統計検定とは?難易度・試験対策を紹介!

統計検定とは

統計検定とは、一般財団法人 統計質保証推進委員会が運営する資格試験です。

もともと統計は、データに基づいて分析や意思決定を行うための手法です。自然科学や人文科学などの学問分野で取り扱われることが多いものですが、近ごろはマーケティングの分野にも多く活用されています。

マーケティング分野では「データドリブン(Data Driven)」と呼ばれていますが、売上データやWEB解析データなど、数値やデータに基づいて判断することの必要性が少しずつ浸透しつつあります。統計検定はマーケティングにも大いに活かすことのできる資格です。

どんな方が受験するのにオススメ?

社会人全般

会社の売上や集客の状態を理解するためには、数的な解釈が必須です。統計検定は4級~1級までの難易度に階層分けされており、4級や3級なら中学校数学レベルを理解できれば合格することができます。

業務の中で実際に数値分析などを行わない方でも、最低限の教養として理解しておけば、マーケティング担当者からの報告などをより正確に把握できることでしょう。比較的簡単に合格できるので、一般教養として受けてみるのもアリです。

マーケティング担当者

マーケティングの分野にも、最近は「データドリブン(Data Driven)」というかたちで統計・データ分析の考え方が浸透してきました。とくに最近はWEB関連の技術が発展したことに伴い、ビッグデータやWEB解析データなど、様々なデータを可視化できるようになっています。結果だけ見れば「契約件数“1”」という数字でも、そこに至るまでのアクションや時間などのコストなどから費用対効果を考えていけば、「1」をどう評価するかは変わってきます。

統計検定2級は、大学基礎レベルの統計学を理解することで「現状の問題把握」や「仮説の構築・検証」が行えるようになることを目的としており、まさに統計を使った課題解決力が身に着く等級です。これからの時代のマーケティングスキルとしては必須とも言えるものでしょう。

試験概要・難易度

統計検定には、1級・準1級・2級・3級・4級の各等級と、具体的な利用場面を想定した「統計調査士」「専門統計調査士」の7種類が用意されています。

統計検定

1級~4級の難易度、実施趣旨は以下の通りです。

<図をまとめる>

等級概要試験時間料金(税込)
1級・大学3年・4年次レベル

・研究課題の定式化、仮設に基づくデータ収集法の計画立案など

「統計数理」:90分
「統計応用」:90分

10,000円

準1級・大学1年・2年次の応用レベル

・データ収集法を計画立案、課題解決、データ解釈など

全120分8,000円
2級・大学1年・2年次レベル

・統計的問題解決力の基礎について

(現状の問題発見、仮説の構築と検証、 新知見獲得)

全90分5,000円
3級・大学~高校数学(数I)レベル

・用語解析や概念などの基礎知識、文脈に基づいて統計処理など

全60分4,000円
4級・基本中の基本(中学生数学)レベル

・基本的な用語、概念、グラフの読み方などの基礎知識

全60分3,000円

2級に合格できれば、統計の基本知識を身につけられます。マーケティング担当者など初めて受験する方はまず2級合格を目指しましょう。数学の知識はだいぶ忘れてしまっているな…という方は3級・4級から初めてみましょう。3級・4級は中学校数学レベルが中心なっているので学び直しも比較的容易で、統計のエッセンスを学ぶこともできることから、スタートを切るには良い難易度です。

統計調査士

統計調査士は、統計検定3級レベルの基礎知識に加えて、社会人に求められる統計への理解・活用力を習得するための資格試験です。

主に「公的統計」と呼ばれる統計が扱われます。公的統計とは国の行政機関や地方公共団体などが作成する統計のことで、速報性が高いことからこの情報を活用したマーケティング施策の検討に用いられるのはもちろんのこと、高い信頼性から学術研究においても多く利用されます。

概要試験時間料金(税込)
・統計検定3級合格程度の基礎知識+公的統計の理解と習得60分5,000円

専門統計調査士

専門統計調査士は、統計検定2級レベルの基礎知識に加え、より専門的な高水準な領域を扱います。社会で多く利用される統計や各種調査データの作成過程、統計情報を利用するにあたっての留意点などを総合的に学びます。

概要試験時間料金(税込)
・統計検定2級合格程度の専門知識に加えて、

社会・経済で広く利用される統計や各種の調査データの作成過程、

および利用上の留意点などに関する総合的な知識水準を評価します。

90分10,000円

受験方法

統計検定は通常の紙媒体を使った試験方式のほかに、2級・3級のみ通常試験とCBT方式のどちらかを選択することができます。

 参考:

CBTとは?コンピューターで資格試験をより気軽なものにしよう

まとめ

数値などのデータをもとに仮説を立て意思決定しているスキルは、近い将来どんな人にも求められるスキルです。マーケティング担当者においては既にその必要性をひしひしと感じておられることだろうと思います。まず、4級や3級などからでも、数字に慣れ親しめる環境を作っていきましょう。

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