地下水は、建物の基礎にとって大きな脅威となります。
適切な排水対策が講じられなければ、基礎の腐食や沈下を引き起こし、建物の安全性に深刻な影響を与える可能性があります。
そこで重要な役割を果たすのが、釜場(かまば)と呼ばれる地下水排水設備です。
釜場(かまば)とは?
根切り後、地盤から地下水が湧き出すことがあります。
基礎工事を進めたいのに水が湧き出ていると、工事が止まってしまいます。
そこで、地下水を効率的に排水するために重要な役割を果たすのが「釜場(かまば)」と呼ばれる設備です。
釜場は、あるカ所に水を集めて一気にポンプで排水できるように、他部分より地盤面を下げた窪みです。
一般的には、建物の基礎部分に設けられ、井戸のような形状をしています。
釜場のメリット・デメリット
釜場は、安価で施工が容易な地下水排水設備として広く利用されています。
しかし、その一方で、いくつかの短所も存在します。
メリット
- 安価
他地下水排水設備と比較して、初期費用や施工費用が安価です。 - 施工が容易
複雑な構造ではないため、比較的短時間で施工できます。
デメリット
- 水切りが難しい
掘削底面を乱さないように水を切るのが難しく、うまく処理できなければ基礎工事に支障をきたす可能性があります。 - 濁水・土砂の発生
掘削や排水によって濁水や土砂が発生し、処理が必要になります。
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まとめ
釜場は、地下水を排水するために造られた窪みです。
釜場は、基礎工事を円滑に進め、建物の基礎を守るために重要な役割を果たします。
釜場を設ける際には、地下水位、土質、法規などに注意する必要があります。
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