建築業に役立つノウハウ集

施工管理とは?仕事内容・年収・資格などをわかりやすく解説!

施工管理

施工管理は建築現場で重要な役割を担う仕事です。施工管理について漠然としたイメージは持っていても、具体的にどのような仕事をするのかまで正確に把握している方は少ないでしょう。

本記事では、施工管理の具体的な仕事内容や平均年収を紹介するとともに、キャリアアップを目指す際に必要な資格や仕事の課題などを解説いたします。

施工管理とは?

施工管理
施工管理とは、工事に関わるすべてのことを管理・指揮する仕事です。工事の管理がうまくいかないと、工期が延びてしまい、予算オーバーにつながります。工期のスケジュールに大きく影響するため、施工管理の責任は重大です。

施工管理は建設現場に必要不可欠な存在であり、その仕事内容は多岐にわたります。計画通りに工事を進めていくには、すべての仕事を効率よく進めることが不可欠です。職人や作業員、発注元のクライアントとの連携が欠かせないため、強いリーダーシップと高いコミュニケーション能力が求められます。

危険の多い現場で安全に工事を進めていくためには、危機管理能力も必要です。危険を事前に察知して事故防止対策をすることも、施工管理の大切な役割です。

施工管理と現場監督の違い

施工管理と似たような仕事に「現場監督」があります。現場監督と施工管理は工事を管理する点で共通していますが、業務範囲が異なります。

施工管理は工事現場の管理だけではなく、役所への手続きや書類作成など、工事に関わるすべてのことを管理することが仕事です。現場監督は、あくまで工事現場で陣頭指揮をとることが主な仕事になるため、工事全体を管理する施工管理とは区別されます。

施工管理には国家資格の「施工管理技士」がありますが、現場監督に資格はありません。

施工管理の平均年収

施工管理の20代の平均年収は435万円、職種全体の平均年収は550万円程度です。責任の大きい仕事であるため、全体の業種の平均給与よりも高い傾向にあります。
(出典:施工管理求人.com

働く会社や業界、年齢によって年収は大きく変わりますが、どの業界でも共通することは、資格の有無で年収が変わるということです。1級施工管理の資格を保持している人は、平均よりも年収が高い傾向にあります。

施工管理の仕事内容

施工管理とは
施工管理の仕事内容は多岐にわたります。特に重要な業務は「工程管理」「品質管理」「原価管理」「安全管理」の4つです。これらは施工管理の「4大管理」とも呼ばれ、あらゆる工事現場で重要視されています。工事を成功させるために欠かせない仕事であるため、きちんと把握しておきましょう。

ここでは、施工管理の重要な4大管理の業務内容を紹介します。

工程管理

工程管理は、工程表通りに工事が進むようにスケジュール管理をする仕事です。工事に必要な作業員や重機の手配をはじめ、作業の進め方も管理して、スケジュールに沿って工事が進むように管理します。

工程管理が上手くいかないと工期に遅れが生じてしまうため、日々スケジュールの確認作業が欠かせません。工事は悪天候などの理由でスケジュールどおりに進まないこともあります。その場合は、事前に計画したスケジュールに差が生じないように、作業員や重機を調節して管理します。

工事の規模が大きいと作業員や資材の数も増えるため、スケジュールは複雑になりがちです。大規模な工事のスケジュール管理には、高度な知識と実務経験が求められます。

品質管理

品質管理は、工事で使用する材料やその品質が設計図や仕様書で指示された基準を満たすように管理する仕事です。工程ごとに材質、強度、寸法、デザインなどを確認して、品質を証明するための書類として写真を含めた施工記録を残します。

建物が完成した後に、強度や密度が規定を満たしているかを確認することも、品質管理の仕事の一つです。

原価管理

原価とは材料費や人件費といった工事に必要な費用のことです。原価管理は、建設現場における原価を計算して、決められた予算を管理する仕事になります。

予算との間に差異が生じた場合は、その原因を分析し、計画や工程の改善により軌道修正します。予算を超えてしまうと収益を圧迫してしまうため、原価管理は非常に重要な業務です。

安全管理

安全管理は、工事現場で働く作業員の安全を守るために、必要な設備や環境を整える業務です。 設備の設置だけではなく、作業員への安全教育や健康管理、安全パトロールを行うなど、その業務内容は多岐にわたります。

