枠組足場とは?部材の種類やメリット・デメリットについて解説!

枠組足場とは?部材の種類やメリット・デメリットについて解説!

建設現場では足場を組んで作業するケースが多くあります。
足場といっても1種類ではなく、さまざまな種類があるのをご存知でしょうか。

ここでは、建設現場で多用されている枠組足場について確認していきます。
枠組足場とはどんな足場なのか、部材の種類やメリット・デメリットについて解説していきます。

枠組足場とは

枠組足場はいくつかある足場の種類の中でも用途が広く、多くの建設現場でよく使用されている足場です。
どのような特徴があるか確認していきましょう。

枠組足場の特徴

枠組足場とは、一定の形に整形された部材を現場に合わせて設計し、組み上げていくスタイルの最もオーソドックスな足場です。
一つひとつの部材が大きく、組み上げる部材数が少なく済むため、組み立てや解体がスピーディーです。

部材が太いので強度が高く、耐久性に優れた安心の足場として信頼が高い足場でもあります。
設計の自由度も高いので、ビルやマンションの建設現場をはじめ、幅広い現場で活用されています。

枠組足場の部材

枠組足場は整形された部材を現場で組み立てていくことで、自由度の高い柔軟な足場が形成できるのが特徴です。
主な部材について確認していきましょう。

鉄ジャッキ

足場の一番下に用いる部材で、ベースとハンドルで構成されています。

ハンドルを回して、高さを上下に調節します。
下で支える部材なので、足場の安定性に欠かせない部材です。

建枠

建枠は、足場の柱材になる門型の部材です。
足場を構成するうえでメインとなる部材であり、インチ規格の場合、1,829mm 間隔で並べるのが基本です。

最下部となる鉄ジャッキに建枠を挿します。
続いて、2本の鉄ジャッキと建枠を組み合わせていきます。

筋交

筋交とは、2つの建枠に斜めに入れて、足場を補強する部材です。

ジョイント

ジョイントは、上下の建枠と建枠をつなげる部材です。

幅木

幅木とは、人の墜落や物体の落下を防止する板状の部材です。
足場の床の外縁に取り付けます。

  • 人の墜落防止のために設置する際:床から15cm以上の高さのもの
  • 物体の落下を防止するために設置する際:床から10cm以上の高さのもの

を設置することが必要です。

  • 施工管理システム

枠組足場のメリット・デメリット

枠組足場は、さまざまな建設現場でよく用いられている足場の一つです。
ただし、どの足場を設置するかは、現場の状態や施工する対象物、工期や予算などを踏まえて最適な方法を提案する必要があります。

足場の性質によるメリット、デメリットを理解することで、適切な提案ができるようになります。
ここでは、枠組足場のメリット、デメリットについて確認していきましょう。

メリット

枠組足場の主なメリットは、耐久性に優れており、組み立てが簡単で安全性が高いことです。
それぞれのメリットについて解説していきます。

優れた耐久性

部材が太くてしっかりしており、一つひとつの部材をしっかりと組み合わせるため、耐久性に優れています。
高層建物など、高さが出て不安定となりやすい場所や風が強く当たる場所でも安定した状態を保つことが可能です。

組み立てが簡単

一つひとつの部材が大きいので、組み上げる部材数はほかの足場に比べて少ないです。
そのため、組み立ての工程数が少なく、スピーディーに施工ができます。

部材を組み合わせることで足場が形成できるので、ハンマーを使う必要もありません。
作業も簡単に進めることができます。

形状が定まっているので、施工がしやすいのもメリットです。

高い安全性

部材が太く、作業床の幅が広く取れるため、足場を使って作業をする職人の安全性も確保できます。
さらに、現状のルールでは幅木の設置も義務付けられています。

ルールを守って墜落防止の幅木を適切に設置することで、職人の墜落や建材などの落下を防ぐことが可能です。
職人の死傷事故や建材落下による通行人や警備員などの死傷事故を防ぐことにもつながります。

デメリット

枠組足場の主なデメリットは、部材の種類が多いため、複雑な構造には適さずコストがかかることです。
それぞれ確認していきましょう。

部材の種類が多い

部材の種類が多いので、使いこなせるようになるまでに、一定の研修や現場経験を要します。
構成や構造を理解してしまえば、形状が定まっているので施工がしやすいですが、部材に応じた特徴をしっかり理解することが必要です。

複雑な構造には適さない

部材が太く、部材同士の組み合わせで連結して形を造っていくため、複雑な構造の建物には適しません。
湾曲している建物の場合、それに沿わせての設置が難しくなります。

また、部材が太いので設置スペースにも限りがあります。
狭小地での施工や施工する建物と隣地とのスペースが狭い場合には設置ができないケースも多いです。

高層建物などでの組み立てでは、部材をクレーンなどで吊り上げます。
そのため、クレーンなどの設置が難しい場合にも向いていません。

コストがかかる

部材の種類が多く、部材の耐久性が高いことから、コストがかかるのがデメリットの一つです。
部材自体のコスト、工場や資材置き場から運搬するコスト、クレーンなどを使用するコストなどが、ほかの足場に比べてかさみます。

耐久性が高く、安全で、組み立てが簡単な反面、コストがかかるので、予算に制約がある現場では用いにくい場合があります。

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まとめ

枠組足場とは、一定の形状に整形された部材を現場に合わせて設計し、組み上げる足場です。
主な部材として鉄ジャッキ・建枠・筋交・ジョイント・幅木が使われます。

枠組足場のメリットは、耐久性に優れており、組み立てが簡単なことです。
幅が広く、幅木による墜落防止措置も施せるため、作業の安全性にも優れています。

一方、部材の種類が多いため、経験の浅い職人が構造の把握までに時間がかかることがあります。
部材が太く、部材同士を組み合わせるので複雑な構造には適さず、狭い場所にも設置しにくいです。

部材を運ぶコストやクレーンで上げるコストなども発生するので、予算の制約がある現場では使用しにくいのがデメリットです。

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