最近では盛んに、SDGsが話題になっています。
それとともに、深い関係とされているグリーンインフラについて詳しく知っているでしょうか。
建設業の方は、SDGsだけでなくグリーンインフラについて考えておくとメリットも多いです。
こちらでは、グリーンインフラについて詳しい概要と、効果や建設業で取り組むメリットについて詳しく解説していきます。
グリーンインフラとは
グリーンインフラをなんとなく知っていても、今話題のSDGsに目がいってしまい、あまりよくわかりっていない方もいるかもしれません。
平成27年度に閣議決定された国土形成計画でも、推進していきましょうと取り組みについて盛り込まれています。
これからも安全で安心な国土や人口減少、高齢化などに対応していくための一つの方法と考えられています。
まずグリーンインフラの定義、なぜ推進しようとなったかその背景についても知っておきましょう。
グリーンインフラの定義
自然環境が持っている機能を国土や人口減少などのさまざまな課題解決に活用しましょうという考えがグリーンインフラの定義です。
自然のエネルギーや持っている力は大きく、有効利用するだけで環境や安全に貢献できます。
国土交通省の中でも、重点プロジェクトとして力を入れています。
建設業にとっても関係のある話で、理解しておくことが必要です。
グリーンインフラ推進の背景
今に始まった話ではなく、世界に目を向けるとすでに欧米では取り入れられてきた考えです。
30年以上前からグリーンインフラが重要視され、さまざまな取り組みを欧米では行ってきました。
日本では当初そこまで注目を浴びていなかったのですが、2011年3月に起きた東日本大震災の被害で皆の目がグリーンインフラに向くようになりました。
ここから今後の日本で安心して過ごせるように、社会資本設備や土地利用などを利用し持続可能な国土づくりをするための取り組みが始まっています。
2015年の国土形成計画の中でも、グリーンインフラへの期待が寄せられました。
日本では、東日本大震災を受け、『防災や減災』『環境保全』『地域復興』に力を入れています。
素晴らしい活動をした事例は表彰するなど、さらに取り組みが促進されるような工夫も行っています。
今後グリーンインフラの取り組みが進んでいくことで、緑や水などの自然と関わる機会も増えていくでしょう。
日本の経済成長だけでなく、環境が良く健康的で安心して住めるように、今後もグリーンインフラの取り組みも盛んになっていくでしょう。
建築業がグリーンインフラに取り組む利点
SDGsをはじめさまざまな取り組みがあり、建設業の方も大変に感じてしまうでしょう。
今は始めたばかりで慣れないかもしれませんが、結果的には将来の日本の自然や環境につながる取り組みとなります。
グリーンインフラにも一緒に取り組めば、さらに利点も増えます。
今後のためにも、グリーンインフラについて知識を深めて積極的に建設業に取り込んでいきましょう。
新規ビジネスの開拓
新しいことが始まると、最初は慣れない部分もあり大変です。
しかし、裏を返せばまだ慣れている企業もほとんどいないですし、これまで消費者もサービスとして受けてきていません。
グリーンインフラは比較的新しい取り組みですので、そのまま新規ビジネスになるチャンスでもあります。
すでに決まったビジネスとしてのモデルが少ないからこそ、利用者にも歓迎され利益の幅を広げることも可能です。
昔からあるビジネスはすでに利用されているため、大きく利益につなげたいと思ってもそこまで伸び率がない場合もあります。
新規ビジネスは、企業にとっての大きなチャンスです。
企業のイメージアップ
環境にしっかりと配慮がある企業は、世間にも良いイメージを与えます。
どんなに良い商品やサービスを提供しても、健康や自然環境を大きく害するものであれば受け入れてもらえません。
皆が便利になるだけでなく、今ある環境を維持しさらにより良く工夫されているとわかればイメージは大きく向上します。
昔に比べて気温が高くなり、水害などの災害も増えているのです。
自然環境を有効活用し困っていることを解決しようという取り組みがグリーンインフラですので、皆からも注目されています。
ほかの企業にはないような画期的な発想で効果も出ていれば、世間の中でも右肩上がりにイメージが良くなるでしょう。
また人材を確保する際にも、優秀な人がさまざまな企業と比べ働きたいと来てくれる可能性も高くなります。
企業へもっと成長できるようにと、応援してくれる投資家にも良いイメージを持ってもらえるでしょう。
SDGsの達成への貢献
SDGsは日本で盛んに宣伝されていますし、2015年9月の国連サミットでもさまざまな不平等を無くそうと国際的な目標として掲げられています。
2030年にかけて、日本全体としても取り組んでいかなければならない目標です。
グリーンインフラの中には、SDGsの目標を達成する要素が大きく結果的に貢献へとつながります。
SDGsの17のゴールにはさまざまな目標が掲げられていますが、その中でも『住み続けられるまちづくりを』や『機構言動に具体的な対策を』にグリーンインフラは当てはまります。
誰かだけが取り組めば良いのではなく、皆でやらなければいけません。
建設業としてグリーンインフラに取り組むことは、大いに意味があります。
グリーンインフラの効果
グリーンインフラの対策を行うと、さまざまな効果があります。
ここからは、グリーンインフラを行うと何が良いのか3つ紹介していきます。
CHECK!
自然災害の防止
グリーンインフラを進めると、自然災害へ大きく貢献します。
最近では昔以上に河川の氾濫などが増え、異常気象や最大級の警戒をしなければならない自然差異が増えました。
今と同じ暮らしをしていては、ますます現状を悪化させてしまいます。
たとえば、雨水も緑地が増えれば浸透しやすくなり、結果河川氾濫などを防げます。
木を伐採しすぎず、樹林を増やすだけでも暴風を抑える仕組みを作ることも可能です。
年々自然災害は頻度を増しているので、グリーンインフラの利用が効果的です。
CHECK!
地球温暖化対策
昔に比べ、日本の平均気温も上がっています。
真夏では扇風機だけで過ごせた地域でもエアコンがないと熱中症などのリスクを抱えるため、必須アイテムとなりました。
地球温暖化には、二酸化炭素の量が増えていることが大きな原因です。
車も一家に一台持っている家庭も多く、こちらも地球温暖化に大きくつながってきます。
環境のために電気自動車も出てきましたが、まだ価格も高く従来の車に乗っている方がほとんどです。
二酸化炭素を減らすためには、吸収してくれる植林に力を入れることが温暖化対策にもつながります。
保水できる舗装も地球温暖化対策につながり、道路の表面温度を下げられます。
CHECK!
自然生物の保全
人間が住むために山を開拓するなど、自然をなくしていく行為が、自然生物の住む場所を奪っていました。
これまで当たり前にいた生物も、絶滅したあるいは絶滅危惧種に指定されている場合が増えています。
グリーンインフラを行えば自然が増えるため、生物も生きやすくなります。
緑地を増やして環境を整えることで、自然生物も生活が可能です。
河川などもきれいにすれば、さまざまな自然生物が生息できます。
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まとめ
グリーンインフラに取り組むと、実は建設業にとっても大きなメリットが多数あります。
今まで取り組みとして力を入れていなかったものを改めて行うとなると大変ですが、画期的な方法を見つけられれば企業としての価値が上がります。
グリーンインフラを行えば、結果日本でも力を入れているSDGsにも貢献可能です。
自分たちの利益だけでなく、世の中にも還元できます。
理解を深めつつ、建設業としてグリーンインフラの活用に取り組んでいきましょう。
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