現場管理を効率良く進めるために、タブレットを活用する企業が増えています。
軽量でコンパクトなタブレットは、パソコンと違って気軽に持ち歩きができるのがメリットです。
タブレットには、カメラ機能や通信機能が搭載されているため、現場撮影やスケジュール管理のほか、コミュニケーションツールとしても活用可能です。
Wi-Fiモデルやセルラーモデルなどといったように、いろいろな種類のタブレットがありますので、どの端末を選んだら良いのかわからないという方もいるかもしれません。
本記事では、現場管理におけるタブレットの活用術、導入のメリットや注意点などをご紹介します。
目次
現場管理におけるタブレットの活用術
最初に、現場管理でタブレットを活用する方法について見ていきましょう。
タブレットは英語で『tablet』と表記します。
書き板、平板などを意味する単語です。
その言葉の通り、タブレットは板状の形をしています。
タブレットは、指先で画面にタッチしたり、専用のペンを使ったりすることで、操作や文字の入力が可能なデジタル機器です。
また、『タブレットPC』『タブレット端末』などと呼ばれることもあります。
豊富な機能が搭載されていますので、現場管理でどのようにタブレットを活用したら良いのかわからないという方もいるかもしれません。
ここでは、現場管理におけるタブレットの活用術を7つご紹介します。
撮影・画像編集
多くのタブレットには、カメラ機能が搭載されています。
高解像度できれいな写真を簡単に撮影できる製品も少なくありません。
そのようなタブレットを選んでおけば、現場の撮影に活用できます。
タブレット向けの画像編集アプリを使えば、撮影した写真をその場で編集することも可能です。
タブレット1台だけで、現場の撮影から編集まで行えますので、デジタルカメラや一眼レフカメラなどの購入費を抑えることができるでしょう。
図面管理
タブレットは、設計図や工程表などの図面管理にも活用が可能です。
端末上やクラウドサーバー上などにデジタル化した図面データを保管しておけば、タブレットの画面で図面をいつでもチェックできます。
さらに、図面の編集や保管などの作業もできますので、現場に紙の資料を持ち出す手間や労力が省けることでしょう。
コミュニケーションツール
タブレット内にメール、チャット、SNSなどのアプリを入れておけば、コミュニケーションツールとしても活用できます。
現場からほかの社員に指示を出したり、現場の状況を伝えたりする際に重宝することでしょう。
ビデオ通話のアプリを使えば、離れた場所にいる取引先や顧客とも、お互いの顔を見ながらリアルタイムでコミュニケーションを取ることもが可能です。
Web会議や商談などツールとしても活用できることでしょう。
情報収集
タブレットには、インターネット接続機能が搭載されていますので、情報収集ツールとしても活用できます。
現場の天候や道順などをすぐに検索できますし、クラウドサーバー上にアクセスして保管してある図面や資料などのデータを閲覧することも可能です。
スケジュール管理
タブレットを使って、スケジュールを管理することも可能です。
現場で最新のスケジュール情報を更新することやほかの社員や取引先とのスケジュール調整などにも対応できるようになります。
共有機能を搭載した管理アプリを使えば、自分のスケジュールをほかの社員に知らせたり、確認したりする手間が省けますので、効率良くスケジュール管理ができるようになることでしょう。
マニュアルの閲覧
現場での工事や管理を円滑に進めていくためには、その都度確認が必要です。
マニュアルを何度も見返すこともあるでしょう。
そんな時にも、タブレットを活用すれば、その場でマニュアルの閲覧が可能となります。
マニュアル確認のために、わざわざオフィスに戻る必要がなくなるので、時間の無駄が省けることでしょう。
記録・資料作成
タブレットを使えば、現場での各工程の流れ、点検、検査などをデジタルデータとして記録できます。
さらに、タブレットに記録したデータを使って、資料の作成も可能です。
デジタルデータは、紙媒体と違って、現場のホコリや油など付いて汚れる心配がありません。
現場で一通りの作業ができるようになれば、オフィスに戻ってから状況を記録したり、資料を作成したりする手間が減らせることでしょう。
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現場管理にタブレットを導入するメリット
ここでは、現場管理にタブレットを導入することで得られる3つのメリットをご紹介します。