具体的には以下のようなことを実施します。

  • 手すりや消火設備の設置
  • 使用機材の安全点検
  • 声掛けによる安全点検
  • 危険な場所への看板設置
  • ヒヤリハットの周知徹底

工事現場で働く作業員は常に身の危険にさらされています。作業員の身の安全を確保することも、施工管理の大切な業務です。

  • 施工管理システム

施工管理のやりがいや魅力


施工管理はその仕事内容から推測できるとおり、膨大な仕事量をこなす必要がある上、責任も重大です。苦労も多い仕事ではありますが、続けられるのはどこに魅力ややりがいを感じているからなのでしょうか。
ここでは、施工管理職の魅力ややりがいについて解説します。

確かな将来性

施工管理の仕事は、人が暮らしていく上で必要不可欠です。
新規建設のみならず、老朽化や故障による建て替えなど常に需要がある為、ニーズがなくなることはほぼ無いでしょう。
また、建設業界は「仕事はあるのに人がいない」といわれるように、長年人手不足が続いています。この問題を避けるべく、建設業界では若い人材の育成や人材確保に力を入れているそうです。つまり、職に就きやすくキャリアップしやすい環境である為、安定性や将来性にも期待できます。

高い給与と成果報酬

前述した通り、施工管理の仕事は建設業の中で責任の大きい業務であることから、給与が高いという特徴があります。その分スキルが必要となり難易度もかなり高い仕事ですが、それ相応の評価や報酬を得ることができます。
また、施工管理は徹底した管理をした場合や資格を取得することで、成果報酬や給与アップが見込める仕事です。仕事の成果を大きく実感できる為、やりがいを感じやすい仕事であることは明白でしょう。

形に残る仕事ができる

施工管理の大きなやりがいの一つとして最も声が上がるのが、形に残る仕事ができるという点です。お客様の大切なこだわりのある住宅の建設を管理することは、施工管理という職種にとって大きなやりがいにつながります。
インフラ設備など大きな建築物に関わる場合は、人々の生活を支えているというやりがいを感じることができます。
また、自分の携わった仕事が後世まで目に見える形で残る為、達成感を感じやすく自身にとって大きな誇りとなるでしょう。

職人との信頼関係を築くことができる

施工管理の仕事は、前述したとおり建設現場で働く仕事です。職人や作業員とのコミュニケーションや連携が欠かせず、リーダーシップやコミュニケーション能力が問われます。
こうした能力を生かし、積極的にコミュニケーションを取ることで、「働きやすい現場作り」ができる ”信頼” を得ることも大きなやりがいのひとつです。

施工管理に向いている人・向いていない人の特徴


大きな魅力ややりがいがあるからこそ、施工管理は誰でもできる仕事ではありません。
ここでは、施工管理の仕事に向いている人、向いていない人の特徴について解説していきます。

向いている人

施工管理の仕事に向いている人は、以下の特徴が見られます。

◎リーダーシップ、コミュニケーション能力
施工管理の仕事は、その名の通り工事に関わる全てを管理・指揮する仕事である為、職人や作業員に指示をしなければならないことも多々あります。
計画通りかつ安全に工事を進めるためには、職人や作業員をまとめ、的確な指示を行うことで目標を達成する統率力が必要となります。
また、職人や作業員だけでなく、発注元のクライアントと関わる場合もあります。自身より経験年数や立場が上の方に納得していただくには、高いコミュニケーション能力も必要です。相手の要望を正確に把握し施工管理を行うには、話す力のみならず、聞く力も必要です

◎危機管理能力がある
「施工管理とは?」でも述べましたが、危険の多い現場で安全に工事を進めていく為には、危機管理能力が必要です。
建設現場で、万が一でも事故が起こらないよう、危険を事前に察知する能力は必要不可欠だといえます。

向いていない人

施工管理の仕事に向いていない人の特徴としては、前述の「向いている人」に当てはまらない人だといえますが、そのほかにも以下のような特徴が挙げられます。

△体力がない
施工管理の仕事は、工事現場の管理だけでなく役所への手続きや書類作成も行います。
つまり、工事に関わる全ての業務に携わらなければならず、膨大な量の仕事をこなす必要があります。結果、早朝から夜遅くまでの出勤となり、体力がない人はやめてしまうことも多いようです。

