【建築業向け】電気工事とは?資格の有無や種類をご紹介!

【建築業向け】電気工事とは?資格の有無や種類をご紹介!

建設業にはあらゆる業種に分かれており、土木一式工事業や建築一式工事業のような一式工事のほかに27の専門工事業で成り立っています。
今回は、その中でも今回は電気工事について詳しく解説してまいります。

電気工事とは


電気工事は、建設工事において発電設備や変電設備、送配電設備、校内電気設備などを設置する工事を指しています。
たとえば、照明設備工事や信号設備工事、電車線工事などです。
電気工事は、大まかに以下のような建設電気工事と鉄道電気工事の2つに分類されています。

建設電気工事

建設電気工事は、官公庁施設、教育施設、ビル、恒常、事務所、病院、住宅といったあらゆる建築物の屋内外電気設備の設計および施工を行う工事になります。
変電設備などの配線や大型機器の制御回路のメンテナンス、建物内のコンセント・照明器具の取り付け、エアコンの取り付け、取り外しに至るまで電気に関連する作業を担う仕事です。

建設電気工事を行う建設電気工事士は、電気工事会社や保安管理の点検を行う企業、エアコンなどを取り扱う企業などで勤務しています。

鉄道電気工事

鉄道電気工事は、踏切や架線、信号システム、駅の照明、通信設備など鉄道に関わる電気設備が故障することのないよう、踏切や駅構内の照明設備や配電線路工事を行うことや自動改札装置や電気掲示器の施工や保守などを担う仕事です。

鉄道電気工事を行う鉄道電気工事士は、主に鉄道会社に勤務します。
そのほかにも、大手鉄道会社から工事の依頼を受けているゼネコンや元請け、一次請けなどの会社に勤務することもあります。

  • 施工管理システム

資格は必要?

電気工事士は、電気工事士法によって定められている、電気設備に関する工事や取り扱いの際に必要となる国家資格です。
ビルや工場、住宅などの電気設備の安全を守るためには工事の内容により、電気工事士の資格がなければ電気工事を行ってはいけないことになっています。
では、電気工事士の資格が必要な仕事はどのようなものがあるのでしょうか。

電気工事施工管理技士とは?仕事内容・資格取得のメリット・難易度などを解説

電気工事士の資格が必要な工事

電気工事士ではないとできない工事のうち、代表的なものをいくつか挙げていきましょう。

  • 電線を接続する工事
  • がいし(電柱の上にある電線を支えている白いもの・鉄塔の白いそろばんのようなものを指す)に電線を取り付ける作業
  • 電線を造営材に取り付ける作業
  • 器具を造営材に固定して電線を接続する工事
  • 電線管、ダクトなどに電線を収める作業など

わかりやすく説明すると、電線を取り付けたり、取り除いたり、ダクトの中に収める作業は電気工事士の資格が必要です。

一般財団法人 電気技術者センター「国家資格 電気主任技術者・電気工事士の試験実施機関」

電気工事士の資格が不要な工事

電気工事士の資格は、軽微な工事であれば不要とされています。
これは、電気工事士法の電気工事の対象とならない工事がこれにあたります。

例えば、差し込み接続器、ねじ込み接続器、ソケット、ローゼット、その他の説臓器またはナイフスイッチ、カットアウトスイッチ、スナップスイッチその他の開閉器にコードまたはキャブタイヤケーブルを接続する工事、配線器具を除く電気機器の端子に電線をねじ止めする工事は、有資格者でなくても工事が可能です。
さらに具体的に言えば、エアコンの工事やコンセントを触らない家庭での照明の取り換えや取り付けは電気工事士の資格が不要です。

電気工事の業務内容


ではここで、電気工事の具体的な業務内容について迫っていきましょう。

設計

電気工事では、ビルや住宅などの建築物において電気の配線やコンセントなどのレイアウトを設計する必要があります。
そのため、設計図面をもとにして、電源などの電気設備の配線やレイアウトを決定し、電気設備設計図を作り上げる作業を行っています。
建物内でただ電気が通るというだけではなく、適切な位置に配置することで、電気が快適に使えるようにすることが必要です。

積算

積算は、いわゆる工事に関する設計図や指示書をもとに部材や施工の単価を計算して見積もりすることを指しますが、電気工事においても積算を行うことで、工事に必要となる部材や施工の単価、人件費を計算して工事原価を算出します。
電気工事にはあらゆる部材を使い、工事を行うため、一つひとつの部材ごとにそして作業内容によって細かな計算が必要となります。

積算とは?積算の計算方法からポイントまで詳しく解説!

管理

電気工事の管理は、現場全体の管理をする仕事であり、施工計画を立てて施工図を作成していきます。
計画通りに工程が進んでいるかどうか、安全を確保しながら施工図通りの施工ができているかを現場を巡回するなどして管理していく仕事です。
管理担当者の仕事には、電気工事施工管理技士の資格が必要です。

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施工

施工は、工事現場で実際に工事を行うものです。
施工図を読み取って図面通りに施工を行うのが仕事です。
一般住宅では第二種電気工事士が、オフィスビルでは第一種電気工事士の有資格者が施工を行っています。

電気工事の種類

電気工事の種類についてご紹介しましょう。

外線工事

外線工事は、発電所、変電所から電柱、変圧器までに電線をつなぐ作業、電柱を新設する作業を行うものです。
たとえば、電線の張替えや補修、電柱・変圧器の新設などの作業がこれにあたります。

内線工事(低電圧工事)

内線工事は、住宅やオフィスなどで電気が使用できるようになるようにする工事で、配線のみならずスイッチやコンセント、照明などを設置することや施工する作業を担います。
たとえば、コンセントやスイッチの設置や照明や電化製品の提案や施工などがこれにあたります。

電気設備工事全般

外線や内線工事に加え、建設に関する電気工事の総称が電気設備工事です。
建築工事の進み具合と同時に、電気が配給できるよう器具の配置することや配線を引き込む作業を行います。
電話やLAN、インターホン、セキュリティ設備など工事を請け負っています。

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まとめ

電気工事には、建設電気工事と鉄道電気工事があります。
電気工事の仕事においては、資格が必要な仕事もあれば必要でない仕事もあるのです。
電気工事士の資格を持っていても事故を起こしてしまうケースもしばしば見られます。

大きな事故につながらないように、経験のみならず深い知識も重要な仕事です。
そのため、必ず有資格者ではないとできない作業に関しては、必ず経験豊富かつ信頼できる電気工事士が在籍していることが重要となるでしょう。

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