リアルタイムでの情報共有が可能
現場の進捗状況をタブレットのカメラ機能で撮影して、メールなどで送信すれば、リアルタイムでの情報共有が実現できます。
情報共有のスピードアップに役立つことでしょう。
ペーパーレス化
ペーパーレス化が実現できることも、タブレット導入のメリットです。
デジタル化すれば、紙媒体の図面や仕様書などが不要となるため、書類の運搬やファイリングなどの労力が軽減できます。
印刷代や用紙代などのコスト削減の効果も見込めるようになることでしょう。
情報の一元管理
現場では、さまざまな情報を整理して管理しなくてはなりません。
タブレットを導入すれば、図面、議記録、計画表などの情報が可視化でき、一元管理がしやすくなります。
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現場管理にタブレットを導入する際の注意点
最後に、タブレット導入時の注意点を5つご紹介します。
セキュリティ対策を講じる
タブレットには、現場の状況、各種資料、社員や取引先の情報などが記録されています。
うっかりタブレットを落としてしまったり、なくしてしまったりすると、情報が漏れてしまうかもしれません。
情報漏洩を防ぐためにも、セキュリティ対策が欠かせません。
誰かに情報を盗まれないようにするために、端末ロックのパスワードを設定しておきましょう。
念のために、パスワードは定期的に変更しておくと安心です。
タブレットの種類によっては、顔認証や指紋認証が利用できる製品もありますので、会社の利用状況に合わせて最適なセキュリティ対策を採ってみてください。
セキュリティソフトもインストールしておいたほうが良いでしょう。
搭載OSを確認する
タブレットに搭載されているOSは、『iPadOS』『Android』『Windows』などがあります。
iPadOSは、iPhoneやMacintoshなどのアップル製品とデータ共有が簡単に行えるのがメリットです。
Androidは、種類が豊富にあり、価格が安いモデルが多いという特徴があります。
ワードやエクセルなどのオフィスソフトを使いたいのであれば、Windows搭載のタブレットを選んでおくと良いでしょう。
通信方式を確認する
タブレットの通信方式は、Wi-Fiモデルやセルラーモデルがあります。
それぞれの特徴は、以下の通りです。
Wi-Fiモデル
Wi-Fiモデルは、Wi-Fi環境が整備されたエリアのみで利用可能です。
現場でタブレットを使えるようにするためには、アクセスポイントを設置しておかなくてはなりません。
お店や施設のフリーのWi-Fiなどを使う場合には、情報漏洩に注意が必要です。
セルラータイプよりも価格が安く設定されたモデルが多いので、導入コストを押さえたい場合にはWi-Fiモデルを検討してみると良いでしょう。
セルラーモデル
セルラーモデルは、携帯電話の電波が利用できます。
そのため、Wi-Fi環境がない場所でも、通信が可能です。
セルラーモデルを利用する場合は、各キャリアでSIMカードの契約が必要となります。
ストレージを確認する
タブレットのストレージは、16GB、32GB、64GB、512GBなどといったように、さまざまな容量があります。
容量が大きくなるほど保存できるデータ量が多くなりますが、本体価格が高くなってしまいます。
写真や動画などデータを大量に取り扱う場合には、16GBや32GBのモデルではすぐにいっぱいになってしまうでしょう。
64GB以上のモデルを選んでおいたほうが良いかもしれません。
あるいは、オンラインストレージサービスを併用するのも手です。
どんな環境でも利用できる製品を選ぶ
タブレットの操作性は製品によりけりです。
基本的に指でタッチして操作しますが、作業用手袋をしたまま使用するのであれば専用ペンが使えるモデルの方が使いやすいかもしれません。
タブレットを使ったことがない方が利用する場合には、直感的に操作できる製品を選んでおいたほうが良いでしょう。
どんな環境でも利用しやすい製品を選ぶようにしてください。
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まとめ
タブレットを導入すれば、現場での撮影、図面管理、スケジュール管理、情報収集などを効率化できます。
情報共有やコミュニケーションが取りやすくなるといったメリットもあります。
各メーカーからは、さまざまな種類や価格帯のタブレットが販売されていますので、搭載OS、ストレージ容量、通信方式、操作性などをよく比較しながら、最適な製品を選んでみてください。