報機能
  • 勤怠管理機能
  • 帳票出力
    発注書、顧客向け請求書、見積書、工事台帳など
  • 集計帳票
    完工一覧、請求書発行一覧、キャンセル一覧など50種類以上
  • データ分析機能(グラフ、ダッシュボード、スクリーニング機能)

スキルアップを目指そう

二建築士の資格や改正法の変更点について説明していきました。難易度の高い資格ですが二級建築士は就職や独立、スキルアップのためにつながるはずです。変更されている点もよく確認してみてください。

AIPPEAR NET 編集部

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