△残業をしたくない人
上述した通り、施工管理は仕事量がかなり多く、残業や早出が続く場合もあります。
ライフワークバランスを重視している人や定時で帰りたい人は、向いていない可能性が高い仕事です。

△説明下手
施工管理の仕事は工事現場で職人や作業員に、完成に至るまでの説明やクライアントから受けた指示を説明をすることが多々あります。
つまり、物事を説明することが苦手な人は、工期遅れの要因となってしまったり、ストレスを感じてしまう可能性があります。

△マルチタスクができない
施工管理の仕事は、広い範囲にわたる為、様々な仕事を同時並行する必要があります。
また、工事現場は様々なトラブルに見舞われることも珍しくない為、様々な事態に備え並行して物事を考えなくてはなりません。
つまり、マルチタスクができない場合、工事が上手く進められず納期遅れが起こってしまう場合や本人のストレスになりやめてしまう可能性があります。
もちろん、仕事量が膨大になった場合、同時にこなすのは難しいことです。そういった場合、「優先順位」をつけ必要な仕事を必要なタイミングでこなす能力も必要だといえます。

  • 施工管理システム

施工管理のキャリアアップに必要な資格

施工管理
施工管理は資格がなくてもできる仕事であるため、未経験からでもチャレンジできます。資格の取得は必須ではありませんが、施工管理としてキャリアアップしたいなら「施工管理技士」の国家資格を取得しましょう。

資格を取得することで工事現場の専任技術者や主任技術者になることが認められ、仕事の幅を広げられます。資格の有無で給与も変わるので、年収アップを目指すなら資格取得がおすすめです。

施工管理技士の資格には複数の種類があり、職種ごとに必要とされる資格は異なります。いずれの資格にも共通することは、現場での実務経験が必要となる点です。

ここでは、施工管理技士の資格の種類と仕事内容について解説します。

建築施工管理技士

建築施工管理技士は、建築現場の指揮監督ができる資格です。一般的に設計事務所で働いている人や、現場監督が取得するケースが多いです。

建築施工管理技士には1級と2級があり、階級によって取り扱える建物規模が異なります。2級はおもに中小規模の建設工事に制限されますが、1級には建物規模の制限はありません。そのため、大型商業施設や高層マンションなども施工できます。戸建住宅を主に請け負う会社に勤めるのであれば、2級で十分でしょう。

資格を取得するには、指定の試験に合格する必要があります。ただし、試験は誰でも受けられるわけではなく、実務経験を積んだ人に受験資格が与えられます。

電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は、照明や配線といった電気工事で施工管理する資格です。電気工事は需要の高い資格のため、電気工事会社への転職やキャリアアップで有利になります。

電気工事施工管理技士には1級と2級がありますが、どちらも仕事内容に大きな違いはありません。ただし、請け負うことができる工事の規模に違いがあります。1級は比較的大規模な工事現場、2級は比較的中小規模の工事現場での仕事を担当します。

電気工事施工管理技士の1級と2級の試験を受けるためには、指定学科を卒業した後、実務経験を積む必要があります。

電気工事士の資格も取得しておくと、取り扱える業務の範囲がさらに広がるため、独立した場合に安定した業務展開が期待できます。

土木施工管理技士

土木施工管理技士は、道路やトンネルなどの土木工事で必要となる、施工管理技士の資格です。人々の生活に欠かせないインフラを整備する大切な役割があり、周辺住民への説明や用地確保などの業務もあります。

土木施工管理技士には1級と2級があり、1級は大規模な工事現場を担当できます。大規模な土木工事は人手不足の傾向があるため、有資格者は就職で有利になる可能性が高いでしょう。

土木施工管理技士の試験を受験するには実務経験が必要です。学歴によって必要となる実務経験の年数に違いがあり、大卒の場合は卒業後3年以上(2級の場合は1年以上)の経験が必要になります。

管工事施工管理技士

管工事施工管理技士は、空調設備や上下水道設備、ガス管などの管工事の現場での施工管理ができる資格です。あらゆる建物に欠かせない工事なので、景気などに左右されずに高い需要が見込めます。

管工事施工管理技士には1級と2級があり、1級は大規模な建設工事、2級は中小規模の工事現場で仕事をします。ただし、管工事施工管理技士には学歴に応じて実務経験が定められているため、受験資格がないと試験は受けられません。

