杭(くい)とは?【建築用語】意味や使い方、役割を解説

杭(くい)とは? 【建築用語】意味や使い方、役割を解説

建物や構造物を支え、地盤改良にも役立つ「杭」。
今回は、杭の種類や役割、施工方法などについて詳しく解説します。

杭とは

杭(くい)は、建築物や構造物を支えたり、目印として地中に打ち込まれる棒状の構造部材です。
フェンスの支柱や境界標としても利用されますが、特に重要な役割を果たすのが、建物の基礎構造物としての活用です。

杭の目的

杭は大きく2つの目的で利用されます。

地盤改良

地盤改良は、不安定な地盤の液状化現象を抑制し、建物の安全性を確保するために必要な地盤の強度を高める技術です。

支持層まで杭を打ち込み、地盤との摩擦力を活用することで、軟弱な地盤を強化します。

基礎

建物の傾斜や倒壊を防ぐために利用されます。
建物の基礎と杭を一体化させ建物の安定性を確保します。

杭の支持方法

杭は、支持方法によって大きく2種類に分類されます。

支持杭

杭先端を支持層と呼ばれる固い地盤まで到達させ、その支持力で構造物を支える杭です。

支持層までの地盤が軟弱だったり、液状化の危険性がある場合に有効です。

摩擦杭

支持層まで達しない深さに設置し、杭側面の摩擦力によって建物を支える杭です。

支持層が深い場所や、支持杭の施工が困難な場合に用いられます。

まとめ

杭は、建物の安全性を担保するために非常に重要な役割を果たしています。

適切な杭を選定し、施工することは、建物の不同沈下や倒壊を防ぐために不可欠です。
地盤の状態や建物の重量などを考慮し、専門業者に相談しながら、最適な杭を選ぶことが重要です。

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