管工事施工管理技士の有資格者は、浄化槽設備士や給水装置主任技術者の資格を取得しやすくなり、さらなるキャリアアップを目指せます。

電気通信工事施工管理技士

電気通信工事施工管理技士は、固定電話やインターネットなどの電気通信工事の現場で必要となる資格です。IT技術の進化に伴い、電気通信工事の需要が増えたことで、2019年に資格が新設されました。電気工事施工管理技士の資格と混同されますが、取り扱う電力や配線が大きく異なる点に注意が必要です。

インターネット環境が必要不可欠な存在となった今、電気通信工事の需要は今後も増えていくことが予想されます。有資格者は公共事業の受注で高く評価されるため、転職活動を有利に進められます。

電気通信工事施工管理技士には1級と2級があり、1級は監理技術者として、2級は主任技術者として現場で働くことができます。どちらも受験資格として実務経験が必要です。

造園施工管理技士

造園施工管理技士とは、道路緑化工事や公園や庭園、屋上緑化などの造園工事に携わる資格です。従来は庭園や公園の造成がメインでしたが、近年は環境保全の高まりとともに、ビルの屋上緑化や壁面緑化など、活躍の場所が増えています。

造園施工管理技士には1級と2級があり、1級を取得すれば大規模な工事を担当できます。ただし、1級・2級ともに実務経験がないと受験できないため、造園・ガーデニング関連の会社に勤務して経験を積む必要があります。

建設機械施工管理技士

建設機械施工管理技士は、建設機械を用いる建設現場において施工管理ができる資格です。ブルドーザーやショベルカーなどの重機が使用される建設現場では、建設機械施工管理技士の存在が欠かせません。数ある施工管理技士の中で最も歴史が長い資格ということもあり、その信頼は絶大です。

建設機械施工技士には1級と2級があり、1級はブルドーザーや油圧ショベルなど、すべての施工機械において指導・監督ができます。1級・2級ともに受験するには実務経験が必要ですが、2級は実務経験が浅いうちから受験可能です。

建設用機械の操縦からキャリアアップしたい方は、建設機械施工管理技士の資格取得を目指しましょう。

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施工管理技士2級とはどんな資格?取得のメリットや勉強法を公開

施工管理の仕事の課題と解決策

施工管理
施工管理は一度にたくさんの仕事が発生することも珍しくありません。仕事をいかにスムーズに進められるかが重要なポイントになります。

工事現場では最新技術の導入が進み、従来のアナログなやりかたでは通用しなくなっています。そのような時代の変化にも対応しながら、多くの仕事をスムーズに進める能力が求められています。

仕事が複雑で非効率な状態に陥りがち

施工管理は書類作成から代金の支払いにいたるまで、やるべき仕事が多岐にわたります。複雑な仕事のせいで、経営と現場が乖離しやすく、非効率な状態に陥りがちです。

一つの業務に多くの時間を割いてしまうと、それ以外の業務が疎かになってしまい、工期に影響が出る可能性が高くなります。現場の業務を担う人の数が少ないと、品質管理にも影響が出てしまいます。

施工管理はコミュニケーションを取る相手も多いですが、電話連絡に頼っていると、相手が電話に出られないときに待ち時間が発生してしまい、業務効率が悪化します。

このような非効率な状態を、どうやって改善していくかが大きな課題です。

仕事を効率化するためにITツールを活用

やるべき仕事が多い施工管理では、仕事の効率化が求められます。業務をスムーズに進行したい場合には、ITツールの導入を検討する必要があります。

すべての仕事をアナログで管理するとデータが散在してしまい、非効率な状態に陥りがちですが、ITツールを活用すれば必要なデータを一元管理できます。データを入力する作業と確認する作業を減らして業務を効率化すると同時に、ミスの削減効果も期待できるでしょう。ペーパーレスで情報を共有できるようになるため、コストダウンにも効果的です。

工事現場に必要な管理業務の効率を劇的に改善したいなら、ITツールの活用は必要不可欠です。

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施工管理システムを比較!導入するメリットや機能、選び方まで解説

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施工管理
施工管理は工事現場に必要不可欠な存在です。施工管理技士の国家資格を取得すれば、キャリアアップや年収アップを望めます。しかし、やるべき仕事は多岐にわたるため、管理業務を効率化できるかどうかが大きな課題になります。

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